線の波紋
評判
線の波紋の評価:
2.38/5点 レビュー 13件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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線の波紋の評価:
2.38/5点 レビュー 13件。 D ランク
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第一話 談合
誘拐された幼女真由の母、白石千賀は町役場の職員。
娘が行方不明中とはいえ大きな入札案件の担当であり仕事は休めない。夫は長期入院中で頼れない。
そんななか仕事で大きな失態を犯してしまう。さらに偶然知った夫の秘密。
重なる心労に耐えきれず千賀は追い込まれてゆく. . . . 。
第二話 追悼
久保和弘は資材メーカー勤務の若きサラリーマン。
上司の指示により横領に加担しているが、経理担当で旧友の鈴木航介にそのことに気づかれてしまう。
和弘は目こぼしを乞うが、航介は殺人事件の被害者となり殺されてしまう. . . . 。
第三話 波紋
渡亜矢子は鈴木航介事件を担当する刑事。
白石真由事件の担当に移ることになり、元上司であり老人養護施設に勤める笹部のアドバイスを乞う。
亜矢子は施設に通ううちにアルバイトの青年粕谷正俊に心惹かれるようになる。
そして付き合いを深めるうちに思いもかけぬことに気づく. . . . 。
第四話 再現
粕谷和子は正俊の母。正俊と同じ施設で働いている。
町内で頻発する窃盗事件の犯人として、正俊が笹部に疑われていることに気づく。
笹部への警戒を深めるなか、驚愕の出来事が起きる。
そしてすべての事件はつながってゆく . . . . 。
って、我ながらヘタクソな筋紹介やな. . . . 。これじゃなにがなんだか分からんわね。
でもなにせ構成が手が込んでいて、うかつに書くとネタバレになっちゃうんです。すみません。
一話から四話がそれぞれ独立した短編ミステリであり、同時に絡み合って一つの長編ミステリとなっています。
また絡み方が心理の綾を穿つもので一筋縄では行きません。よくまあまとめ上げましたって感じです。
相当に野心的な作品といえるのではないでしょうか。
ただその野心が成功しているかどうかは微妙. . . . かも。
人間関係や筋を追うだけでも一苦労だし、ひとつひとつのトリックや心理の動きにムリがあります。
アイデア倒れのリアル不足の感は否めない、かな。
なかでは、四話の完成度は高いと思いました。
得体の知れない笹部のキャラが立っていて、ヒッチコックばりのサスペンスが成り立っています。
一貫して悲劇の中に温かさを見いだそうとするスタンスの作者の気持ちの入りようには居住まいを正したくなりました。
いつか野心が洗練されたエンタメとして完成されることを楽しみにしております。