ウルトラ・ダラー

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評判

ウルトラ・ダラーの評価:

3.49/5点 レビュー 128件。 D ランク

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平均点3.49pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 21〜40 2/4ページ
No.50
(3pt)

男女の人間関係(だけ)が時代がかっていて、全体の質感を損なってしまった。残念。

内容や中心となる時代背景はかなり最新のスパイ小説。
歴史も立ち返りつつ、現在発生する事象の裏づけを組み立て、構築していく経緯も読みやすく、楽しめる。
ただ、男女の人間関係(だけが)が紋切り型で時代がかっていると感じさせ、小説全体の味わいを損なってしまった気がした。
他が素晴らしいだけに、そこが非常に残念な部分だった。
この部分と、自分がこの小説を読み返さないと思うのとで、星は三つとした。
とはいえ、娯楽として読むには耐えうる、それなりに素晴らしい小説だった。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.49
(3pt)

男女の人間関係(だけ)が時代がかっていて、全体の質感を損なってしまった。残念。

内容や中心となる時代背景はかなり最新のスパイ小説。
歴史も立ち返りつつ、現在発生する事象の裏づけを組み立て、構築していく経緯も読みやすく、楽しめる。
ただ、男女の人間関係(だけが)が紋切り型で時代がかっていると感じさせ、小説全体の味わいを損なってしまった気がした。
他が素晴らしいだけに、そこが非常に残念な部分だった。
この部分と、自分がこの小説を読み返さないと思うのとで、星は三つとした。
とはいえ、娯楽として読むには耐えうる、それなりに素晴らしい小説だった。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.48
(3pt)

小説としてはちょっと・・・

「日本初のインテリジェンス小説」というのがこの本のウリ。
「インテリジェンス小説」とは、解説の佐藤優によれば「公開情報や秘密情報を精査、分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説」だと定義されている。

流石にそのように称されるような小説であるから、物語中描かれている、秘密情報を相手から聞き出したり盗んだりする手口は興味深く、「情報入手のためなら手段を選ばない」というインテリジェンスオフィサーの特徴がよく表れており、その点は非常に勉強になる。

ただし、本書は小説としては全く楽しめるものではない。
ストーリーはつまらない、オチはくだらない、そして何より数多い登場人物の中で魅力的なキャラが全くいないのは辛い。
魅力を全く感じないのに、魅力を持たせようとしている箇所があちこちにあるのがわかるだけに、余計滑稽に感じる。

インテリジェンスについて学ぶなら同じ著者の『インテリジェンス 武器なき戦争 』(幻冬舎新書)を読んだ方がはるかに勉強になるし、面白い小説を読みたいのであれば他を当たった方が良いと思う。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.47
(3pt)

小説としてはちょっと・・・

「日本初のインテリジェンス小説」というのがこの本のウリ。
「インテリジェンス小説」とは、解説の佐藤優によれば「公開情報や秘密情報を精査、分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説」だと定義されている。

流石にそのように称されるような小説であるから、物語中描かれている、秘密情報を相手から聞き出したり盗んだりする手口は興味深く、「情報入手のためなら手段を選ばない」というインテリジェンスオフィサーの特徴がよく表れており、その点は非常に勉強になる。

ただし、本書は小説としては全く楽しめるものではない。
ストーリーはつまらない、オチはくだらない、そして何より数多い登場人物の中で魅力的なキャラが全くいないのは辛い。
魅力を全く感じないのに、魅力を持たせようとしている箇所があちこちにあるのがわかるだけに、余計滑稽に感じる。

インテリジェンスについて学ぶなら同じ著者の『インテリジェンス 武器なき戦争 』(幻冬舎新書)を読んだ方がはるかに勉強になるし、面白い小説を読みたいのであれば他を当たった方が良いと思う。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.46
(3pt)

インテリジェンスを学ぶには良いかも知れませんが

多くの方が書いておられるので余りコメントしませんが、インテリジェンスとは何か、の
描写は優れていますが、小説としては3流でしょうね。冒頭で色々と種まきがされるのです
が、待てど暮らせど実を結びません。

また、インテリジェンスについては、知識がそれ程無いので判断できないですが、作中に
出てくる競走馬の名前「サイレントギャラクシー」「サイレントディテクター」。競馬を
やる人ならば常識だと思うんですが、中央競馬に登録できる競走馬の名前は「9文字」まで
なんで、上記の2頭は存在出来ません。どうでも良い事かも知れませんが、自分の知っている
領域でいい加減な仕事をされると後の部分まで信じられなくなり、正直白けました。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.45
(3pt)

インテリジェンスを学ぶには良いかも知れませんが

多くの方が書いておられるので余りコメントしませんが、インテリジェンスとは何か、の
描写は優れていますが、小説としては3流でしょうね。冒頭で色々と種まきがされるのです
が、待てど暮らせど実を結びません。

また、インテリジェンスについては、知識がそれ程無いので判断できないですが、作中に
出てくる競走馬の名前「サイレントギャラクシー」「サイレントディテクター」。競馬を
やる人ならば常識だと思うんですが、中央競馬に登録できる競走馬の名前は「9文字」まで
なんで、上記の2頭は存在出来ません。どうでも良い事かも知れませんが、自分の知っている
領域でいい加減な仕事をされると後の部分まで信じられなくなり、正直白けました。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.44
(3pt)

「上から目線」と丁寧さ

(そういえば現在は休刊中の某月刊誌に指摘もされていた)見事なまでの上から目線の
貫徹と、それに合わせた(「新手」にルビを振るレベルの)丁寧さ、元職場の別チャンネルの
ように排除された濡れ場、それにラストも読者の想像に任せたのかやっつけ仕事にな
ってしまった感もあり、また急にアクション物になっちゃったりと、いまいち
の点も正直、多いです。

 でも、最後まで読み切ってしまいました。筆力はたしかにあります。今後、「国
際ジャーナリスト」になるかどうか、著者の行く末が楽しみです。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.43
(3pt)

「上から目線」と丁寧さ

(そういえば現在は休刊中の某月刊誌に指摘もされていた)見事なまでの上から目線の
貫徹と、それに合わせた(「新手」にルビを振るレベルの)丁寧さ、元職場の別チャンネルの
ように排除された濡れ場、それにラストも読者の想像に任せたのかやっつけ仕事にな
ってしまった感もあり、また急にアクション物になっちゃったりと、いまいち
の点も正直、多いです。

 でも、最後まで読み切ってしまいました。筆力はたしかにあります。今後、「国
際ジャーナリスト」になるかどうか、著者の行く末が楽しみです。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.42
(3pt)

インテリジェンスって・・・

かなり話題になっていたし、
「今、読みたい新潮文庫2008年」と真っ赤な帯も付いていたし、
思い切って手に取ってみました。

面白かった・・・確かに楽しめました。
でも。
うーん、「インテリジェンス」って・・・?
本書の中でも主人公が恩師にこんな風に聞いている。
「先生、われわれはインテリジェンスという言葉を、情報や諜報という意味で
 いともたやすく使っていますが、ほんとうは何を意味するのでしょうか」
(中略)
「・・・知性によって彫琢しぬいた情報。
 それこそ、われわれがインテリジェンスと呼ぶものの本質だ」
分かったようで、分からない・・・。
そんな感じでした。

そして、最終場面。
二人はどうなるの?
彼女はほんとうに裏切っていたの?

さまざまな謎をわたしに残して、物語は幕を閉じました。

うーん、やっぱり消化不良なんだよなぁ・・・。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.41
(3pt)

インテリジェンスって・・・

かなり話題になっていたし、
「今、読みたい新潮文庫2008年」と真っ赤な帯も付いていたし、
思い切って手に取ってみました。

面白かった・・・確かに楽しめました。
でも。
うーん、「インテリジェンス」って・・・?
本書の中でも主人公が恩師にこんな風に聞いている。
「先生、われわれはインテリジェンスという言葉を、情報や諜報という意味で
 いともたやすく使っていますが、ほんとうは何を意味するのでしょうか」
(中略)
「・・・知性によって彫琢しぬいた情報。
 それこそ、われわれがインテリジェンスと呼ぶものの本質だ」
分かったようで、分からない・・・。
そんな感じでした。

そして、最終場面。
二人はどうなるの?
彼女はほんとうに裏切っていたの?

さまざまな謎をわたしに残して、物語は幕を閉じました。

うーん、やっぱり消化不良なんだよなぁ・・・。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.40
(3pt)

“インテリジェンス小説”としての目的を充分果たした作品

本書は、元NHKワシントン支局長としてTVにも登場した手嶋龍一による、わが国初のインテリジェンス小説として、’06年にベストセラーとなった。

主人公は在日英国情報部員スティーブンである。彼の元へ「新種の偽百ドル札(“ウルトラ・ダラー”)がアイルランドのダブリンにあらわれた」という情報が入るところから物語は始まる。

この北朝鮮製とみられる“ウルトラ・ダラー”の謎解きを軸に、拉致問題、ハイテク企業の陥穽、外交官の暗闘など、あらゆる問題を巻き込んで、それこそ世界を股に駆けた北朝鮮をめぐる物語が展開されるのだ。

「なにをもってインテリジェンス小説というのか」という疑問を持って読み始めたが、どうやら今のわが国が抱えている政治・外交・諜報の諸問題の情報を十分に精査・分析して書かれた近未来・問題提起小説のようである。であれば手嶋龍一のような経歴と交友関係を持った人が情報を収集しなければこのような小説は書けないであろう。

本書は、問題が多岐に渡りすぎてポイントがつかみ辛かったり、登場人物が多すぎたりと、物語小説としては未熟の部分があるが、上述のようなインテリジェンス小説という観点からすれば、その目的は充分達成した作品といえるだろう。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.39
(3pt)

“インテリジェンス小説”としての目的を充分果たした作品

本書は、元NHKワシントン支局長としてTVにも登場した手嶋龍一による、わが国初のインテリジェンス小説として、’06年にベストセラーとなった。

主人公は在日英国情報部員スティーブンである。彼の元へ「新種の偽百ドル札(“ウルトラ・ダラー”)がアイルランドのダブリンにあらわれた」という情報が入るところから物語は始まる。

この北朝鮮製とみられる“ウルトラ・ダラー”の謎解きを軸に、拉致問題、ハイテク企業の陥穽、外交官の暗闘など、あらゆる問題を巻き込んで、それこそ世界を股に駆けた北朝鮮をめぐる物語が展開されるのだ。

「なにをもってインテリジェンス小説というのか」という疑問を持って読み始めたが、どうやら今のわが国が抱えている政治・外交・諜報の諸問題の情報を十分に精査・分析して書かれた近未来・問題提起小説のようである。であれば手嶋龍一のような経歴と交友関係を持った人が情報を収集しなければこのような小説は書けないであろう。

本書は、問題が多岐に渡りすぎてポイントがつかみ辛かったり、登場人物が多すぎたりと、物語小説としては未熟の部分があるが、上述のようなインテリジェンス小説という観点からすれば、その目的は充分達成した作品といえるだろう。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.38
(3pt)

ノンフィクションで書いて欲しかった

最近興味のある、北朝鮮もの。北朝鮮が「ウルトラ・ダラー」なる贋金を刷り始め、それをヒーローたちが阻止しようとする、という話。

かっこいいスパイものというと 007 の名前があがると思うが本作もイギリス人のイケメンスパイが日本とヨーロッパとアメリカで活躍するという話であり、かつ「現代の秘境」北朝鮮が悪役であって、つぼをきちんとおさえたスパイものと言える。エキゾチックな日本人美女が恋人役で登場するのも、007 的話型をよくなぞっているだろう。最後陳腐な恋愛小説みたいになっていくのはいただけないが。この人は恋愛小説みたいなのは書かないほうがよい。

しかし、佐藤優先生との対談「インテリジェンス武器なき戦争」では、本書には多分に「嘘のような本当」がまぶされているということが語られていたが、どこがほんとか分からんが、半分事実に基づいた話と思って読むとすごい。いろいろ制約があったのだろうが、ノンフィクションで出して欲しかったなあ。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.37
(3pt)

ノンフィクションで書いて欲しかった

最近興味のある、北朝鮮もの。北朝鮮が「ウルトラ・ダラー」なる贋金を刷り始め、それをヒーローたちが阻止しようとする、という話。

かっこいいスパイものというと 007 の名前があがると思うが本作もイギリス人のイケメンスパイが日本とヨーロッパとアメリカで活躍するという話であり、かつ「現代の秘境」北朝鮮が悪役であって、つぼをきちんとおさえたスパイものと言える。エキゾチックな日本人美女が恋人役で登場するのも、007 的話型をよくなぞっているだろう。最後陳腐な恋愛小説みたいになっていくのはいただけないが。この人は恋愛小説みたいなのは書かないほうがよい。

しかし、佐藤優先生との対談「インテリジェンス武器なき戦争」では、本書には多分に「嘘のような本当」がまぶされているということが語られていたが、どこがほんとか分からんが、半分事実に基づいた話と思って読むとすごい。いろいろ制約があったのだろうが、ノンフィクションで出して欲しかったなあ。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.36
(3pt)

おおっと思わせる冒頭部の展開も息が続かず・・

北朝鮮が作ったとされる精巧な偽米ドル札をめぐる国際謀略(インテリジェンス)小説。
BBCの東京特派員、実は英国情報機関のエージェントで、流暢な日本語を話し、浮世絵や和楽器への造詣も深いというイギリス人が主人公。が、どうも感情移入するには無理があり、日本の風景の中で縦横無尽(?)の活動をさせるには違和感が強い。
辣腕の女性官房副長官、外務省局長とその妻、偽札チェック機で財をなしたベンチャ企業オーナーと多彩な人物を配している割に、実は彼と彼には因縁があってとか、誰それは愛人関係にあるとか相関図がこぢんまりとして、作られ感ありあり。また出てくる人物という人物が食べ物や芸術のうんちくを語るのだが、いかにもおしゃれすぎて、一昔前のトレンディドラマのキャラクターのように地に足がついていない印象だったのも気になった。
昭和40年代の初めに腕が良く若い印刷工が行方知らずとなるという冒頭部あたりはおおっと思わせ、高村薫ばりのスパイ小説か!と期待するのだが、スケールの大きな話だろうと思わせる割にスケール感やストーリー展開のスピード感がないままに遅遅としたまま終盤に向かっていく・・・。
元NHKということで色眼鏡で見るわけではないが、同じ国営放送であるBBCの記者を主人公にするあたり主人公の思い入れがあったのかなとか勘ぐってしまう。
外交や軍事といった事柄だけがインテリジェンスの標的なのではなく、普通の技術者などもその対象となりえるのだという点に気づかされる事。また部屋の監視カメラによりパソコンのパスワード入力を監視されるといった点などが妙にリアルだった。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.35
(3pt)

おおっと思わせる冒頭部の展開も息が続かず・・

北朝鮮が作ったとされる精巧な偽米ドル札をめぐる国際謀略(インテリジェンス)小説。
BBCの東京特派員、実は英国情報機関のエージェントで、流暢な日本語を話し、浮世絵や和楽器への造詣も深いというイギリス人が主人公。が、どうも感情移入するには無理があり、日本の風景の中で縦横無尽(?)の活動をさせるには違和感が強い。
辣腕の女性官房副長官、外務省局長とその妻、偽札チェック機で財をなしたベンチャ企業オーナーと多彩な人物を配している割に、実は彼と彼には因縁があってとか、誰それは愛人関係にあるとか相関図がこぢんまりとして、作られ感ありあり。また出てくる人物という人物が食べ物や芸術のうんちくを語るのだが、いかにもおしゃれすぎて、一昔前のトレンディドラマのキャラクターのように地に足がついていない印象だったのも気になった。
昭和40年代の初めに腕が良く若い印刷工が行方知らずとなるという冒頭部あたりはおおっと思わせ、高村薫ばりのスパイ小説か!と期待するのだが、スケールの大きな話だろうと思わせる割にスケール感やストーリー展開のスピード感がないままに遅遅としたまま終盤に向かっていく・・・。
元NHKということで色眼鏡で見るわけではないが、同じ国営放送であるBBCの記者を主人公にするあたり主人公の思い入れがあったのかなとか勘ぐってしまう。
外交や軍事といった事柄だけがインテリジェンスの標的なのではなく、普通の技術者などもその対象となりえるのだという点に気づかされる事。また部屋の監視カメラによりパソコンのパスワード入力を監視されるといった点などが妙にリアルだった。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.34
(3pt)

読み物としては面白いのじゃないかな

結構面白くて、2日で読めた。元NHK政治記者だけあって、日本の官僚、インテリジェンスのことなど、それっぽく書いてある。
でも、やっぱりこれは小説。この本の帯巻きに見られる「衝撃のドキュメンタリー・ノベル これを小説だと言っているのは著者だけだ!」という文句はあまりに大げさ。MGBを乗り回すBBC在京特派員をはじめ、お洒落な人物を何人も登場させるのはまだしも、男女の関係をこの小説にしつこく持ち込む必要はあるのだろうか。「ドキュメンタリー・ノベル」なのであれば、ちゃらちゃらした部分は省き、もっと真相を究めるのが本筋だと思う。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.33
(3pt)

読み物としては面白いのじゃないかな

結構面白くて、2日で読めた。元NHK政治記者だけあって、日本の官僚、インテリジェンスのことなど、それっぽく書いてある。
でも、やっぱりこれは小説。この本の帯巻きに見られる「衝撃のドキュメンタリー・ノベル これを小説だと言っているのは著者だけだ!」という文句はあまりに大げさ。MGBを乗り回すBBC在京特派員をはじめ、お洒落な人物を何人も登場させるのはまだしも、男女の関係をこの小説にしつこく持ち込む必要はあるのだろうか。「ドキュメンタリー・ノベル」なのであれば、ちゃらちゃらした部分は省き、もっと真相を究めるのが本筋だと思う。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151
No.32
(3pt)

事実は報道よりも小説に

先日のニュース。米国が北朝鮮で偽ドル札が製造されていることを確認したと発表した。TVのニュースキャスターは「スーパー・ダラー」と紹介した。

北朝鮮が、どのような手段で、どのように精巧な偽ドル札を製造したのか。「小説」というかたちで、その行程を掴むことができるのが、手嶋龍一氏が書いた小説「ウルトラ・ダラー」だ。

手嶋氏はNHKの元ワシントン支局長。つまり、現実に起きている事件を取材し、報道する機関にいた。北朝鮮の偽造ドル札製造とそれに関する動きを、事実である可能性が高くても最終的に報道できるだけの裏づけがなかったり、外交上の理由で報道できない情報として掴んでおり、それを「小説」というかたちにして見せたのだと思う。

小説を読んでいる時には「一体、どこまでが事実なのだろう?」と想像しながら進む。

報道されないままだった重要な事実がようやく報道された時、読者は「あの小説に書かれていたことは、事実だったんだ」と確認することになる。そして、報道でも確認できない部分を、さらに小説から想像することになる。

報道が小説よりも遅い。

報道で伝えられる内容が、小説から読み取れる内容と比べて情報が少ない。

そうなると、「報道=裏づけが取れた事実」の持つ力が脆弱にさえ感じられる。この小説はそういう力を持った作品だと思う。

少し厳しい目で見て、付け加えるならば、小説という土俵でこの作品を見たらどうか?という点である。展開の面白さ、登場人物の描き方などの要素が、よくも悪くも小説の背景にある事実の持つ力に押され気味な印象が残ってしまう。「事実は小説よりも奇なり」なのだろう。
ウルトラ・ダラー Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラーより
4103823038
No.31
(3pt)

事実は報道よりも小説に

先日のニュース。米国が北朝鮮で偽ドル札が製造されていることを確認したと発表した。TVのニュースキャスターは「スーパー・ダラー」と紹介した。

北朝鮮が、どのような手段で、どのように精巧な偽ドル札を製造したのか。「小説」というかたちで、その行程を掴むことができるのが、手嶋龍一氏が書いた小説「ウルトラ・ダラー」だ。

手嶋氏はNHKの元ワシントン支局長。つまり、現実に起きている事件を取材し、報道する機関にいた。北朝鮮の偽造ドル札製造とそれに関する動きを、事実である可能性が高くても最終的に報道できるだけの裏づけがなかったり、外交上の理由で報道できない情報として掴んでおり、それを「小説」というかたちにして見せたのだと思う。

小説を読んでいる時には「一体、どこまでが事実なのだろう?」と想像しながら進む。

報道されないままだった重要な事実がようやく報道された時、読者は「あの小説に書かれていたことは、事実だったんだ」と確認することになる。そして、報道でも確認できない部分を、さらに小説から想像することになる。

報道が小説よりも遅い。

報道で伝えられる内容が、小説から読み取れる内容と比べて情報が少ない。

そうなると、「報道=裏づけが取れた事実」の持つ力が脆弱にさえ感じられる。この小説はそういう力を持った作品だと思う。

少し厳しい目で見て、付け加えるならば、小説という土俵でこの作品を見たらどうか?という点である。展開の面白さ、登場人物の描き方などの要素が、よくも悪くも小説の背景にある事実の持つ力に押され気味な印象が残ってしまう。「事実は小説よりも奇なり」なのだろう。
ウルトラ・ダラー (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)より
4101381151