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悪夢喰らい



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪夢喰らい (角川文庫)
悪夢喰らい (角川ホラー文庫)

悪夢喰らいの評価: 3.82/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

昔から夢枕獏氏の作品のファンです

もうン十年前にコチラの作品を読み、引っ越しがあった為 その時は古本屋さんへ処分してしまったのですが、また読み直したくなり購入しました。
陰陽師などの映画化された大作より、氏のこういった短編が好きで 殆どを読んでいますが、
中でもこの一冊は秀逸で、それこそ「世にも怪奇な物語」などでドラマ化したら大ヒットすると思われるのですが…中でも「鬼走り」「ことろの首」
「中有洞」などは映像化しても良い作品になりそうな…と思っていますが。
その他の作品も素晴らしい作品で、どれも傑作揃いです。
これからはこの本を手離さずに 書棚に置いておこうと思います。
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013
No.6:
(5pt)

どれも完成度の高い作品、37年前の小説なのに少しも古びていません

私が持っているのは平成14年(2002年)初版の再文庫化された角川ホラー文庫です。一番最初の単行本発行は昭和59年(1984年)で、後に一番初期の頃の角川ホラー文庫になりました。こちらには東雅夫氏のあとがきがついていますが、日本のホラー小説の状況をさかのぼって解説してあり、なかなか興味深いです。
それによると、70年代はホラー小説が活況。当時はホラーという言葉はなく、怪奇幻想小説とかスリラーとか呼ばれていました。そして80年代は退潮期だったと。1984年に夢枕氏は後に長大なシリーズとなった「魔獣狩り」の第1作目を発表して大反響を巻き起こし、伝奇バイオレンス作家と呼ばれるようになるのですが、その時同時にこのようなホラー短編集も発表されていました。
その時のご本人のあとがきで「おどろしげな活劇を書く夢枕獏というイメージが先行しているが、心残りや不安もある。”現代風『雨月物語』”のようなものもやらせてくれるところはないか」というようなことを書いておられたそうです。東雅夫氏は、それが後の「陰陽師」シリーズに繋がったと推察していらっしゃいます。

こちらはまさにその言葉通り正統派スタンダードなホラーともいうべきもので、これだけの年月を経てもまったく古びていません。
童謡が不気味な雰囲気をかもしだす「ことろの首」、不運な者や軽んじられ続けた者の怨念が爆発する「鬼走り」や「のけもの道」、異次元空間に迷いこんでしまう「四畳半漂流記」、エロティシズムに満ちた「八千六百五十三円の女」、山の怪談「夢幻彷徨記」と「深山幻想譚」。特にこの最後の「深山幻想譚」は山の情景を描いた文章が大変美しく、詩のように繰り返し読みたくなります。

自分が好きなのは「陰陽師」や「上弦の月を喰べる獅子」、「神々の山嶺」などの系統でバイオレンスものはまだ読んだことがありません。夢枕氏の小説には、時に暴力的な衝動をもてあました男性が登場しますが、これらの静謐に満ちた小説とは対極のものであり、氏も昔は多少そんなものを秘めた人間だったんだろうかと思うと不思議な気持ちがします。
夢枕獏ホラーの原点を知るにもいい短編集だと思います。
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013
No.5:
(4pt)

夢枕獏のエッセンスがたっぷり

鬼走り
ことろの首
中有洞
のけもの道
骨董屋
四畳半漂流記
八千六百五三円の女
霧幻彷徨記
深山幻想譚

解説 大原まり子

アニメ化された作品も多く収録されてます。
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013
No.4:
(5pt)

昔読んでいましたが又リピートで。

初出版時読んで、大変良く出来ている幻想譚だと思い、引越しなどで処分してしまい後悔していたところ電子版に出会い、また読んでみました。
やはり、面白い。
夢枕獏氏のこの手の作品は、改めて本当に素晴らしいと思いました。
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013
No.3:
(5pt)

ホラー系

不思議、バイオレンスというよりホラーですね。
この作者の短編集は結構持っていますが、一番ホラーです。
とはいえ、幽霊が出てきて呪われて・・・的な感じとはなんとなく違います。
私の感覚では妖怪や執念といったものに感じられます。
夢枕先生はそういったモチーフが多いですしね。

とにかく面白かったので一読の価値有りです。
表紙はすごく怖いですが・・・(笑)
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013
No.2:
(5pt)

夢枕獏短編集買い漁りのきっかけ

今の夢枕獏さんいうたら、凄い個性的な文体、世界の構築者で、
作品ごとの世界ができあがってる感じがするけど、
このころの作品たち、なんか、荒削りやけど、
訳のわからんエネルギーがこぼれだしそうなほど
つまってる。

一編一編、ドキドキ読みながらも、読み終わりたくない気持ちと
次を読みたい気持ちとが印象的に覚えてる。
この一冊をきっかけに、獏さんの短編集買いあさりだしたんや。
鳥葬の・・・とかものいうどくろ、きたんぞうし・・・
悪夢喰らい (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川ホラー文庫)より
4041626129
No.1:
(4pt)

おじさんファンもお薦め

夢枕獏の初期怪異短編集。
私が最初に読んだのは20年近く前だが、今でも鮮烈に覚えている。
特に『鬼走り』は、読んで背筋が寒くなった。
昨今のホラーブームを呼ぶきっかけになった作家の原点に近い作品。
日本的な恐怖(ホラー)を常に生み出し、今も作り続けている獏さん。最高!
悪夢喰らい (角川文庫)Amazon書評・レビュー:悪夢喰らい (角川文庫)より
4041626013

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