手紙

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手紙の評価:

4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全809件 721〜740 37/41ページ
No.89
(5pt)

切ない物語

東野圭吾最高傑作となるのではないか。東野圭吾といえば秘密に始まり数々の傑作を世に送り出してきたが、この手紙で最高の作品を世に送りだしといえるのではないだろうか。主人公を取り巻く状況はとてつもなく冷徹である。私たちにとって本当の絆とはなにかを考えさせられる。それは、およそ人間の理解を超えたものではないかと。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.88
(4pt)

繋がっている糸

これでもかって位に兄の存在にすべてを奪われ続けてきた弟。やっと幸せになれるいつもその時にどこからともなく現われる兄の影に逃げてまた受けとめてを繰り返す人生。私もこの弟同様、兄の呑気な手紙にバカかっ!と思った事もあったけど、最後は鳥肌がとまらなかった。断ち切ろうとしても切れない。それは兄弟故。ふたりは支えあってた。憎む事で、思い合う事で...どれだけ逃げて拒んでも糸はちゃんと繋がっていた。たったひとりの家族だから。重たい作品のはずが最後はなぜか優しい穏やかな気持ちになれました。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.87
(3pt)

犯罪を犯すということ

 僕は犯罪ニュースを見たり読んだりすると、何故この人はこの人に対してこんなひどいことをしたんだろうと思う。それと共に、被害者と被害者の家族のプライバシーが本当に守られていないことに憤ることしばしばである。しかし、大きな悲しみに包まれた人たちが他にもいた。加害者の家族だ。
 犯罪を犯した人は刑に服したり被害者に謝罪することでは決して許されない。被害者の家族や自分自身の家族が自分が行ったことによって被る何年、何十年の悲しみを引き受けて初めて、許されるかもしれない状況になるのだ(それでも許されない場合がほとんどだと思う)。
 そんな極めて重いテーマを描いた小説だ。
 そのような深刻な状況の中で由美子という強く優しい女性に惹かれた。沢尻エリカさんがどのように演じているのかとても興味がある。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.86
(5pt)

読者に考えさせる題材

”子供には差別はいけない”と教えても、ほとんどの大人が無意識に差別をしているんだ。。ということに、私もドキッとした。
実際、子供には常日頃、人類皆平等みたいなことえらそうに語っている私自身も、きっと彼のような人が隣に越してきたとしたら、やっぱり敬遠すると思う。
被害者の家族は取り上げられることが多いが、犯罪者の家族のことまではあまり考えてみた事がなかった。現実はこうならざるを得ないでしょうね。それが、犯罪というもの。自分自身のみならず家族をも罰せられるのが犯罪を犯したものへの罰なのだから。。という平野社長の言葉、うーん、うなってしまった。
厳しい現実に翻弄されながら自分の道を探し続けていく主人公に感動しました。
映画もぜひ見てみたいですね。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.85
(5pt)

映画も見たい

映画が完成し、どの役を誰が演じるのかをだいたい知った後で原作を読んだので、読んでる最中ずっとわたしの頭の中では、直貴=山田孝之、剛志=玉山鉄二、由実子=沢尻エリカでした。剛志と由実子については正直、他の役者のほうが原作に近かったように思いますが、山田孝之についてはまさにはまり役!直貴のイメージにぴったりです。原作に続いて映画のほうも見てみたくなる本でした。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.84
(5pt)

拭いきれない差別と傍にいる人達の温もり

兄が弟のために犯罪をおかした。残された弟の行く末は…。
加害者の家族だからとはいえ、差別するべきではないし差別はあってはいけない。誰だってそんなことは分かっている。しかし、どうしても消せないものだって存在する。頭では分かっていても、感情がついていかないものがやっぱりあるのだ。そのことをこの小説は語ってくれる。そして、犯罪者の罪の重さも教えてくれる…。
では、レッテルを貼られた者には絶望しか残っていないのかといえば、決してそうではない。何が正しいかなんて言えない世の中で、主人公が見つけたその術とは…。
ずっと気になっていた本がついに文庫化ということで即行買いました!久しぶりに買ってよかったと思える本です。気になっている方、買うことをお勧めしますよ!!電車の中で読んでいた私でも、涙が出そうで危なかったくらい良い本だと思います。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.83
(5pt)

命題;差別は当然か

兄が罪を犯したために、弟が肩身の狭い思いをしながら生きていかねばならない。
罪を犯したのは兄で、弟はなにもしていない。
それにもかかわらず、犯罪者の弟ということだけで、人々は弟を差別する。
しかし、差別といえども、ただ彼に近づきたくないというのがほとんどだ。
また彼は何も悪くないということを理解してか必要以上に気を遣って接する。
これも差別だろうか?
「差別はね、当然なんだよ。」
本書にはこういう会話がある。私にはかなり衝撃的だった。
なぜならそれが説得的だったからだ。
というのも差別はあってはならないという普通で理想の考え方を超越し、かなり現実的に説明しているのだ。
この本を読んで、差別に関してものすごく考えさせられる。
しかし、肩身の狭い中で人とのつながりをつくっていく話しには感動だ。
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4167110113
No.82
(4pt)

心に残る本

私も東野作品をかなり読んでますが、その中でもトップクラスの名作と思います。
というか、私の中の東野作品でかならず心に浮かぶものになると思います。
犯罪者の家族の立場という観点の作品はそう多くないということと、やはり「社長」
の言葉以降は本当に考えさせられます。東野氏がどういった経緯でこのような観点に
目をつけたのか、気づかれたのか、それもすごく気になるし感心いたします。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.81
(5pt)

名作

強盗殺人犯として獄中で暮らす兄。彼の犯罪の発端は「弟の大学資金を調達すること」だったのだが、残された弟は兄の存在によって社会での差別を余儀なくされていく。どんなに頑張っても、最後は「殺人犯の弟」というレッテルにより、積み上げた幸せを崩されていく。
兄の時計は刑務所に入った時点から止まっているのに、弟の時計はその何倍ものスピードで回っていき、やがて兄の存在を疎ましく感じ始めて…。
犯罪者の家族を「差別」してはいけないと思いつつ、でも遠ざけたい!その心理は当たり前だと思う。だから、誰も悪い人は出てこない。では、犯罪者の家族はどう生きていったらよいのか、その答えはあまりにつらい代償を払って導き出されてくる。
けっしてきれいごとで終わらせない切り込み方に、ぐいぐい引きずられ、2時間ほどで読破。東野作品をいくつか読んでいますが、私は一押しです。ラストは涙、涙でした。
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4167110113
No.80
(5pt)

兄弟の本当の愛の深さや絆とは・・・。

手を休めることなくグイグイと本の世界に引き込まれました。
兄が犯したたった一度の過ちで、人生を大きく狂わせてしまうことになる兄弟・・・。
手紙を書くことによって弟と繋がっていたいと思う兄。
その手紙によって人生を狂わされそうになる弟。
いつしか弟は兄からの手紙をうっとおしく思うようになる。
でもそんな手紙が最後にはやっぱり彼らを結ぶ・・・。
ラストは少し物足りなさを感じたけれど、涙が出そうになりました。
ぜひ一読を勧めたい。絶対に感動します。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.79
(5pt)

強烈なインパクトを残す作品

映画も良かったのですが、この本を読んでそれ以上に強烈なインパクトを受けました。
その違いは、おそらくラストの処理の問題だろうと思います。映画は、どうしてもハッピー・エンディングになってしまいますが、この本では必ずしもそうではありません。そのために、波状攻撃のように迫ってくる重たいものが、しこりのように残ってしまうのでしょう。
「差別」と言っても、この本では犯罪者の家族に対する「差別」なのですが、自分自身を考えると、とても「差別」など絶対にしないと言い切れない悔しさがあります。積極的に「差別」をしなくとも、消極的にはきっとしてしまうだろうなと思います。それどころか、この本に登場する父親のように、自分の娘が犯罪者の家族と結婚すると言った時、許せる自信はありません。同じような行動をとってしまいそうな気がします。
ことは、犯罪者の家族と言うことではなくても、知らず知らずの内に、「差別」をしているような気がします。
余りの衝撃のために、途中でやめることができず、一気に読みきってしまいました。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.78
(5pt)

5★主人公のイマジン観にドキリ!社会派名作

 現在日本では格差社会が問題化してる。勝ち組、負け組、格差の固定化…古き良き?神話崩壊。そんな世知辛い世間を舞台とした、本書を読むと「家族を守る」「罪を償う」とは…本当にリアルに考えさせられます。
 主人公は世間からのレッテルに苦しみ何度もつまずき…疑心暗鬼?…やがて人との距離を見失います。まるで三面記事を読むかの様に生々しい描写でつづられ。
 僕は何度も心を揺さぶられた。
主人公がバンド仲間に言い放つイマジン観が、強く印象にこびりついた。あの名曲にもそんな受け取り方があったのか…。どうやら映画の方は、原作と違い音楽方向はない様だけど。たぶん著作権とかが障害に?まあでも「タイヨウのうた」でマンネリネタだし。違う感動?が楽しみだ。
 人生の折々で彼に「手紙」が、なにかを伝え訴え続けます。
◆破り捨てたい手紙◇待ち遠しい手紙◆黙殺したい手紙◇ひらがな多い手紙◆ワープロ手紙◇勇気づける手紙◆心へし折る手紙◇心つかむ手紙◆抗議する手紙◇思い知らす手紙◆決断の手紙◇希望の手紙◆絶望の手紙…いくつもの手紙が積もり続けます。
そもそも社会は、どうして成り立っているのか?
家族の集まり・つながりが、世間を社会を構成する。ならば一つの問題ジレンマが持ち上がる。家族を脅かす家族(肉親も)は、社会の…ひいては自分の敵か?本当にリアルに「イマジン」できたよ。
PS●犯罪者の肉親→『氷点』三浦『うつくしい子ども』衣良●犯罪後の実生活→『約束された場所で』春樹。
こんなに封切が待ち遠しい邦画は、久しぶりだ。オットコ前の玉山が泥臭い役を…沢尻の関西弁?楽しみだ。このヒロインは本当に良い娘だ。折込チラシで10月の新刊案内が入ってたんだけど。その中に沢尻が、「これ、食べへん?」と兎リンゴを差し出すシーン(写真)があった。この場面めっちゃ好き!シオリ代わりにして読みながら、何度もこの写真をチラ見した。もし主人公が彼女と出会わなかったとすると…ゾッとする。絶対に幸せになって欲しい!と思わせる娘だった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.77
(5pt)

一気に読みました。

随分前に入手したのを、最近になってやっと読みましたが、期待以上でした。
読んでいる間中、深く考えさせられて、読み終えて更に考えさせられてしまいました。
すっきりしないあの終わり方だからこそ・・・・だと思います。
けっして「自分には関係ない」世界では無いような気がします。
フィクションとは言え、まるでTVドラマか映画を見終えたような、とてもリアルな本でした。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.76
(5pt)

東野さんて

反響が大きかったという社長の言葉は、やはり私も考えさせられました。東野さんて、社会問題に対して、ひと味違う視点を持っていたり、誰もずばり言わなかったことを、作品からメッセージとして発信してられる感じがします。この「手紙」にしても、「さいえんす?」というエッセイを読んだときも強く感じました。ありきたりな事や綺麗事を言われるより、新鮮であり、考えさせられ、視野が広がりもします。自分はどう考えるかな、そしてそれはなぜ?
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.75
(4pt)

問いかけ続ける物語

突然、強盗殺人犯の弟という運命を背負わされた直貴。兄弟二人の暮らしだった直貴は一人になり、そこへ獄中の兄からの手紙が届く。強盗殺人犯の弟という足かせは、直貴から様々なものを奪い、夢も希望も打ち砕く。次第に兄からの手紙が疎ましくなって・・・
加害者の弟の境遇と心理。正直、読み足りないようなもどかしさも感じた。けれどそれだけ、読者自身が想像で補い、考える余地を残してくれている作品なのだと思う。一口に差別や偏見と言っても、あからさまなものもあれば、そうと気づかずに行っているものもあるだろう。差別と意識しない差別が直貴のような人を傷つけてはいないだろうか・・・ また仮に、自分の身近な人が犯罪者になり、差別にさらされる立場にたたされたら、それをどう受け止めるのだろう・・・
本書では獄中の様子は描かれず、兄の存在はほとんど手紙で示されるのみである。それだけに直貴の孤独、悲壮感が際立つ。しかし、読み進めるうち、直貴の人生の大事な局面に兄の手紙が、内容ではなく手紙そのものが、深く関わっていることに気づく。そして直貴の今いる場所が、そこまでの道程が過酷なものであったにせよ、そう悪い場所でないことにも思い至るのだ。そうして最後、直貴の心に寄り添ってきた読者に、兄の姿が鮮明に焼き付けられる。痛ましい姿が・・・・・
正解のない問いが次々と投げかけられてくる作品だ。平易な文章で書かれているので、直貴が事件に巻き込まれた年齢・高校生ぐらいのかたに、ぜひ読んで、考えていただきたいと思う。重い問いかけが続くけれど・・・
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.74
(5pt)

加害者家族の立場・・・

実際の殺人事件でも、テレビのワイドショー等で常にクローズアップされるのは、被害者家族のコメント、手記などである。それによって、一般の人々は、被害者の気持ちに共感しようとしたり、もし、自分の家族が被害にあったなら・・と想像したり出来る。ところが、もし家族の誰かが加害者になったなら(もしくは自分が加害者になってしまったら)とは、普通考えない。そこに目を向けた、筆者の社会的視野の広さには感心してしまう。
そして、加害者の兄を持った弟、その妻と子どもが今後、差別の目に負けないで生きていって欲しい、その苦しみに人生を狂わされないで欲しいと思う反面、この本にも何度も書かれているように、そう思う私でさえ加害者の家族とは関わりたいとは思えないところが、この本に共感できる所以でもある。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.73
(5pt)

東野さんの誠実な文章だからこそ泣けた

犯罪被害者ではなく、加害者側をメインに据えて描くのは、たとえば真保裕一の「繋がれた明日」もそう。
「繋がれた明日」が、犯罪を犯した本人が主人公だったのに対して、こちらは犯人の弟が主人公だ。
犯罪を犯した張本人が罰を受け、罪をつぐなうのは当然のこと。
だけど、その肉親はどうすればいいのか・・・。
弟の進学のための学費を捻出しようとした兄が、ひょんなことから強盗殺人犯に転落。
「殺人犯の弟」のレッテルを貼られた主人公の人生も、狂ってしまう。
自分が悪いことをしたわけでもないのに、白い目で見られて迫害される。
人生の夢や、恋も、そのためにあきらめることに。
獄中の兄から毎月手紙が届くたびに、弟は次第に兄を憎むようになる。
やがて主人公がとった行動とは・・・。
余計な装飾のない淡々とした東野圭吾の文体が、胸に響く。
終盤までは、さらりと読んでいたが、最後の最後で思わず泣いてしまいました。
派手さはないけれど、名作だと思います。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.72
(5pt)

テーマは重いが読み応えのある作品

強盗殺人を犯した兄をもつため不当に社会から虐げられながらも、兄と同じように罪を背負いながら強く生きようとする弟の姿を描いた作品。
多用な通信手段の発達した現代では、書き手の心情を文字だけで相手に伝える「手紙」は、ひどく不便なものに感じられる。しかし、この作品では獄中から外への唯一の通信手段である手紙を上手く活かしている。
世間から隔絶されながらも平穏な日々つづる兄と、世間の風雪に耐えつづける弟との間に溝が生まれるようになると、どちらが罪をつぐなっているのかわからなくなってくる。また犯罪者の兄がいることを知ると、途端に弟を避けるようになるまわりの人たちの態度にも憤りを覚えた。
ただ、世間にそうした差別が事実あることを認めた上で、そのことに向き合っていくという結論は現実主義的で建設的だと思う。
この作品の扱うテーマは重く、話も決して明るいものとは云えないが、社会が持つ矛盾点を衝く傑作といっていいだろう。
巻末の井上夢人による解説も、作家としての視点から書かれていてとてもわかりやすいものだった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.71
(4pt)

自分なら・・・

主人公:武島直貴の兄:剛志は弟の大学進学費の
捻出ために強盗殺人の罪を犯した。直貴は強盗殺
人の兄を持つレッテルを負いながら,生活してい
く。しかし,その前には「強盗殺人の兄を持つ」
ものとしての様々な障害が生じてくる。
重い・・・「人の建前は罪を犯した犯人の家族に非は
ないのだから,温かく見守る」だろうが,自らが
主人公のような強盗殺人犯の弟と接したとき,
また,家族,特に子どもがその子どもと友人なら
ば・・・と考えたら,果たしてその建前はどうなるの
か?重い・・・全編でジョンレノンのイマジンがあら
われ,そのなかの「1つの世界」とか「国境のない
国」とかの理想がまた,この小説のテーマとの
コントラストもあり引き立ててくれていると感じる。
読後の感想をどうかくか?久々に難しいと感じる
一冊であった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.70
(5pt)

自分なりの結論を出せずにいます

犯罪を抑止するためには、その犯罪を犯す利益とは見合わないほどの罰をあたえる仕組みが必要だとは思っていましたが、「犯罪行為からの関わりを避けようとする」という行為が加害者の身内にあたえる影響には、あまり目を向けていませんでした。本書の主人公は彼なりの結論を見出し明日へ向けて生きていきますが、読んだあとも、彼がどうするべきだったのか、どうすれば良かったのかということが全然わかりません。東野さんも難しいテーマを選んだなぁ(苦笑。
最近の東野さん作品らしく、地に足ついた、人物の立場や苦しみが直に伝わる一冊です。でも、彼特有の「どんでん返し」的なものはありませんでした。救われない感が残りますが、それを自分なりに消化するのもまた一興かと。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674