GOTH リストカット事件

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評判

GOTH リストカット事件の評価:

4.14/5点 レビュー 181件。 A ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全148件 41〜60 3/8ページ
No.108
(4pt)

心地良い《神》視点

(ネタバレあり+夜の章とまとめ)
暗黒系      ジグソー
犬         実は犬が
記憶         いわゆる「やってはいけないふたご」
リストカット事件 手先蒐集家
土         子宮内回帰願望
声         実は違って神視点

以上自分用簡易メモ。「失はれた物語」に続く乙一氏2作目。
この方の文章は本当に読みやすい。いわゆる「湿り」がないというか、執着を感じさせない。
やたらベタベタした説明を極力排除的印象は、タルコフスキー好きも係っているのかは定かではないけれど、情景描写がそうあるわけではないのに、妙に映像が浮かんでくる。
しかもそのどれもが、以前どこか(あるいは夢?)で見たことが?と思わされてしまう。
「失はれた〜」が物語りを「読ませて」くれたのに対し、このGOTHシリーズは一連の淡々とした異常なエピソードを「視させて」くれたようにも感じられた。
まぁちょっと詰めがアレかなと思わされもする箇所がいくつかありはするのだけど(ジグソーマーダラーの市井への放置とか非日常に篭っていたはずの少女がいまわの際に発する生志向とか)、それでも各作の着地点やら立脚位置を得るに、それらが大した瑕疵になっていないあたりがこの方の「読ませる」力量なのだなあと感心。
私的に「犬」が出色で次点に「土」が素晴らしい。他のレビュワーさんも仰るように「土」に感じる乱歩の昭和雰囲気は、なんとなくどこか残酷童話世界にも通ずるようで、陰惨な嗜好と自覚しつつも行為に向かってしまわざるをえない語り手にいつしか同情に似た親近感さえ持ててしまって、これはなんだろうなと、ふとレクター博士に対するクラリス効果ってやつなのかもしれないと思い至りしばし苦笑い。これは「リスト〜」にも同様で、こちらはまだ特殊嗜好に対しやはり「特殊」な認識(=異常ではない)を持った歪みのためかそこまで寄り添う必要はなかったが、語り手が「犯人として憎まれている」ことに憤っているという描写のいわゆる常人とはどこまでも平行線的認識齟齬が滑稽というか面白くて印象的。
「失はれ〜」の感想でも挙げたが、やはりバタイユや澁澤龍彦、それと近松の心中ものなんかをものすごく噛み砕いて素地だけにし、世紀を跨いで換骨奪胎、とでも言いたい唯美指向をこれらには感じるのだけども、穿ちすぎだろうか。(「世界残酷物語」に名作「フリークス」となればやはりそこは(笑))でも「土」ラストのロミオとジュリエットぶりは変則シェイクスピアとしてとても美しいと思う。リリカル通り越してこんな殉愛を読めるとは、明治の白樺派もびっくりではなかろうか、いやテキトーだけど。
「犬」がちょっと異色を感じるのは時事(とまではいかないまでも)を取り入れ、次元が少し他作品と違い地上に近いこともあるせいか、重苦しいリアル(毒親の犠牲になるその子供)で眉間に皺も寄るのだけど、このラストの決着の付け方もまた「んなアホな」ながらこれ以外ない感は尋常でなく、ひとの「騙されたがり」にまんまとつけこまれる快さに浸れる一品。(マンの『マリオと魔術師』を思い出す。願わくば少女の正気ともども召されんことを)
全編を通し、このアイカメラの冷静と無機質な語りから受け取れる全能感といえる俯瞰視点が、何かこう、自然災害と愛を同質のものとして人間へ隔てなく与え(というかむしろ丸投げ)る権限を持ったお方でもあるようで、一歩間違えればティーン特有の単なる自我発露になるところを、冒頭に揚げたサハラ砂漠級のどこまでも「乾燥」質な文体が隙を作らせずに、読み手を気持ちよく突き放してもくれ、且つ同時に満足(まぁカタルシスかこの場合)も得られた「声」はやはり秀逸だった。(まぁゆえのいわゆる『名前』だったわけだが)
あとがきに、実は怪物物語、とあり、これはもしやの幽霊の正体見たり枯れ尾花じゃないけれど、なんだかんだ言ってこの世で怖いのはなによりもひと、っていう乙一版、なんでしょうか、なんか身もふたもないが。でもこういう身もふたもなさ、っていうかいろんな「やもうえなさ」を感じさせるものはやっぱり楽しい。
読めて良かったです、ありがとう。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.107
(5pt)

うん

夜の章、僕の章、まとめて読まないと
面白さは確実に薄れると思う。
夜の章だけ買った人は微妙に感じるのではないか。
グロと言っている方もいるが、別にそれがウリという訳でもない。
文字に吐き気を憶える趣味のない私にはわからない。

夜、僕、殺人者たちの世界は綺麗だった。
乙一先生の作品いくつか読んだが、これがベスト。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.106
(5pt)

面白いです

特に、この本に対して不満はありません。私は、今回初めて乙一さんの本を読んですごく面白い本を書く人だと思いました。
 
なので、他の著書も読みたくなりいくつも他の著書を読んだんですが、物凄くつまらない、つまらない、微妙、?、という本ばかりでがっかりしました。

この本はオススメできますが、他の本はオススメできません
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.105
(5pt)

魅力的

魅力溢れる作品世界と綺麗な読ませる文章。
良い本だった。ぜひ読んで頂きたい。

個人的に好きな世界はずっとみていたいと思ってしまうので
短いのが少し悲しい(野暮かもだけど)。この作者さんの本、他にも買ってみようと
思うんだけど短編ばっかだなぁ……
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.104
(5pt)

天才というより鬼才

最高です。独自の世界観があるだけじゃなく、斜述トリックも上手い。 読者を良い意味で裏切ったり騙してくる。 ライトノベルだった筈なのに、小説として出版し本格ミステリー大賞受賞。 元々ラノベより小説の方が合ってたんでしょうね。 新作が待ち遠しいです。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.103
(4pt)

文句なし

短編の集まりでありながら、
一冊の本としてしっかりとした流れ、
時系列が存在していています。
登場人物も主人公と森野の二人を
中心に回っているのでとても読みやすいです。
どの作品にもそれぞれの良さがあって面白かったです。


GOTH―リストカット事件 Amazon書評・レビュー: GOTH―リストカット事件より
4048733907
No.102
(5pt)

素晴らしいです

ホラーが苦手なので相当体調が良い時しかよめないのですが、素晴らしい作品だと思います。


才能とはこういうことをいうんだなと思います。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.101
(5pt)

人間の暗い部分

夜の章から繋がる僕の章という形ですので、夜の章の後に読むのが一応正解です。「リストカット事件」、「土」、「声」を収録。「リストカット事件」は非常にきれいにまとまっており、主人公の思考のパターンがはっきりと示された話でもあると思います。この話が後々「土」や「声」を読むときの読者の気構えに影響を与えていると思います。最後の話にあたる「声」には、すっきりと騙されました。内容には触れませんが、カタルシスを得るというよりも、「あぁ、そうか…」と納得しました。読んで良かったと思いますし、物語としてしっかりとした続編が出たら是非読みたいと思えるものでした。GOTHの世界観は、読んでいてなんとなしに、居心地の良いものに感じました。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.100
(5pt)

「ナイフが渇いている」という表現がすごい

主人公がナイフについて“実用されるべきものかもしれない”と考え、ナイフもまた、それを望んでいるというような表現がすごいと思った。主人公がナイフに魅了されていく感じが鮮明に頭に浮かんだ。また、良心が痛まなければ、それは悪いことではないという主人公の異常ぶりもすごいと思った。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.99
(5pt)

サイコミステリー

 主要な登場人物にまともな人間がいません。サイコパスです。作者も後書きで語っていますが、まともな人間、まともな話を書くつもりがなかったそうです。つまり、 異常な人間達が思い悩み、自らを否定し、それでも押さえきれない衝動を持て余した時、互いにその衝動をぶつけ合う形になったらどうなってしまうのか・・、そんなテーマの作品です。 現実ではありません、小説です。否定されがちなグロテスクな要素も、芸術やエンターテイメントのもとにおいては立派な表現手段として、作者の主張を表すためなら肯定する余地があっていいものだと私は思います。 また、小説ならではの技法が使われており文学としてもおもしろく、作者独特の文体も読みやすくて、作品の雰囲気と効果的に重なっている印象が強いです。このあたりが乙一の人気、才能の所以ではないかと思います。  読み切りの短編集という形なので、サラッと読めてしまいます。主人公格の男女のどちらかでも気に入れば必ず次の作品が気になってくると思うので、−僕の章−と併せての購入をオススメします。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.98
(4pt)

引き込まれた!

評判を聞いて、読んでみました。
自分には、とってもストライクでした。
他の方も書いていますが、死体などが出てきて一部グロテスクな表現が満載です。
それさえクリアすれば、本編の数々のアイディアには恐れ入ります。
というか「GOTHだけで、こんなにもアイディア使って良いの?」と思いました。
たくさんのアイディアが詰まったGOTHは、ホントに読み得です。
最近の傾向でしょうか、文庫版を2冊に分ける大人の事情が流行ってます。
薄いの2冊にするなら1冊にして欲しいので、☆1つ減です。
乙一先生、ごめんなさい。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.97
(4pt)

尋常ではない

夜の章に続いて読みました。
最初の「リストカット事件」で「あれ?」と思ったのですが、後で調べたらやっぱり、文庫版は最初に出版された単行本と順序を変えて再構成してあるのですね。
ひとつひとつ独立した話なので問題ないといえばないですが、やはり時間の順序が違ってしまっている。それに、後半の作品になるにつれて作風も微妙に変わっていくようなので、やっぱりオリジナルの方が良かったのではないでしょうか。
今回も、「そうだったのか!」を楽しめました。うまい具合に、だまされた。全体を通してみると、やはり夜の章の「記憶」が一番衝撃でしたね。
乙一作品ははじめてでしたが、尋常ではない人ですね。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.96
(4pt)

そうだったのか!

乙一作品は初めて読みました。
この手の本の感想を、ネタバレにならないように書くのはむずかしいのですが。
「そうだったのか!」という面白さ、ですね。
猟奇的で、グロテスクなところがありますが、あまり生々しい描写はありません。
単なる謎解きと思って読んだら楽しめました。
この巻では、「記憶」が一番面白かったですね、私は。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.95
(4pt)

日常感あふれる描写から連なる異常性

遠い世界の出来事ではなくどこにでもある日常に隠れている異常性をうまく描写して著者の世界に引きづり込まれた。心の描写が遠い昔に感じたことのある情景とマッチしてしまう。「自分の抱えている悩みを秘密にしていると、無意識に人との接触の中で、他人を近づけさせない壁を作ってしまう。」は自分の心の中を的確に貫いた。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.94
(5pt)

驚異の才能

夜の章で散々にやられたので今度こそと意気込んでも完全にやられた。自分の読解力の無さに軽く凹むぐらい…特に『声』は種明かしされるまで全く分からなかった。どの話でもそうだが、種明かしが文中にさらっと出てくるところがツボにはまる。そこでつい毎度毎度「あっ!」となってしまう。これからも乙一作品は読み続けるんだろうな。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056
No.93
(5pt)

さすが乙一

久しぶりに読んだ乙一作品。この人のことだからなにか仕掛けて来るんだろうなと構えていても、見事にやられた。特に『犬』は秀逸。 個人的には主要人物2人がすごく魅力的だった。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.92
(4pt)

トリックの死角

 怖いのも、グロイのも苦手なクセに何を読んでいるのやら。
 キワモノと思いきや、上手いんですよ、乙一さん。
 いわゆる叙述トリックのミステリーなんですが、トリックとは関係のないところの書き方が細やかなので、ミステリーの顔をしていない。ストーリーの上で騙されたくなるんです。
 叙述トリックも連作短編で何度も使えば、いい加減飽きてくるところが、意識の外から毎回効かせてくる。こういうのをさらりと書けてしまうのは、すごいなぁ。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.91
(4pt)

ここまで来れば……

 グロテスクも、ここまで書けば立派なものだ。一応、今まで読んだ乙一の作品の中では最高かも。主人公の内面にも、まあこの程度に踏み込んでいれば十分であろう。中途半端に童話してたり、どこかに希望を残そうとした痕跡のあった作品よりは、こういう方が好みだ。
 他の方のレビューを読んでみると、あとがき作家になりかけていて面白い。気持ちはわかるし、やったこともあるが、あとがきから読むのはやっぱり邪道です。
GOTH 夜の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 夜の章 (角川文庫)より
4044253048
No.90
(4pt)

キモ面白

内容は殺人、血、死体のオンパレードで、
世のお子様たちにおすすめできるものではありませぬ。
しかし、2003年「このミス」で2位になったように、どの作品にも
読者をうならせる巧妙なトリックがちりばめられており、
主人公の「僕」と森野夜の不気味&軽快な学園探偵小説?として、
この手の小説が苦手なはずな私も、続きが読みたくなった不思議な短編集です。
GOTH―リストカット事件 Amazon書評・レビュー: GOTH―リストカット事件より
4048733907
No.89
(5pt)

スリリングな展開。

「僕」と「夜」の2人の主人公は変わらず、1話1話が少しだけ繋がっている部分もあるが、
全体を通して読むと、作品の雰囲気が違うと感じる。
特に時代の空気感に差を感じ、時代設定が明治と言っても信じてしまうようなものもあれば、
昭和のようなラジカセが登場し、携帯電話やインターネットといった現代の機器まで様々。
統一感がない、という批判的な見方ではなく、時代、場所を超越した”どこか別の場所”の
怪奇的出来事として捕らえることが出来、混沌さが面白い。
混沌さの中に、追い詰める人間と追い詰められる人間の駆け引き、焦り崩壊していく人間と
冷静冷酷な人間の対比が鮮明で、魅力となっている。
GOTH 僕の章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: GOTH 僕の章 (角川文庫)より
4044253056