手紙

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手紙の評価:

4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全809件 661〜680 34/41ページ
No.149
(4pt)

綺麗事

 「犯罪者の家族は差別されて当然」
 この主張に私は絶対に同意できない.罰とは絶対に罪を犯した当事者に帰結すべきであり,周囲に波及効果を及ぼすことなどあってはならない.
 綺麗事なのは解っている.それでもこれを崩してしまうことは倫理,道徳の崩壊を意味してしまう.
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.148
(3pt)

家族も罪を背負わねばならない?

受刑者の家族の人生をリアルに描いている。
幸せになるチャンスをつかんでも、「強盗殺人犯の弟」いうラベルがいつも邪魔をする。
現実世界にも、同じような立場で苦しんでいる人はたくさんいるのだろうと考えさせられた。
家族の罪は本人の罪なのか。
家族が受刑者であれば、その家族も、差別を受けるという形でともに罪を償わなければならないのか。
「手紙」は受刑者家族の視点から描かれているが、これを受刑者本人の視点から描けば「嫌われ松子の一生」になるのだろう。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.147
(3pt)

買うべきか?

読んでみた。
正直、かなり絶賛されているがそこそこという気がした。
東野圭吾の著作の中では中の中ではないのか。。。
買うべきか?と聞かれたら、「微妙。。。」と答えるでしょう。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.146
(5pt)

誰もが一人では生きて行けないということの裏返しか

仲の良かった兄が強盗殺人を犯し、“強盗殺人犯の弟”というレッテルを背負いながら生きていく姿を描いた小説。兄は、弟と殺した人の親戚に手紙を書き続ける訳ですが、本人は罪滅ぼしのためと思って書いたつもりが、実は相手にとっては苦しみの材料となるというのは、極論すれば、親切と余計なお世話が紙一重という日常よくあることと五十歩百歩なのかなと思います。兄の非業のために弟がひどい人生を歩まざるを得ないというのは、人間は周りとの呪縛から離れられないものだというよりは、誰もが独力だけで人生切り開けるものではなく、人との係わり合いの中で生きていくもんだなということを思い知らされる内容でした。
読み終わっても後を曳く内容です。若い人にオススメの一冊でしょう。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.145
(2pt)

設定が少々底が浅く強引

一応読了したが,途中から少々飽きてきた。まず,主人公の兄が馬鹿すぎる。想像力がなく,自分の行動が他人にどのような影響を与えるかを分かっていない。また主人公も同情すべき点は多いが,自分でも少しはいろいろなことを調べるべきであろう。大学や高校を働きながら夜間や通信で卒業した人や,昼間の学校でも学費は自分で負担した人などは少々白けた感じで読むのではないだろうか。親の収入によっては旧国立大では学費免除などもあるし,奨学金,特待生などさまざまな手段がある。主人公らの立場は設定だとは思うが,少々底の浅い強引な設定に思えてしまった。
経済的に大学進学をあきらめている人,意志があれば道はあります。頑張ってください。この小説を参考にしてはいけません。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.144
(5pt)

きれいごとではない現実を私たちに突き付ける本

読後、小説から本の帯に抜粋された言葉をあらためて読んだ。納得したくないのだけれど、納得せざる得ないのか?微妙な感覚に、いまだに頭を整理できずにいる。すごい本を読んでしまった。学校の道徳のテキストや新聞掲載の小随筆などには絶対に出てこない現実を突き付けられて戸惑いを覚えながらも、頷きながら読むしかなかった。殺人犯であり服役中の兄のため、主人公である弟が社会的に様々なものを失い、兄の犯罪が自分のためのものであった故にこそ、一層苦しみ、社会、そして兄を憎む姿は、切なく辛い。しかし筆者は筆を緩めることなく、これでもか、これでもか、と主人公を苦しめ続けるのだ。そして兄との完全な別離。犯罪加害者の身内の真の痛み、苦しみとは、またその社会的な必然性とは何か。最後の場面はあまりにできすぎていた感は拭えないが、きれいごとではない現実を深くえぐった作品であった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.143
(5pt)

貼られたレッテル

「差別はね、当然なんだよ」
この言葉に,はっとした.
主人公は強盗殺人者の弟.
もし,自分の子供と同じクラスに殺人者の子供がいたら,
親としてどうするだろう?
知られることで「差別」を受ける度合いが違うのかもしれないが,
でもそういった「秘密」を持っているのではないか.
誰を憎むべきなのか,どうするべきなのか
綺麗には片付けることのできない問題を考えさせられる作品.
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4167110113
No.142
(4pt)

ものすごく重い

自分はこれだけやっているのに、なぜ!?そんな思いとは裏腹に悪いほうへ悪いほうへ展開してしまいます。自分にも落とし込んでみると、妙にそういった場面がクローズアップされてしまい、自分はこんなにネガティブな人間だったかな…と思うほどです。
苦しみ、絶望感、怒り、喪失感、あらゆる負の感情が盛り込まれていて、読んでいても重いというのもげんなりする原因の一つでしょう。
また、環境は人を変えることも、主人公の様子が如実に物語っています。どんどん後ろ向きな様子になっていくのは明らかで、違う人物に感じられてしまうほどです。
人間の世界。甘くない、そう感じました。下手をすると小さな小さな自分の世界だけを守るような決意が固まってしまうような気もします。
どんな時に読めばいいかって!?ちょっとわからないです…。
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4167110113
No.141
(5pt)

胸に重くのしかかる一冊

 世の中の差別にこれほど、強烈な差別があるのかと考えてしまった。差別がなくならない社会、いじめがなくならない社会はどうにかして差別、いじめをなくそうと現在も、声高に言われている。
 この小説では、学校や社会では、直接、教えてもらわない、なくならない差別、モラルゆえの差別について、深く考えさせられる。犯罪を、強盗を、殺人を許してはならない社会ゆえ、それの犯罪者の親族にも、犯罪者と同等まではいかないまでも、時に同等のような差別の目は向けられる。
 この小説に登場する人物の言葉、「社会的な死」という言葉が非常に印象深く、また「いつでも正々堂々と生きる道を選ぶことは選び易いから 」というくだり。映画館に足を運ぶ機会がなかなか得られず、原作の小説を読んだが、主人公の差別を受ける苦悩、葛藤、焦燥、考え、また他の登場人物たちの言葉など、じっくり読めて本当によかったです。胸にあまりにも重くのしかかる一冊に出会いました。
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4167110113
No.140
(5pt)

よかった!

読み始めてから、一気に全部読んでしまいました。東野圭吾の作風の中では、秘密に近いような気もしますが、全く違う作家の作品のような気もするし、とにかく面白かったです。ミステリーとは一味違った、登場人物の心の描写がメインの純文学のような印象です。東野圭吾作品は大体読んでいますが、長編では一番だと思います。
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4167110113
No.139
(5pt)

染みとおって来る人生

 どんなに優れた小説でも、合う人と合わない人がいる。当然だ。でもこの小説は、私にとっては単なる小説ではなかった。私は直貴の半生を共有した。現実に共通点があるとかいうことではない。読み始めて、私は直貴になった。あきらめ、疑い、絶望し、皮肉になり、希望を持ち、再び絶望した。私は直貴になってこの物語を生きた。全ての読者がこうなるとは思わない。私は読者としてラッキーだった。
 私は東野の代表作を一通り読んだつもりでいた。しかし、読み残したものにこんな作品があってビックリしている。ラストシーンはカッコ悪かった。でもそうだろうなと思った。寺尾みたいな奴が、本当の親友なのだなと思った。
 直貴は本物のシンガーだ。ただ、今はインディーズの心有る人たちも多く、音楽業界があんな人たちだけではなくなっていることを、ロックファンとして弁護しておきたい。
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4167110113
No.138
(5pt)

途中でやめられない

東野圭吾さんの本は何冊も読んだけど、これはかなり好き。
犯罪者の弟が主人公として描かれていて、とても面白かったし、かなり考えさせられた。犯罪者の家族がうける世の中からの差別、そのストーリーに引き込まれてしまった。
最後は泣けて仕方なかった。きっと現実にあるのではないかと錯覚してしまい、それが余計に涙を誘ってしまう。
途中で会社の社長が弟が受ける差別をいい意味で正当化する場面が出てくる。なるほどと思うし、東野圭吾さんの表現に「やられた」と思ってしまう。
映画もやっているので、すごく見たい。(もうすぐ上映終了)
久しぶりに途中で読むのをやめることができない本でした。
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4167110113
No.137
(5pt)

どこか遠い世界の話ではなく

映画化もされて、いまはどこの本屋さんにも平積みになっているベストセラーだが、やはりそれだけのものがある、とすべて読み終わってそう思えた。
強盗殺人犯の弟として生きていく、というところに遥か自分とは遠い世界を思っていた。
しかし、その世界は決して遠いところにあるものではなく、自分のすぐ隣、身近にあるものだった。そう気付かせてくれる小説である。「強盗殺人」というもの自体、多くの人にとっては縁遠く感じているものだが、この小説に出てくる人物は決して特別ではない。直貴を繰り返し繰り返し苦しめてしまうのは周囲の人物に違いはないのだが、特別に嫌な性格の人物たちが集中しているわけではなく、自分の胸に手をあててみてもいろんな面で理解可能な周囲の人たちの行動の連続なのである。
様々なきっかけを読んだ人に与えてくれる小説である。
「手紙」は、考えていた以上に、ずっしりとたくさんの気持ち、書く人読む人両方の気持ち、を運んでいた。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.136
(4pt)

難しいなあ

肉親に重大な犯罪者がでたら?その、事実のため自分が社会から迫害されたら?
今まで、考えたこともなかった問題点をいきなり突きつけられた!
自分なら、どうするだろう?
多分、主人公のような行動はとらないような気がする。
自分の不幸を、犯罪者のせいにして、自己正当化し世の中の善に背を向けて生きて行くかもしれない。
自分の人生と、家族への責任感、思い入れ、愛情は当然秤にはかけられない。
自分には主人公の行動派、勇気あるとは思いながら、一種冷酷さも感じてしまった。
賛否が分かれるところだと思う
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.135
(5pt)

人とは、斯くも業の深いものなのか

映画化されたんですね。
久しぶりに本棚から手に取り読んでみました。
加害者と被害者、それぞれの家族、そして社会から向けられる差別。
テーマとしては古典的だが、加害者の家族である弟・直樹の視点は現代的であり、
定期的に送られてくる受刑者である兄からの純実な手紙にもがき、いらだつ弟の姿や、
理不尽な差別・偏見に対する憤りに感情移入しながらストーリーは進んでいく。
終盤、主人公の勤務先社長の言葉に息をのむ。
差別の肯定とも受け取られかねない激烈な言葉。 冷徹なまでに差別の事実を説く言葉。
作者によって多くの読者が、理想や道徳の影から引きずりだされる場面ではなかろうか。
だが、そうしておいて答えを明示してくれるわけでもない。
それがこの小説を読み進める苦しさなのかもしれない。
ラストは東野さんの作品らしく、わずかながらの救いを読者には差し伸べてくれる。
愛であり、許しであり、絆の存在を明瞭に確信させてくれる。
しかし、それをもってもこの兄と弟は救われない。 いや、それこそが苦しみを増感させるのか・・・
―兄貴、俺たちはどうして生まれてきたんだろうな。
―兄貴、俺たちでも幸せになれる日が来るんだろうか―。
そこに感動や希望、終結は見いだせない。
無限の苦しみを前にした兄弟の張り裂けそうな「祈り」だけが共鳴し、
涙となって溢れ出す人はきっと多いと思う。
残酷で美しい物語です。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.134
(5pt)

残された人々

数年前、自ら命を絶ったの友人を思い出さずに入られなかった。
それなりに名の通った学校を卒業し、会社に勤めていた彼は、
突然この社会から退場した。
僕達を含めた周りの第三者達の嘆き、憤り、涙。
彼の両親にとっては、それすらも心をえぐる刃となって突きつけられる。
大切な息子を永遠に失ったという事実だけにとどまらず、周りからは
残された老親というレッテルを貼られ続けて生きていくのだ。
理由はどうあれ、我々が社会から隔離された時、罪は一人の責にとどまらない。
それを改めて思い知らされる契機となった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.133
(5pt)

これは

弟のためにした兄兄により苦しむ弟弟の別れの手紙がどれだけ犯罪者の弟がひどい目にあっているのかとようやく兄に伝わったとき、兄はようやく罪の深さに苦しみ本当の償いはないのだろうけど本心で償えたのではないだろうか。最後、兄の行動がそれを物語っているように感じた。そしてそれを見た時の弟縁はきれても血のつながった兄弟という関係だけはきれない。それが手紙によってつながられていたと感じた。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.132
(5pt)

犯罪加害者の家族の苦悩を問う

ニュースや新聞で毎日のように目に耳にする「殺人」。
私たちがメディアで接する「殺人」とは被害者家族側の情報ばかり。
メディアは悲しみにくれる被害者や遺族の悲しみ・憤り・怒りを取り上げたほうが
視聴者を引き付けることができるであろう。
それに、それを大衆に伝えることがメディアの正義となりつつあるように思う。
しかし、加害者の家族にも悲しみや苦しみがやってくる。
「殺人者の家族」というようなレッテルを貼られ
差別や偏見の末に職を失い、居場所も失い、凄惨な状況が続くのである。
確かに加害者に言い訳は通用しないかもしれない。
だが、その家族にまで害が及ぶ風潮は本当に正しいことなのか?
この小説はその加害者とその家族の苦悩を余すことなく読者に問いかける。
しかし、その反面加害者の家族にも差別や偏見から逃げてはいけないと訴えかける。
差別や偏見がなければ犯罪は減少しない。
差別や偏見という十字架を加害者家族が背負う苦しみを加害者本人が知ってこそ
犯罪という過ちは繰り返されることがなくなるのだと。
また、その差別や偏見に苦しむ加害者の姿を目にした大衆が
「同じ苦しみを自分の家族に背負わせてはならぬ」と考えるための教訓になるのだと。
なんとも悲しいが、これが現実であろう。
しかし、最後の最後に加害者家族にも(加害者本人も含め)一筋の光が挿す。
涙無くしては読めない。
東野作品の最高傑作であろう。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.131
(4pt)

いやあ読書ってホントにいいものですね、とベタな台詞を吐きたくなる

3年ほど前に一度読み、昨週映画を見に行き、昨日また一気に読み返した。
映画も原作もまだなら、映画を先に見ることを薦める。
映画のほうがダメというわけではなく、原作のプロモーション映像としてもうまく機能しているように感じた。
原作は映画では描ききれない、文字メディア特有のズシンとした重さを持っている。
胃が痛むような切ないような、重苦しい緊張感のある展開が続く。
ストーリー後半に出てくる、社長の平野の言葉は素晴らしい。
人間の感情の不条理を理詰めに説く。
合理的かつ感動的という、なかなか出くわせないフレーズを何度か吐く。
東野のメッセージがそこには隠されていると感じられたし、また彼の聡明さ、繊細さがはっきりと出ている。
主人公を支え続ける由実子にもまた深い感銘を受ける。
理不尽な挫折の連続でヤケクソになる男を何度も立て直し、成長させてゆく。
こんな女性と結婚したいなあ...
男の身勝手かもしれないが、ある意味理想の女性とも言える。
そして終盤には登場人物各々に"それなりのケリ"がついてゆく。
"それなりのケリ"としか書けない。
名も無き本好きの意見ではあるが、楽しめるかどうかは別として、とにかく予断なく味わってほしい。
中盤までの重苦しさ、そしていくつかのエピソードをギュッと詰めたテンポのいい終盤。
読後の何とも言えない虚脱感。こんな紆余曲折がこの価格。
これだから読書はやめられない。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.130
(5pt)

最も美しい物語

東野圭吾の、現在最も美しい物語。
人の心の強さ、弱さ、優しさ、残酷さ、すべてが描かれている。
主人公に共感して読めれば、涙するのは一度ではすまない。
事件が起こるのは冒頭で、しかもそれは主題ではない。
それでも、この物語は、読者を放さないだろう。
いつまでも大切な本として、私の本棚に並べておき、何年かしたら、また読みたいと思っている。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113