(短編集)

風に舞いあがるビニールシート

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評判

風に舞いあがるビニールシートの評価:

4.11/5点 レビュー 122件。 C ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全188件 141〜160 8/10ページ
No.48
(5pt)

粒揃いの短編集

全6話の短編集。
個人的にここまで満腹感を味わえた短編集は初めて!なので星5つに。

伏線回収がすきな私は、すぐに結末を迎えてしまう短編が、とてもあじけなく、大した発展のない閉じた世界…といったものに感じていたのですが、見方が変わりました。

森さんのこの作品は確かにファンタジー大作のような劇的な展開はないものの、どこにでもいそうな「誰か」の代り映えもしないけど、でもどこか愛しい、そんな日常をやさしくすくい取るような、そんな話ばかりで、読み終えたあと、優しく澄んだ気持ちになれる一冊でした。

それにしても、個人的には「器を探して」と「風に舞い上がる〜」の主人公のその後が気になります…

たくさんの方がレビューに書いておられますが、
「自分にとって貫きたいもの」とは、
「大事なもの」とは何なのかを考えさせてくれる作品です。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.47
(4pt)

風に舞いあがるビニールシート

どの短編も良かったが
最後の「風に舞いあがるビニールシート」が一番印象に残った。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.46
(5pt)

風に舞いあがるビニールシート

森絵都さんの作品は、小学生のときにを、そして、高校生でを読んだ。「風に舞いあがるビニールシート」は、森絵都さんの作品の中で、最高傑作ではないでしょうか?
 やはり、後ろ2つ。すなわち、「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」の2作品が最高。
 本当に綺麗で透き通ったように美しい作品だと思います。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.45
(4pt)

人は悲しみから立ちあがろうとする時、何が必要なのだろう‥

短編集であるが表題作は最も読み応えがある。

人は悲しみから立ちあがろうとする時何が必要なのだろう?
今も紛争に逃げ惑う難民がいるアフガンで
最愛の人、エドを亡くした順子。
彼女がどう生気を取り戻していくのかを
模索しながら読み進めた。

「泣くよりもはるかにやるべきことがある」
というエドの言葉が胸を打つ。

国連難民高等弁務官として紛争地域の最前線で
支援を続ける者ならではの魂の言葉‥

「悲しみなんてそう簡単に受け入れるべきじゃない」とも。
本当に‥私もそう思う。

茫然自失になってから「光」を見出すまでの過程を
丁寧に綴っている。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.44
(5pt)

森絵都は何を言いたいのか?

「何を言いたいのか?」を考えると非常に面白い短編集。
ストーリーの面白さを求めて読むと、やや不満足の作品ともなり得る。
ストーリーに、斬新さや意外性はあまりない。
多くの本は非日常性をテーマとするが、この本は比較的に日常性が強い。
しかし、だからこそ読者は各ストーリーの主人公に自分を投影し、この本の主張を身近に感じられる。
このストーリーの主人公達は、それぞれ自分の中に「大切なモノ」を持っている。
それが私たちに幸せ、勇気、自尊心などを与えてくれる。
帯にある「あたたかくて強くて、生きる力を与えてくれる」とはまさにこの本を端的に示している。
「私にとって大切なものはなんなんだろう?」と、ふと考えさせられる短編集。

ただ、例外的に「風に舞いあがるビニールシート」のテーマは重い。
日本人は日本の常識に支配されているがゆえに、この本に出てくるエドの言いたいことを掴むのは難しい。
この作品は、恋愛ストーリーとも捉えられるが、「難解で重苦しい現実は見て見ぬふりをされる」との一節のある通り、
平和ボケの日本人に一石を投じる面もある。この作品は、世界の現実を見なくして理解出来ない作品である。

本の好き嫌いは人それぞれだが、
この本は、読んで損はない作品としておすすめしたい。

作品を読むときは、心をからっぽにして、
ストーリーの主人公達になりきって読むことをお勧めする。
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4167741032
No.43
(5pt)

“信念を貫く”ということは

この短編集の主人公たちは、信念を持って生きている人たちです。
どの人の生き方も共感・納得できるものばかりです。
それだけ、どの話も完成度が高いということです。

特に印象に残った話は、「風に舞いあがるビニールシート」です。

難民を支援する国連機関に勤めている二人は、“夫婦’に対する考え方の違いから距離が生じてしまいます。
お互いの生き方を認め、尊敬し合っているのにも関らず、別れを選んでしまいます。

“信念を貫く”ことは犠牲を伴い、わがままにもなりかねません。
誰もが生きることに悩み、苦しんでいるということが感じられます。

彼らを“わがまま”と感じるか、“信念を貫く人”と感じるかは、読む人次第なのかもしれません。

努力しているのにも関らず結果につながらないときに読むと、心が落ち着く本だと思います。
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4167741032
No.42
(5pt)

短編集として完璧

初めて森絵都さんの作品を読みました。
文章があっさりしていて、それでいて暖かく
もちろん内容も力強く、軽妙でありながら優しく
人間らしく…。短編として完璧だと思いました。

私はこの本を読んで、自分はいろいろなことに
目を瞑って生きている、って思いました。
悩みがあってもなくても、人生が楽しい人にも
つまらない人にも読んでほしいと思う一冊です。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.41
(5pt)

一目惚れしました。

タイトルに引き付けられて購入しましたが、衝撃でした。どうして今までこの作者の本を知らなかったのか、自分を情けなく思いました。

全体的に柔らかくサラリとした文章なのに、女性のチクリとしたところを隙なく突いてきます。
彼との約束を仕事でドタキャンする羽目になり、初めは彼への申し訳なさと仕事の憂鬱感でいっぱいだったのに、度重なる彼からの電話攻撃に徐々に冷めていく様子。わかる!わかる!と思わず拍手。
そういう細やかなところを書ける作者に一目惚れしてしまいました。

ちょっと疲れた女性に、新しい風を見たい人にオススメしたい一冊です。
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4167741032
No.40
(4pt)

応援したくなる

直木賞受賞もドラマ化も粗筋もよく知らないまま、
不思議なタイトルが気になっていた本だったので今頃読んでみました。

それで、最後に収められていた表題作品を先に読んでから、
最初に戻って5編を読んだのですが、
「風・・」を読んだ後、「犬の散歩」を読むと、
主人公の行動の変化の動機が共通していて、著者の価値観が感じらてよかった。

「器をさがして」
主人公の女性は、売れっ子パティシエの女性にいいように使われているようで、
これがなかなか・・・!彼女の人格でなく作品だけをとことん崇拝している主人公の
とる行動は極端にもおもえるが、どこか胸のすく感じがする。

「ジェネレーションX」
かつての「新人類」(森さんと同じで私もここ)だった中堅会社員男性と
今の若い部下のやりとりを描いていて、先は読めるが楽しい。

「鐘の音」
仏像修復師という渋い?職業の男性3人が主な登場人物だが、これはラストがとても好きだった作品。

森絵都さんについては、絵本「にんきものシリーズ」やYA文学「ラン」でだけ
知っていたのですが、なるほど!それぞれキャラがパターン化して立っており(小説だとちょっぴりハナにつくときもなくはないですが・・)、ユーモアがあり、良い意味で予定調和的・作り物っぽくもあり、「おはなし」の持っていき方の巧さは、小説も同じで好感がもてました。
いろいろな題材の作品を期待します。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.39
(5pt)

短くも細やかな作品集

面白かった、買って良かった。
読む途中でさえそう思える素晴らしい短編集だった。

丹念に取材をされたらしく、世代も職も異なるそれぞれの主人公達の背景や心の裡が、
しっかりと描かれているため、どの人物も作品の中でしっかり腰を据えた存在に描かれている。

そういった土台の上で、話の中に人物の様々な考えや苦労などが、
ごくごく自然に浸潤しているため、
一作を読み終えるごとに、上手いなぁと、ため息と笑みが湧いてきた。

ややもすると話が出来すぎている感も否めないが、
それは短い中に丁寧に織り込まれたストーリーと、
「そうそう、確かにそうだ」と共感できる部分で洗い流され、気にならない。

簡単に人が殺される、事件が起きる、薬中毒や病気になる、犯罪に巻き込まれるといった、
最近よくある陳腐で手軽な小物を使わずとも小説とは面白いものだというのが分かる、
稀で素晴らしい作品だと思う。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.38
(4pt)

救いの与え方に,ほろっと来ます

「お金よりも大切な何か」のために懸命に生きる人々を描いた短編集,という売り込み文句ですが,実際は「他人には理解されにくいけど,自分にとっては大切な何か」と言っていいでしょう。表題作ほか6編を収めた,2006年直木賞受賞作。

「自分にとっては大切な何か」が単なる利己的なものであれば誰の感動も呼ばないのだけど,それが敬愛するパティシエに仕えることだったり,世界の隅々で起こる難民問題の解決することだったりすることが,読者を引き込むようです。

各編の主人公の生き方は「何もそこまでしなくても,もっと世間と折り合うやり方があるんじゃないの?」というものなんだけど,最後の救いの与え方で,読む側をほっとさせてくれるような気がします。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.37
(4pt)

小説好きの友達に薦めたい本

小説好きの友達に薦めたいと思う本であった。
六つの短編集から成り手軽に読めるのに、密度が濃くて、非常に満足感が得られる。
なによりも読後感がとても良い。心がじわっと温まり、確かな力を与えてくれる。
私のお薦めは、「守護神」という短篇。登場人物二人の生きる姿勢はもちろんのことであるが、古典文学に対する会話内容が面白く、よりいっそう物語に惹きこまれる。
 ちなみに表題の「風に舞いあがるビニールシート」は、本書の最終短篇のタイトル。表題に選ばれ、巻末に置かれている故、本書一番の読み所であろう。国際連合難民高等弁務官事務所が物語の舞台になっており、作者の拘りは感じるのだが、取材力不足なのか、社会派描写の不慣れか、その拘りが伝えきれておらず、深みが出ていないのが惜しいように感じる。ちなみに本短篇は、NHKでドラマ化され、主人公を吹石一恵が演じているが、本書から受ける印象とは全く異なる。個人的にはドラマの方がよく出来ていると感じた。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.36
(5pt)

傑作!

文芸春秋発行の直木賞受賞作品って、今までがっかりさせられたことが多々あり、今回もあまり期待せずに読んだ。
しかし、表題作と「犬の散歩」を読むうちに、これこそ直木賞モノだなと唸った。
表題作は、国連機関という今までの小説にはない背景を採用しているところが作品の価値を後押ししている。

森絵都さんの小説は初めてでしたが、とても良かったです。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
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No.35
(4pt)

風に舞いあがるビニールシートって言葉がすごく印象的

表題作は難民支援組織に勤務する女性の話です。
これが良かった。
女性の自立を描いた短編としては素晴らしいと思いました。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
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No.34
(5pt)

単なる「いい話」では終わらない

この本に出会えて、本当によかった。
読み終わって最初に感じた、私の心からの感想です。

6編が収録されていますが、どれもそれぞれ違ったすばらしさがあります。
多様な物語に、読んでいて驚きました。
中でも「鐘の音」は、私が今まで読んだ森絵都さんの作品とは
雰囲気が異なっている気がして、新たな作風が知れてうれしかったです。

どれもすてがたいんですけど、私は、
「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」が特に好きです。

「ジェネレーションX」は話がどう進んでいくのか最初はわからず、
わくわくしながら読み進めていくと、楽しいオチが待っています。
車内での会話中心に描かれているので、テンポよく読めておもしろかったです。

「風に舞いあがるビニールシート」は後半になるにつれてじわじわ涙腺が緩んできて、
最後の主人公の決意に前向きなすがすがしさを感じました。
作中にも使われる、風に舞いあがるビニールシート、という言葉に込められた
悲痛な意味も、読めばわかります。
悲しくて、目をそむけたくなる残酷な現状が書かれている中に光る、ささやかな希望
それが叶う日を夢見て、今何ができるかを考えていきたいと思わせてくれました。
エドの難民について語る言葉一つ一つが、平和ボケした私の心に重く響きます。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.33
(5pt)

一所懸命に生きる人々

6編から成る本書には、不器用だけど一途に生きる人々が描かれている。お金でもなく、名誉でもなく、人に認められることでも誉められることでもなく、ただ自分がそうしたいと思うことに、無骨なまでに情熱的に取り組む人の生きざまを見ていると、まぶしいような羨ましいような気分になってくる。

ときには周囲との軋轢に苦しみ、ときには自分でも「これでいいのか」という疑問と闘いながらもまっしぐらになにかに向かって進む。人はそんな彼らを青臭いと言うかも知れないし、周囲から浮いてしまうことだってある。けれど彼らの懸命さを哂うことは到底できない。それほどまでにのめりこむ「なにか」を持つ人はそれほど多くはないだろうから。

お勧めは「ジェネレーションX」、「守護神」。6編すべて読後が爽やかで、なにかしら浄化されたような感じがした。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.32
(4pt)

人それぞれ

森絵都さんは好きな作家だし、直木賞受賞ということで期待が大きかったのか、こんなもんかな、というのが正直な感想でした。短編ということで、うまくまとまっている気もしますが、やはりもっと長い作品で森絵都ワールドを楽しみたい気がします。初めて読まれた人や、森絵都が好きな人、それぞれで読後感は違うでしょうね。私の一番好きな作品は、「犬の散歩」でした。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
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No.31
(5pt)

凍った過去を太陽に透かして、僕らは現在を生きよう

森絵都さんの作品には素敵な魔法が散りばめられている!
それ故に彼女の紡ぎ出す小説に児童文学も一般文芸も境はない。

只、人間の姿を様々な手法で描くので、
6つ収められている物語は質感も手触りも違う人間が書いたようにさえ思えるのだが。

作家の眼差しは、常に温かく優しい。人は誰も多かれ少なかれ生きていく途上で否応なしに、
どうしようもなく苦くて辛い体験をしてしまう生き物で。

本人の胸の何処かに、体験してしまった瞬間から停止したままのストップウォッチが転がっている。
森作品の、登場人物も皆不器用な己の欠落部分を感知している者ばかり。

そこに強いシンパシーを感じつつ1作品毎に時間を掛けて味わった。
精一杯それぞれの持ち場で生きる主人公たち。

周囲にいる人間たちと関わり続けながら少しずつ少しずつ、現実に流れる時間や速度を、
胸の内に取り込んで行く。フリーズしたままだった過去。

氷の世界から記憶を甦らせ、更に、次のステップを踏む勇気を振り絞る姿に感動したのです。
自分自身が暗闇から筆者の柔らかな手で、『グイッ!』と引っ張り上げられた風に感じられ、

読了後目に映る世界が違って見え始めたのです。直木賞受賞作の
【風に舞いあがるビニールシート】の、ビニールシートに込められた世界平和への深い祈り。

他に【守護神】。是非読書好きの方、特に思春期、喋り過ぎたり、
黙り過ぎたりした方に読んで欲しい一篇だし、宮本輝や五木寛之の円熟を思わせる【鐘の音】や、

重松清や浅田次郎のユーモア漂う、【ジェネレーションX】等読み応え満点!!
更に5月末からはNHKが吹石一恵主演でドラマ化も決定と来れば、注目して間違いはないでしょう♪
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.30
(4pt)

良質な短篇集だけど

直木賞受賞作品。彼女の作品をはじめて読みましたが、読後のイメージは「うまいな」ということ。決して否定の意味ではありません。6篇の物語が収められていますが、どれも「うまい」作品ばかり。ベストは「犬の散歩」裏ベストは「守護神」「ジェネレーションX」ですかね。すこし注文をつけると「うまい」だけでは読者の心は動かないのです。揺り動かされないのです。振りが見えてオチが判ってしまう場面もあったりすると尚更です。実世界はそんな筋書きはないのですから。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.29
(5pt)

非常に良質の短編集

全部で6作収められています。
どれもが良質、すぐれた作品です。
描写が良いし、主人公はどの作品でも、独自の価値観を持ち、流行に流されない人たちです。
個人的には、気まぐれで自己中心的なオーナーパティシエに振り回されている
ように見えて、実はその手綱をしっかり握っている女性秘書が主人公の
「器を探して」がいちばん気に入れましたが、この点は読む人によって違う
だろうと思います。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032