手紙

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評判

手紙の評価:

4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全809件 461〜480 24/41ページ
No.349
(4pt)

感動の作品

東野圭吾さんの作品としては少ない感動の一冊です。殺人者の兄を持つ弟の苦悩が書かれていますが、それを支える嫁が泣かせます。東野圭吾さんの作品としてはとても珍しく感動するものです。電車の中で思わず泣いてしまいました。お勧めです。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.348
(1pt)

往年の大映ドラマのような内容

東野圭吾さんは好きな作家の1人でした。
それはすべての小説を読んだわけではなく、東野さんが原作の映画だったりドラマだったり、また小説もいくつか読みましたが、それぞれはよかったからです。
が!これは、正直がっかりです。
まるで、昔流行った大映ドラマのような話の展開。
恋人には親が決めたいわゆるエリートの婚約者がいて、しかも恋人とは従兄弟という、いったいいつの時代なんだ?といった設定。
差別の内容についても、こうなるだろうなぁ、と展開がほとんど読めてしまっていて斬新さや、ハッとするものがない。
兄が強盗に入った動機についても「?」って感じ。
学歴がないが為に早死にしてしまった父に対するコンプレックスを息子へ託す母。
その母も早死にしてしまい、弟を大学へいれることが兄の夢であり、生き甲斐であり、その為に強盗に入り、殺人までおこしてしまう、といった内容も、どうもリアリティに欠ける。
生活費ならわかるけど、弟の大学費用の為に強盗まで入る「兄」ってどうもピンとこない。
脳天気すぎる薄っぺらな兄の手紙もそう。
心うつものはまったくありませんでした。
他にいい作品があるだけにまったく残念。

手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.347
(1pt)

往年の大映ドラマのような内容

東野圭吾さんは好きな作家の1人でした。
それはすべての小説を読んだわけではなく、東野さんが原作の映画だったりドラマだったり、また小説もいくつか読みましたが、それぞれはよかったからです。
が!これは、正直がっかりです。
まるで、昔流行った大映ドラマのような話の展開。
恋人には親が決めたいわゆるエリートの婚約者がいて、しかも恋人とは従兄弟という、いったいいつの時代なんだ?といった設定。
差別の内容についても、こうなるだろうなぁ、と展開がほとんど読めてしまっていて斬新さや、ハッとするものがない。
兄が強盗に入った動機についても「?」って感じ。
学歴がないが為に早死にしてしまった父に対するコンプレックスを息子へ託す母。
その母も早死にしてしまい、弟を大学へいれることが兄の夢であり、生き甲斐であり、その為に強盗に入り、殺人までおこしてしまう、といった内容も、どうもリアリティに欠ける。
生活費ならわかるけど、弟の大学費用の為に強盗まで入る「兄」ってどうもピンとこない。
脳天気すぎる薄っぺらな兄の手紙もそう。
心うつものはまったくありませんでした。
他にいい作品があるだけにまったく残念。

手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.346
(2pt)

救いのない話ですね。

主人公は殺人犯の弟という立場に正面から向き合っていくが、兄の手紙の存在が人生の節目を翻弄し、弟は次第にその絶望的な差別に対する無力をさとり、最終的に兄に決別の手紙を書く。
犯罪に対する抑止力としての脅迫的なまでに強力であるが、なんとも救いのない物語で、エンターテイメントとしてはどうかなと思う。
最後の最後に、弟は、決別したはずの兄をバンドの演奏を名目に訪れるという一見矛盾した行動を取るがそこに一筋の救いを示しているのだろうか。
私には作者の趣旨がわからなかった。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.345
(2pt)

救いのない話ですね。

主人公は殺人犯の弟という立場に正面から向き合っていくが、兄の手紙の存在が人生の節目を翻弄し、弟は次第にその絶望的な差別に対する無力をさとり、最終的に兄に決別の手紙を書く。
犯罪に対する抑止力としての脅迫的なまでに強力であるが、なんとも救いのない物語で、エンターテイメントとしてはどうかなと思う。
最後の最後に、弟は、決別したはずの兄をバンドの演奏を名目に訪れるという一見矛盾した行動を取るがそこに一筋の救いを示しているのだろうか。
私には作者の趣旨がわからなかった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.344
(1pt)

全てが薄っぺらい

東野氏の小説を読むのは初めてだが、その評判からそれなりのものである期待をもって読んでみた。
しかしその期待は見事に裏切られた。あまりにもうすっぺらいのである。その「差別」とやらも「苦悩」とやらも。
当然、それに対する「解決」というやつも輪をかけて薄っぺらいものとならざるを得ない。
もしかりに、これを読んで、自分の見ないようにしていた現実、偽善を思い知らされたと思う人がいるならば、それは相当な幸せものである。そんなことは人生の早いうちに気づくことであると思う。そして、その「現実」を前提にして、では、人としてどのように生きるべきか、ということを考えるのではないだろうか。戸籍を抜くとか、会社を辞めるとかどうでも良いことである。ただの書類上の概念に過ぎない。
そして、その「現実」とやらがどれほど現実的かも極めて疑問が残る。何なれば、北海道に行って開拓すればいいのである。北海道が嫌ならば外国に移住してまた新しい人生を始めればいいのである。そこではわざわざ日本にまで調べにはこまい。来たところで、どうということでもあるまい。悪いお兄さんを持ったものね。だけであろう。

例えば、アメリカでビジネスをしているアジア系のタケシマさんにはお兄さんがいて、彼は故郷の国で強盗殺人で服役しているらしい、ということを聞いて、深刻な話だ、と思うだろうか。へえ、くらいではないか。
別の例を考えよう。日本で働いている外国人、誰でもいい、を思い浮かべてほしい。その人には兄がいて故郷の国で強盗殺人で服役していると聞いたとき、あなたはその人間に対して同じ対応をするだろうか。絶対にしないだろう。

つまりこれはただ視野が狭いだけで、現実そのものではないんだ。

なんなれば、今はアフリカがビジネスチャンスである。一旗揚げに行ってみてはどうだろうか。



そんなふうにして、人類は生きてきたと僕は思う。

いつまでムラ社会で生きているんだか。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.343
(1pt)

全てが薄っぺらい

東野氏の小説を読むのは初めてだが、その評判からそれなりのものである期待をもって読んでみた。
しかしその期待は見事に裏切られた。あまりにもうすっぺらいのである。その「差別」とやらも「苦悩」とやらも。
当然、それに対する「解決」というやつも輪をかけて薄っぺらいものとならざるを得ない。
もしかりに、これを読んで、自分の見ないようにしていた現実、偽善を思い知らされたと思う人がいるならば、それは相当な幸せものである。そんなことは人生の早いうちに気づくことであると思う。そして、その「現実」を前提にして、では、人としてどのように生きるべきか、ということを考えるのではないだろうか。戸籍を抜くとか、会社を辞めるとかどうでも良いことである。ただの書類上の概念に過ぎない。
そして、その「現実」とやらがどれほど現実的かも極めて疑問が残る。何なれば、北海道に行って開拓すればいいのである。北海道が嫌ならば外国に移住してまた新しい人生を始めればいいのである。そこではわざわざ日本にまで調べにはこまい。来たところで、どうということでもあるまい。悪いお兄さんを持ったものね。だけであろう。

例えば、アメリカでビジネスをしているアジア系のタケシマさんにはお兄さんがいて、彼は故郷の国で強盗殺人で服役しているらしい、ということを聞いて、深刻な話だ、と思うだろうか。へえ、くらいではないか。
別の例を考えよう。日本で働いている外国人、誰でもいい、を思い浮かべてほしい。その人には兄がいて故郷の国で強盗殺人で服役していると聞いたとき、あなたはその人間に対して同じ対応をするだろうか。絶対にしないだろう。

つまりこれはただ視野が狭いだけで、現実そのものではないんだ。

なんなれば、今はアフリカがビジネスチャンスである。一旗揚げに行ってみてはどうだろうか。



そんなふうにして、人類は生きてきたと僕は思う。

いつまでムラ社会で生きているんだか。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.342
(3pt)

物言えぬ加害者の家族

今の日本では差別は原則「許されない」ことになっている。昔ならある程度差別を受忍してきたマイナリティーの人たちに、一昔前と同じ調子で「●●のくせに」や「××の分際で」といった言葉を然るべき場所で然るべき立場の人間が口にすれば、どんなことになるか想像に難くない。かつての被差別者たちの後ろには、神聖にして犯すことのできない「人権」という名の錦の御旗がたなびいている。出るところに出れば、差別者も傍観者もその旗の前で沈黙するしかない。ただし「原則」というからには例外がある。
犯罪者である。特に殺人などの凶悪犯罪の加害者に人権はない、といって過言でない。(法が彼らを守りすぎているという言説はかねてからあるが、その反動か世間が彼らに対して行うバッシングはときとして法律をはるかに超えている。)悪いことをした彼らには圧倒的な非があり、差別する側からすれば差別すること自体が「理にかなっている」。相手は無抵抗で、いくら攻撃しても反撃されない。
つまり「弱い」のである。表向きにはあらゆる差別が禁じられたこの国において、唯一、鉄拳を振り下ろして溜飲を下げ得ることができる相手、それが犯罪者である。ネットやワイドショーを見れば一目瞭然。ついでその家族までもがその対象となる。なんで家族までが? 家族は何も悪くないのに?
そのとおり、彼らは何も悪くない。だが、彼らも「弱い」のである。身内に罪を犯した者がいて、背後には被害者とその家族や遺族が控えている。必然的に声高に言い返すことなどできない。畢竟、他のマイナリティーと比べて団結力が弱く、集まって数の力に恃めない。加害者家族はいわばエアポケットにいる。人権の及ばない異次元空間である。
したがって、本作中で家電屋のオヤジが「差別は当然」と宣っても、主人公は何も言い返せない。もちろん差別は当然ではない。オヤジ(平野)の言葉を犯罪者からハンセン病患者に置き換えるとよくわかる。
「わたしたちはハンセン病患者と関わりたくないんだ。多くの人がハンセン病とは関係のない普通の生活を営んでいる。かれらと関わることはたいへんなストレスだ。だからハンセン病患者もその家族も差別されて当然なんだ」
もし、こんなことを口外しようものなら平野はどんな目に遭うだろうか。少なくとも物流倉庫でテレビの入った段ボールに腰掛けて偉そうに説教を垂れてなどいられないのは間違いない。というより、それ以前に作者も出版社もタダでは済まない。

これはあくまで力関係に限っての話であるが、「そもそも刑罰とは」、「法と倫理とは」といった視点で話をしはじめると、とても私ごときの力では語れる自信もない。第一、この小説のレビューとさらにかけ離れていく。だからここでそこまでは触れない。
何とも不快なところもあったが、とても読みやすく、読み物として面白かったことは否めない。だから星3つ。

なお、この駄文を書くきっかけは、西村賢太が犯罪者の息子であることを知り、犯罪の加害者家族というものに関心を持ったことによる。


手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.341
(3pt)

物言えぬ加害者の家族

今の日本では差別は原則「許されない」ことになっている。昔ならある程度差別を受忍してきたマイナリティーの人たちに、一昔前と同じ調子で「●●のくせに」や「××の分際で」といった言葉を然るべき場所で然るべき立場の人間が口にすれば、どんなことになるか想像に難くない。かつての被差別者たちの後ろには、神聖にして犯すことのできない「人権」という名の錦の御旗がたなびいている。出るところに出れば、差別者も傍観者もその旗の前で沈黙するしかない。ただし「原則」というからには例外がある。
犯罪者である。特に殺人などの凶悪犯罪の加害者に人権はない、といって過言でない。(法が彼らを守りすぎているという言説はかねてからあるが、その反動か世間が彼らに対して行うバッシングはときとして法律をはるかに超えている。)悪いことをした彼らには圧倒的な非があり、差別する側からすれば差別すること自体が「理にかなっている」。相手は無抵抗で、いくら攻撃しても反撃されない。
つまり「弱い」のである。表向きにはあらゆる差別が禁じられたこの国において、唯一、鉄拳を振り下ろして溜飲を下げ得ることができる相手、それが犯罪者である。ネットやワイドショーを見れば一目瞭然。ついでその家族までもがその対象となる。なんで家族までが? 家族は何も悪くないのに?
そのとおり、彼らは何も悪くない。だが、彼らも「弱い」のである。身内に罪を犯した者がいて、背後には被害者とその家族や遺族が控えている。必然的に声高に言い返すことなどできない。畢竟、他のマイナリティーと比べて団結力が弱く、集まって数の力に恃めない。加害者家族はいわばエアポケットにいる。人権の及ばない異次元空間である。
したがって、本作中で家電屋のオヤジが「差別は当然」と宣っても、主人公は何も言い返せない。もちろん差別は当然ではない。オヤジ(平野)の言葉を犯罪者からハンセン病患者に置き換えるとよくわかる。
「わたしたちはハンセン病患者と関わりたくないんだ。多くの人がハンセン病とは関係のない普通の生活を営んでいる。かれらと関わることはたいへんなストレスだ。だからハンセン病患者もその家族も差別されて当然なんだ」
もし、こんなことを口外しようものなら平野はどんな目に遭うだろうか。少なくとも物流倉庫でテレビの入った段ボールに腰掛けて偉そうに説教を垂れてなどいられないのは間違いない。というより、それ以前に作者も出版社もタダでは済まない。

これはあくまで力関係に限っての話であるが、「そもそも刑罰とは」、「法と倫理とは」といった視点で話をしはじめると、とても私ごときの力では語れる自信もない。第一、この小説のレビューとさらにかけ離れていく。だからここでそこまでは触れない。
何とも不快なところもあったが、とても読みやすく、読み物として面白かったことは否めない。だから星3つ。

なお、この駄文を書くきっかけは、西村賢太が犯罪者の息子であることを知り、犯罪の加害者家族というものに関心を持ったことによる。


手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.340
(3pt)

映画より原作のほうが良いです

原作を読んだ後、映画も見ましたがいまいちでした。
原作も、社会派小説っぽい内容で、推理小説やミステリー小説のほうが
好きな自分としては、ちょっと選択を間違えた気がしました。
社会派小説で東野さんなら、さまよう刃のほうが、面白かったです。
手紙は生きた兄弟間、さまよう刃は死別した親子(父と娘)間。
どちらかといえば、親子間の物語のほうが悲壮感が増し、共感しました。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.339
(3pt)

映画より原作のほうが良いです

原作を読んだ後、映画も見ましたがいまいちでした。
原作も、社会派小説っぽい内容で、推理小説やミステリー小説のほうが
好きな自分としては、ちょっと選択を間違えた気がしました。
社会派小説で東野さんなら、さまよう刃のほうが、面白かったです。
手紙は生きた兄弟間、さまよう刃は死別した親子(父と娘)間。
どちらかといえば、親子間の物語のほうが悲壮感が増し、共感しました。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.338
(5pt)

このジャンルの最高傑作!

犯罪加害者・犯罪被害者の事を描いた作品は多くありますが、
この作品が最高傑作だと思います。
主人公は兄が犯罪者であるが為に様々な苦境に立たされます。
それが理不尽に感じられ、もどかしい気持ちになりますが、
登場人物の一人が犯罪者の家族は差別を受けても仕方がない
という理論を展開します。
その言葉が論理的で説得力があり、私もそちらに傾いてしまいました。
最後にある人物からある人物へ送られる手紙を読んだ時は
何とも言えない感情が湧き上がり、
この本を読んで本当によかったと思えます。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.337
(5pt)

このジャンルの最高傑作!

犯罪加害者・犯罪被害者の事を描いた作品は多くありますが、
この作品が最高傑作だと思います。
主人公は兄が犯罪者であるが為に様々な苦境に立たされます。
それが理不尽に感じられ、もどかしい気持ちになりますが、
登場人物の一人が犯罪者の家族は差別を受けても仕方がない
という理論を展開します。
その言葉が論理的で説得力があり、私もそちらに傾いてしまいました。
最後にある人物からある人物へ送られる手紙を読んだ時は
何とも言えない感情が湧き上がり、
この本を読んで本当によかったと思えます。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.336
(4pt)

知らなかった、知ろうとしなかった事実。

事件によって、傷つくのが被害者だけではない事実を、
改めて教えてくれた作品でした。
被害者家族はもちろん、加害者家族もいっぱい傷つくことが
改めて教えてくれて気がします。
いや、なんとなく感じていたのかもしれません。
ただ、自分の中で蓋をしていたのかもしれません。
重いけど、読んでおくべき作品だと思いました。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.335
(4pt)

知らなかった、知ろうとしなかった事実。

事件によって、傷つくのが被害者だけではない事実を、
改めて教えてくれた作品でした。
被害者家族はもちろん、加害者家族もいっぱい傷つくことが
改めて教えてくれて気がします。
いや、なんとなく感じていたのかもしれません。
ただ、自分の中で蓋をしていたのかもしれません。
重いけど、読んでおくべき作品だと思いました。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.334
(3pt)

淡々と重い事実を書く

評価が非常に高かったので読みました。強盗殺人を犯した兄からの手紙を中心に、弟が翻弄されていく姿を淡々と描いています。非常に重いテーマですが、そのことから生じる(であろう)ことがらを抑えた筆で書いています。特に深い話になっているわけではありません。この作品のように出来事の羅列が悪いとは思いませんし、こういった表現も否定しません。

しかし、個人的には、作者の熱い思いがひしひし伝わるというのを期待していただけに、ちょっと残念でした。
知る、意味はありましたが、感じる、という面は薄かったように思います。

(「差別があって当然」と言い切った社長さんは新鮮でした。この人の存在がこの作品を大いに高めています。)


手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.333
(3pt)

淡々と重い事実を書く

評価が非常に高かったので読みました。強盗殺人を犯した兄からの手紙を中心に、弟が翻弄されていく姿を淡々と描いています。非常に重いテーマですが、そのことから生じる(であろう)ことがらを抑えた筆で書いています。特に深い話になっているわけではありません。この作品のように出来事の羅列が悪いとは思いませんし、こういった表現も否定しません。

しかし、個人的には、作者の熱い思いがひしひし伝わるというのを期待していただけに、ちょっと残念でした。
知る、意味はありましたが、感じる、という面は薄かったように思います。

(「差別があって当然」と言い切った社長さんは新鮮でした。この人の存在がこの作品を大いに高めています。)


手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.332
(5pt)

犯罪者の家族も犯罪者扱いされる現実

この本を読むにあたり、高校時代、ある社会科の教師が言っていたことが思い出される。 「犯罪者の家族も犯罪者扱いされる」・・・具体的な事例として、その頃世間を震撼させた、某宗教団体によるサリン事件、和歌山の毒入りカレー事件、筋弛緩剤点滴事件、大阪の小学校襲撃事件などの容疑者の家族についてであった。 彼らの親兄弟は職場や学校を追われてしまい、新たな所へ行ってもどこかからそういう情報が流れてしまうために、行き場を失っている、連続幼女誘拐殺害事件の宮崎某の父親など、自ら生命を絶った・・・という話だったと記憶している。 読み進めるうちに、何故そのようになるのかも考えさせられた。 「差別や偏見はよくない」と言っても、我々は普通に生活していれば、厄介な問題、とりわけ殺人事件など自分の身近にはないものと考えたい、なるべくなら関わりたくないと思うのが普通の感覚かもしれない。 「殺人は何故いけないのか」という理屈や理論はともかく、それに関連するものが身近にあると、避けようとするのも人間の本能に依るものなのだろうか?
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.331
(5pt)

犯罪者の家族も犯罪者扱いされる現実

この本を読むにあたり、高校時代、ある社会科の教師が言っていたことが思い出される。 「犯罪者の家族も犯罪者扱いされる」・・・具体的な事例として、その頃世間を震撼させた、某宗教団体によるサリン事件、和歌山の毒入りカレー事件、筋弛緩剤点滴事件、大阪の小学校襲撃事件などの容疑者の家族についてであった。 彼らの親兄弟は職場や学校を追われてしまい、新たな所へ行ってもどこかからそういう情報が流れてしまうために、行き場を失っている、連続幼女誘拐殺害事件の宮崎某の父親など、自ら生命を絶った・・・という話だったと記憶している。 読み進めるうちに、何故そのようになるのかも考えさせられた。 「差別や偏見はよくない」と言っても、我々は普通に生活していれば、厄介な問題、とりわけ殺人事件など自分の身近にはないものと考えたい、なるべくなら関わりたくないと思うのが普通の感覚かもしれない。 「殺人は何故いけないのか」という理屈や理論はともかく、それに関連するものが身近にあると、避けようとするのも人間の本能に依るものなのだろうか?
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.330
(4pt)

罪と罰

非常に興味深いテーマを作者は選んでいます。
殺人事件の加害者の家族を中心に話を進めるとどうしても加害者に甘くなりがちです。
しかし、この作品はそのようなことはありません。罰はいつまで経っても消えません。それが事件に関係ない獄中の兄弟に対しても。
主人公の勤務先の社長の言葉は正論だと思います。罪を犯したら、罰が軽くなることはそうそうありません。
作中の出来事や差別に対する事柄は「あるかも」と思わせます。ただ、終盤の子供の怪我はやりすぎだと思いました。なかった方がすっきりしたと思います。
でも、ひさしぶりにじっくり読まされる一冊でした。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674