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江南の鐘



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【この小説が収録されている参考書籍】
江南の鐘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1816)

江南の鐘の評価: 3.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

3つの事件

Robert van Gulikの『The Chinese Bell Murders』(1958年)の翻訳。
 本書の邦訳はかつて、1955年に抄訳「狄判官蒲陽での記録」(池田越子訳)、1989年に『中国梵鐘殺人事件』(三省堂,松平いを子訳)と出ているが、新訳である。
 初期の作品で、ポケミスで読んできたものからすると、ちょっと違和感を覚えるような箇所も少なくない。シリーズが展開して行くにつれて、かなりスタイルや書きぶりが変わったようだ。
 蒲陽に赴任してきたディー判事が、3つの事件を解き明かしていくというストーリー。それぞれにどんでん返しやトリックがあり、なかなか良くできている。
 著者の後書きに、中国の公案ものからの翻案であることが述べられている。それもふくめ、中国という異国趣味でもって、ヨーロッパの読者に挑戦しようという著者の意識が伺われる。それにしても、刑罰の残虐さにはギョッとさせられる。
江南の鐘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1816)Amazon書評・レビュー:江南の鐘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1816)より
4150018162

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