(短編集)

四畳半王国見聞録

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評判

四畳半王国見聞録の評価:

3.76/5点 レビュー 29件。 D ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 21〜40 2/4ページ
No.48
(3pt)

いつもの京都小説ですが

別作品のキャラクターも顔を出してニヤリとさせてくれるのですが、いつにもましてストーリー性が薄いので、「四畳半」という単語が次第に煩く感じるようになります。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.47
(4pt)

京大生ならありうる話であると思って読んでほしい

私の読書時間は往復3時間の通勤電車の中である。森見登美彦は私の大好きな作家の一人だが、電車の中で読むときは細心の注意が必要とされる。
にたにたしたり、くすりとしたり、はたまた声をあげて笑いそうになったり。周りから見たらきっとキモイおっさんと思われること必至である。超まじめでかつ格調
高い文章で、ほんとにしょうもないことを何のてらいもなく書き続ける。この作品もお得意「京大生もの」である。「四畳半」の下宿(とは最近は言わないか)を
王国に見立て、そこで繰り広げられる何のためにもならず、当然女性には決してもてることのない男たちの、独りよがりの世界が語られる。森見の作品は
よくファンタジーというカテゴリーに入れられているが、「有頂天家族」で描かれる狸一家の話などを除くと、特に京大生ものは、十分ありうる話をちょっとだけ大げ
さに表現したもので、決してファンタジーと呼ぶべきものではないと私は思っている。「大日本凡人會」とか「四畳半統括委員会」とか「図書警察部」とか、京大で
は十分ありそうな組織だ。真夏に派手なブリーフ一丁で外で立ってる男もいると思う(きっと)。四畳半の自分の部屋で、ろくでもない妄想にふける、しかも
ちょっとばかり教養があるために、自分に恋人が出来るかどうかの数式を求めたり(あほである)、エロDVDのモザイクを消す技術(というより魔法である)を身
につけたり、マンドリンの弾き語りで役にも立たない説教をしたり。だが、こう言った人間は京大生の中にはいそうである。元京大生の私が言うのだからちょっと
だけ信用して欲しい。そう思ってこの本を読むと、このあほらしい本も真面目な本に思えてくるはずだ。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.46
(4pt)

京大生ならありうる話であると思って読んでほしい

私の読書時間は往復3時間の通勤電車の中である。森見登美彦は私の大好きな作家の一人だが、電車の中で読むときは細心の注意が必要とされる。
にたにたしたり、くすりとしたり、はたまた声をあげて笑いそうになったり。周りから見たらきっとキモイおっさんと思われること必至である。超まじめでかつ格調
高い文章で、ほんとにしょうもないことを何のてらいもなく書き続ける。この作品もお得意「京大生もの」である。「四畳半」の下宿(とは最近は言わないか)を
王国に見立て、そこで繰り広げられる何のためにもならず、当然女性には決してもてることのない男たちの、独りよがりの世界が語られる。森見の作品は
よくファンタジーというカテゴリーに入れられているが、「有頂天家族」で描かれる狸一家の話などを除くと、特に京大生ものは、十分ありうる話をちょっとだけ大げ
さに表現したもので、決してファンタジーと呼ぶべきものではないと私は思っている。「大日本凡人會」とか「四畳半統括委員会」とか「図書警察部」とか、京大で
は十分ありそうな組織だ。真夏に派手なブリーフ一丁で外で立ってる男もいると思う(きっと)。四畳半の自分の部屋で、ろくでもない妄想にふける、しかも
ちょっとばかり教養があるために、自分に恋人が出来るかどうかの数式を求めたり(あほである)、エロDVDのモザイクを消す技術(というより魔法である)を身
につけたり、マンドリンの弾き語りで役にも立たない説教をしたり。だが、こう言った人間は京大生の中にはいそうである。元京大生の私が言うのだからちょっと
だけ信用して欲しい。そう思ってこの本を読むと、このあほらしい本も真面目な本に思えてくるはずだ。
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.45
(4pt)

京大生ならありうる話であると思って読んでほしい

私の読書時間は往復3時間の通勤電車の中である。森見登美彦は私の大好きな作家の一人だが、電車の中で読むときは細心の注意が必要とされる。
にたにたしたり、くすりとしたり、はたまた声をあげて笑いそうになったり。周りから見たらきっとキモイおっさんと思われること必至である。超まじめでかつ格調
高い文章で、ほんとにしょうもないことを何のてらいもなく書き続ける。この作品もお得意「京大生もの」である。「四畳半」の下宿(とは最近は言わないか)を
王国に見立て、そこで繰り広げられる何のためにもならず、当然女性には決してもてることのない男たちの、独りよがりの世界が語られる。森見の作品は
よくファンタジーというカテゴリーに入れられているが、「有頂天家族」で描かれる狸一家の話などを除くと、特に京大生ものは、十分ありうる話をちょっとだけ大げ
さに表現したもので、決してファンタジーと呼ぶべきものではないと私は思っている。「大日本凡人會」とか「四畳半統括委員会」とか「図書警察部」とか、京大で
は十分ありそうな組織だ。真夏に派手なブリーフ一丁で外で立ってる男もいると思う(きっと)。四畳半の自分の部屋で、ろくでもない妄想にふける、しかも
ちょっとばかり教養があるために、自分に恋人が出来るかどうかの数式を求めたり(あほである)、エロDVDのモザイクを消す技術(というより魔法である)を身
につけたり、マンドリンの弾き語りで役にも立たない説教をしたり。だが、こう言った人間は京大生の中にはいそうである。元京大生の私が言うのだからちょっと
だけ信用して欲しい。そう思ってこの本を読むと、このあほらしい本も真面目な本に思えてくるはずだ。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.44
(4pt)

京大生ならありうる話であると思って読んでほしい

私の読書時間は往復3時間の通勤電車の中である。森見登美彦は私の大好きな作家の一人だが、電車の中で読むときは細心の注意が必要とされる。
にたにたしたり、くすりとしたり、はたまた声をあげて笑いそうになったり。周りから見たらきっとキモイおっさんと思われること必至である。超まじめでかつ格調
高い文章で、ほんとにしょうもないことを何のてらいもなく書き続ける。この作品もお得意「京大生もの」である。「四畳半」の下宿(とは最近は言わないか)を
王国に見立て、そこで繰り広げられる何のためにもならず、当然女性には決してもてることのない男たちの、独りよがりの世界が語られる。森見の作品は
よくファンタジーというカテゴリーに入れられているが、「有頂天家族」で描かれる狸一家の話などを除くと、特に京大生ものは、十分ありうる話をちょっとだけ大げ
さに表現したもので、決してファンタジーと呼ぶべきものではないと私は思っている。「大日本凡人會」とか「四畳半統括委員会」とか「図書警察部」とか、京大で
は十分ありそうな組織だ。真夏に派手なブリーフ一丁で外で立ってる男もいると思う(きっと)。四畳半の自分の部屋で、ろくでもない妄想にふける、しかも
ちょっとばかり教養があるために、自分に恋人が出来るかどうかの数式を求めたり(あほである)、エロDVDのモザイクを消す技術(というより魔法である)を身
につけたり、マンドリンの弾き語りで役にも立たない説教をしたり。だが、こう言った人間は京大生の中にはいそうである。元京大生の私が言うのだからちょっと
だけ信用して欲しい。そう思ってこの本を読むと、このあほらしい本も真面目な本に思えてくるはずだ。
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.43
(4pt)

京大生ならありうる話であると思って読んでほしい

私の読書時間は往復3時間の通勤電車の中である。森見登美彦は私の大好きな作家の一人だが、電車の中で読むときは細心の注意が必要とされる。
にたにたしたり、くすりとしたり、はたまた声をあげて笑いそうになったり。周りから見たらきっとキモイおっさんと思われること必至である。超まじめでかつ格調
高い文章で、ほんとにしょうもないことを何のてらいもなく書き続ける。この作品もお得意「京大生もの」である。「四畳半」の下宿(とは最近は言わないか)を
王国に見立て、そこで繰り広げられる何のためにもならず、当然女性には決してもてることのない男たちの、独りよがりの世界が語られる。森見の作品は
よくファンタジーというカテゴリーに入れられているが、「有頂天家族」で描かれる狸一家の話などを除くと、特に京大生ものは、十分ありうる話をちょっとだけ大げ
さに表現したもので、決してファンタジーと呼ぶべきものではないと私は思っている。「大日本凡人會」とか「四畳半統括委員会」とか「図書警察部」とか、京大で
は十分ありそうな組織だ。真夏に派手なブリーフ一丁で外で立ってる男もいると思う(きっと)。四畳半の自分の部屋で、ろくでもない妄想にふける、しかも
ちょっとばかり教養があるために、自分に恋人が出来るかどうかの数式を求めたり(あほである)、エロDVDのモザイクを消す技術(というより魔法である)を身
につけたり、マンドリンの弾き語りで役にも立たない説教をしたり。だが、こう言った人間は京大生の中にはいそうである。元京大生の私が言うのだからちょっと
だけ信用して欲しい。そう思ってこの本を読むと、このあほらしい本も真面目な本に思えてくるはずだ。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.42
(3pt)

表紙のデザインが良くない

話以前に
この表紙のデザインが受け付けませんでした。

漫画チック、アニメチックな表紙よりは、
乙女や、ペンギンのようなデザインチックなイラストにした方が良かった気がします。
森見さんの作品は、表紙が魅力的なものが多いのですが、これだけはダメでした。

本の内容も、小粒な作品が多く、森見ファンの中では「無かったことに」されている作品かもしれません。

森見さんの小説を初めて読む方は、
これよりも「夜は短し歩けよ乙女」や「有頂天家族」、「怠け者の冒険」そして「ペンギンハイウェイ」をお勧めします。
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.41
(3pt)

表紙のデザインが良くない

話以前に
この表紙のデザインが受け付けませんでした。

漫画チック、アニメチックな表紙よりは、
乙女や、ペンギンのようなデザインチックなイラストにした方が良かった気がします。
森見さんの作品は、表紙が魅力的なものが多いのですが、これだけはダメでした。

本の内容も、小粒な作品が多く、森見ファンの中では「無かったことに」されている作品かもしれません。

森見さんの小説を初めて読む方は、
これよりも「夜は短し歩けよ乙女」や「有頂天家族」、「怠け者の冒険」そして「ペンギンハイウェイ」をお勧めします。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.40
(3pt)

表紙のデザインが良くない

話以前に
この表紙のデザインが受け付けませんでした。

漫画チック、アニメチックな表紙よりは、
乙女や、ペンギンのようなデザインチックなイラストにした方が良かった気がします。
森見さんの作品は、表紙が魅力的なものが多いのですが、これだけはダメでした。

本の内容も、小粒な作品が多く、森見ファンの中では「無かったことに」されている作品かもしれません。

森見さんの小説を初めて読む方は、
これよりも「夜は短し歩けよ乙女」や「有頂天家族」、「怠け者の冒険」そして「ペンギンハイウェイ」をお勧めします。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.39
(4pt)

学生生活

2011年に出た単行本の文庫化。
 7篇からなる短編集だが、各篇にはうっすらとしたつながりがあるような。
 京都の大学生の生態を描いた作品で、変人、変態、変な団体がてんこもり。いかにもな森見ワールドが展開されている。
 前半は非常におもしろかったのだが、後半になって急速に勢いが失われていくように感じた。なぜだろう。一定のパターンから抜け出せていないような。
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.38
(4pt)

学生生活

2011年に出た単行本の文庫化。
 7篇からなる短編集だが、各篇にはうっすらとしたつながりがあるような。
 京都の大学生の生態を描いた作品で、変人、変態、変な団体がてんこもり。いかにもな森見ワールドが展開されている。
 前半は非常におもしろかったのだが、後半になって急速に勢いが失われていくように感じた。なぜだろう。一定のパターンから抜け出せていないような。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.37
(4pt)

学生生活

2011年に出た単行本の文庫化。
 7篇からなる短編集だが、各篇にはうっすらとしたつながりがあるような。
 京都の大学生の生態を描いた作品で、変人、変態、変な団体がてんこもり。いかにもな森見ワールドが展開されている。
 前半は非常におもしろかったのだが、後半になって急速に勢いが失われていくように感じた。なぜだろう。一定のパターンから抜け出せていないような。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.36
(2pt)

掴みどころがないのが魅力か

京都を舞台に阿呆な男子大学生たちを描く一冊.11年01年の単行本からの文庫化です.
限られた狭い界隈と人々を,これまた限られたいくつかの視点で切り取り,そして語る,
小さな繋がりは見え隠れしながらも,,連作のような,違うような,全七篇の短編集です.

どの篇もいりいろ見せ方を変えてきたり,あのキャラクタたちのさりげない登場など,
あふれ出し,渦を巻かんばかりの妄言の数々に,らしさや楽しさは確かにあるのですが,
「どうでもいい話」と作中でも語られるように,全体的にはピンとこない話が多めの印象.

この『どうでもいい』という脱力感が,大学生たちをうまく現しているとは思いますが,
反面,以前からこの類の作品にあった,言い回しのくどさはいつもより強く感じられます.

タイトルの似た『四畳半神話大系』の続編はおろか,繋がりというものもほとんどなく,
また,オチやわかりやすいユーモアの少なさ,そして最後まで掴みどころのない話運びは,
初めての人だけではなく,読み慣れたファンでも,好き嫌いがハッキリしてしまいそうです.
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.35
(2pt)

掴みどころがないのが魅力か

京都を舞台に阿呆な男子大学生たちを描く一冊.11年01年の単行本からの文庫化です.
限られた狭い界隈と人々を,これまた限られたいくつかの視点で切り取り,そして語る,
小さな繋がりは見え隠れしながらも,,連作のような,違うような,全七篇の短編集です.

どの篇もいりいろ見せ方を変えてきたり,あのキャラクタたちのさりげない登場など,
あふれ出し,渦を巻かんばかりの妄言の数々に,らしさや楽しさは確かにあるのですが,
「どうでもいい話」と作中でも語られるように,全体的にはピンとこない話が多めの印象.

この『どうでもいい』という脱力感が,大学生たちをうまく現しているとは思いますが,
反面,以前からこの類の作品にあった,言い回しのくどさはいつもより強く感じられます.

タイトルの似た『四畳半神話大系』の続編はおろか,繋がりというものもほとんどなく,
また,オチやわかりやすいユーモアの少なさ,そして最後まで掴みどころのない話運びは,
初めての人だけではなく,読み慣れたファンでも,好き嫌いがハッキリしてしまいそうです.
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.34
(2pt)

掴みどころがないのが魅力か

京都を舞台に阿呆な男子大学生たちを描く一冊.11年01年の単行本からの文庫化です.
限られた狭い界隈と人々を,これまた限られたいくつかの視点で切り取り,そして語る,
小さな繋がりは見え隠れしながらも,,連作のような,違うような,全七篇の短編集です.

どの篇もいりいろ見せ方を変えてきたり,あのキャラクタたちのさりげない登場など,
あふれ出し,渦を巻かんばかりの妄言の数々に,らしさや楽しさは確かにあるのですが,
「どうでもいい話」と作中でも語られるように,全体的にはピンとこない話が多めの印象.

この『どうでもいい』という脱力感が,大学生たちをうまく現しているとは思いますが,
反面,以前からこの類の作品にあった,言い回しのくどさはいつもより強く感じられます.

タイトルの似た『四畳半神話大系』の続編はおろか,繋がりというものもほとんどなく,
また,オチやわかりやすいユーモアの少なさ,そして最後まで掴みどころのない話運びは,
初めての人だけではなく,読み慣れたファンでも,好き嫌いがハッキリしてしまいそうです.
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.33
(4pt)

無限の四畳半世界

かつてこの作品について「戻ってこられないかと思った」と作者が日記で書いていた意味がよくわかりました。
危うく男汁をたっぷり吸い込んだ四畳半的妄想世界に埋もれて遭難するところでした。
多少、そのくどさが、そのくどくどしさが、最早毒沼のように濃密過ぎてどろんちょしてる文章にかなり辟易しますが、
最後まで読み切ると、そこから抜け出せた解放感に快感を覚えます。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.32
(4pt)

無限の四畳半世界

かつてこの作品について「戻ってこられないかと思った」と作者が日記で書いていた意味がよくわかりました。
危うく男汁をたっぷり吸い込んだ四畳半的妄想世界に埋もれて遭難するところでした。
多少、そのくどさが、そのくどくどしさが、最早毒沼のように濃密過ぎてどろんちょしてる文章にかなり辟易しますが、
最後まで読み切ると、そこから抜け出せた解放感に快感を覚えます。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036
No.31
(4pt)

無限の四畳半世界

かつてこの作品について「戻ってこられないかと思った」と作者が日記で書いていた意味がよくわかりました。
危うく男汁をたっぷり吸い込んだ四畳半的妄想世界に埋もれて遭難するところでした。
多少、そのくどさが、そのくどくどしさが、最早毒沼のように濃密過ぎてどろんちょしてる文章にかなり辟易しますが、
最後まで読み切ると、そこから抜け出せた解放感に快感を覚えます。
四畳半王国見聞録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)より
4101290539
No.30
(5pt)

ハードルを越えると止められない小説

二十歳前後というのは、自負心だけはやたらと強く、しかしそれを裏打ちするものが何もなく苛立つことの多い時期である。この時期の、もっと自分は評価されるべきなのにという不満、自分は他人とは違うんだという優越感などは、青春時代を扱った古今東西の文学作品の原点だと言ってもいい。この小説もその系列に属しているのだが、他の作品はそうしたネガティブな感情が原因で主人公その他が何らかの行動を起こし、そうした行動が巻き起こす波乱を描くのが普通である。「阿呆神」「大日本凡人會」「四畳半王国」など、ここまでこのような妄想自体を徹底的に、しかしおもしろおかしく突き詰めた小説は、森見登美彦が初めてではなかろうか。

この本のストーリーだけを取り上げれば、おそらくかなりの読者はただの変な小説だと思うだろう。しかし、技巧的な文章や話の構造自体は、日本の伝統的な小説の手法に非常に忠実である。著者は過去に中島敦などのパロディを発表したことがあるが、日本の過去の文学作品を深く読み込んでいることが読み取れる。ちなみに、澁澤龍彦の小説との類似を、私は著者の話の進め方の一部に感じていた。私は日本の古典の良い読み手とは到底言えないが、日本の古典に精通した読書家であれば、いろいろな過去の作品の影響を作品から読み取って、より深く楽しめるのではなかろうか。

明確なストーリーがなく、青春時代の妄想を技巧的に突き詰めた小説なので、拒否感を示す読者も少なくないだろうと思う。しかし、かなりデフォルメされているとはいえ、作中の登場人物と似たような思いを抱いた経験のある読者は、決して少なくないのではなかろうか。私自身も、過去そうした思いに煩悶した(要するにもてなかった)1人なので、小説の京都くささ(私は関東人です)、大学くささ(京大?)といったハードルを越えた後は、森見登美彦が取り上げ続ける「へもい」学生たちの話を楽しく読んでいる。本作を含めた森見登美彦の四畳半シリーズは万人向けの小説だとは思えないが、納豆やドリアンのようにハードルを越えさえすれば止められなくなる、そんな作品ではないかと思う。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
B0096PE43E
No.29
(5pt)

ハードルを越えると止められない小説

二十歳前後というのは、自負心だけはやたらと強く、しかしそれを裏打ちするものが何もなく苛立つことの多い時期である。この時期の、もっと自分は評価されるべきなのにという不満、自分は他人とは違うんだという優越感などは、青春時代を扱った古今東西の文学作品の原点だと言ってもいい。この小説もその系列に属しているのだが、他の作品はそうしたネガティブな感情が原因で主人公その他が何らかの行動を起こし、そうした行動が巻き起こす波乱を描くのが普通である。「阿呆神」「大日本凡人會」「四畳半王国」など、ここまでこのような妄想自体を徹底的に、しかしおもしろおかしく突き詰めた小説は、森見登美彦が初めてではなかろうか。

この本のストーリーだけを取り上げれば、おそらくかなりの読者はただの変な小説だと思うだろう。しかし、技巧的な文章や話の構造自体は、日本の伝統的な小説の手法に非常に忠実である。著者は過去に中島敦などのパロディを発表したことがあるが、日本の過去の文学作品を深く読み込んでいることが読み取れる。ちなみに、澁澤龍彦の小説との類似を、私は著者の話の進め方の一部に感じていた。私は日本の古典の良い読み手とは到底言えないが、日本の古典に精通した読書家であれば、いろいろな過去の作品の影響を作品から読み取って、より深く楽しめるのではなかろうか。

明確なストーリーがなく、青春時代の妄想を技巧的に突き詰めた小説なので、拒否感を示す読者も少なくないだろうと思う。しかし、かなりデフォルメされているとはいえ、作中の登場人物と似たような思いを抱いた経験のある読者は、決して少なくないのではなかろうか。私自身も、過去そうした思いに煩悶した(要するにもてなかった)1人なので、小説の京都くささ(私は関東人です)、大学くささ(京大?)といったハードルを越えた後は、森見登美彦が取り上げ続ける「へもい」学生たちの話を楽しく読んでいる。本作を含めた森見登美彦の四畳半シリーズは万人向けの小説だとは思えないが、納豆やドリアンのようにハードルを越えさえすれば止められなくなる、そんな作品ではないかと思う。
四畳半王国見聞録 Amazon書評・レビュー: 四畳半王国見聞録より
4104645036