手紙

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評判

手紙の評価:

4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全809件 741〜760 38/41ページ
No.69
(5pt)

岐路

せつない結末ですよね。あってはほしくない最大の結末へ、残酷なまでに筆者は誘導してしまう。そうすることがよかったのか、何もしないことがよかったのか、そうした岐路は、人生の中でよくあることだと思います。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.68
(5pt)

改めて犯罪の重みについて考えさせられました

弟を大学に行かせたい一心で強盗に踏み切ってしまった兄。
しかも、弟が好きだった天津甘栗を取りに戻ったために殺人まで犯してしまいます。
弟への愛情から取ってしまった一連の行動が、時が経っても弟の人生からいろんな夢や希望を奪っていく様はあまりにも皮肉で、読みながら心が痛くなりました。
犯罪の傷跡は、加害者側にとっても、被害者側にとっても一生つきまとっていくものなのですね。
私の祖父は、私が生まれる数年前に交通事故で他界しました。
原因は運転手の居眠り運転で、幼い子供を連れて、夫婦で葬儀場まで謝罪に来られたそうです。気が動転していた母は花束を投げ返したそうですが、それでも毎年命日になると、祖父のお墓には欠かさずきれいなお花が供えてあります。
何十年たっても陰で償い続ける加害者家族の心中を思うと、人の命を奪うということの重みをひしひしと感じます。この小説を読んで、ある意味では、被害者側の私たちよりも加害者側の方が、大変な人生を歩んでこられたのではないかと思いました。
登場人物の心の機微を見事に描写した、深い作品です。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.67
(5pt)

名前のない涙

文庫化が待ちきれず、とうとう購入。読み終わった後、泣かないであろうと思った私だが、涙がながれていた…感動というには、一言では片付けられかれない。
いろいろ考えされる作品である。特に社長の言葉が印象に残る。殺人のニュースが流れる日々。もし、国民のすべての人が読めば必ず、今と違う世の中になるであろう、そんな一冊だった。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.66
(5pt)

東野圭吾の金字塔。

白夜行や秘密、悪意、容疑者xの献身に比べれば、きっと派手さのない作品の一つなのだろうけれども、本当に東野さんは人の心を描き出すのがとてもうまいと思う。貧乏であったり、差別であったり、不運であったり。弟のために強盗殺人を発作的に犯してしまい刑務所にいる兄からの手紙と、殺人者の弟として、世間からレッテルを貼られ、夢や愛するやいろいろなものをあきらめてこなければいけなかった弟のお話である。人は一人で生まれてきて、一人で死んでいくとは良く言ったもので、やはり家族というハードルは、とてつもなく高いと思う。幸いにして、自分の周りには犯罪者はいなかったが、離婚や借金などは、あたりまえのように人間が本当は一番望んでいるそんなに裕福ではないけれども、ささやかな幸せを奪っていくものだと思う。最後にお兄さんの方がどれだけ弟の事を思っていながら、不幸にしてきたかを思い知らされ、そして弟は、自分のために大きな罪を犯した兄を思いながら、多分もう2度と昔のような家族に戻れないと感じながら、物語は終わるところが、そうだよ、それが現実なんだとしみじみとした気持ちになりました。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.65
(5pt)

最も美しい作品

東野圭吾の、現在最も美しい作品。
人の心の強さ、弱さ、優しさ、残酷さ、すべてが描かれている。
主人公に共感して読めれば、涙するのは一度ではすまない。
事件が起こるのは冒頭で、しかもそれは主題ではない。
それでも、この物語は、読者を放さないだろう。
いつまでも大切な本として、私の本棚に並べておき、何年かしたら、また読みたいと思っている。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.64
(4pt)

リアルに考えます。

例えば、映画やテレビの世界にあう物語にするならば、
ドラマチックな展開を期待する。
非現実的じゃない世界になるから・・・。
でも、この主人公が殺人を犯した唯一の肉親である兄から逃げれない運命、
そして主人公を取り巻く世界が本当にリアルにかかれている。
リアルでなかったら、最後に彼が下す決断はでてこないと思う。
私は劇的な結末を望んでいたけど、本当に思い悩み、大切なモノを守るため・・・の決断に感動した。
今、この日本で身近になってきつつある犯罪。
犯罪を考えるうえでも、みんなに読んで欲しい本だと思う。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.63
(4pt)

もっと早く気づくべきだった…

弟を大学に入れたいがために、盗みに入った先で思いがけず殺人を犯してしまった兄。自分のせいで兄が犯罪者になったと苦しむ弟。
強盗殺人犯の兄の存在は、弟のその後の人生に影を落としていく。
なぜ自分は何もしていないのに兄のせいでこんなに苦しまなければならないのか?
やがて弟は妻子を持つようになるが、妻子を守るために兄との絶縁を決意する。
強盗殺人犯の弟と差別しながらも、人は弟の非情な決断を責めるだろう。
自分のために罪を犯した兄を見捨てるのかと?
だが、"非情な決断"は本当は兄の方からするべきだったのかもしれない。
「会いに来るな、手紙も寄越すな、自分と関係ないところで生きていけ」と。
弟に絶縁されたことよりも、自分の犯した罪が弟を、被害者の家族を苦しめていたということに今まで気づかなことの方に愕然とした兄。
懲役何年とかいうものでは償いきれない罪、弟を大学に行かせたいという独りよがりの動機で
親切にしてくれた人を殺した報いが誰よりも大切に思っていた弟からの絶縁。
それでも最後に弟は兄からの手紙が自分を人生と真剣に向き合わせていたのだと気づく。
だが、出所しても今度は兄の方から弟とは会おうとしないだろうと思った。弟の苦しみを知ったから。
それでも、自分に会いにきてくれたという事実は彼のこれからの希望になるだろうと思った。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.62
(5pt)

深く考えさせられる心に残る本

2人暮らしの兄弟の兄が優秀な弟をどうしても大学に行かせたい一心で
ある屋敷に盗みに入り、そこで思いがけず人を殺してしまう。
兄は懲役15年で刑務所に。
弟は高校をなんとか卒業、働きながら辛く苦しい生活をする。
その後、弟の身には様々な出来事が起きるが、
チャンスや幸福をつかもうとする時にいつもぶつかる壁は
「強盗殺人犯の弟」という世間からの厳しい目。
物語の節目節目に重要な役割を果たしているのが、
刑務所の兄から一方的に届く弟への「手紙」である---。
現実にはそこまでそんなことってあるのかなと思うような部分や、
書き手の上手さに乗せられないように…と構え、思いながらも、
やっぱり涙なしには読めませんでした。
概ね理解することのできる筋立て、
兄の気持ち、弟の気持ちになって考えると胸が痛む物語でした。
でも、被害者や遺族の気持ちになって考えると、
加害者の環境や事情に同情する部分はあったとしても、
やはり殺人は許されないことだと思うのです。。
深く考えさせられ、心に残る本になりました。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.61
(5pt)

読む価値あり!

とても感動する本でした。
犯罪者がいる以上こういう差別にあっている人はいるんでしょう、考えもしないことだったので読み終わったあとの余韻は2、3日続きました。
しかし直貴は本当に強い、最後のほうは涙涙でした。
ただ、ゴムの穴を見つけるシーンは「どんなでかい穴開けたんだよっ」と突っ込んでしまいたくなります(笑)
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.60
(5pt)

何度か読みたくなる本です。

本書は、人間の善悪とは何か、罪を償うこととは何か、ということを教えてくれる本です。東野圭吾の作品といえばミステリーが大半ですが、こういうお話も書けるのかと感心してしまいました。一度だけでなく何度も読みたくなる本です。彼の作品には他に映画化、テレビドラマ化されているような話題作もあるのですが、自分は本書が一番のお気に入りです。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.59
(5pt)

また泣くってわかっていても、何度でも読みかえしたい本

白夜行の時もそうでしたが、これも読んでいてかなり辛いです。
最初から泣きながら読み続け最後のほう号泣でした。
大好きなお兄ちゃんが自分のために犯した罪、
最初は刑務所内の兄からの手紙を励みに頑張っていこうとする主人公、
つい応援している読者の私。
読者だから応援できるけれど・・・これが現実に隣人だったらどうなのでしょう。
世の中って甘くない。この本でかかわっている人達も弟に罪はないって理性ではわかっている人達です。
個人的に嫌っているわけでもない。でも本音で言えば深くかかわりたくはない。
自分の子供の近くにいて大丈夫?会社の信用にも良くないのでは?
みんな自分を守るのがやっとだということも、主人公にもわかっているんですよね。
いっそイヂワルな奴がいじめてくれれば文句の言い様もあるのにね。だから余計つらいです。
最後の最後までどうなるのだろうと一気に読んでしまいます、泣きながらでも。
そして…こう終わるか!!いや〜んって東野圭吾さんにちょっと言いたくなります。後引かせるのうまいなぁ。
主人公、兄、教師、友人、恋人、恋人の父、社長、近所の人、妻、被害者の家族
それぞれの登場人物の観点に立ちながら何度でも読み返してみたい本です。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.58
(4pt)

泣けますね。

泣ける。
ところどころ、出来すぎ〜と思う部分があるのだが、
それがまた良くできている伏線だったりして、
ラストまで一気に読ませる。
自分の進学費用のために兄が強盗殺人をしたことによって、
大学をあきらめ、まともに就職できず、苦しむ主人公。
さまざまな壁と差別に行き当たっては夢が壊れていくわけだが、
その差別は、ほとんどが大きな悪意なのではなく、ただただ「かかわりたくない」というもの。
やっぱり仕方がないだろうなぁと思う半面で、胸がズキズキ痛い。
最初は主人公も犯罪者になっていくのではと思っていたが、違った。
主人公は非常に冷静に周りを観察し
周りの人のかすかな善意を確実に受け止めて、
道を切り開いていく。
要所要所で刑務所の兄からノンキな内容の手紙が登場し、
本当に犯罪者は刑務所で罪を償っているのだろうか?
という疑問がわいてくる中で、一つの回答が出てくる。
すなわち、犯罪者の家族が差別されることが、罪の報いなのだと。
泣けると同時に、考えさせられる一冊。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.57
(5pt)

それにしても、うまい。

簡単に人が殺されてしまう小説という虚構の世界で、ここまで重たい一人の死(あるいは殺人)を読んだことがない。
殺人者の弟であったばかりに負わされる運命。これは読んでいて、たしかに痛々しくなる。
しかし物語はその悲惨を描写するだけにとどまらない。
人の死とはなにか。罪を償うとはどういうことか。
読後しばらく考えさせられた・・・。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.56
(5pt)

重たい、でもなぜかつらくない。

読み始めてすぐに引き込まれました。弟のため盗みに入り、結果、殺人者となってしまう兄。たった一人、差別に苦しむ弟。何故、ここまで、と、弟がかわいそうでならなかったが、もしこれが実際に起きた事件だったら?隣にこの弟が住んでたら?あたしはいったいどうしたろうかと考えました。うちには小さいな女の子もいる。殺人者の弟などと親しく出来ただろうか・・・・希望と、それに続く絶望。主人公を襲う波に、あたし自身もくるくると舞い、苦しかった。しかし、ラスト。涙があふれてとまらなかったが、苦しい、つらい涙ではなかった。とても重たいテーマなのに、読み終わって感じたのはこの本の表紙のような青い空だった。さわやかで透き通っていて、どこか切ない、美しいけれど人をよせつけない厳しさもある・・・・そんな感じ。東野さんの小説は好きでよく読みますが、私の中では最高傑作です。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.55
(5pt)

学校で取り上げて欲しい小説

この本が発売された当初に人に借りて読みました。それからずっと心に残り続けた本でした。そしてついに自分のものにして、今また読み直しました。とても素晴らしい本です。  犯罪者の兄を持つ弟が、社会の中で強盗殺人犯の弟として、いわれのない差別を受け続けます。自分は何もしていないのに、夢も諦めることになり、好きになった人と一緒になることもできない。理不尽極まりない社会に憤り、兄を恨み、社会を恨み・・・。 読みながら自分も差別をし続ける世の中に憤り、腹が立っていました。ただ犯罪者の兄がいるだけで彼自身は何もしていないのに、なぜそうまで将来を閉ざされ、差別を受けなければならないのか、と。しかし、読み進む内に悲しくも自分の中にも人を差別する心があること、異なる者を排除しようとする心があることを知ることになりました。 小説では、彼の勤め先の社長の言葉として、社会の差別について語られます。とても説得力のある言葉でした。きっと真実だからでしょう。世の中の人は大概が幼い頃から差別はいけないものだと教えられます。だから例えば、この小説のように犯罪者を家族に持つ人が自分の周りにいたとしたら、差別をしてはいけないと思ってしまう。その感情こそが差別である。 考えてみればわかることでした。しかし、あまりに差別はいけないと教えられてきたので、その感情に無意識に蓋をしていたようです。それを改めて目の前に突きつけられました。 差別のある世の中を直貴は、苦しみながら受け容れます。そして直貴の決断を非情だとも思える手段で兄にも突きつけます。しかし、それこそが罪を犯した人の償い。罪の重さなんだと深く納得でき、また罪を犯すことの怖さを理解しました。 とても悲しく、深く、重い作品に違いないのに、読後とても満たされた気持ちになり、鮮やかな印象を残すのはなぜなんでしょう?その理由は、作者が用意していた最後のサプライズ、それにありそうです。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.54
(4pt)

償い

「犯罪」と「社会」の関わりは、僕たちが想像しているよりもずっと複雑なもの。「犯罪」を犯した後、犯罪者は刑務所に入ることでどこまで償いができるのか、そして彼らは誰に対して償いをせねばならないのか。本作「手紙」はそういうことを考えさせる作品だった。東野圭吾といえば様々に張り巡らされた複線、どんでん返しのミステリーが印象的。しかしこの「手紙」はそのようなミステリーとは全く違う。そういった意味では先もある程度は予想でき、「面白い」とは言い切れないかもしれない。しかし是非多くの人に読んで欲しいと思う1冊だ。現代社会はあまりに多くのも犯罪が行われすぎている。まるでそれが当たり前かのように。犯罪は今後もなくならないだろう、いやむしろ増える一方であるのは間違いない。しかし、凶悪犯罪をおこすことで自分達が思う以上の人たちが苦しみ、悲しむことを考えて欲しいように思う。本作も最後はこの兄弟にとってあまりにも悲しい最後となってしまった。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.53
(5pt)

まずは読むべし

毎日新聞に連載されていたらしいが、知っていたら、毎日新聞に代えたのに、と思ってしまうほどの作品だった。親を失い、二人で暮らす剛志と直貴の兄弟。学力優秀な弟の学費を稼ぐため、剛志は唯一の取り柄である肉体労働で必死に働いていたが、腰を痛めて職を失う。引越し手伝いの仕事をしていた頃に知った、とある裕福そうな家へ空き巣に入るが、家人である老婦人を殺害してしまう。剛志はそのまま十五年の刑に服し、残された直貴は、犯罪者の弟という厳しい現実と立ち向かうことになった。次々と前途を阻む兄の存在だが、自分のために犯罪を犯したのだ、という想いが、兄を憎むことを許さない。そんな兄弟の間に交わされた手紙。兄が被害者の遺族に宛てて書き続けた手紙。弟が兄に送った決別の手紙、と様々な手紙が物語の進行を担っている。この物語は、下手な言葉で感想を綴るより、まずは読んでいただくのが一番。是非読むべし。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.52
(4pt)

強盗、殺人、刑務所、重いテーマばかりなのに最後はジンときました。お兄ちゃんのやりきれない気持ちが辛かったです
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.51
(5pt)

考えさせられました

重いテーマでした。犯罪者への刑罰が軽い、被害者が報われない、とずっと思ってました。しかし、この本の主人公のように、自分ではなく家族が犯した罪によって一生不当な差別を強いられる事はあまり考えていませんでした。この本は、犯罪被害者より加害者の家族、強盗殺人犯の弟に焦点をあわせています。係累には罪は及ばない事はわかっていながら、身内に犯罪者がいればかかわりを持ちたくない、と思う気持ちは自分にもあります。表面上は親切にしながらも、そんな自分の偽善的な気持ちにも気付かされた作品でした。主人公も過去から逃げたそうとするたび、過去にとらわれ、その中でもがき解決を見つけようとします。読んだ後も、色々考えさせられる作品でした。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.50
(4pt)

現実

犯罪者の家族に焦点を当てた作品。心ならずも強盗殺人を起こしてしまった優しい兄、そして残された一人きりの家族の弟はどのように生きていくのだろうか。『現実』とはなんと厳しいものか。殺人犯の家族は常にこういう試練に逢わなくてはならないのだろうか。わたしは差別をすることはないだろうと、思ってみる。うーむ、分からない。ラストは少し涙ぐむ。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674