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魔王

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評判

魔王の評価:

3.60/5点 レビュー 208件。 C ランク

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平均点3.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全198件 141〜160 8/10ページ
No.58
(4pt)

ぶれない中心軸を持つ

現在及び未来の日本社会の在り方について非常に考えさせられる内容である.
日本人の大多数は,欧米と日本を比較し,日本にも欧米のようなカリスマ性とリーダーシップを持ったリーダーを待望する声が強い.
しかし,本書ではそれが必ずしも良いとは限らないことを主張している.これは単にこの当時首相だった小泉氏への批判だけでなく,時代の潮流に流されやすい日本人への批判となっている.
とにかく日本にもっと中心軸がしっかりした人間が増えないといけない.いわゆる大人な社会を目指さなければならない.
更に『魔王』と『呼吸』の続編といえる『モダンタイムス』は,ネットワーク社会への警鐘を鳴らしている.これら三つの作品は,日本社会へ著者が問題提起する伊坂三部作となっている.
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.57
(4pt)

魔王とは?

シューベルトの歌曲「魔王」も紹介されているが、表題の「魔王」は読者自身が感じ取るものではないかと思う。
両親を事故で亡くした兄弟と弟の恋人の三人のバランスがとれた共同生活に変化が訪れるのは、兄が突然人の言葉を操る事ができるという能力に気づいた時だった。
兄は昨今話題になっている政治家に近づこうとするが・・・
作者は独自のストーリー運びで読者を彼の世界観に引き込むが読者自身にテーマを見つけさせるという手法をとっている。
それゆえこの作品の感想や解釈は種種であるとは思うが、三人他喫茶店のマスター、兄の同僚、そして心理がまったく描かれない政治家他の人物の描き方、そして語り方がうまい。
読み返すたびに違った感想が出てくる作品。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.56
(4pt)

文芸っぽくない

私自身が文芸というものに固定観念を抱いているのかもしれませんが、文芸作品全般に感じられる深み? または陰影? のようなものがしっかりと提示されていたように感じられなくて、それが違和感になったのかなと思う。いや、面白いのは認めます。この手の作風は確かに娯楽要素もあるし魅力的です。ただ、ライトノベルっぽい設定が強烈というか……。挿し絵とかが入っても違和感がないです。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.55
(4pt)

魔王―不自然に整列する不気味さ

本書より先にモダンタイムスを読了した。
モダンタイムスは本書の続編という位置づけにあるとのことなので、本書も読んでみた次第である。
◆読後感はとてもいい。
◆ファシズム、超能力、平和憲法
 ◇ドゥーチェのマスターはモダンタイムスで出てくる老執事?
 ◇リング・・・の影響もあるのかないのか。
  ◇リングをホラーではなく、社会派小説で書くとこんな感じか?
◇モダンタイムスを先に読んでしまったため、
 若干ネタばれ的な部分があった。
 ◇安藤兄の能力、弟の能力
 ◇その後のストーリーについても分かってしまっているところ
◇あとがきで作者は「政治的な主張をする意図はない」とあるが、
 思想的なメッセージがあるような気がしてならない。
 ◇単純に右よりな話でもなく、左よりな話でもないところに
  好感が持てる
  ◇さらにいうと考えさせられる。
◇宮沢賢治の詩はそんなに感動的か?
◆この小説のタイトルでもある「魔王」なるもののについて、
 考えさせられる。
 ◆われわれはもっと自覚的に生きる必要があるのではないか
 ◆近隣諸国からさらされている脅威・・・
 ◆どこかで(ネット掲示板で)見かけたことあるような話だな・・・
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.54
(5pt)

人間の「思い込み」の危うさを描いた小説

人は、世の中の流れに流される者も逆らう者も、
その根拠があるにせよないにせよ、自ら「ある考え方」を
どこからか選んできて、その考え方を自分のものにしてしまい、
それをときには「信仰」して生きているのでしょう。
それが人の行動に影響を及ぼす事は言うまでもありません。
宗教、政治的観念、大小様々の思想、哲学、、、
これらすべて個人的な信仰の対象です。
そして、人はそれぞれ自分の信じた、選んだ、、、
「主観的な真理」をなにかしら持ち歩いて生きているのだと思います。
伊坂幸太郎さんの「魔王/呼吸」という一対の小説は、
超能力?による奇跡的な事柄や、政治的な問題を物語の前面に押し出しながらも、
人間心理の脆さ、危うさ、「信仰、思い込み」によるその恐ろしい一面を、
それこそ作家自身の超能力を駆使して登場人物に語らせ、行動させて表現しています。
その危うさは、対決(反動)せざるおえないという人間の本性と同様、
隠されていてなかなか見えないものです。
「魔王」とは、、、全体主義者や平和主義者や無関心な大衆
のように決して目に見える存在ではないのだと思います。
このレビューを書いているおれも、危うい思い込みやろうのひとりです(^^)
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.53
(4pt)

人は言葉に縛られている

 超能力という要素が含まれているが、それはこの作品をノンフィクションからフィクションにするための手法に過ぎない。そんな気がした。
 頭が良いの定義は難しい。人が知らないことを多く知っている人も頭が良いように見えるが、それは知識が豊富なだけだ。本当に頭が良い人は、何もないところから価値あるものを生み出せる人のことを指すのだろう。しかし、この知識がすさまじい量だったらどうだろう。生み出すまでもなく、ただ持って来れば十分に価値あるものに見えるかもしれない。つまり、通常は、情報を入手し、考察し、判断するというプロセスを経なければ行動できないのに、考察するというプロセスをアウトソーシングすることで、考察結果を入手し、判断するということでよしとする世界になりつつあるのではないだろうか。この結果として、人々は誰かの言葉を自分の考えであるかのように錯覚して行動することになる。
 安藤は、考えろ、考えろ、マクガイバー、と言う。彼は、考え、行動することによって、世の中の流れを押しとどめようとするが、結局は濁流に飲み込まれてしまう。潤也は、濁流の外にあって、流れを変えようとする。そして犬養は、流れを作り出していた側だったはずなのに、おそらくは、いつの間にか自分も流されてしまっていることに気づいたのだろう。
 彼らは自分の考えで行動し、発言しているはずだった。しかし、本当にそれは彼らの言葉だったのか。かつて存在した誰かの言葉だったのではないか。本当に彼らは考えて行動しているのか。そして自分は…
 おそらくそこに魔王はいる。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.52
(4pt)

魔王より呼吸の方が好き

 自分が思ったことと他人が同じ言葉を話す特殊な能力を持つ安藤が主人公の『魔王』とその安藤の弟で、ジャンケンに絶対負けない潤也が主人公の『呼吸』の二編からなる作品です。個人的には『呼吸』の方が好きです。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.51
(4pt)

伊坂テイストの魅力

内容的に賛否両論を巻き起こすのは仕方がないのかもしれませんが、
小説としてエンターテイメントとしてみたときに、
レベルの高さは否定できません。
時折混ぜ込まれるユーモアのセンス。
キャラクター設定と微妙な人間関係を独特のセリフ回しでの表現。
特別な風景ではないのに、遠くの世界のような風景。
ひとつひとつ味わいながら、楽しんで読み進めました。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.50
(4pt)

完全に伊坂ワールドにはまってしまった。

これと言ってストーリーに盛り上がりがあるわけでもなく、落としどころもないまま終わってしまっているが、
「こうすべきだ」という主張はせずに、その分含みをもたしたメッセージ性が強く感じられた。
まぁ、政治とか世の中の流れとか何が正しいのか分からないものだし、
それこそハッキリと物が言える犬養みたいな政治家がいたら、私だって支持する。
ただ、皆が右を向くから自分も、という考えはちょっと待って、という感じぐらいの主張をしている。
だからこの先どうなるか分からない、暗い未来と明るい未来の両方を残している感じもいい。
そして、「(クラレッタのめくれ上がったスカートを)少なくとも、“直してあげたい”と思える人間に」や
「相手を言い負かして幸せになるのは、自分だけ」とか、今回も印象に残るセリフが多かった。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.49
(4pt)

現代版RPGを読んでいるよう

この著者のほかの本のように、テンポよく、スタイリッシュな文章で面白く読める。超能力のような不思議な力、超カリスマ的な人物、兄の遺志を継ぐ弟など、ストーリーは、時間は現在だけれど、何か主人公が経験をつんで成長していくロールプレイングゲームみたいに思えた。RPG小説に政治議論のスパイスをかけた、ハイブリッドのエンターテイメントという感じか。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.48
(4pt)

起承転結がよくわからないけれども・・・。

大好きな伊坂幸太郎の書籍が文庫になったので購入。
お金がなくてハードカバーには手がでなかったので、なんとも嬉しい限り。
今作も伊坂テイストは衰えていない。
独特のテンポ、文体はやはり楽しい。
「仲のいい兄弟2人」というキャラクターも見ていて何か嬉しくなる。
「魔王」とはいったい何か・・・。
強健な政治家?なんとなく動いていく世論?それとも、世論によって動かされる一般大衆か?
自分なりに「魔王」の定義について考えさせられる。
終盤からラストにかけては、ちょっと歯切れが悪かった。
と思ったら、続きがあるみたいなので、そちらに期待。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.47
(5pt)

魔王初版から3年

3年前に、読んだ本だ。
書店で魔王というタイトルが目に入った。そのときは、よくも堂々と魔王という単語使えるなという思いと、それだけの言葉を使うなら、それだけの内容なんだろうな?という挑戦的な意味合いで、買った。
内容は、私にとっては衝撃的だった。
集団の心理の濁流というのは、何もファシズムに限らない。巷に溢れる諦観だって、集団が醸成した最悪の方向性を持った心理だ。
魔王は、私の中の諦観を打破してくれた。
文中の好きな言葉を引用。
「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて対決していけば、そうすりゃ世界が変わる。」
3年前に、この文を読んだ。
それから、3年間。あることを達成するためだけに、がむしゃらに、やったことのない様々なことに挑戦した。
3年で、ある程度の成果があった。
何かを始める時って、全然具体的じゃなくて、良いんだ。でたらめで。
どこから始めるかも分からないし、
何が分からないのかもわからない。
それでも、自分や未来を信じて、対決していけば、世界は変わる。
魔王はそれだけ、特別に私の固定観念。人生に対する観念を破壊してくれた。
テーマは、日本に蔓延する諦観に対する提言だと私は考える。
その答えの一例として、別作品の砂漠が上げられる。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.46
(5pt)

結構、爽やかな読後感と感慨深さ

本作品は少年サンデー連載の「魔王」の原作です。但し、根本に流れる思想はほぼ同一ですが、かなり違うものです。
・表紙及びタイトルは悲壮感じみていますが、本書内容は「文学」的です
・読後感も結構爽やかですし、サクサク読めます
・自分でしっかり考え、周りに思考停止状態で追随しないようにしよう、と思います
私はコミックを読んで、原作を読みました。
どちらも良い作品だと思います。
お勧めします!
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.45
(5pt)

熱くなる

読んでいて、熱くなる本でした。
エンターテイメント性が思ったより高かったです。
どろどろしたものもあるが、読後感は悪くない。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.44
(4pt)

自分で考えること

日本人とマスコミ・政治家との関係をシニカルに描いた「魔王」と、その五年後の様子を眺めた「呼吸」という、登場人物の同じ二つの小説から構成されています。前者が問題提起、後者がその結果と言ってもよいでしょう。
例えばインターネットで検索して「答え」を見つけることで満足していたり,提供された選択肢のみから「答え」を選ぶだけで別な選択肢をみつけようとはしないといった、「自分で考えることをやめてしまった」という最近の風潮が指摘されています。その危うさを独特の舞台設定で伝えてくれる本でした。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.43
(4pt)

ちょっとだけラッシュライフの教祖を思い出しますね

俺はかなり好きです。
今回は哲学してますね。
他の方のレビューにも書いてあった気がしますが、
確かにこの作品は純文学に近い。
といって純文学ってなんだ?って言われりゃ漠然としてはいますが…
政治・集団心理・日本人とかそういったものを自問自答しながら追ってってます。
ドコにも落とし所のない感じが純文学という感じ?
いつものように皮肉とユーモアはそのままで
重たい内容を今までより重たい描き方をしてる。
もしかすると、より伊坂幸太郎らしい作品なのではないかと邪推します。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.42
(4pt)

検索するのでなく、思索せよ!

現在の日本の状況から、もしカリスマ性と強いリーダーシップをもった政治家が現れたら?誰もが望むことでしょうが、心地よい言葉に盲従し、マスコミが垂れ流す嘘に振り回されてしまうとどうなるか。多くのひとは命令されることを待っている。インターネットの進んだ現代では、考えることさえ面倒になり、答えを検索し、コピペする.それが正しいか、間違っているかを考えない.その先にあるものが、恐怖政治だとしても。幸運なことにヒトラーやムッソリーニや毛沢東やスターリンやポルポトや金日成のような人間はまだ日本には現れていない。しかし、そのような政治家を待望するような空気に満ちていることは確かだ.情報を吟味し、よく考えることを日頃から身につけておかなければならないだろう.非常に面白い内容だったが、まだ途中であり、次作、モダンタイムスで結果が示されるだろう。楽しみである.
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.41
(5pt)

伊坂氏の真摯な問いかけ

以前からの伊坂氏のファンであった方ならばきっとハードカバー版をお持ちのことでしょう。そういった方も、小学館刊行の漫画で興味を持った方も、充分買う価値のある文庫版です。なぜなら、主人公たちの台詞等で幾つかの変更点があり、「エソラ」で発表されたときから四年近く経った氏の思想の変化を感じ取ることができるようになっているからです。私は漫画版からハードカバー版、そして文庫へと進んでいった人間ですが、ハードカバー版を読んでから文庫版を読むと、特に「呼吸」での潤也の最後の台詞が感慨深く感じます。詩織同様、不思議な安堵を覚え、こちらまで勇気を与えられる……そんな感じでしょうか。
決して後味の良いだけの作品ではありません。「魔王」のラストなどはとても悲しいものです。それでも力強く爽やかで、心を震わせる感動がある。この力こそがまさに伊坂小説の魅力でしょう。
文庫版あとがきで、氏は「特定のメッセージはない」と書かれています。しかし、安藤の迷いや潤也の生き方、犬養の言葉などは、皆、読者に対する「考えてください」という真摯なメッセージなのではないでしょうか。文庫版では330ページから333ページにおいて書かれている犬養の発言は、まさにそれです。説教臭さよりも何よりもまず、小説家・伊坂氏の真摯な考えを感じさせる台詞。2008年9月現在、日本のみならず世界中の政治が揺れている今だからこそ、普段、惰性で政治を眺めている人たちに読んでほしい傑作です。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.40
(4pt)

伊坂テイストに翻弄される

本書は、講談社の『エソラ』という文芸&コミック誌の04年12月第一号に掲載された「魔王」と05年7月第二号に掲載されたその続編「呼吸」を一冊にした文庫である。
不思議な「腹話術」の力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」。
その弟夫婦が主人公で、弟は兄がとり憑いたかのように「賭け事」が強くなる。その夫婦の物語「呼吸」。別々の作品ながら対をなしている。
著者の言葉として「自分の読んだことのない小説が読みたい。そんな気持ちで書きました。」とあるが、単なるエンターテイメントの要素の強い超能力SF小説ではない。彼特有の、社会をクールに捉える眼差しはもちろん健在、仕掛けももちろん盛り沢山。現代社会の問題点に鋭く切り込むために、あえて登場人物たちに特殊な能力を持たせたのだろう。
いつもの伊坂ワールドのテイストを残しながらも、いままでの諸作とは一線を画した、どちらかというと純文学に近いタッチが感じられた。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.39
(5pt)

特殊能力で世界を変えられる?

安藤兄弟が特殊能力をどう使っていくのか楽しみながら読めた。アメリカ、中国との外交問題、日本国憲法第9条の武力放棄の法律改正など、政治的な話も分かりやすく表現されており、非常に読みやすかった。ただ、弟の潤也が今後どうやって世界を変えていくかという話を期待していたのにあっけなく終わってしまった結末がちょっと残念だった。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463