ウルトラ・ダラー

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評判

ウルトラ・ダラーの評価:

3.49/5点 レビュー 128件。 D ランク

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平均点3.49pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全138件 21〜40 2/7ページ
No.118
(5pt)

ワシントン特派員時代に仕入れたインテリジェンス情報に基づくすごい本です

作者の手島龍一氏がNHKワシントン支局長時代に仕入れた情報をもとに書いたものだと思いますが、日本人職人の失踪・拉致事件と北朝鮮のドルの偽札作りがしだいに結びついていくCIAのインテリジェンスがらみの小説です。読み始めたら引き込まれてしまうとても面白い本です。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.117
(5pt)

ワシントン特派員時代に仕入れたインテリジェンス情報に基づくすごい本です

作者の手島龍一氏がNHKワシントン支局長時代に仕入れた情報をもとに書いたものだと思いますが、日本人職人の失踪・拉致事件と北朝鮮のドルの偽札作りがしだいに結びついていくCIAのインテリジェンスがらみの小説です。読み始めたら引き込まれてしまうとても面白い本です。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.116
(5pt)

こういう世界があるんだろうな、と

たまたま古本で見つけ、知人に勧められていたのを思い出して購入しました
こういう世界があるんだろうなぁ、と思えただけでも良かったです
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.115
(5pt)

こういう世界があるんだろうな、と

たまたま古本で見つけ、知人に勧められていたのを思い出して購入しました
こういう世界があるんだろうなぁ、と思えただけでも良かったです
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.114
(5pt)

書けないことが多すぎたのでフィクションにした書?

本書はほとんどがノンフィクションであった。(読後数年しての「事件」でそう痛感)
オープニングでの印刷機の巧妙な盗難。
それが精密なドル紙幣印刷のため、異常なまでに厳重ない印刷機への警護」ぶりから物語は始まる。
日本でも造幣局にまつわる実話など、紙質の極秘扱い含め、報道機関へも厳重機密である。

ストーリーは進行して、いかに北朝鮮政権が国内に流れ込んできた工作資金が、表も裏も封鎖され行き着いたところはニセ100ドル紙幣の量産だった。
そしてそれを現代では、どうやって使役して換金するのかという場所にはカジノが頭をもたげてくる。それへの必然性が粛々と描き示されている。
そうした流れには、スパイ小説まがいの設定レールに乗せて「ニセ100ドル」の全体像が構築されてゆく。
そこには、★が1つ2つといった書評家の方々の指摘にはそう遠い距離はボクも感じなかった。

ところが、商談をベガスで行った折、そこで私は場所柄、100万円近い米ドルを高額紙幣へと逆両替することがあり、キャシャーに冷やかされながらそれをほぼすべて100ドル紙幣のまま持ち帰り、日本国内の三井住友BKで「日本円へ」と替えてもらった。
すると、どうだ。
返された『トレイに、100ドル札が1枚だけ』横たわって変換されてきたのである。(それ以外のドルは日本へ円になった)
え・・・・???これが何か?
為替係のエラいさん?がカウンターにやって来て説明した。
『お客様のこの100ドル札なんですが、日本では交換できないんです。』という。
え?それはどうして?破けてもいないのに・・・本当に不思議なことである。
ボロいどころか、その札にかぎっては多少は新しいナリはしていたものの、どこも瑕疵があるとは認められなかった。
『え~、それはですねこのお札のこの番号なんですが「SB(・・978980・)」、つまり『「SB」から始まりますよね。』
「えぇ、そうですよね」
『そのアルファベット2文字で始まる100ドル札については、日本政府のお達しで、円と換金してはならないという決まりになっているんです。』
・・・・
『くわしくはお察し願いたいのですが、その「SB」が付いているお金はどちらの銀行様も両替はお断りするはずです。』
あ・・・・それじゃコレって・・・ニセ!?
( 評者注・・・★文中の「SB」は便宜的に当てはめたものであり、別の文字である可能性があると含んで下さい。)

黙って持ち帰り、次回のベガス行きに入った際、スロットの札投入口におそるおそる入れてみた・・・すると
紙幣を呑み込んだのを確認すると、
『($100・・・)』グリーンの小さなダイオード灯がその文字を画面に表わし、見事に「アメリカ合衆国はその『ウルトラダラー』の侵入を許してしまっていた」ことを知ったという次第。
いや、もうすでに『秘かに野放しにするしかない』状態だったとボクは驚いた。

おそらくは、遠くない過去にあちこちに北の工作員らによって持ちこまれ、片っぱしからこうした粗っぽい真札認証機器を通して,本物の100米ドル札とすり替えてしまい、アメリカ政府が気付いた時にはもう手遅れだったのではないか。
だから、そのSB紙幣の一端がたまたまベガスで、ボクの財布内にいったん渡り、再度それをチェックしても『使えないけど黙っていてよ』ってなことなのだろう。

だが、なぜ『ニセをニセ』としないのだろうか。
たしかに、日本の銀行(金融機関)一般が、通達として対策にしているほどの公然たるニセ札を、『SBは実はニセなんです』と米政府が公表したら、どうなるのか。
スワっ『真券に取り換えよう』と、間違いなく合衆国政府(とくにSS)の責任であるため、あちこちで『カネ返せ』騒動が始まるだろう。どれほど多くの者が銀行に押し寄せるか判らない。

さらに大事なのは、その『SBは真券へと兌換』となるわけだから、それこそ大規模なマネーロンダリングが行われるまたとないチャンスの到来だ。ただちに、ニセ100ドル紙幣の大増産を大喜びで北朝鮮ははかるだろう。
そして政治的にも金正日のしてやったり…得意ヅラの軍門に下らねばならないのである。

こうしたニセ札がここまで精巧な出来(ボクも、ニセ前提…で細部を眺めたが、真贋を見極める生業の小生ではあるが、どうしても違いが分からなかった)だと、これだけ大規模な経済パニックが起こるもの…という事態を想像出来得る才覚を、筆者は読者に求めているのである。

「本書を★少数付与」の評者の中に「ニセ札鑑定機」について触れたムキがあったが、そんな既成のシロモノが役に立つクォリティではとうにないし、そんなにeasyな経済攻撃戦略ではハナからない。(ただ、日本には極小メーカーがほぼ手作りで完成させた鑑定機があり、一部で役に立っている)
ちなみにその銀行でも、大雑把にそうした機器にかけたうえで、1枚1枚、目で「SB」の文字を追っていただけであった。
おそらく『札番号のアルファベット』を読み取り、特定の組み合わせをはじくプログラム設定にはなっていないのだろう。

それと付け加えれば、鑑定機に任せっきりにするほど、国際金融機関の一線となるとそうは危機管理も甘くはない。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.113
(5pt)

書けないことが多すぎたのでフィクションにした書?

本書はほとんどがノンフィクションであった。(読後数年しての「事件」でそう痛感)
オープニングでの印刷機の巧妙な盗難。
それが精密なドル紙幣印刷のため、異常なまでに厳重ない印刷機への警護」ぶりから物語は始まる。
日本でも造幣局にまつわる実話など、紙質の極秘扱い含め、報道機関へも厳重機密である。

ストーリーは進行して、いかに北朝鮮政権が国内に流れ込んできた工作資金が、表も裏も封鎖され行き着いたところはニセ100ドル紙幣の量産だった。
そしてそれを現代では、どうやって使役して換金するのかという場所にはカジノが頭をもたげてくる。それへの必然性が粛々と描き示されている。
そうした流れには、スパイ小説まがいの設定レールに乗せて「ニセ100ドル」の全体像が構築されてゆく。
そこには、★が1つ2つといった書評家の方々の指摘にはそう遠い距離はボクも感じなかった。

ところが、商談をベガスで行った折、そこで私は場所柄、100万円近い米ドルを高額紙幣へと逆両替することがあり、キャシャーに冷やかされながらそれをほぼすべて100ドル紙幣のまま持ち帰り、日本国内の三井住友BKで「日本円へ」と替えてもらった。
すると、どうだ。
返された『トレイに、100ドル札が1枚だけ』横たわって変換されてきたのである。(それ以外のドルは日本へ円になった)
え・・・・???これが何か?
為替係のエラいさん?がカウンターにやって来て説明した。
『お客様のこの100ドル札なんですが、日本では交換できないんです。』という。
え?それはどうして?破けてもいないのに・・・本当に不思議なことである。
ボロいどころか、その札にかぎっては多少は新しいナリはしていたものの、どこも瑕疵があるとは認められなかった。
『え~、それはですねこのお札のこの番号なんですが「SB(・・978980・)」、つまり『「SB」から始まりますよね。』
「えぇ、そうですよね」
『そのアルファベット2文字で始まる100ドル札については、日本政府のお達しで、円と換金してはならないという決まりになっているんです。』
・・・・
『くわしくはお察し願いたいのですが、その「SB」が付いているお金はどちらの銀行様も両替はお断りするはずです。』
あ・・・・それじゃコレって・・・ニセ!?
( 評者注・・・★文中の「SB」は便宜的に当てはめたものであり、別の文字である可能性があると含んで下さい。)

黙って持ち帰り、次回のベガス行きに入った際、スロットの札投入口におそるおそる入れてみた・・・すると
紙幣を呑み込んだのを確認すると、
『($100・・・)』グリーンの小さなダイオード灯がその文字を画面に表わし、見事に「アメリカ合衆国はその『ウルトラダラー』の侵入を許してしまっていた」ことを知ったという次第。
いや、もうすでに『秘かに野放しにするしかない』状態だったとボクは驚いた。

おそらくは、遠くない過去にあちこちに北の工作員らによって持ちこまれ、片っぱしからこうした粗っぽい真札認証機器を通して,本物の100米ドル札とすり替えてしまい、アメリカ政府が気付いた時にはもう手遅れだったのではないか。
だから、そのSB紙幣の一端がたまたまベガスで、ボクの財布内にいったん渡り、再度それをチェックしても『使えないけど黙っていてよ』ってなことなのだろう。

だが、なぜ『ニセをニセ』としないのだろうか。
たしかに、日本の銀行(金融機関)一般が、通達として対策にしているほどの公然たるニセ札を、『SBは実はニセなんです』と米政府が公表したら、どうなるのか。
スワっ『真券に取り換えよう』と、間違いなく合衆国政府(とくにSS)の責任であるため、あちこちで『カネ返せ』騒動が始まるだろう。どれほど多くの者が銀行に押し寄せるか判らない。

さらに大事なのは、その『SBは真券へと兌換』となるわけだから、それこそ大規模なマネーロンダリングが行われるまたとないチャンスの到来だ。ただちに、ニセ100ドル紙幣の大増産を大喜びで北朝鮮ははかるだろう。
そして政治的にも金正日のしてやったり…得意ヅラの軍門に下らねばならないのである。

こうしたニセ札がここまで精巧な出来(ボクも、ニセ前提…で細部を眺めたが、真贋を見極める生業の小生ではあるが、どうしても違いが分からなかった)だと、これだけ大規模な経済パニックが起こるもの…という事態を想像出来得る才覚を、筆者は読者に求めているのである。

「本書を★少数付与」の評者の中に「ニセ札鑑定機」について触れたムキがあったが、そんな既成のシロモノが役に立つクォリティではとうにないし、そんなにeasyな経済攻撃戦略ではハナからない。(ただ、日本には極小メーカーがほぼ手作りで完成させた鑑定機があり、一部で役に立っている)
ちなみにその銀行でも、大雑把にそうした機器にかけたうえで、1枚1枚、目で「SB」の文字を追っていただけであった。
おそらく『札番号のアルファベット』を読み取り、特定の組み合わせをはじくプログラム設定にはなっていないのだろう。

それと付け加えれば、鑑定機に任せっきりにするほど、国際金融機関の一線となるとそうは危機管理も甘くはない。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.112
(4pt)

反日映画海外流通国内日本人手話通訳会話

北朝鮮が拉致した、技術力が高い日本人を使役して、しかしもう拉致されて数十年以上とすれば同日本人が抵抗もしていないならば当幹部クラスの生活をしているならばもう北朝鮮側の一員でしょう、贋$紙幣の原盤の為の鋳型を造りそれを元に大量に刷りそれが海外に流通していたのかもしれませんが、以前海外ニュースでアメリカが$紙幣の印刷の変更をしたとの記事があり、また80年代の日本が景気が良かった時代冷戦時代に東芝ココム違反事件があり日本企業が工場機械機器の部品を海外に輸出したが、ソ連側の戦時武装車両部品に転用や直近のsonyのplaystationが武装武器部品に転用もあり、今、バブル時代建設業界の雄だった鹿島建設がプレハブ工法の大和ハウスに売上高で抜かれ…
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.111
(4pt)

反日映画海外流通国内日本人手話通訳会話

北朝鮮が拉致した、技術力が高い日本人を使役して、しかしもう拉致されて数十年以上とすれば同日本人が抵抗もしていないならば当幹部クラスの生活をしているならばもう北朝鮮側の一員でしょう、贋$紙幣の原盤の為の鋳型を造りそれを元に大量に刷りそれが海外に流通していたのかもしれませんが、以前海外ニュースでアメリカが$紙幣の印刷の変更をしたとの記事があり、また80年代の日本が景気が良かった時代冷戦時代に東芝ココム違反事件があり日本企業が工場機械機器の部品を海外に輸出したが、ソ連側の戦時武装車両部品に転用や直近のsonyのplaystationが武装武器部品に転用もあり、今、バブル時代建設業界の雄だった鹿島建設がプレハブ工法の大和ハウスに売上高で抜かれ…
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4101381151
No.110
(5pt)

あり得るお話でした

良かったです。最後まで面白くどきどきしながら早く読めました。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.109
(5pt)

あり得るお話でした

良かったです。最後まで面白くどきどきしながら早く読めました。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.108
(5pt)

ウルトラでした

どんどん先を読みたい内容
予想より遥かに面白く
勉強にもなりました
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.107
(5pt)

ウルトラでした

どんどん先を読みたい内容
予想より遥かに面白く
勉強にもなりました
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.106
(5pt)

とても気に入った

北朝鮮が絡んだ偽札入手ル-トの解明プロセスがリアルで面白いです。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.105
(5pt)

とても気に入った

北朝鮮が絡んだ偽札入手ル-トの解明プロセスがリアルで面白いです。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.104
(4pt)

結構現実的な話かもしれない

NHKのワシントン支局からいつも冷静な口調でニュースを伝えていた、あの手嶋さんが書いた小説。なかなかどうしてディーテイル
にも神経を使い、筋道をきちっと追いながら、今までの外交経験をふんだんに生かした面白い作品に仕上がっている。
北朝鮮の偽札作りを追う、英国諜報員、それを取り巻く日本の外交官や、米国の諜報員達。日本のアジア局長という
要職にある高官が実は北朝鮮のスパイであったという、恐いストーリーでもある。全体的に、海外や日本の一流品に
拘ったあまりに、ちょっとくさい作品になっているのが残念ではあるが。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.103
(4pt)

結構現実的な話かもしれない

NHKのワシントン支局からいつも冷静な口調でニュースを伝えていた、あの手嶋さんが書いた小説。なかなかどうしてディーテイル
にも神経を使い、筋道をきちっと追いながら、今までの外交経験をふんだんに生かした面白い作品に仕上がっている。
北朝鮮の偽札作りを追う、英国諜報員、それを取り巻く日本の外交官や、米国の諜報員達。日本のアジア局長という
要職にある高官が実は北朝鮮のスパイであったという、恐いストーリーでもある。全体的に、海外や日本の一流品に
拘ったあまりに、ちょっとくさい作品になっているのが残念ではあるが。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.102
(5pt)

世界で起こっている事

凄く面白いです。
この本のおかげでニュースの見方は変わりました。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.101
(5pt)

世界で起こっている事

凄く面白いです。
この本のおかげでニュースの見方は変わりました。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.100
(4pt)

函館も国際謀略の基地として登場

著者の手嶋氏はかつてNHKワシントン総局長。かの9.11事件では頻繁にテレビに登場した。いまはフリーとのこと。
内容紹介は「諜報」小説なので、詳しくは述べないのがエチケットと思うので割愛するが、タイトルの「ウルトラダラー」がきわめて精巧な偽ドル札のことからきているように、北朝鮮の仕掛けた国際謀略に始まり、北朝鮮拉致事件、巡航ミサイルの密輸、そして国際的な諜報戦争とわが外務省内の暗闘など、現実の国際政治の裏側で起こっている(あるいはあってもおかしくないような)事実が次々と、しかも説得力ある筆致で書かれている。しばしばノンフィクションか?と思わせるような「際どい」叙述が出てくる。
十分楽しめて、しかも国際政治・軍事にも詳しくなるという一石二鳥の本。
この小説には、京都から始まってコペンハーゲン、ワシントン、香港、北京、大阪、東京など数多くの都市が登場、最後の大活劇場面がパリ、そして哀切のエンディングが京都・北山となる。それぞれの町の小さなエピソードがが著者の(多分)豊富な実体験に裏打ちされて巧みな描写によって語られている。それらの都市に混じって、わが函館も、重要な脇役として登場している。
作中で、偽札の鑑定装置を開発する先端ハイテク企業の研究所の所在地が函館・八幡坂ということになっている。研究所のさらに坂の上にはロシア極東国際大学がある。(こちらは実在)
「冬になるとこの坂の景色は雪がダイヤのように光って、すばらしくなる」ことが社長の気に入って、ここに研究所を設立したとされる。そして、この町がかつてはロシアや中国東北部、北朝鮮などを睨む、国際都市であり、いまも「目立たないが」サハリンへの直行便を有し、国際謀略の基地としての潜在的能力をもつ・・・・もちろん、この辺の叙述はは大半がフィクションなのだが、絵になるハコダテは舞台としての道具立てにはは申し分ないということのようだ。
唐突に思い出したが、かつてソ連のミグ戦闘機の亡命事件というのもあった。拉致被害者も1名は函館から出ている。奥尻島は日本で一番北朝鮮に近い島。
映画化されたら、八幡坂やその周辺のエキゾチックな雰囲気がどういう風に切り取られるのか、待ち遠しい限りだ。

主人公の英国BBC記者スティーブンが研究所で振舞われた昼食が「つるつるで箸で掬うのがひどく難しい」新鮮なイカサシと「身の一杯詰まった」カニの味噌汁。こういうあたりの描写は実体験がないと書けないリアリティ。
手嶋氏は北海道出身ということを思い出したが、郷里に対する氏のサービス精神の一端なのかもしれない。手嶋氏ように「函館」を取り上げてくれる「書き手」は本当にありがたい存在である。多分このウルトラダラー1冊が10冊の「函館」ガイドブックに匹敵するようなPR効果を持つのではなかろうか。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.99
(4pt)

函館も国際謀略の基地として登場

著者の手嶋氏はかつてNHKワシントン総局長。かの9.11事件では頻繁にテレビに登場した。いまはフリーとのこと。
内容紹介は「諜報」小説なので、詳しくは述べないのがエチケットと思うので割愛するが、タイトルの「ウルトラダラー」がきわめて精巧な偽ドル札のことからきているように、北朝鮮の仕掛けた国際謀略に始まり、北朝鮮拉致事件、巡航ミサイルの密輸、そして国際的な諜報戦争とわが外務省内の暗闘など、現実の国際政治の裏側で起こっている(あるいはあってもおかしくないような)事実が次々と、しかも説得力ある筆致で書かれている。しばしばノンフィクションか?と思わせるような「際どい」叙述が出てくる。
十分楽しめて、しかも国際政治・軍事にも詳しくなるという一石二鳥の本。
この小説には、京都から始まってコペンハーゲン、ワシントン、香港、北京、大阪、東京など数多くの都市が登場、最後の大活劇場面がパリ、そして哀切のエンディングが京都・北山となる。それぞれの町の小さなエピソードがが著者の(多分)豊富な実体験に裏打ちされて巧みな描写によって語られている。それらの都市に混じって、わが函館も、重要な脇役として登場している。
作中で、偽札の鑑定装置を開発する先端ハイテク企業の研究所の所在地が函館・八幡坂ということになっている。研究所のさらに坂の上にはロシア極東国際大学がある。(こちらは実在)
「冬になるとこの坂の景色は雪がダイヤのように光って、すばらしくなる」ことが社長の気に入って、ここに研究所を設立したとされる。そして、この町がかつてはロシアや中国東北部、北朝鮮などを睨む、国際都市であり、いまも「目立たないが」サハリンへの直行便を有し、国際謀略の基地としての潜在的能力をもつ・・・・もちろん、この辺の叙述はは大半がフィクションなのだが、絵になるハコダテは舞台としての道具立てにはは申し分ないということのようだ。
唐突に思い出したが、かつてソ連のミグ戦闘機の亡命事件というのもあった。拉致被害者も1名は函館から出ている。奥尻島は日本で一番北朝鮮に近い島。
映画化されたら、八幡坂やその周辺のエキゾチックな雰囲気がどういう風に切り取られるのか、待ち遠しい限りだ。

主人公の英国BBC記者スティーブンが研究所で振舞われた昼食が「つるつるで箸で掬うのがひどく難しい」新鮮なイカサシと「身の一杯詰まった」カニの味噌汁。こういうあたりの描写は実体験がないと書けないリアリティ。
手嶋氏は北海道出身ということを思い出したが、郷里に対する氏のサービス精神の一端なのかもしれない。手嶋氏ように「函館」を取り上げてくれる「書き手」は本当にありがたい存在である。多分このウルトラダラー1冊が10冊の「函館」ガイドブックに匹敵するようなPR効果を持つのではなかろうか。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151