怪物の木こり
評判
怪物の木こりの評価:
3.08/5点 レビュー 90件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21〜24 2/2ページ
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怪物の木こりの評価:
3.08/5点 レビュー 90件。 C ランク
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(あらすじ:ネタバレはなし)
視点人物となる主人公は二人いて、一人は、サイコパスであり殺人を何とも思わない二宮彰。もう一
人は、警視庁の女刑事城戸嵐子。この二人を中心にして、二つの時系列で交互に物語が進行する。その
際、切り替わる毎に、二宮彰◯◯日目、城戸嵐子◯◯日目と示される。
二宮彰は有能な法律家という表の顔とは裏腹に、何人もの人を殺してきた。冒頭でいきなり殺人シー
ンがある。その二宮は、怪物のマスクをかぶった男性から斧で襲われ負傷するが、間一髪逃れる。その
男を自分で殺そうと誓った二宮は、警察よりも先に見つけて殺すため、単なる強盗だとウソをつく。
一方、連続殺人事件が起き、城戸らが捜査を担当する。被害者は皆、後頭部が破壊されて脳が持ち去
られる。そこから犯人は「脳泥棒」と呼ばれる。捜査を進める内に、被害者は皆、養護施設の出身で、
しかも捨て子として引き取られたという過去があることが分かる。被害者は五人にも上る。
暴漢に襲われた二宮を診察すると、頭蓋骨の一部が骨折していたが、CT検査により、脳チップが入
れられていることが判明する。実は二宮を含めて被害者らは、プロローグで語られる事件によって誘拐
されて脳チップを植え付けられた幼児達だった。そしてまた、二宮もその一人だった……。
(感想:多少ネタバレ気味の部分あり)
・サイコパスを取り上げた発想は斬新で、今後の「伸びしろ」を期待させる。
・殺人被害者の脳が持ち去られるという設定はインパクトがあり、次を読みたくさせる力がある。
・長編としてはやや短い作品に仕上げられていて一気に読める。
・二つの時系列は一見同時進行のようにみえて実はズレがある。これが良い意味でのミスリードになっ
ているが、本格推理として見た場合、◯◯日目という表示はフェアな情報提示といえる。
・読点の位置が不自然だったり、「のであった」等のくどい表現もあり、文章はやや稚拙な部類。
・本格推理として見た場合、推定でしかないサイコパスの特性を根拠としている部分が多く、ロジック
的に納得しにくい。
・脳泥棒の殺人動機が不自然。彼らを殺すことも、後頭部を割ってチップを持ち去ることも動機が弱い。
衝撃的な死体を示してインパクトを出すための手段に過ぎないように思える。
・サイコパスだから人を殺せるはずなのに、脳泥棒は、普通の人間に戻ってから更に平気で連続殺人を
するのは不自然。
・二宮と彼女の映美は「共に怪物のマスクに襲われた」となっているが、二宮は自分を襲った相手のこ
とを警察にも秘匿していたはずなのに、最後の部分で何事もなかったかのように語るのはおかしい。
(まとめ)
インパクトも大きく読みやすい作品ではあるが、瑕疵も多い。したがって☆の数は3とした。