猫弁と透明人間

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評判

猫弁と透明人間の評価:

4.22/5点 レビュー 18件。 C ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(4pt)

祝 ドラマ化 第二弾決定!!

今年(2012年)の4月に前作 猫弁 死体の身代金がドラマ放映されましたが、
その後のお話が本編。
なんと、2013年春頃にドラマ化されるようです。
(http://www.d-gensaku.jp/blog_2nd/archives/168 参照)

もちろん前作を読まなくてもこの小説は楽しく読めます。
作者は登場人物を非常に大事に描いていて、暖かみを感じます。
登場人物には、いろんな欠点がありますが、それを個性として受け止めて
優しく描かれており、何とも読後感の良い作品です。

他の方がお書きのように「大人の童話」とは言い得て妙です。
前作のドラマは放送の録画とDVDを、共にくり返し視聴していたので、
小説を読みながら、吉岡秀隆さん、杏さんの声が聞こえて目に浮かぶような感じで
一晩で読んでしまいました。

優しい気持ちになりたい方は一度読んでみてはいかがでしょうか。
猫弁と透明人間 Amazon書評・レビュー: 猫弁と透明人間より
4062177609
No.1
(4pt)

おひとよしで猫好き弁護士の第二弾・大人の童話を読みたい人に

独特のスタイルでつづられる天才弁護士(ペット専門?)百瀬太郎の物語第二弾です。
前作で婚約にこぎつけたものの、いまひとつ実感の薄い百瀬と、こんな変わった経歴の人といっしょになって大丈夫かと不安になる亜子。
ふたりの気持ちのゆらゆらが全編を流れていてほほえましいです。

貧乏な百瀬事務所に送られてきたのは「透明人間」を名乗るメール。気象予報士が番組に使っていたオウムの杉山が、しばらくADに預けているうち、関西弁のやくざ言葉を覚えてしまい、仕事に使えなくなったため、少額訴訟で勝てたらしいのですが、そのオウムが冷遇されているので、助けにいってやってほしい・・・さっぱりわけのわからない発端です。

扱われる事件は、このオウムの件のほか、トイプードルの少額訴訟、回想される世田谷猫屋敷事件。そして中心は事故にあった消防士が意識不明になる医療ミス事件。
それらの事件で、百瀬弁護士とコントラストをなすように描かれるのは、同級生で法学部の教授になった寺本、法律王子ことすべての訴訟に勝てる二見弁護士、そのゴーストである「透明人間」。

今回はこの「透明人間」沢村の悲劇的なひきこもり人生が、中心主題かと思います。彼のトラウマが、入院中の消防士の妻子に出会ったことで癒されてゆき、最後に百瀬に救われるまで。純粋すぎる青年の軌跡として、今回は百瀬以上に心に残ります。

 正義とは何か、弁護士とは何か。あまり正面切った問いとしては描かれてはいませんが、百瀬や、寺本、二見、そして町の老弁護士稲葉の姿を通し、ヒューマン・コメディのほっこりとした暖かさとしてそれがにじみ出るほか、事務所の野呂や七尾、亜子の後輩春美、百瀬の大家梅園など、キャラクターひとりひとりが、端々にいたるまで、丁寧にユーモラスに描きこまれています。

 帯にもあるように、全体は「数々のピースを繋ぎ」という手法なのですが、これは単にミステリとしての意味だけでなく、物語のあちこちに断片的にばらまかれたひまわりのモチーフや、ぬいぐるみの猫タマオの正体、落ちてゆく上履きという謎のイメージ、それに百瀬の歯がゆいくらいのおひとよしなエピソードなどが、ぎりぎりまでモザイク状態のまま読者をひっぱり、最後にぱら、ぱら、とつながってゆきます。
 このあたりの淡々とした力加減が、著者ならではの自然体、あるいは映像作家としての特質なのかなと思います。

 第一作の読者には、この物語がリアリズムな社会派ミステリでないことは、十分了解されていると思いますが、今回は「透明人間」氏をくわえて、いっそう大人の童話のような味わいが増しています。浮世離れした、まるで(「スヌーピー」の)チャーリー・ブラウンのように不器用で抜けている百瀬弁護士が、ある一点できりっと締める、その逆転の優しさが今作でも魅力でした。
猫弁と透明人間 Amazon書評・レビュー: 猫弁と透明人間より
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