重力ピエロ

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重力ピエロの評価:

3.65/5点 レビュー 441件。 B ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全381件 201〜220 11/20ページ
No.181
(4pt)

すぐれた作品です。活字で楽しみましょう。

冒頭の一文が秀逸で一気に引き込まれます。映像化されたようですが、この作品は活字で読むべきです。内容は割愛しますが、何だか切ない面もありましたが、妙に希望的な小説です。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.180
(5pt)

小説というのは、こうあってほしいのです。

魅力的な登場人物とストーリー、セリフに引き込まれて、知らぬ間に勝手に味方になって、どうかハッピーエンドになってほしいと、無事であってほしいと祈る。文章を読んでそんな気持ちにさせてもらうことが、素敵な出会いであると思います。深いとか浅いとか、軽いとか重いとか、そのご判断は人それぞれかも。自分には想像できない、書けない、独自の世界観とテンポのよい言い回し。そして、立ち合った人みんなへ疑問を投げかけるようなテーマ。それだけでもまず、私には読む価値を感じられました。さらには、今まで「オーデュポンの祈り」がNO.1だったのですけれど、同点1位になった気がする「重力ピエロ」。苦悩しながらも一生懸命に大切なモノを守り生きる家族の姿は、考えさせてくれるものがあって、いろんな想いが胸に突き刺さりました。小説を読んで考えさせられる物事って、誰にでも当てはまることじゃありませんよね。自分には感じるモノがあったという出会いは、とってもうれしかったです!!
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.179
(5pt)

小説というのは、こうあってほしいのです。

魅力的な登場人物とストーリー、セリフに引き込まれて、知らぬ間に勝手に味方になって、どうかハッピーエンドになってほしいと、無事であってほしいと祈る。文章を読んでそんな気持ちにさせてもらうことが、素敵な出会いであると思います。深いとか浅いとか、軽いとか重いとか、そのご判断は人それぞれかも。自分には想像できない、書けない、独自の世界観とテンポのよい言い回し。そして、立ち合った人みんなへ疑問を投げかけるようなテーマ。それだけでもまず、私には読む価値を感じられました。さらには、今まで「オーデュポンの祈り」がNO.1だったのですけれど、同点1位になった気がする「重力ピエロ」。苦悩しながらも一生懸命に大切なモノを守り生きる家族の姿は、考えさせてくれるものがあって、いろんな想いが胸に突き刺さりました。小説を読んで考えさせられる物事って、誰にでも当てはまることじゃありませんよね。自分には感じるモノがあったという出会いは、とってもうれしかったです!!
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.178
(4pt)

軽快な文章

全体的なタッチが軽快です。重いエピソードもさらっと読めます。謎解きの展開も途中でわかってしまうのですが、軽快に読めるのであまり気になりませんでした。おしゃれな文章で、痛みが伝わることなく最後まで読めたというのが感想です。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.177
(5pt)

読めばよむほど・・・

「どうして両親が春を生んだのか」これは最大の謎だった。読み進めていけば決定的な理由、「何か」が描かれてくるはずだと思っていたけれど、そんなものないんです。それが私には衝撃だった。もし自分の近くに強姦されできた子供を自分の意思で産んだ人がいたら、その子供が苦しんでいたなら、私はいったいどう思うだろう。「生まれてくる子の事を考えなかったのだろうか、浅はか、普通産まないだろう」そんな風に軽蔑していたかもしれない。少なくともこの本を読むまでは。どうして人は自分が正しいと過信するのだろう、自分は他人より奥深く考え、物事を客観的に見て、物の価値や基準が分かっている。そう信じている。なんの葛藤も考えもなく安易に選択するなよ、と人をバカにする。本当の葛藤や覚悟なんて本人にしかわからないのに。「そのこと」について一番考えているのは他ではない当人なのに。春の犯罪もそうですよね、他人から見れば薄っぺらい、大したことでもない理由で罪を犯す若者。でも、どうしても割り切れないものってあるよね、悪だとしても「それ」をどうにかしなきゃ、結局いくら生きても前には進めない、戻ることもできないことってあるよね、ってこの本読んで思いました。それでも春は悪人です。それがとても悲しい。一回じゃこの本の良さは分からないと思います。私は二回目には涙とまりませんでした。今四回目を読み終えてのレビューです(こんなに繰り返し読める本初めてです)春は今後どうなってしまうのだろうと思うと、物語は爽快?に終わりましたが、やっぱり捕まってしまうんだろうなーと思います。それでも春はきっと謝ったりはしないんだろうなーと。あ、あと「伊坂さんは超売れっ子作家なのでその力量のほどは?」と点数をつけたい方には合わない本だと思います。マメ知識多いし。別にどんでん返しがあるわけでもないですし。素直に本の好きな人におすすめです。(笑)
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.176
(4pt)

軽快な文章

全体的なタッチが軽快です。
重いエピソードもさらっと読めます。
謎解きの展開も途中でわかってしまうのですが、
軽快に読めるのであまり気になりませんでした。
おしゃれな文章で、痛みが伝わることなく
最後まで読めたというのが感想です。
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.175
(4pt)

さらさら読めます。

伊坂幸太郎さんの作品で初めて読んで、ファンになった作品でした。
ミステリや謎解きを意識せずに、頭を空にして読むと、文章のリズムと登場人物の会話を楽しめる、そういう作品だと思います。
内容を深く考えるとかなり重いことを扱ってるはずで、問題意識をもって考えたら苦しい、答えのなさに余計苦しい。
判断が難しすぎて先延ばしにしてしまいたいこと・できればなかったことにしたいことを、軽妙な会話の力でほっとさせてくれる。問題解決にはならないけど、心の持ちようを軽くしてくれる会話が私は好きです。
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.174
(4pt)

家族の愛について考えさせてくれる一冊。

主人公の父親が、主人公の弟に最後に言った一言。
「*****************」
これにガツン、とやられました。
しばらくして、ジワーっと感動が、、、。
参りました、って感じです。
放火事件と、街の落書きと、遺伝子との奇妙なリンク。
謎解きの楽しさがありながら、さらに、家族についてもっと重要なことを考えさせてくれる作品です。
社会的な家族と、遺伝的な家族。
どちらも家族を定義付けるには十分な要素だけど、本当に大事なことは、家族のそれぞれが家族のそれぞれを愛情を持って家族と認めること、だと感じた。
人を殺すシーンが出てきて、それを正当化する場面もある。
これに関しては、賛否分かれるだろうな、と思った。
殺人を償うことよりも、家族の愛が大事なんだ、といわんばかりの構成だったが、現実に考えるとやっぱり殺人を償わせることが本当の家族の愛だろう、って思った。
それと、ひとつ気がかりなのが、主人公があの橋で夜中に出会った青年、、、。
彼の役割は一体、、、?
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.173
(4pt)

重力ピエロ

原作を読んだ後にDVDを観る方が、よろしいと思います。
映像化に際しては、若干の変更が有りますので、映画好きな人には、そこも楽しみとなるでしょう。
両方を楽しんで感じたことは、文章の楽しさを再認識したことです。
しばらくは、個人的な伊坂さんのブームが続きそうです。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.172
(4pt)

ミステリーではないミステリー小説

あっさり犯人の予想がついてしまうので、
次の展開はどうなるかとハラハラドキドキする要素は少ないです。
ただ、重い過去を持つ家族が前向きに生きている様子を描いているのは好感が持てます。
よって星4つなのですが、
「ガンジーの言葉」とか「ネアンデルタール人」とか「フェルマーの最終定理」だとか
そういうウンチクが過剰で、それが少々鼻につきます。
ウンチクを語らせると長くてうるさいおじさんっていますよね。
そういうタイプが苦手な人には向かない小説かもしれません。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.171
(5pt)

これが「本屋大賞 」ならば、この賞にも意味があると感じた

 現実と虚構がみごとに溶け合う仙台の街と、固い絆で結ばれた男三人の家族。
 誰が放火犯なのか、早くにわかってしまうのが玉にきずだが、やはり「私」の弟「春」はとても魅力的だ。小さなエピソードの積み重ねで、彼の魅力を描いていくのもさすがにうまい。整形して、まったく別人のチョー美人として再び現れる「順子」のストーカーぶりも笑えるし、自殺の名所、八木山橋の描写なども面白く読めた。なにより、絶対に自首するなという「私」の、じつに健全な家族愛には感動させられる。
 最近はいろいろ批判があるようだが、「本屋大賞」が、読書の喜びを与えてくれるこうした本を選ぶなら、それなりに意味があると思わされた。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.170
(5pt)

とてつもなく深く、優しい物語

所謂ミステリーとは違うかもしれないが
やはりこれはミステリーであると思う。
一言で表すなら、彼ら家族の生き方に感銘を受けた。
けして明るい話ではない。
なのに、力強く光が差しているように感じられる物語。
『春が二階から落ちてきた。』
という一行目から、私はすっかり虜になってしまった。
泉水の夢に出てくる過去の母とバットを持った春は
とても衝撃的で考えさせられるシーン。
重いものを抱えていても、春は泉水を兄として頼っていて
泉水も春を大切に思っている。
ふたりは兄弟で、父を尊敬し、母を愛している。
それが苦しいほどに伝わってくる。
父が誤魔化すことなく息子たちに向きあい
お蔭で一歩間違えばぐれてしまうかもしれなかった泉水に
深い感銘を残してくれた回想シーンも素晴らしい。
父が泉水と春を食卓に呼び、話があるというシーン。
私は父の握手を、ありがとうと言いたいのだと解釈した。そして、涙が止まらなくなった。
彼の行為自体は本当は許されることではなく、
またありがとうの一言で語りつくせる訳も無い。
男と男同士の会話として、様々な感情があの握手にこめられていたのだと思う。
ビジネスホテルのフロントの男と仙台銘菓の"オチ"はまた素晴らしく
春が「行け!」と言うところから下に降りるまでの流れも美しい。
とてつもなく深く、優しく
どうしようもない人間もいる半面
やはり人間というのは素晴らしい生き物なのだと
思わせてくれる物語。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.169
(4pt)

家族の絆とは・・

絆は血より濃いもの。
泉と春の父と母が素晴らしい。
最強の家族には重力さえ関係ないのだ。
会話がいちいちしゃれている。
そして父と息子の会話には深い愛情がある。
すべてを超越しているような父親、彼の存在がこの物語のすべてかもしれない。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.168
(4pt)

二度読みがおすすめ

飛び降りるという行為は、それが死のダイビングでないかぎり、潔いと思うな。この小説の主人公が、冒頭で二階から飛び降りた時、その性格や体型まで描写されたように感じた。彼は”坊ちゃん”の主人公のように思い切りがよく、またワンピースのルフィーのように、しなやかに着地できる身体能力を身に付けている。解説にあるように、この作家はこのような表現が確かにうまい。感情描写を最小限にとどめながらも、動きや状況の中にそれとなく潜ませている。
自分の出生に決定的な不幸を持つ子供は、その後どのように生きていくのか?とりまく家族はどうか?成人した彼は、絶望的な出自を、どう受けとめてどう対処するのか?これは非常に残酷な設定だ。しかし誰もが知りたい。結末は7割がた思惑通りであるが、3割の意外性も確かにある。正義の鉄槌は罰せられることはないというのは、溜飲は下がるが、後味があまり良くない。レイプとか肉親の死といった身近な不幸を、この作者はなんら躊躇も無く、さらりと取り入れるが、このあたりは、かのJ.アービングばりの飄々としたストーリー展開で、僕らも難なく受け容れられる。もしかしたら村上テイストの由来は、ここにあるのかもしれない。また、他の作品同様、登場人物には、皆機知がある。それこそ、飲み屋でナンパされるミニスカートの姉ちゃんから、精力ギンギンの強姦魔まで、自分のポリシーを持っている。人生にこのようなキャラクターが溢れていたら、さぞや楽しく毎日を過ごせるだろうが、反面うざったくて仕方ないだろう。同様に挿入される偉人たちの箴言、格言の類いも、なんとも作者の自恣や、高踏さが見え隠れするようでイヤミだ、なんて感じるのは僕らみたいな挑戦的な読者だけで、伊坂ファンには堪らないんだろうな。
緻密なストーリー同様に、文章の隅々にも伏線を忍ばせていて、それに気付くのは再読した後だ。
僕らの負けだね。
二度読みを勧める。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.167
(4pt)

ジャンルにとらわれない小説

推理小説として読むなら意外性はなく軽いし、ドラマという程重くもない。
新しい感覚の小説だと思いました。
時々ドキっとさせるようなセリフ、遺伝子に関する専門的な知識も本の中では割と
軽快に語られていて読みやすかったと思います。
なんといっても登場人物に好感が持てました。
「深刻なことは陽気に伝えるべき。」というセリフがありましたが、
それがこの小説のテーマの一つではないでしょうか。
母親のレイプやガンの父親、複雑な弟、全てが重いのに、
軽く読めてしまうのは、伊坂さんの才能のせいでしょう。
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.166
(5pt)

DNAを超えたツナガリ

癌に冒されながらも、血のつながらない春を最後まで我が子として応援し信じる父の姿が力強い。「おまえは、俺に似て嘘が下手だ。」という父の言葉。染色体、遺伝、血のつながりを超えた最後のこの言葉が心に響く。春のとった行動は、この父の最後の言葉によって救われたような気がする。
魔王 (講談社文庫)
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.165
(4pt)

日常

何か読みたいなーと思って本屋で色々物色してみて裏表紙を読むと、私の興味のあるテーマが盛り沢山だったので買ったのですが、
小説特有の難しい言葉が無くて読みやすかったです。
芸術、偉人の言葉、人類の歴史、遺伝子、家族愛、兄弟愛、人の苦悩、そして日常。
日常があくまで中心になっているような感じです。
我々が普段使うような言葉や、あるある〜と思わずププッとなるユーモアなんかも散りばめられていて、
日常の中にはこんなに沢山の驚きやユーモア、楽しさや苦しさ、挫折や再生が溢れている。
人は一人ではない、家族や仲間が必ずいるのだ。
ミステリー小説ではなく、日常の中にこんなミステリーが潜んでいるのだと思って読んでみるといいかも。
重いものを求める方には物足りないと思うので☆4つで。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.164
(4pt)

おもい

これまでの作者は、心地よい会話の中に社会的メッセージを込めるのが作風であり、長所でもあったと思う。
この作品では、社会性を前面に押し出している。
レイプによって人生を変えられてしまった家族の物語。
よく兄弟の物語と紹介されるが、私は家族の物語だと思った。
今までの作品のような軽い感じのお話を期待していると、読みにくいと感じるかもしれない。
どちらかと言えば、私もそう感じてしまった。
ただミステリーとしてよくできているし、レイプ・遺伝子などの社会的テーマを扱っている分、最後の感動も大きい。
個人的には、この作品の核となるのは父親だと思う。
父親の最後の一言には感動した。
ここでの感動を生み出すために、この作品は創られたのだと思う。
それでもこれを集大成というのは違和感がある。
むしろ(この時点では)新しい試みだったのではないか。
今までポップなものが多かったが、今回は本格派だ。
たしかに面白い。
さまざまな物語が交錯し、最後にはつながる手法にはいつもながら興奮させられる。
だが、私は伊坂さんの作品はもっと手軽であってほしい、というと失礼だろうか。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.163
(4pt)

おもい

これまでの作者は、心地よい会話の中に社会的メッセージを込めるのが作風であり、長所でもあったと思う。
この作品では、社会性を前面に押し出している。
レイプによって人生を変えられてしまった家族の物語。
よく兄弟の物語と紹介されるが、私は家族の物語だと思った。
今までの作品のような軽い感じのお話を期待していると、読みにくいと感じるかもしれない。
どちらかと言えば、私もそう感じてしまった。
ただミステリーとしてよくできているし、レイプ・遺伝子などの社会的テーマを扱っている分、最後の感動も大きい。
個人的には、この作品の核となるのは父親だと思う。
父親の最後の一言には感動した。
ここでの感動を生み出すために、この作品は創られたのだと思う。
それでもこれを集大成というのは違和感がある。
むしろ(この時点では)新しい試みだったのではないか。
今までポップなものが多かったが、今回は本格派だ。
たしかに面白い。
さまざまな物語が交錯し、最後にはつながる手法にはいつもながら興奮させられる。
だが、私は伊坂さんの作品はもっと手軽であってほしい、というと失礼だろうか。
この作品は文庫になっています。
重力ピエロ (新潮文庫)
重力ピエロ Amazon書評・レビュー: 重力ピエロより
4104596019
No.162
(4pt)

評価の二極化に納得

私はこれはミステリーではないと思います。
小説らしい小説を求める人には好まれないかな、と思いました。
ミステリーとしてのドキドキ感はありませんでした。
本文中にもあったとおり、みんな考えすぎなんだと思います。
犯罪を犯した人間に対して複雑な人生背景とか、凝った犯行動機とか
そう言う物を求めて、そう言うものに「おもしろさ」を求める人には
拍子抜けでおもしろくない物語でしょう。
犯罪と言われる物を犯す人間の思考回路として
もしかしたらこれは過半数を占めるのかもしれないと思うことは
被害者になるかもしれない立場としての恐怖と同時に
加害者になるかもしれない立場としての恐怖も感じました。
犯人の行動を否定するのも肯定するのも結局きれい事だと思います。
所詮他人が評価できる物ではないと言うのも納得しました。
そう言う意味では裁判員制度に対する恐怖も感じました。
被害者とか加害者とか命とか正義とか悪とか
たくさん考えさせられて、哲学的なのかもしれません。
多くの片が拒否反応を示されている文学作品の引用については
私自身が同じことをするのが楽しいので気になりませんでした。
同じ文学や偉人について肯定的でも否定的でも意見を持った同士で
その文言を会話中に引用するというのはそんなに特殊なんでしょうか??
知識のひけらかしではなく、言葉遊びと共感だと思うのですが。。。
重力ピエロ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235