エイドリアン・メッセンジャーのリスト
評判
エイドリアン・メッセンジャーのリストの評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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話の方は、謎のリストを友人に託した直ぐ後で、有名作家が謎の事故で死亡する。そのリストに記載されていた10人の人物は、何と過去5年の間に悉く事故死を遂げていた。これらは偶然なのか、それとも、背後に悪辣な殺人犯が暗躍暗躍しているのか? と云う辺りから始まり、この件の調査を依頼された名探偵ゲスリン(元大佐。退役時に将軍に昇進)が茫洋とした事件の解明に乗り出す、と云うもの。謎解き要素は途中までで使い果たし、途中サブキャラの行き違いのロマンス等を差し挟んで、後半は完全に犯人との出し抜き合戦。史上稀に見る超優秀な完全犯罪者が登場するのだが、犠牲者の数が馬鹿馬鹿しい位に多い(ナンセンスに陥る程ではないが)上に、結末も余りと言えばあんまりな結末。解説を担当した瀬戸川猛資氏に拠れば、本書は「本格ミステリの秀作ではなく、本格ミステリのパロディの秀作」と捉えるべきだそうだが、私はそこまで割り切れない。だって真面目なサスペンスとして読んじゃったんだもん。かと云ってこれを100%大真面目に受け取るべきかと云うと、流石に躊躇いを覚える訳で………。評価の難しい作品だと云うことだ。59年と云う微妙な年代の割には、古き良きゆったりした探偵小説の風味が効いていて、事件自体の途方も無さに比べてのんびりした印象を受ける。