マタンゴ
評判
マタンゴの評価:
3.67/5点 レビュー 18件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1〜11 1/1ページ
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マタンゴの評価:
3.67/5点 レビュー 18件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
海洋冒険奇譚を得意としていた作家ウィリアム・ホープ・ホジスンの超短編小説「闇の声」に着想を得て、当時の日本SF黎明期を支えていた作家でSFマガジン編集長の福島昌実氏とショートショートSFという新たな分野を開拓した星新一氏が共同でストーリーを書き起こしたのが「マタンゴ」。
公開当時はPTAが「子供たちにあんな気持ちの悪い映画は観せるな!」と大騒ぎをした、という逸話があるほど強烈な印象を日本人の中に残した。
だが、「マタンゴ」はただのホラーでもないし、ましてや「子供に観せられない気持ちの悪い映画」でもなかった。
隠れたテーマに、当時(今も)大流行していた麻薬汚染への警鐘がある。 美しく見えて人を虜にする毒キノコを麻薬の象徴とし、食べた人間を怪物に変えてしまうことで、麻薬中毒の恐怖を観る人々に訴えていたのだ。 つまり、「マタンゴ」はホラーではなく、麻薬中毒者の大幅増という社会の闇を鋭くえぐった社会派映画だったのだ。
それから時は流れて、唐突に発表されたのが、正統的な続編である本小説である。
出版当時は、てっきり映画用のノベライズで、近々映画化されるのだろうと思い込んで、期待に胸を膨らませていたが、期待は見事に裏切られた。
しかし、小説として立派に成立していて、読むたびに恐怖に襲われる。 現代、そして未来になっても人間は麻薬から逃れることはできない、という作者の予言めいた警鐘が、文体からひしひしと感じられるからである。
これは至高の小説である。
だが、いつの日か映画化され、社会を騒がせてほしいと願う。
(要注意)この小説を読む前に、レンタルでもいいから映画「マタンゴ」を必ず一見することをお薦めします。 そうしなければ、この小説の本当の怖さを理解することはできませんから。 映画を観ずに読むと「こんな気持ちの悪い小説を読んではいけない」となってしまうので。