宇宙のみなしご

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宇宙のみなしごの評価:

4.36/5点 レビュー 55件。 B ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全137件 61〜80 4/7ページ
No.77
(5pt)

子供の読者たちはどう思うのだろうか

この著者の作品を初めて読みました。児童小説だからでしょうが、言葉が平易で、浅く爽やかな雰囲気の物語です。
 本書は、人は元来孤独に生きるものだが人生の要所で大切な働きをするのもやはり人である、という普遍的なテーマを学校で孤独な「キオスク」「七瀬」という登場人物が「陽子」とその弟の「リン」という主人公たちに、夜に屋根に上る遊びを通じて関わりあうことで描いている。
 四人の人物が均等に登場し、お互い中和し合っているのが尖がった所がなく、深くのめり込むこともなく、爽やかな雰囲気につながっていると思われる。世代が違う大人には物足りない感じでしたが、現代の子供の指向はそういう物なのかもしれない。最後に著者の人物紹介を見て私と同世代と分かり、やはりプロフェッショナルだな、と感心してしまいました。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.76
(5pt)

子供の読者たちはどう思うのだろうか

この著者の作品を初めて読みました。児童小説だからでしょうが、言葉が平易で、浅く爽やかな雰囲気の物語です。
 本書は、人は元来孤独に生きるものだが人生の要所で大切な働きをするのもやはり人である、という普遍的なテーマを学校で孤独な「キオスク」「七瀬」という登場人物が「陽子」とその弟の「リン」という主人公たちに、夜に屋根に上る遊びを通じて関わりあうことで描いている。
 四人の人物が均等に登場し、お互い中和し合っているのが尖がった所がなく、深くのめり込むこともなく、爽やかな雰囲気につながっていると思われる。世代が違う大人には物足りない感じでしたが、現代の子供の指向はそういう物なのかもしれない。最後に著者の人物紹介を見て私と同世代と分かり、やはりプロフェッショナルだな、と感心してしまいました。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.75
(5pt)

手をつなぐ人がいる

『宇宙のみなしご』です。
タイトルに宇宙とついていますし、SF的要素があると思っていたのですが、全くありません。普通の女子中学生を主人公とした、現実的な内容の児童文学です。
また逆に、表紙イラストのイメージから、あまりにも子供向け過ぎないか、という気もしたのですが、読んでみれば、普通に小学校高学年くらいから中学生、大人にいたるまで充分に楽しめます。
物語の舞台は1990年代ですが、中身の方は時代が変わっても価値の落ちない普遍的なものです。

森児童文学作品は、なんといっても文章が、平易で読みやすいながらもユーモアがあり、それでいて芯の部分では感情移入しやすいです。読者対象である中学生以下もですが、大人が読んでも心の琴線に響いて透明な音色を奏でます。

主人公と弟リンが、夜中に屋根にのぼる、という遊びを始めます。それが表紙イラストのイメージです。そこに主人公の友人?二人が加わり…という話です。

これ以上はネタバレ避けしますが、全10章構成の中で小さな伏線を回収しながら進む物語は、文章やキャラの魅力と相まってとても魅力的です。作者の他の児童文学作品と比較しても、ご都合主義の無さなどからいって随一の完成度だと思います。
あまり安易に感動という言葉を使いたくないのですが……とりあえず自分はこの作品を読んで良いと思える心のきれいさを一部とはいえ持っていたのですね、ちょっと意外かも。というわけで評価は文句無しで★5です。
駅のキオスクはやっぱり便利ですけどね。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.74
(5pt)

手をつなぐ人がいる

『宇宙のみなしご』です。
タイトルに宇宙とついていますし、SF的要素があると思っていたのですが、全くありません。普通の女子中学生を主人公とした、現実的な内容の児童文学です。
また逆に、表紙イラストのイメージから、あまりにも子供向け過ぎないか、という気もしたのですが、読んでみれば、普通に小学校高学年くらいから中学生、大人にいたるまで充分に楽しめます。
物語の舞台は1990年代ですが、中身の方は時代が変わっても価値の落ちない普遍的なものです。

森児童文学作品は、なんといっても文章が、平易で読みやすいながらもユーモアがあり、それでいて芯の部分では感情移入しやすいです。読者対象である中学生以下もですが、大人が読んでも心の琴線に響いて透明な音色を奏でます。

主人公と弟リンが、夜中に屋根にのぼる、という遊びを始めます。それが表紙イラストのイメージです。そこに主人公の友人?二人が加わり…という話です。

これ以上はネタバレ避けしますが、全10章構成の中で小さな伏線を回収しながら進む物語は、文章やキャラの魅力と相まってとても魅力的です。作者の他の児童文学作品と比較しても、ご都合主義の無さなどからいって随一の完成度だと思います。
あまり安易に感動という言葉を使いたくないのですが……とりあえず自分はこの作品を読んで良いと思える心のきれいさを一部とはいえ持っていたのですね、ちょっと意外かも。というわけで評価は文句無しで★5です。
駅のキオスクはやっぱり便利ですけどね。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.73
(5pt)

手をつなぐ人がいる

『宇宙のみなしご』です。
タイトルに宇宙とついていますし、SF的要素があると思っていたのですが、全くありません。普通の女子中学生を主人公とした、現実的な内容の児童文学です。
また逆に、表紙イラストのイメージから、あまりにも子供向け過ぎないか、という気もしたのですが、読んでみれば、普通に小学校高学年くらいから中学生、大人にいたるまで充分に楽しめます。
物語の舞台は1990年代ですが、中身の方は時代が変わっても価値の落ちない普遍的なものです。

森児童文学作品は、なんといっても文章が、平易で読みやすいながらもユーモアがあり、それでいて芯の部分では感情移入しやすいです。読者対象である中学生以下もですが、大人が読んでも心の琴線に響いて透明な音色を奏でます。

主人公と弟リンが、夜中に屋根にのぼる、という遊びを始めます。それが表紙イラストのイメージです。そこに主人公の友人?二人が加わり…という話です。

これ以上はネタバレ避けしますが、全10章構成の中で小さな伏線を回収しながら進む物語は、文章やキャラの魅力と相まってとても魅力的です。作者の他の児童文学作品と比較しても、ご都合主義の無さなどからいって随一の完成度だと思います。
あまり安易に感動という言葉を使いたくないのですが……とりあえず自分はこの作品を読んで良いと思える心のきれいさを一部とはいえ持っていたのですね、ちょっと意外かも。というわけで評価は文句無しで★5です。
駅のキオスクはやっぱり便利ですけどね。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.72
(5pt)

青春時代のモヤモヤ解消・仲間の大切さを実感

登場人物と同じ中学時代に読み、その当時から好きな本です。
先輩・後輩の位置づけがはっきりし、小学校のときとは一味違うクラスメイトと友達になり、よく見えない受験に向かって勉強する時期の心の揺れが、鮮明に描かれています。
そういう青春時代の不安や「どうにかしたい」という気持ちが、全部詰まっています。
「こういう仲間がいたらいいのに」ではなく、「仲間は努力して作るものだ」と、気付かされた作品です。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.71
(5pt)

青春時代のモヤモヤ解消・仲間の大切さを実感

登場人物と同じ中学時代に読み、その当時から好きな本です。
先輩・後輩の位置づけがはっきりし、小学校のときとは一味違うクラスメイトと友達になり、よく見えない受験に向かって勉強する時期の心の揺れが、鮮明に描かれています。
そういう青春時代の不安や「どうにかしたい」という気持ちが、全部詰まっています。
「こういう仲間がいたらいいのに」ではなく、「仲間は努力して作るものだ」と、気付かされた作品です。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.70
(5pt)

青春時代のモヤモヤ解消・仲間の大切さを実感

登場人物と同じ中学時代に読み、その当時から好きな本です。
先輩・後輩の位置づけがはっきりし、小学校のときとは一味違うクラスメイトと友達になり、よく見えない受験に向かって勉強する時期の心の揺れが、鮮明に描かれています。
そういう青春時代の不安や「どうにかしたい」という気持ちが、全部詰まっています。
「こういう仲間がいたらいいのに」ではなく、「仲間は努力して作るものだ」と、気付かされた作品です。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.69
(4pt)

心に響く言葉が紡がれています

*******
ぼくたちはみんな宇宙のみなしご。
ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしご。
自分の力できらきら輝いてないと、
宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃう。

大人も子どももだれだって、
いちばんしんどいときは、ひとりで切り抜けるしかない。
                        
でも、ひとりでやってかなきゃならないからこそ、
ときどき手をつないで心の休憩ができる友達が必要。
                        *******

そんなすみれ先生の言葉が胸に響いた1冊です。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.68
(4pt)

心に響く言葉が紡がれています

*******
ぼくたちはみんな宇宙のみなしご。
ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしご。
自分の力できらきら輝いてないと、
宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃう。

大人も子どももだれだって、
いちばんしんどいときは、ひとりで切り抜けるしかない。
                        
でも、ひとりでやってかなきゃならないからこそ、
ときどき手をつないで心の休憩ができる友達が必要。
                        *******

そんなすみれ先生の言葉が胸に響いた1冊です。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.67
(4pt)

心に響く言葉が紡がれています

*******
ぼくたちはみんな宇宙のみなしご。
ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしご。
自分の力できらきら輝いてないと、
宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃう。

大人も子どももだれだって、
いちばんしんどいときは、ひとりで切り抜けるしかない。
                        
でも、ひとりでやってかなきゃならないからこそ、
ときどき手をつないで心の休憩ができる友達が必要。
                        *******

そんなすみれ先生の言葉が胸に響いた1冊です。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.66
(4pt)

素敵な日本のファンタジー小説。子供たちに勧めてあげてください。

ぼくたちはみんな宇宙のみなしごなんだから。ばらばらに生まれてきて
ばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力でキラキラ輝いていないと、
宇宙の暗闇に飲み込まれて消えちゃうんだよ。
でも、ひとりでやっていかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる
友達を見つけなさい

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.65
(4pt)

素敵な日本のファンタジー小説。子供たちに勧めてあげてください。

ぼくたちはみんな宇宙のみなしごなんだから。ばらばらに生まれてきて
ばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力でキラキラ輝いていないと、
宇宙の暗闇に飲み込まれて消えちゃうんだよ。
でも、ひとりでやっていかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる
友達を見つけなさい

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.64
(4pt)

素敵な日本のファンタジー小説。子供たちに勧めてあげてください。

ぼくたちはみんな宇宙のみなしごなんだから。ばらばらに生まれてきて
ばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力でキラキラ輝いていないと、
宇宙の暗闇に飲み込まれて消えちゃうんだよ。
でも、ひとりでやっていかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる
友達を見つけなさい

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.63
(5pt)

満足

最近少し難しい本ばかり読んでいて、知らないうちに疲れていたのかもしれません。
中学時代に、同作家の『カラフル』を初めて読み、わくわくしながらページをめくっていたのを思い出しました。
主人公が持っている情熱を、私も同じように持っていました。屋根には上らなかったものの、負けないくらい沢山の遊びをしました。
今では、千人の小人は大分減ってしまいましたが、読んでいると、自分もあの日の遊びがしたくなります。
小中学生は勿論のこと、大人がゆっくりと読んでも楽しめるものだと思います。柔らかく、テンポよく話が進むので読書慣れしている人なら一時間もあれば楽しめます。
けれど、その短い中に伝えたいメッセージははっきりと盛り込んであるように思いました。
「友達が、むかえにくるのよ」の一言に、中学生には今を、そして大人には過去を思い出させるための、作者の優しい心遣いを感じました。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.62
(5pt)

満足

最近少し難しい本ばかり読んでいて、知らないうちに疲れていたのかもしれません。
中学時代に、同作家の『カラフル』を初めて読み、わくわくしながらページをめくっていたのを思い出しました。
主人公が持っている情熱を、私も同じように持っていました。屋根には上らなかったものの、負けないくらい沢山の遊びをしました。
今では、千人の小人は大分減ってしまいましたが、読んでいると、自分もあの日の遊びがしたくなります。
小中学生は勿論のこと、大人がゆっくりと読んでも楽しめるものだと思います。柔らかく、テンポよく話が進むので読書慣れしている人なら一時間もあれば楽しめます。
けれど、その短い中に伝えたいメッセージははっきりと盛り込んであるように思いました。
「友達が、むかえにくるのよ」の一言に、中学生には今を、そして大人には過去を思い出させるための、作者の優しい心遣いを感じました。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.61
(5pt)

満足

最近少し難しい本ばかり読んでいて、知らないうちに疲れていたのかもしれません。
中学時代に、同作家の『カラフル』を初めて読み、わくわくしながらページをめくっていたのを思い出しました。
主人公が持っている情熱を、私も同じように持っていました。屋根には上らなかったものの、負けないくらい沢山の遊びをしました。
今では、千人の小人は大分減ってしまいましたが、読んでいると、自分もあの日の遊びがしたくなります。
小中学生は勿論のこと、大人がゆっくりと読んでも楽しめるものだと思います。柔らかく、テンポよく話が進むので読書慣れしている人なら一時間もあれば楽しめます。
けれど、その短い中に伝えたいメッセージははっきりと盛り込んであるように思いました。
「友達が、むかえにくるのよ」の一言に、中学生には今を、そして大人には過去を思い出させるための、作者の優しい心遣いを感じました。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080
No.60
(4pt)

買いです。

こういう作品はあらすじや読みどころを書いてしまうと、楽しみが半減するので止めておきますが、遅ればせながら先日読んだ恩田陸の「夜のピクニック」を思い出しました。本作は主に中学生の視点を通して描いているので、若干全体的に軽めで、その分作者の手際の良さが際立って見えます。ただ、恩田陸にしろ重松清にしろ、こういう小説はうまくて当たり前なので、その辺が鼻につく人もいるかと思いますが、あとはお好みでといったところでしょう。しかし、この年代の混沌とした気持ちをストレートに描こうとして、結局安易な暴力的な表現に行き着くという陥穽に陥るくらいなら、こういったウマさを満喫するほうが随分ましという気もします。散漫な内容になってしまいましたが、そういった余計なことは普通読んでいる時にあまり考えないと思うので、本書自体について言えば、良い映画を観るくらいの時間で読了でき、かつまた同じような感興を味わえる佳作だと思います。
宇宙のみなしご (フォア文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (フォア文庫)より
4652074743
No.59
(4pt)

買いです。

こういう作品はあらすじや読みどころを書いてしまうと、楽しみが半減するので止めておきますが、遅ればせながら先日読んだ恩田陸の「夜のピクニック」を思い出しました。本作は主に中学生の視点を通して描いているので、若干全体的に軽めで、その分作者の手際の良さが際立って見えます。ただ、恩田陸にしろ重松清にしろ、こういう小説はうまくて当たり前なので、その辺が鼻につく人もいるかと思いますが、あとはお好みでといったところでしょう。しかし、この年代の混沌とした気持ちをストレートに描こうとして、結局安易な暴力的な表現に行き着くという陥穽に陥るくらいなら、こういったウマさを満喫するほうが随分ましという気もします。散漫な内容になってしまいましたが、そういった余計なことは普通読んでいる時にあまり考えないと思うので、本書自体について言えば、良い映画を観るくらいの時間で読了でき、かつまた同じような感興を味わえる佳作だと思います。
宇宙のみなしご Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしごより
406207334X
No.58
(4pt)

買いです。

こういう作品はあらすじや読みどころを書いてしまうと、楽しみが半減するので止めておきますが、遅ればせながら先日読んだ恩田陸の「夜のピクニック」を思い出しました。本作は主に中学生の視点を通して描いているので、若干全体的に軽めで、その分作者の手際の良さが際立って見えます。ただ、恩田陸にしろ重松清にしろ、こういう小説はうまくて当たり前なので、その辺が鼻につく人もいるかと思いますが、あとはお好みでといったところでしょう。しかし、この年代の混沌とした気持ちをストレートに描こうとして、結局安易な暴力的な表現に行き着くという陥穽に陥るくらいなら、こういったウマさを満喫するほうが随分ましという気もします。散漫な内容になってしまいましたが、そういった余計なことは普通読んでいる時にあまり考えないと思うので、本書自体について言えば、良い映画を観るくらいの時間で読了でき、かつまた同じような感興を味わえる佳作だと思います。
宇宙のみなしご (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 宇宙のみなしご (角川文庫)より
4043941080