宇喜多の楽土

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宇喜多の楽土の評価:

3.50/5点 レビュー 18件。 C ランク

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平均点3.50pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21〜29 2/2ページ
No.9
(3pt)

楽土(楽園)は、人の立場や境遇によって違うってことが言いたかったのだろうか?

戦国武将NO.2の人気宇喜多秀家が主人公。父直家と誓った乱世ゆえの流民ために戦備えより優先した干拓事業。
明智の下級武士の命を救ったために天下人秀吉に課せられる軍役、しかし故郷に帰った下級武士は、小さな村の平和を守った。
名も無き小さな村が楽土だったのかもしれない。関ヶ原の戦いに敗れて敗走する秀家を救ったのが、下級武士の息子だった。
終の棲家となった八丈島に「10万石の大名にならないか」と使者が迎えに来るが、断る。小さな畑を耕す秀家。罪人として流された離島が秀家にとって楽土だった。
他のユーザーの言う通り可もなく不可もなく淡々と読めた歴史小説でした。
宇喜多の楽土 Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土より
4163906525
No.8
(4pt)

宇喜多秀家は楽土を造れたのか

本能寺の変くらいの時代から関ヶ原の戦いとその後までの宇喜多秀家の半生を描く。個人的には好きな時代の話であり、有名な武将も登場するので、取っつきやすかった。武士という立場をまっとうする秀家の姿はまさにハードボイルド。矜持の正体を知るには、時代小説を読めばよさそうだと思うくらい、秀家は格好いいのだ。戦国時代だからかもしれないが、男が生き抜くことの大変さを物語ってくれる。
宇喜多の楽土 (文春e-book) Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土 (文春e-book)より
B07CL3GY9G
No.7
(4pt)

宇喜多秀家は楽土を造れたのか

本能寺の変くらいの時代から関ヶ原の戦いとその後までの宇喜多秀家の半生を描く。個人的には好きな時代の話であり、有名な武将も登場するので、取っつきやすかった。武士という立場をまっとうする秀家の姿はまさにハードボイルド。矜持の正体を知るには、時代小説を読めばよさそうだと思うくらい、秀家は格好いいのだ。戦国時代だからかもしれないが、男が生き抜くことの大変さを物語ってくれる。
宇喜多の楽土 Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土より
4163906525
No.6
(4pt)

宇喜多家サーガ 第二弾 今回は白宇喜多(笑)

木下昌輝は連載にあたり、二匹目のドジョウを狙った、と公言している。
戦国大名で妖怪と呼ばれた宇喜多直家の『宇喜多の捨て嫁』は木下の鮮烈なデビュー作であった。
非情、非道なダークフォースの最終形態を見せながら、その心根は才能豊かで愛情深い領主であった宇喜田直家の人物造形の落差と、彼が暗黒面に堕ちてゆく悲劇が一段また一段と積みあがってゆく構成の妙に唸ったのは記憶に新しい。
本作では冒頭にてその直家が登場し、暗黒の表層の下に隠した領国民への愛情とその治世策:海岸泥湿地の干拓事業を進め流民の生きられる土地、宇喜多の楽土の事業を子の宇喜多秀家に託すところから物語は始まる。
直家から秀家へ、木下による宇喜多家サーガが継承されるのである。

この宇喜多秀家という男、作者は面白い男、奥が深い生涯と入れ揚げるが、私たちが知る秀家はさほどの傑物ではないはずだ。
秀吉に重用され、豪姫を嫁に得て、大大名となり備前を治める。
朝鮮出兵時には大将を勤め上げ、関ケ原に西軍の主力として参列し小早川の裏切りにより敗戦する。
落ち武者狩りを生き延び八丈島へ配流されこの地で関ケ原武将の中では最も生きながらえた人物。
直家のような暗黒の磁力もなく、信長や秀吉のような、爽快な出世劇もない。武田のような滅びの美学さえない、敗戦のエリート大名。
だが、このイメージもまた小早川秀秋や石田三成のような後世の権力側の印象操作であることがここでは分かるはずだ。

冒頭の干拓地の宇喜多の楽土に象徴される自国の領土、領民のために生きる愚直なまでに正しい領主であろうとする秀家の姿は前述の類型的で凡庸なエリート大名とは遠い。
秀吉や家康という大権力の意を忖度し、家臣と領民の統治に苦渋する姿は池井戸潤作品の工場経営者のようにリアルだ。

歴史物の宿命として避けられない歴史上の事実がある。
だが、事実は真実とは異なる。
司馬や木下たち歴史作家の努力により勝者側だけではない多様な視点と解釈により新たな真実が日々創作されてゆく。
歴史は事実ではあるかもしれないが、過去を生きた人間たちの価値や生きがいは歴史の事実の中にはない、彼ら自身が息づく物語世界こそ現実であり真実なのだ。
歴史物語の醍醐味はこの視点の転換にこそあると言っても良いだろう。

この物語のクライマックスは、関ケ原である。
ここでの宇喜多秀家の敗戦を知る読者にとっては既定路線で避けられないバッドエンドであるはずながら、この先が見えない緊張感と高揚感はなんであろうか?
いざ木下正輝の筆による合戦の只中に読者として参加すると、ひょっとして今回は西軍が勝ってしまうのでは?
あるいは歴史が覆るのでは!?
という妙な錯覚に打ち震えるはずだ。
木下昌輝の面目躍如と言って良いだろう。この木下大サーカスを堪能したい方は是非、最前列の特等席のチケットを手にいれ、心ゆくまで手に汗を握っていただきたい。
宇喜多の楽土 (文春e-book) Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土 (文春e-book)より
B07CL3GY9G
No.5
(4pt)

宇喜多家サーガ 第二弾 今回は白宇喜多(笑)

木下昌輝は連載にあたり、二匹目のドジョウを狙った、と公言している。
戦国大名で妖怪と呼ばれた宇喜多直家の『宇喜多の捨て嫁』は木下の鮮烈なデビュー作であった。
非情、非道なダークフォースの最終形態を見せながら、その心根は才能豊かで愛情深い領主であった宇喜田直家の人物造形の落差と、彼が暗黒面に堕ちてゆく悲劇が一段また一段と積みあがってゆく構成の妙に唸ったのは記憶に新しい。
本作では冒頭にてその直家が登場し、暗黒の表層の下に隠した領国民への愛情とその治世策:海岸泥湿地の干拓事業を進め流民の生きられる土地、宇喜多の楽土の事業を子の宇喜多秀家に託すところから物語は始まる。
直家から秀家へ、木下による宇喜多家サーガが継承されるのである。

この宇喜多秀家という男、作者は面白い男、奥が深い生涯と入れ揚げるが、私たちが知る秀家はさほどの傑物ではないはずだ。
秀吉に重用され、豪姫を嫁に得て、大大名となり備前を治める。
朝鮮出兵時には大将を勤め上げ、関ケ原に西軍の主力として参列し小早川の裏切りにより敗戦する。
落ち武者狩りを生き延び八丈島へ配流されこの地で関ケ原武将の中では最も生きながらえた人物。
直家のような暗黒の磁力もなく、信長や秀吉のような、爽快な出世劇もない。武田のような滅びの美学さえない、敗戦のエリート大名。
だが、このイメージもまた小早川秀秋や石田三成のような後世の権力側の印象操作であることがここでは分かるはずだ。

冒頭の干拓地の宇喜多の楽土に象徴される自国の領土、領民のために生きる愚直なまでに正しい領主であろうとする秀家の姿は前述の類型的で凡庸なエリート大名とは遠い。
秀吉や家康という大権力の意を忖度し、家臣と領民の統治に苦渋する姿は池井戸潤作品の工場経営者のようにリアルだ。

歴史物の宿命として避けられない歴史上の事実がある。
だが、事実は真実とは異なる。
司馬や木下たち歴史作家の努力により勝者側だけではない多様な視点と解釈により新たな真実が日々創作されてゆく。
歴史は事実ではあるかもしれないが、過去を生きた人間たちの価値や生きがいは歴史の事実の中にはない、彼ら自身が息づく物語世界こそ現実であり真実なのだ。
歴史物語の醍醐味はこの視点の転換にこそあると言っても良いだろう。

この物語のクライマックスは、関ケ原である。
ここでの宇喜多秀家の敗戦を知る読者にとっては既定路線で避けられないバッドエンドであるはずながら、この先が見えない緊張感と高揚感はなんであろうか?
いざ木下正輝の筆による合戦の只中に読者として参加すると、ひょっとして今回は西軍が勝ってしまうのでは?
あるいは歴史が覆るのでは!?
という妙な錯覚に打ち震えるはずだ。
木下昌輝の面目躍如と言って良いだろう。この木下大サーカスを堪能したい方は是非、最前列の特等席のチケットを手にいれ、心ゆくまで手に汗を握っていただきたい。
宇喜多の楽土 Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土より
4163906525
No.4
(3pt)

捨て嫁に比べると今一つ

直木賞候補ということもあり、続編を期待して購入したが、今一つの内容でした。
宇喜多の楽土 (文春e-book) Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土 (文春e-book)より
B07CL3GY9G
No.3
(3pt)

捨て嫁に比べると今一つ

直木賞候補ということもあり、続編を期待して購入したが、今一つの内容でした。
宇喜多の楽土 Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土より
4163906525
No.2
(3pt)

同じ宇喜多でも捨て嫁よりつまらない!

いやが上にもデビュー作『宇喜多の捨て嫁』が脳裏に浮かんだ。
出だしから本作がその続編にあたる記述もあったが、期待の中身は『捨て嫁』より重厚感も奥行感も無かった…。
思い返せば、最初は宇喜多の生い立ちがつまらなく何度か未読にしとこうと思いながらも我慢しながら読み続けたら途中から面白くなり、最後の最後にボロ泣きさせられた『捨て嫁』。今作『楽土』は最初から読み心地は良いのだが、何の感動も無かった。
そんな中でも新鮮だったのは、関ヶ原の戦いでの描写かな。おっ!っと思わされたが、相対的には普通の評価とせざるを得なかった。
宇喜多の楽土 (文春e-book) Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土 (文春e-book)より
B07CL3GY9G
No.1
(3pt)

同じ宇喜多でも捨て嫁よりつまらない!

いやが上にもデビュー作『宇喜多の捨て嫁』が脳裏に浮かんだ。
出だしから本作がその続編にあたる記述もあったが、期待の中身は『捨て嫁』より重厚感も奥行感も無かった…。
思い返せば、最初は宇喜多の生い立ちがつまらなく何度か未読にしとこうと思いながらも我慢しながら読み続けたら途中から面白くなり、最後の最後にボロ泣きさせられた『捨て嫁』。今作『楽土』は最初から読み心地は良いのだが、何の感動も無かった。
そんな中でも新鮮だったのは、関ヶ原の戦いでの描写かな。おっ!っと思わされたが、相対的には普通の評価とせざるを得なかった。
宇喜多の楽土 Amazon書評・レビュー: 宇喜多の楽土より
4163906525