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イビサ



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【この小説が収録されている参考書籍】
イビサ
イビサ (講談社文庫)
イビサ (角川文庫)

イビサの評価: 3.81/5点 レビュー 21件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

満足

記載通りで満足です
イビサ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:イビサ (角川文庫)より
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No.20:
(5pt)

感性だけを能力総動員でぶっ飛ばした物語

感性だけを能力総動員でぶっ飛ばして、極限にまで至る物語。

まず、娯楽としての密度がすごかった。独特の表現はジェットコースターのように緩急を持ちながら感覚の極限を表して、5時間半もの間空腹すら忘れて集中状態で読んでしまった。それはセンチメンタルではなく、作者自身が言うようにリミッターを外した感情体験。新しい読書体験かもしれない。
言わば理性ゼロの感覚だけで限りない極限を目指したストーリー。周りから見たら破滅的に狂った人生に思えるが、彼女は間違いなく幸せだし、自分の感覚を100%信じ切る姿はエンパワーされるものを感じた。ただ、そこに理性だけが存在しない。いやもしかしたら存在するのかもしれない。でもそれは一般概念で言う理性ではない。彼女の中だけでの完全合理性。でも、もし彼女が実際に存在していたら、親友になりたいと思った。

他の人の感想を見てみると、読んだ人のほとんどが理解できておらず、イメージだけを楽しんでいる。いや、俺も理解できていない。でもこれはある意味で完全に合理的な物語。
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No.19:
(5pt)

魂の貴族の為の聖書【ガイドブック】

村上思想の中でも核となる概念が語られる、非常に重要な一冊だ。

進化と、「階級」と、自由について、精神の限界に近いところまで踏み込んで、しかも極めて厳密に、そして妬けるくらい闊達に、書けている。ある人々にとっては、救いとなりうる本だろう。

バリアという概念。ガイドという概念。進化の促進因子としての『逃亡力』というコトバ。村上龍の小説の中でもあまり見慣れない言葉が、きらめきワードとして紙面から跳び出し、あなたのために嵐の舞いを舞う。

生きること、ただ生きること、それに飽きてきたなら、読むべし。

ワレワレは、いま、海に飽きた魚たちが陸地を探したように、新しい棲息地を探し始めた。私見ではそれは次元の彼方にある。想像力を駆使しなければたどり着けないような場所。
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No.18:
(1pt)

垂れ流しの一篇

村上龍は才能ある作家だが、その才能に溺れたのだと思う。 それとも、ものを書き続けることにはそうした罠があるのか。 たぶん出版社持ちの取材旅行で、パリやスペインをまわった。 そして、その感想を得意の文体で書き散らした、いや垂れ流したのだろう。 ハイテンションで書かれているのはわかる。 でも、それだけ。 それをありがたがれ、というのは読み手を馬鹿にしている、とわたしは思う。
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No.17:
(3pt)

当時のラディケ

ヨーロッパ旅行して危ないことをしたくなっちゃう著作としては有害図書なのかもしれないなという印象を抱かせます。
ストーリーそのものはあの時代のラディケみたいで、際物という以外には特に読むべきところもありません。
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No.16:
(2pt)

血飛沫エロスは純文学たりうるか

日本のゴングール賞にあたる芥川龍之介賞、略して芥川賞、すなわち、わが朝において、最も権威のある純文学の新人賞である。その賞の銓衡委員のひとりに、この本の著者・村上龍がいる。その他に、石原慎太郎、山田詠美のような人も銓衡委員として名を連ねている。かつての芥川賞受賞者の中には、大江健三郎や中上健次のようなタイプの「文豪」もいる。唖…。…。純文学とは何か…。

私は思うた。「セックス」×「暴力」×「外国人」あたりをフィーチャリングすれば、案外たやすく、誰にでも純文学などというものは書けるのではないだろうか、と。否。それは違う。しかし村上龍のような人が「一流」の作家として認知されている現実が、私を、容易に、そのような思い違いをさせることを、許しているのである。ウラジミール・プロップを信じるなら、彼が看破しているように、小説といったものには数限られた「雛形」があるのであろうが、村上龍の場合、その「雛形」があまりにも少なく、わかりやすく、どうしてそこまで安直な思考回路をもてるのかと、呆れるほどである。やはり行き着くところは「セックス」×「暴力」×「外国人」あたりであるのだな。うん。また村上氏の場合、ときに、そこに「金銭」が加わるのだろうが、それが文学外に飛翔して、つまらぬ経済論に逢着したりもする。あっぱれ。

私はこの小説が嫌いである。あまりにステロタイプで…。
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No.15:
(2pt)

着眼点だけ、

南仏やモロッコ、イビザってバブルの頃から流行ってたんだけど、モチーフにした本とかは実はこれ以前にはなくて、それで目敏い作家が勢い書いた95年出版の本、これぞ村上龍さん。
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No.14:
(1pt)

村上龍的マスターベーション

私とは一分の関係も無い世界なので、読み終わって閉じた瞬間に残るものは「ゼロ」です。
そういう娯楽を求める方はどうぞ。
そういう読み方をする分にはなかなか手ごたえのある時間潰しになるだろう。
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No.13:
(4pt)

破滅

贅沢な旅を約束されてパリに訪れた主人公。背徳で堕落した生活に導かれていく破壊的ストーリー。旅をする中で自己の存在意義について問いかけを行い始める。自己を客観視することは非常に困難であり、正当化しようとする事で余計に空虚なものであることに気づいてしまいます。

「自分は何者か?などと問うてはいけない。自分の中に混乱そのものがあるから、ではなく、全く何もないからだ。」
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No.12:
(3pt)

本当に破滅的と言えるのか…

前半は、確かに麻薬的な世界に無理やり引きずり込まれるようなパワーを感じる。これは傑作だと思いながら読み進んでいったところ…
 モンテカルロで「ガイド」の幽霊が姿を現すあたりから、どうも気分が乗らなくなってくるのだ。ジョエルが消える際も適当な逃げ口上を言っているとしか思えなかったり、モロッコの砂漠地帯での数日も結局無駄な感じがしてしまう。最後にたどり着くイビサでの結末も、なんだかあっけない感じである。この結末、個人的には作者自身の言葉にもかかわらず「破滅的」とは全く思えないのだが。
 文章的に、その後半に入ってから特に目立つようになるのが1段落の長さである。1ページ2ページはざら。特に上記砂漠地帯が描かれる部分では8ページ近く改行なしで延々と書き連ねられる。文章自体がわざと読みにくくしているようなタイプではないだけに逆に「何故改行しない?」と思ってしまった。
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No.11:
(5pt)

革命

自身の欠如を自覚し、全く異にするもので補う、それ自体は自覚しないことが既に、革命的な要素を含むことを、本書を読み、学んだ。
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No.10:
(5pt)

共同体の、前の、後の、共同性

地域 民族 宗教 国家などの閉じて固まった共同体ではなく、
未だ定まった形を持っていない共同性の物語。としても読める。
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No.9:
(5pt)

これぞ村上龍!!

破滅的ストーリーとありますが、なぜか悲惨な感じがしないです。

精神病院から見るキウイ畑や天文台、タンジールの崖のくだりがすごく好き。

あの文体がたまらない!ずっとこの世界にいたい!!

と思わせる一冊です。
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No.8:
(5pt)

結局、「恐怖とイメージと情報の関係」ということでしょうか。

「あとがき」で著者が書くようにまったくもってじつに“破滅的なストーリー”でした。主人公はある声に導かれるように破滅へと向かっていく。一読者として、つまり傍観者としてこれを読むとき、それは単に他人の破滅への道程でしかなくて、彼女はただただ自らの意志で自滅してくだけのように見える。しかしこの主人公は常に明るさを失わないし、いつだってしあわせそうだ。どんなピンチも自分の持てる能力を総動員して、恥も外聞もなしに、あらゆる人の助けを借りて軽々と切り抜けていく。そして物語も最後になって、主人公は傍目には(読者目線的には)完全に破滅し切っているにも関わらず、なんだかしあわせそうだ、というより、おそらく彼女はしあわせだ。真偽のほどはともかく、少なくともそのように描かれている。

 終盤、マシンガンの連射のように書かれた数頁の中、智恵と恐怖とイマジネーションについて述べられた一節が、わたしの頭にこびりついて離れない。
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No.7:
(5pt)

破滅的ストーリー

破滅的ストーリーであるが、どこかこの本は私を奮い立たせた。性的描写もさることながら、村上龍の表現能力にはただ圧倒されるばかりである。この本は、紛れも無く村上龍の最高傑作である。
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No.6:
(5pt)

精神の極限

心の底はどうなっている?私の長年の疑問だった。その答えがこの書の中にあった。空っぽだったのだ。「きっと混沌としているのではないか?」と思っていた私の予想は外れてしまった。空っぽだという解答に納得してまった。 この物語のヒロインのように破滅的に生きようとは思わない。心の底が空ならば自分で何かを構築すればいい。この書を読みそう思った。

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No.5:
(5pt)

まじ最高

とにかく私はもう何度も読んだ 私が1番好きな本 この本が理解できない人は可哀想であると同時に結局
村上龍の本の良さがちっともわかってないとも言える ニーチェのこの人を見よと同じぐらい好き
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No.4:
(4pt)

生きる

生きる事をこんなにまでマジメに書くなんて、書いた村上龍もしんどかっただろうなぁと思ってしまった。その作業が何やら大変そう。笑どんな状態であれ、生きていること。
存在確認のために、そのためにわざわざいろんな事をしている私たち。そこには温度しかない。と村上龍は書いたけど、、、
温度すら、、、無い気がした。内側も外側も、温度もない無。
その中で夢になって生きる女の物語。
私は好きだった。彼女が。
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No.3:
(1pt)

村上龍的エロスの乱用。

想像以上につまらない。村上龍はこのような作品を世に出して
恥ずかしくないのだろうか。彼のイメージの貧困と、センスの
無さを惜しげもなく披露している。それは、だらだらと休み無く
続く文体で強化されている。残酷な人体切断を多く用いているが、
それは悪趣味以外何ものをも意味していない。 しかし、あとがきで筆者自身が語っているように自分自身と向き合う
哀れなテレパシー女の末路が衝撃的ではあった。彼女は自分の能力
のおかげで、特異な人生を送ることになる。。。
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No.2:
(4pt)

あまりに衝撃的な結末

いくら読み進めても、これと言った盛り上がりもなく、読むペースが上がらず眠くなってきたら、最後の最後があまりにも衝撃的で、思わず目が覚めたといった感じです。「村上龍が渾身をこめて描く究極の破滅的ストーリー」とのことですが、自滅的ストーリーと言ってもいいと思います。
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