手紙
評判
手紙の評価:
4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全809件 441〜460 23/41ページ
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4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク
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ろしくなってしまった。私は、東野圭吾の著書はこの『手紙』が初めてなんだ
けれども、第一章の一節からして「あ、狙ってる」と感じる部分が多かった。
当然プロットの配し方もそうであるし、各章、各節自体、それに些細な描写に
ついても狙いを感じた。これは、たぶん私だけではないと思う。
ただ、読んでいくうちにその「狙い感」がどんどん薄くなったのには驚いた。
ひょっとしたら、読者を「こう揺さぶってやろう」「こう感動させてやろう」
というたぐいの「狙い」じゃないからかも知れない。自分自身もそうだが、読
者という生き物は読み違え、捉え違え、勝手に想像するものだ。それを同じ答
えへと辿り着くための手引き。その積み上げ方が、真摯に伝えたい事に一貫し
ていた。だから、狙い感は薄れ、強引さもなく多くの人が似た結論へ導かれた
のかもしれない。
物語的な感想は、おそらく上の手法が成功しているからだろう、多くのレビュ
ア達と違わなかった。普通、と言っては何だけれども、巷で流行っているマン
ガよろしく「差別」=「悪」やら「差別」→「苦悩」と言う図式は簡単に描け
ると思う。その逆に「差別」=「必要悪」を描くのもまたそれほど難しくない
はずだ。根拠としては、世間的な認知度を勘案してだけども――。
それら全てをひっくるめて一人一人の精神性として道を示そうとしている。
差別の功罪というと語弊があるが、人のサガ、生きる上での清濁、それらを含
めて、差別との対決や受け入れ、それでもなお、どう繋がって行くか答えを導
く。ある分野では考え尽くされた事だけれども、それをテーマに多く人に同じ
ように伝えきってしまう所が凄いし、物語としての感動も大きかった。
素晴らしい。