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陰陽師 瀧夜叉姫
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陰陽師 瀧夜叉姫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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『陰陽師』シリーズ、大長編の下巻であります。 上巻は一冊かけてまるまる導入部といった感じで、下巻はいよいよ物語の本番……のはずがどうしてこうなった!? 平将門が遂に復活を遂げ、平安京の危機に安倍晴明たちがどうやって対処するかというのが本巻の展開なのですが、どうも将門の復活がピークになってしまって、その後の展開が消化不良な印象。 タイトルの「瀧夜叉姫」は、出番の少なかった上巻での神秘的な存在感がすっかり薄れてしまい、なんだか昔のアニメのゲストヒロインのような扱い。輪をかけてがっかりだったのは将門復活をたくらんだ黒幕でして、この方、歴史上のけっこうな有名人なのに、本作ではやることなすこと小物臭いんだから、安倍晴明や俵藤太を前にしてはぜんぜん脅威に感じられないのが残念。基本的に晴明側の登場人物でマジメに対処しようとしているの、源博雅と平惟時ぐらいしかいなくて、他の面子はその場の状況を面白がっている連中ばかりですからね……。 短編では抜群の切れ味を見せる話運びも、本作ではどうにも散漫。もしかして『陰陽師』シリーズのフォーマットは長編には向いていないのではないでしょうか。 いっそのこと、本作の場合は安倍晴明にサポート役にまわってもらい、平将門と俵藤太の因縁の対決を軸にした方がよろしかったのでは。 ところで、本作では源博雅の印象がとても薄く、どうしてかと考えてみたら、もしかして武士の設定をやめてしまったのですか? 戦いの場でほとんど活躍がなかったですね…… | ||||
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『陰陽師』シリーズの長編二作目にして、上下2巻の大長編の上巻。 そんな次第で期待をかけて読んだのですが……え? これで上巻終わり? 平将門の乱を鎮圧した関係者たちに次々に襲いかかる盗賊や怪奇現象、その合間に回想の形で挿入される将門の乱の顛末という構成。 主人公安倍晴明は積極的に事態の収拾に動くではなく、本巻では活躍らしい活躍もなく、やっていることは情報収集止まり。どちらかといえば、事態を面白がっている芦屋道満の方が積極的に介入しているような。 タイトルの瀧夜叉姫も序盤に登場する程度でして、ストーリーの本筋はまったく見えず、思わせぶりな導入部のみで上巻が終わってしまった印象であります。 これなら、俵藤太の視点から、将門の乱だけで一冊書いてもらえた方が物語に惹き込まれたかも。 物語の評価は下巻の出来次第なのであります。 | ||||
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私、陰陽師のコアなファンではありません。国芳の相馬の古内裏に描かれた夜叉姫が気になり本書にたどり着きました。将門、興世王、秀郷、貞盛・・・乱の関係者が呪を発し合い激しく争います(陰陽師の定番)。でも、夜叉姫は一向に大した妖術を使いませんし、髑髏戦隊の動員もありません。 将門を蘇生するのは、夜叉姫にして欲しかったですね~ 甦った将門を悪用する力と夜叉姫・陰陽師連合軍が戦うみたいな。 長編陰陽師としては面白いかも。 | ||||
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夢サマの本陰陽師シリーズ長いのより一冊の本が良い見たい それぞれの好みか? | ||||
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確かにスケールの大きな作品です。中心となる謎は有名な歴史的な出来事をなぞっていますし、登場人物も多数にわたっています。俵藤太は特に魅力的な人物です。ストーリーも多数の登場人物の現在と過去を含み、プロットなり伏線の張り方も振り返ってみると複雑ながらも見事です。難点はというと、どの登場人物も個性があり、魅力的なため、皮肉なことに、晴明と博雅の役割がかすんでしまうようです。もしかすると、「将門」という存在がテーマなのかもしれません。またプロットが複雑だったため、最後に残るなんともいえない余韻は薄められてしまいます。蛇足ですが、ネタを明かさない程度の、人物紹介の図や表があった方がよかったのかもしれません。 | ||||
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上下、二巻の長編です。もっともページごとに収められている文字は少ないので、思った以上のスピードで読めます。今回の作品は、いくつもの現在や過去のエピソードが積み重ねられていきます。それぞれが後の話の解明のヒントとなるエピソードです。また時期も960年と特定されています。上巻の巻末で或る程度の整理が行われて、今回のストーリーのモティーフが明らかにされます。しかし黒幕や本当の狙いは上巻では示唆されるだけです。登場人物はいつもの脇役、そして歴史上の人物が満載です。 | ||||
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長い執筆期間だったようだが、それがわかる作品。 よく言えばよく作りこまれていて、悪く言えばスピード感が足りない。 短編ではあまりにもあっさり事件が解決してしまっていたので、そのスピード感に慣れているからかもしれない。 話があちこちに飛び、登場人物も多いのでじっくり読まないと途中で混乱する部分があった。 短編ではしっかり作りこまれた世界観にどっぷり漬かり、スピード感ある清明の活躍で読後しばらく平安の世から抜け切れない余韻があるのに対し、今回の作品は「読みつかれた」印象。 重厚な作品ではあるのだが・・・ いつもの味が無かったのが残念。 | ||||
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ついに蘇った平将門。彼が何故普通の刀剣が通らない鉄のような身体になったのか、一回りも二回りも巨大な身体になったのか。首を落とされてから二十年、将門復活の為に動いていたものの真実の姿がここに現れた。という下巻なんですが、上巻で源博雅の出番がもっていかれちゃったと嘆いていたのがまだ甘かったように、この下巻ではなんと安倍晴明の出番までもが奪われています。と自分は感じました。 長編なんで、いろいろなキャラクターが出てくるのは全然構わないし歴史上の人物と意外な関係で意外な事件に巻き込まれるというのは望むところの展開なんですが、今回に限っては、なんか博雅・晴明の主役コンビまでもがいいところを奪われて霞んでしまったようでちょっと勿体なかったです。 定番の、 「いこう」 「いこう」 そういうことになった。 というような流れや、博雅と晴明のお互いに対する愛情を感じられる会話もいつものようにありましたが、でもなんだろう、ちょっと喰われちゃったかなぁという気がします。それも将門よりも、俵藤太にもっていかれた感じがありました。もともとは短篇が主体のこのコンビの物語なんで、切れ味でいえば短篇のほうがいいんですけれど長編ならではのもっとうまい二人の見せ方とかは別に会ったような気もするので、楽しんだのは楽しんだんですけれど、ちょっともったいないなぁというのがやはり強かったです。 | ||||
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