さまよう刃

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さまよう刃の評価:

3.82/5点 レビュー 350件。 A ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全539件 481〜500 25/27ページ
No.59
(4pt)

建前の正義

東野圭吾の作品というよりは帯封に書かれていた「犯罪被害者の叫びを聞け」という文言に強く惹かれ購入。内容は実にリアルで長峰の娘が蹂躙されるシーンや、その様子を知る事となる長峰の父親として引き裂かれんばかりの怒りと悲しみに暮れるシーンなどは本当に、読んでいるこちらもげんなりする程心が痛む。また犯罪被害者の立場から一転、復讐の鬼と化し娘を蹂躙した少年を血祭りに上げるべく加害者となりながら追跡するところは作者の圧倒的な筆力で一気に引っ張られるという感じで良い。また「犯罪の影に女あり」とはよく言ったもので、長峰はある女の登場によって救われ、またその人生が大きく狂う事になる。ラストについては建前の正義に重きを置いた「これでいいのか?」と思いたくなるラストだった。(少なくとも私はそうでした)
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.58
(5pt)

少年犯罪に対する挑戦状的内容

凶悪犯罪や犯罪の若年化が問題になる中、
少年法や、加害者保護に偏った法のあり方について、
この本が投げかけるテーマは実にタイムリーで考えさせられるもの。
小説として読んでもこの先どうなるのか、
先を読みたくて読み進めてしまう、興味深い内容となっていて、
一挙に読んでしまった。
ただ、最後のシーンが終わった後のあまりにそっけない文章が
ラストでいろいろなことを考えさせられる余韻をぶち壊している感じがするので、
非常に残念だった。
あとは個人的には内容に共感できるものの、
加害者を殺してしまっても構わないのではという
筆者の主観があまりに強すぎて偏って書かれているような
気がするので、せっかくの問題提起も、
反発を招く人もいるのではとも感じた。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.57
(5pt)

結末は… だけどこれでいい

割り切れない思いでこの本を読み終えた人が多いと思う。私もなんとか長峰に計画を遂げさせてあげたかった。ただ、和佳子の声にハッとして手元の狂った長峰に少しほっとしたのも事実。少年法が改正されて、犯罪を犯した少年達が極刑を科されても、被害者家族の心が癒えるわけではなし、いったいどうしたらいいのか。悲しい作品だった。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.56
(5pt)

正義とは。。

最初から衝撃的な出来事から始まり、どんどんスピードアップ。
ドキドキしながら、入り込んでいく理不尽な出来事及び少年たちの悪行の数々。
途中何度も怒りを覚えながらあっという間に読み終えました。
この中の登場人物、(少年及びその家族以外)は、正直、長峰に思いを遂げてほしかったと
思っていると思う。難しいことはともかく、心情的に。
昔の映画、「リップスティック」を思い出し、映画のようにラストは拍手喝さい、、とは
ならない結末になんともいえない思いを抱え、涙が止まりませんでした。
何かを読者に投げかけられた秀作と思います。。なんとも。。理不尽なリと思えてしまう。。
綾部刑事が、最後に自問自答したくだりが印象的でした。。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.55
(5pt)

多くの人がこの作品を読むべき

 東野さんの社会に対する強いメッセージが込められている作品です。
 「凶悪犯罪の低年齢化」、そんな言葉だけが世間では取り沙汰されているけれど、どれだけ多くの人が本気でこの問題を解決しようと努力してるだろう?
 
 作品の中では、現行の法律に対して痛烈な批判をしているが、本当はそれ以前に悪を生み出さないことが大切だと思うのだが、弱い人間が生み出す人間たちのことだから、悪は無くならないのだろう。多分。
 だからこそ法律を作って悪を揉み潰していくしていくしかないのに、これまた人間が作るものだから、ヘンな倫理観・道徳観(そういう時だけの性善説)で人間の尊厳なるものを守ろうとする。
 本当におかしな話だ。
 死刑廃止論などを唱えている人たちは、実際に被害に会うまで被害者の気持ちなんて分かりっこないのだろう。
 実際に警察と関わり、警察・検察がどれだけ被害者の気持ちを無視し、ルールにのっとったことしかしないということを身をもって感じてるので、本書の被害者の父親の気持ちは痛いほど分かった。警察に届けたところで、正義などは通用しない。法律というマニュアルで流れ作業をするだけなのだから。
 個人的には復讐を遂げて欲しかった。言葉で説得できるほど、刑務所で更生できるほど、人間はうまくは出来ていない。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.54
(3pt)

ちょっとがっかり・・・

東野作品、初めて読みました。正直、イマイチでした。
題材自体も、そんなに目新しいわけではないし、ここは登場人物の心理描写がメインになると思うのですが、主人公・長峰の心の揺れ、殺人に間接的に加担することになった誠の恐怖心、長峰の手助けをする和佳子の気持ちの移り変わり、関わる刑事たちの葛藤…どの人物をとっても、いまひとつ心理描写が浅くて平凡な気がしました。
東野作品は、みんなこんな感じなのでしょうか?
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.53
(4pt)

さまよえますね

東野圭吾の作品はいつもどの登場人物にも感情移入出来て読み終わった後にその余韻が楽しめます。一人娘を蹂躙された揚句に殺された主人公に対してはもちろんその主人公に最後に重要な情報を与えて退職した警察官とその同僚。何が正義で誰が犯罪者を裁くのか。その場合は被害にあった人達に対するケアは?。特に未成年の犯罪者に対して甘い司法制度。結局は犯罪に巻き込まれたら、その決着は自分でつけるしかなく、小説の世界という意味では主人公には強く共感出来たかなと思います、いい悪いは別にして。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.52
(5pt)

殺人でしかなくても、復讐を遂げられることを祈ってしまう

高校生の一人娘を乱暴された上に殺された父親が、犯人の少年の一人を惨殺し、
もう一人を追ってすべてをすてて復讐に走る。
犯人は未成年だから、つかまったとしても数年で戻ってくるのだ。
父親の視点、警察の視点、犯人達の仲間の視点、復讐に走る父親を助ける女性と
それぞれの心の動きを浮き彫りにしながら、物語は進行してゆく。
東野圭吾は本当に登場人物の心理描写が巧みで感情移入しやすい。
犯人の仲間の小悪党の少年でさえものすごくうまく描かれていて、
同情も覚えつつ憎しみも覚える。
そして復讐する父親については、何とか復讐が遂げられるよう祈りながら読んでしまう。
復讐なんて認められないし、それは殺人でしかないのだが、
それでもお願いだから彼の思いを晴らさせてあげてくれと、
願ってしまうのは私だけではないはずだ。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.51
(4pt)

「復讐」とは

「手紙」とはまったく逆の立場が描かれた作品。
最近よく問題になってる未成年者の犯罪、被害者に対するマスコミの取材体制
そんなもろもろの問題点を追及した作品。
読者のほとんどは長峰に感情移入してしまうことは、間違いないような気がする。
「復讐」なんてやってはいけないことだとはわかっていても
自分がその立場に立たされても、同じことを言えるかどうか。
この「復讐」が成功することを祈らずにはいられないそんな感覚。
そして、事件を追う警官達の心理もうまく書かれているなぁ…とも思った。
「警察は市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとするのは法律のほうだ。」
この台詞がすべてを物語ってるような気がした。
物語としての結末はなんとなく予想のつくものだったけれど普通に終わらないのが東野作品。
最後の最後で唸らされてしまいました。
これはさすがに予想つかなかったなぁ…。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.50
(5pt)

何も感じずにはいられない

物凄く悲しい物語です。
未成年の犯罪に対する少年法の存在やその意義が大きなテーマで現行の法制度に対するやるせなさや憤りを強く感じさせる内容です。
今まで散々事件になってニュースで取り上げられた事もあって、多くの人が未成年の犯罪に対して「免疫」の様な物ができて「ああ、いつもと同じ事件ね」としか感じないのではなかろうか?
正直、数分のニュースよりも例えフィクションだとしても300ページ超で語られるその「無意味さ」は物凄い説得力を持つ。
登場人物の描写も上手く、みんな自分の感情を持った1人の人間であるという事を感じさせられる。またストーリーが秀逸で後半の主人公が強姦魔を追う展開はいつ発見できるのか、とハラハラさせられる。強引な展開でストレスを感じさせる部分が殆ど無いのだ。
不謹慎な発言かもしれないが、物凄く面白い小説であると思う。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.49
(3pt)

答えは・・・?

レイプされた父親の加害者(18才少年たち)に対する復讐である。
少年法への疑問を訴えかけているが、最後は無難に(わざと?)終わらせて著者の意向を曇らせていると感じた。
そこに、今一つ醒めて本を閉じてしまった。
しかし、この小説が我々に問う問題は見過ごしてはいけないのではないか。
現に騒がれている母子殺害事件なども・・・
まだまだ変わっていくには、長い時間がかかりそうですね。
法律ってなんだろう?
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.48
(5pt)

仇討ちと少年法の壁

レイプの挙句に殺された娘の敵をとるために、父親(長嶺重樹)は娘を殺した少年を殺そうと策略し、それを実行しようとする物語である。要するに、復讐殺人をしようとしているのである。
私は父親の気持ちはわかるなあと思いながら読んでいました。復讐せずに、警察に任していたほうがいいのではないかという気持ちもある。しかし、未成年ということで、少年法が適用されて、時期がきたら犯罪者はまた社会に復帰することになる。少年が罪を犯す場合は、殺人を犯したという罪の重さと被害者が受けた心の傷とが全くつりあっていないように思える。それには、少年法というものがあるからである。罪の重さと心の傷がつりあうことはないとは思うが、成年の場合には、それなりの均衡点で罪が決まるのであろう。被害者の心の傷は、一生消えないのは確かだから。
最後のクライマックスシーンは、いろいろ考えさせられるなあという気がした。全てが解決したかといえば、解決したのであろう。私は、こういう結論もありだと思っている。しかし、被害者の父親のこと、正義のこと、警察の在り方、少年たちの在り方、かくまった女性のこと等いろいろ考えるところが多々でてきたなあと思う。被害者の父親は無念でならないなあという印象が強い。
最後の言葉が印象的だったかな。「警察は、市民を守っているのではない。警察が守ろうとしているのは法律のほうだ。」法律にがんじがらめになって、市民の幸せを守っていないという現状はあるかもしれない。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.47
(5pt)

かなり個人的な考えを言います。

加害者の少年の描写が意図的におざなりにされており、世間というものが見る典型的な後先を考えない若者として作中で扱われている。が、作者が焦点を当てたいのは報復殺人をしようとする父親と、父親に対して同情しながらもそれを止めようとする警察、特に、捜査陣の中で父親に最も同情的だった若者だろう。彼自身が「さまよう刃」であり、それまでの展開、登場人物の言動がラストで意味を持つ。少年法に全ての責任を押し付けるといった短絡的な結論ではなく、問題提起を行う作家である東野圭吾らしい作品。「天空の蜂」が気に入った人ならこれも大丈夫でしょう。あくまでも中立的、だが感情的、さすが東野としか言いようがないです。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.46
(4pt)

あまりに辛いストーリー

 前半の父親の怒りの爆発に対し、後半があっさりとしすぎて拍子抜けした。
最後はもっと盛り上がって、読者達の復讐への期待に応えるべきでは・・と思ったとき、気が付いた。
 これは、小説ではあるけれど、現実に、いつ誰が同じような目に遭ってもおかしくない悲劇でもあるのだ。
 だからこそ、東野氏は、ただのエンターテイメント小説としての物語の大団円を拒否し、
現実にも得てして起こりそうな不完全燃焼のこのラストを持ってきたのではないか。
 これは、読み終わって、「ああ面白かった、すかっとした」と
ぱたんと本を閉じてしまえば終わりの勧善懲悪ではない。
もっと読者に考える事を要求している。
あなたなら、この未成年犯罪者をゆるせますか?
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.45
(4pt)

またまた少年法・・・

 日本は法律で守られているので安心して生活できる・・と言われても、この手の小説を読むと、いつも法律って一体なんだろう?と思ってしまう。
少年達に復讐することを目的に、何とか生きていける父親。
どんなに悪いことをしているとわかっていても、それをかばい続ける父親、母親。
そんな親達の心も知らず、自由に暴走を続ける子供。
被害者、加害者、警察、マスコミ・・。
色々な立場の人間の、色々な思い。
一体私は、ここに出てくる誰の気持ちと同じなのだろう・・・。
いつもこの手の小説を読むと自問自答してみるのだけれど、この「さまよう刃」でも、やっぱり答えは出ませんでした。
きっと、自分自身が何らかの形で法律に関わるようなことに遭遇しない限り、自分の事としては考えられないのかも知れない。
「さまよう刃」は、東野圭吾さんが今まで以上に大好きになった1冊です。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.44
(5pt)

やるせない・・・

 本を読んでいる途中で、娘を惨殺された(とはいっても、過失致死にされてしまいそうな状況の)父親がかわいそうなのと、理不尽な思いで、何回か読むのを止めようかと思いましたが、それ以上に結末を知りたくて、一挙に読み終えました。
 結末に関しては、数多くのレビューがあるように、賛否両論でしょう。少なくともこの本に関して、万人に納得できるような結末がでることはないでしょう。
 個人的には、ペンションの和佳子さんの、その後が気になります。
救われるような後日談を加えてほしかったような気もします。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.43
(5pt)

少年法は甘過ぎる。

なぜ、ここまで罪を犯した青年をかばわなければいけない法律があるのかわからない。少年法が厳しければ、罪を犯すことが怖くなり、犯罪が減るのではないかと思う。人を傷つける、殺めた人間は若くても相当の罰を受けるべきであり、もし刑務所の中で更正する機会があれば罰の重さを軽くすることもできるのではないかと思う。復讐殺人、このケースでは、正解なのかもしれないと思いながら読んでいたので、最後は残念。無念。でも、現実には、どうなのだろうか?こういうお話はぜひテレビ化か映画化して、世論に問いかけてほしいと思う。恵まれた生活の中でただれていく若者には我慢できないものがあります。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.42
(4pt)

自分だったらどうするか?を考えながら読む本。

冒頭から娘を持つ親としては、耐え難い描写が続く。
こういう事件に巻き込まれた場合、父親として何が出来るか?
少年犯罪に対する司法の役割の是非を問題適している作品で、
複数の登場人物の発言という形で東野圭吾の主張が読みとれる。
最初から最後まで悲しすぎる展開。
だけど、自分の身に降りかからない保証は無い。
その時、自分ならどうするか?
答えはまだ見つからない・・「正解」は無いのかも。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.41
(4pt)

やっぱり…

少年犯罪絡みのニュースを見ない日はない、という位、犯罪の低年齢化が進む日本。
法改正も含め色々取りざたされてはいるものの、現状は変わらず。
この本を読み進めていく内に、どんどん父親に感情移入してしまう自分がいた。
「法」と「情」の狭間を何度か行き来したが、彼にはやっぱり本意は遂げさせて
あげたかったなぁ…
ただそんな結末にしてしまうと、その後を辿った話を書かなくてはおさまりが
つかなくなってしまうので、それを考えると妥当であったのか?
辛く、悲しい一冊でした。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684
No.40
(5pt)

いろいろなことを考えさせられました。

作者の東野氏は、この小説の題材を用いて何かを主張しようというわけではなく
社会に問題提起を投げかけたかったのではないでしょうか。
それにしても、一連の少年たちの犯行は、凄惨極まりなかったです。
これだけの描写を見せられた読者は、犯人グループに対して、激しい怒りの感情を抱くことは当然でしょう。
その怒りの感情を、一定のカタルシスを生むような方向へ話を持っていくこともできたにも拘らず、それを良しとしなかったところが、さすが東野氏だなぁと思いました。
読んでいて、これほど辛くなる小説は、ありませんでしたが、結末を知るために苦しみながら読みました。
この作品は、東野圭吾=社会派ミステリー作家という冠にふさわしい、素晴らしい傑作だと思います。
さまよう刃 Amazon書評・レビュー: さまよう刃より
4022579684