ソロモンの偽証

評判

ソロモンの偽証の評価:

3.91/5点 レビュー 509件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全357件 301〜320 16/18ページ
No.57
(5pt)

長いミステリーだが。。読み出すと眠れん!(笑)

宮部みゆき女史の最新現代劇!「模倣犯」「火車」「理由」のベスト3作に匹敵する内容。(まだ半分しか読んでませんが。。笑)しかし丁寧な描写で以前の「理由」ではいつも同じところで3回ほど飽きて読了止めた経験が有る。(4回目にやっとその壁を乗り越えたが。。)今回はそれ以上の微に入り細に入った丁寧な描写だが飽きずに引き込まれている。謎解きと言うより若い主人公達に感情移入もあったり登場人物の人物像にも興味がわいたり。。同時多発的に興味を引く。やっぱり最後は宮部みゆき女史の語彙や類い希なる表現力に惹かれてるのか。。女史自身に惹かれているのか?(笑)
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.56
(5pt)

悪意の存在

第1部と第2部まとめてのレビューです。この小説は面白いと思います。同時に恐ろしいとも思うのです。柏木という生徒の自殺に始まる物語ですが、第1部に展開される、大人だとか子供だとか関わりなく描かれる悪意にぞっとします。
 私もある一人の登場人物が抱く悪意を感じたことがあります。その瞬間をまざまざと思い出してしまいました。
 (これは架空の話ではなく、本当に起こった事件ではないか)と思いながら読んでいました。
 中学生たちの自立した思い、行動に感動しています。
 私の中学時代は、こんなに深く何かについて考えるということはなかった。確かに、現実的ではない描写、場面も感じることがありましたが、小説なのですから。今のところ現実と逸脱しすぎる場面もありません。
 人間である限り、背筋が寒くなるような悪意を一瞬でも抱かなかった人間なんていないと思います。その悪意の存在を改めて考えることができたことが私は嬉しかったのです。
 いよいよ、第3部に入ります。心して読んでいこうと思います。
 余計なことですが、ぜひ、ドラマ化してほしいと思います。
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.55
(5pt)

中学生日記ですが

用意周到に張り巡らせた、中学生日記と言っては過言か。
面白い、もちろんダントツに面白いです。ただ、読者対象は中高生ですね。
現実、今中高生で小説読み始めたと言う子は大抵宮部みゆきを選ぶみたいです。
文体が平易で、ラノベからの乗り換えもうまく行くでしょう。
中学生達の行動みてたら、自分の中学時代を想起してしまい恥ずかしくなってきましたが…。
彼のまるで小説のような文章、私も当時そんなような文章を書いた記憶が…。

三冊3日間で読んでしまって完全に寝不足です。

どなたか書かれてましたが、帯のアオり文章やら新聞の宣伝文句はちょっと的外れでしたね。
真相自体は二巻の真ん中辺りで大体予想つきましたので。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.54
(5pt)

これは中学生達へのエールなのだ

読み終えて感じたのは、これは中学生達への宮部みゆきのエールなのだろうということ。
「いじめ」や「自殺」という現実の問題に対して、宮部みゆきは作家として、真摯にメッセージをこの本に込めている。
「ともだちがいるよ」「未来はあるよ」というその陳腐で誠実なメッセージを、なんとか伝えようと、ただそのためにこの重い三冊の本を書いたのだ。
ただのミステリであるなら「事件」と「法廷」の二部作でいいはずなのだ。
この本は、ただの謎解きではないのだ。中学生達が裁判をするという無理を書き通すためには、そこに同じ重さの「決意」を書く必要がある。
彼らの心の迷いやうつろい、不安や決断を丁寧に書いていくことで「学校内裁判」というファンタジーの中に、むき出しの現実が、心の叫びが書かれている。
くりかえし「わかっているよ、わかっているよ」と言っているのは、宮部みゆきという作家その人なのだ。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.53
(4pt)

ミステリーとしては面白いです

榊原君が真実を知っていたのは想定内ですが、
その結末までの持って行き方は、ぐいぐい読者を引き込む要素があり
面白かったと思います。
しかし、その結末の描き方に違和感を覚えました。
その違和感とは、
・「ソロモンの偽証」とタイトルを打っているのに、
 榊原君の弁護人という存在の「偽証」だけが決着がつけられて、
 樹里の最後の証言の偽証は放っておかれたこと。
・クラスメートが二人も死んでいるのに、
 終わり方が清々し過ぎること。

勝者が涼子や榊原君だとかで、終わるのではなく、
生徒や教師、親、関係者もろもろが団結し、真実に辿り着いたことで全員が勝者ではあるが、
二人の命を失ったといことでは全員が敗者であると
終わった方が、しっくり終わったと思う事。

また、エピローグで学校裁判が伝説として扱われていることも気になります。
それを野田君が「何でも話しますよ」と自慢するかのように話すのは、
違和感がありました。
二人もクラスメートが死んだ過去のことであるので、
申し少し、ためらいや、慎重さがあってもいいのかと思いました。
一度は家族を殺めようと思った野田君だからこそ、
命の重さを感じて、伝説を語るシーンにして欲しかったと思いました。

裁判の終結シーンでもあり、この物語の結末に
作者も長編小説を書き終えた!という脱稿感がにじみ出てくるような
終わり方は、もうちょっと丁寧さが必要かと思いました。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.52
(4pt)

よかった、けどー。

宮部さんのファンとしてはしっかり宮部ワールドを堪能できました。
が、細かいところでひっかかってしまい、前作の{おまえさん」や「ぼんくら」などを100%楽しめたのとは少しちがいます。宮部さんの江戸ものは完全にエンタテイメントとして読めますからね。

私がひっかかったのは言葉づかいです。この時代設定は1990年。今から20年以上も前ですね。公衆電話を使っていた時代です。携帯電話はありません。その頃、「どん引き」という言葉は使っていなかったし全体に中学生たちがどう読んでも現在の中学生に見えます。それは言葉づかいやしぐさや雰囲気ですね。注意深い宮部さんにしては?と思います。それと中学生が使う言葉にしてはあまりにも難解すぎる言葉が山盛りです。判事の井上くんが特に。

筋書きとしてはよくできていると思いますが神原くんの過去に関する記述がくどいかな、と思います。全体にやや長すぎて連載をまとめたような感があります。単行本で出すなら少し書き直したほうがよかったのかも。

でも毎晩少しずつ読んで楽しめました。おいしいものを味わうように大切に読みました。
やっぱり宮部みゆきさんが現在の作家の中ではナンバー1です!
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.51
(5pt)

やっぱりいいわ〜〜宮部チャン

700ページに及ぶ三部作!ん〜〜〜迷ったけどやはり購入。
個人的には二部あたりで少しだれたけど三部作ほぼ一気読みでした。
途中で結末が想像でき、その意味ではどんでん返しもなく少し
肩透かしの点はあるにせよ、法廷においても「そんな〜」と
思わせる場面もありにせよ。中学生を舞台とした彼らの出来事、
弱さ、葛藤、勇気、挫折などなど、時を忘れてかれらと一緒に
ひと夏を駆け抜けた思いです。
さすが宮部さん、圧巻です。本当に彼ら彼女らと笑い、泣いた
三部作でした。よって私の評価は☆5です!

個人的には井上康夫判事とその家族にひかれました。
恐ろしくもグラマーなお姉さん、息子と一緒に「心外だ=!」
と叫ぶお父さん。個人的にはこの家族を取り上げた小説が読み
たいぐらい魅力的なキャラでした。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.50
(5pt)

間違いなく傑作。

待ちに待った宮部さんの現代ミステリー、3部構成で1部で既に700頁を超える大作ですね。
中学校の不自然な事件(凍死自殺)から、どんどん物語が展開するんだけれど、1部の前半から、事件があった中学校の校長と児童の父兄との会話の応酬の臨場感といい、活字の力を本当十分味わえます。やはり宮部さんは現代最高のミステリー作家、今でもミステリーの女王ですな!!自分は、彼女の作品では「火車」、そして「模倣犯」と究極の現代ミステリーの極致的作品で、あれ以上の物はもう書けないんだろうとなとずっと思っていましたが、本作はその上を行く、大傑作になるかもしれませんね。本当迷路のような人間模様、ものすごい濃密度の高い作品のようですが、どんな結末なのか、じっくり楽しみたい。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.49
(5pt)

法廷ものを自由に書くためには

第3巻は,一気に読めました。
法廷ものを,エンターテインメントとして自由に書く為に,こういう手法を見つけたところに,作者の非凡さが窺えます。
レビューの中には,ラストに対する不満も散見されますが,それは,ラストの内容に対する不満というより,あの法廷のやりとりが終わってしまうことに対する戸惑いなのではないかと思います。
それくらい,この法廷の場面は,読書することの喜びを感じさせてくれるものでした。
どのような物語もやがては終わるのですが,ずっと続いてくれればと感じるほど心地よい不思議な世界を,よくぞ作者は作ってくれたものです。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.48
(4pt)

読後感良し!

仕事の合間に読んでいたので、三冊で四週間弱かかりました。
でも久しぶりに『今日はもう寝ないと明日に響くなあ。でももう少し先を読みたいな』
と思わせてくれる作品でした。
一言で言いますと、これまでの著者の現代ミステリーとは完全に一線を画す小説だと
思います。主要人物で亡くなったのは二人で、そのどちらもが明らかな殺人によるもの
ではない事からもその独自性を見る事が出来ます。
本当ならこのような高等な論戦は、少なくとも舞台を高校にしたいところでしょうが、
そうした場合、これほどのキャラクター(劣等生から優等生まで)が集まる事はない
でしょうから、このあたりに著者の苦労が窺えます。
よって、『中学生でこんな事まで考えられる奴はいないだろう』というツッコミを入れ
たくなる場面もちらほらですが、そのあたりはご愛敬という事でいいのではないでしょ
うか。
自分的には・・・
・キャラクターの多彩さ
・ロジカルな観点から、一本筋の通った硬質さ
・全ての登場人物に『救い』があること
などから、非常に読後感のいい作品だと思います。
ただ、私の読み込み不足であったら申し訳ないのですが、途中で三宅樹里が松子を殺
した(心情的にではなく実際に)みたいな文面があったと思うのですが、それが回収
されていないような気がします。
敢えてその部分に引っ掛かりを感じましたので☆4としました。
どちらにしても、今年のミステリーを代表する快作だと思いますよ。
宮部さん、長い間ご苦労様。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.47
(5pt)

宮部さんに感謝……!

9年にわたる連載だったとのこと……宮部さんが途中で嫌にならずに書ききってくれたことに感謝!! 神原弁護人の糾弾シーンが心に棘のように残りました。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.46
(5pt)

ページをくらせる力が圧巻!

第1部から止まらず夢中で読了! このページをくらせる力は半端ない…… これだけ長いのに、途中で読むのをやめようなんて気が微塵も起こらないのがすごい。続いて第3部へ!
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.45
(5pt)

登場人物たちの行動の動機に納得できる

気になる、でも重い、だけど読みたい……数秒の逡巡の末に買った本。みるみる引き込まれてあっという間に読了しました! さすが宮部さん、エピソードの組み立て方が上手い。登場人物たちの行動の動機が納得できて、だから広がっていく展開にもしっかりついていける。第2部が楽しみ〜
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.44
(5pt)

重量も内容も重い…

登場人物が、とにかく多いです。
表紙裏についてる「人物相関図」、何度もみて確認しながら読みました。

しかし、宮部みゆきの人物造形は、いつもぶれない。
ストーリーの面白さはもちろんだけど、
彼女の作品の良さは、
登場人物のキャラクター設定がしっかりしてるとこ。

これだけ多くの登場人物がいながら、
一人ひとりの内面から描かれていて、説得力がある。
ああ、こんな人いるよなぁ、って思ってしまう。

人物にリアリティがあるから、
事件そのものも、あり得ないとは思いながらも、
いや、そんなこともあるかもしれない、と思わされる。

この小説の中心となっているのは、
そこに起こる事件よりも、人々の悪意そのものだと思うけど、
その悪意が、決して特殊なものと思えない。
自分の中にも存在する悪意。
それを、宮部みゆきが書いて見せてくれている感じ。

普段は隠された存在の悪意を、
これでもか、と見せつけられて、恐ろしくなる半面、
解放感のようなものも感じたりして。

なぜ?
人間なんて、みんな悪意の塊だ、
私だけじゃない…
なんて、安心できるから?

しかし、この本は、全3部作のまだ第1部に過ぎない。
残り、2冊で、宮部みゆきはどのような答えを私たちに与えてくれるのか?
救いはあるのか、ないのか?

早く、次が読みたい〜!!
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.43
(5pt)

どうやって収拾をつけるのかと・・・

様々な思惑がありすぎて、誰の味方もできなくなったような状況で
どうやってこの物語を終わらせるのだろうと
なんだか裁判の行方を見守っているようにして読みました。

現実の世界でも
本当のことを調べも確認もせずに
「こうだろう」という先入観だけで
すますことは危険だということを
教えてくれる作品です
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.42
(5pt)

決してリアルではないけれど

現実味、ということでいえば皆無といっていいでしょう。

学園ファンタジーというのが、一番しっくりくるかな。なので読み手は選ぶと思います。

自分には、ピッタリはまった。

宮部さんの作品は全部読んでますが、この作品が一番泣けました。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.41
(4pt)

うまくハメられています。

長いですね!741ページは本当に長いです。

 でも第'T部なんです。

 ラストで方向性が決まりました。

 それにしても、ストーリー・人物描写・展開・・・手が込んでいます。

 収束しそうだな?と思っていると、別の伏線が動き出します。

 意地悪なエゴの塊たちがどんどん話をややこしくしていきます。欲望が絡まなければ、シンプルなものなのですが…どうしてそこまでやるのかな?と思わずにいられません。

 読んでいる方はイライラします。けれど、これ、著者の術中にハマっているということですね!

 少し疲れますが…第'U部に進んでいきたいと思います。
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.40
(5pt)

感動したけど複雑な読後感

切望していた第3部が発刊され、発売日の翌日には読了しました。
さすがに宮部作品。最後まで一気に読ませる力には改めて脱帽しました。
物語自体が短期間での進行(第3巻は数日間)なので、こちらものんびりとしていられない気分でしたね。
2100ページを飽きさせずに読ませるのだから、星5つは揺るぎません。

ただし、起承転結に関して論じれば、「結」がやや単純というか、想定内だったのが少し不満。
第2巻であれだけ「転」を転がしたのだから、推理ファンとしては「もっとぶっ壊してくれ」という感じですか?

ですけど宮部ワールドとしては、この結末でいいんですよね。本作では決して推理小説を読まそうとはしていませんから。
私の浅はかな推察では、思春期の無邪気な悪と無垢な善との対比を書きたかったんですかね。
そして、とても現実的ではない早熟な中学生たちの戦いは、若い世代への夢と期待と見ました。

それにしても被告人はどういう人生を歩んだんですかね。
告発人は、どうなったんでしょう。
そして弁護人は・・・? 検察官は・・・?
エピローグの弁護補佐人の今日の姿を読んで、不思議と目頭が熱くなりました。それだけでも傑作です。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.39
(5pt)

場面が頭に浮かびます。

発売日の深夜に買いに行くほど待ち遠しかった本です。
場面の表現が細かく丁寧なので、その場面が容易に頭に浮かび、勝手に脳内で映像化して映画を見ているかのように一気に読みました。

裁判なので検事側と弁護側が証人を出し合っては尋問をしていく訳ですが、その攻防戦も面白いです。
意表を突かれることもしばしば。
登場人物も期待通りの個性を発揮して、応援したくなる人物も出てくるでしょう。

これから読む人には有罪・無罪のような大まかな推理ではなく、「何」が起きてどんな「思惑」だったかを探りながら読むと良いと思います。
過去のエピソードが意外なところが結びついたりします。

※帯に余計な煽り言葉があるので、読み終わるまでは帯を外しておいた方が良いかもしれません。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.38
(5pt)

ぼろぼろになりながら戦った、ひと夏の記憶の物語

これは、自分たちの力で真実を求めた生徒たちの、
ひと夏の戦いの記憶です。

ひとりの生徒の死からはじまった、
どこにでもある公立中学校が巻き込まれた事件。

クラスメイトが死に、同級生が告発され、
友人を失った事件にも関わらず、何も知らされない生徒たちが、
自力で真相を確かめるために奮闘していた前2巻。

3巻目はタイトルの通り「法廷」。
夏休みのあいだに調べたこと、頼み込んで出廷してもらった証人の証言から、
今まで明らかにされてなかった事件の真相を抉り出します。

他の方も書いていらっしゃるように、短くしようと思えば
もっと短くできる内容なのかも知れません。

ですが、登場人物たちを大切に描くためには、
700ページ×3冊分の分量が必要だったと思います。

登場人物ひとりひとりの友人のように、
家族のように、また教師や地域の大人のように、
この事件の行く末を見守っていた時間は、とても幸せでした。

「この小説に出会えてよかった」と間違いなく思える、大傑作です。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X