沙門空海唐の国にて鬼と宴す

評判

沙門空海唐の国にて鬼と宴すの評価:

4.33/5点 レビュー 166件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全165件 141〜160 8/9ページ
No.25
(4pt)

中国史に踏み込んだ奇談

空海という日本宗教史の著名人を中国での活躍を歴史奇談としてまとめたところに
本書のユニークさがある。
全刊を読み進めるうちに、著名な楊貴妃や白楽天など、中国の歴史上人物が数多く
登場し、ストーリーのふくらみに感心させられる力作である。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.24
(4pt)

壮大で痛快な。

友人に勧められて読み始めたのですが、長編をあまり読み慣れていない自分でも最後まですんなり読み進めることができました。それも物語の面白さに加え、テンポの良さ、人物の個性が生き生きと描かれているからだと思います。
半世紀を越える怨念を軸に巻き起こる数々の怪奇を、異国から来たひとりの僧である空海が解決していくというストーリーは壮大で、実に痛快です。
ただ少々、ところどころに説明くさかったり、(個人的には)超人過ぎる空海にあまり入り込めない部分もあり、☆4つとさせて頂きました。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.23
(5pt)

作者と密教はよく似合う

作者は密教について研究しており、深い理解があるだけでなく、そもそも密教との相性が良い人なんだなあと思う。

司馬遼太郎の「空海の風景」は作者も当然読んでいるだろうし、下敷きにしているかもしれない。ただ、「風景」の表現が「〜かもしれない」「〜なのだろうか」などのオンパレードなのは小説でないから仕方がないとは言え、「基本的に空海に納得していない」ためと思われる。 空海のレトリックを「不正直」と決め付け、様々な事跡に疑問符を付けて回る「司馬史観」には国民作家の不自由さを感じるしかなかった。アクの強い人間にはあまり好感を持たない傾向も垣間見えた。

一方で、このシリーズは名著「空海の思想について」(梅原猛)と思想的に共通する点が多いように思う。 どこが共通しているかの細かい点はさておき、「空海が大好き」というスタンスで書かれているから読んでいて気持ちが良い。別に空海を手放しで褒めなければならない、というわけではないが、常に首を傾げながら書いているが如き「風景」の「不自由さ」とは対照的であると思う。

梅原氏や夢枕氏が空海的・密教的であり、司馬氏はそうではない、と言ったら叱られるだろうか。

いずれにせよ、とにかく面白いので是非お勧めしたい。


沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)より
4198931356
No.22
(5pt)

面白い

多作な作家の作品であるが、私にとっては「陰陽師」シリーズ以外ではこの作品が初めて読んだ作品だった。
史実はところどころに散りばめる程度に置いてあり、物語として空海の「天才」を爽快に描いている。
史実がこうならさぞ痛快だろうと思わせてくれる、上級の娯楽作品である。

本作の空海−橘逸勢のコンビは、陰陽師の安倍晴明−源博雅コンビと好対照を成している。
好漢ではあるものの「凡人」の域を出ない者の視点から、空海の天才性を描写しており、陰陽師の描写が好ましい人にとっては、安心して読める作品だと思う。
文庫4冊の長編ではあるが、面白さは秀逸で、長さを感じさせないくらい一気に読んでしまった。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.21
(4pt)

長かった…


ご存じの通り1巻1巻が長いっ分厚いっ!!(驚)

初めはなかなか楊貴妃の時代のくだりにいかなくてヤキモキしながら少しずつ何日かかけて読んでたのですが、2巻後半〜4巻と一気に読んじゃいました。

会話のリズムと言うか雰囲気だと思うのですが、陰陽師をずっと読んできた私にとっては空海が晴明に、逸勢が博雅にみえる所がちらほらと…(私だけ??)

個人的にそこだけ気になったので☆1つ減点です…それ以外は楽しく読めました。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)より
4198931356
No.20
(5pt)

陰陽師と双璧の作品

この物語は「陰陽師」を書き始めてから1年後に書き始めたらしいですが、陰陽道や密教の面白さを感じさせてくれる伝奇小説です。専門的な知識はその辺の学術書に任せて、この作品では空海という人間の面白さや呪術合戦を楽しみましょう。陰陽師のキャラクターである安倍清明と源博雅のコンビのやりとりを彷彿とさせる空海と橘逸勢も楽しめます。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.19
(5pt)

理屈抜きで面白い!!

夢枕獏の小説は分厚い、字が大きかったり、描写場面が多いからかもしれないが、とにかく量が多い。
その大量な活字を一気に取り込めるから面白い。
志村けんがすいかを一気に食べる感覚に近い、痛快である。
空海という人物は、よく「天才」名で形容されるが、私は「奇跡」という形容のほうがピッタリだと思う。
歴史的な意味で空海という人物が「奇跡」だという事を理解しないで、
密教の体系が日本にだけ、今も連綿と続いている事は理解できないと思う。
まぁ、そんな講釈は抜きにして、この小説は面白い。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)より
4198931356
No.18
(5pt)

世界の空海

ハードカバー3冊で読みました
抜群のスケールの物語
橘 逸勢との友情は
清明と博雅を髣髴とさせ
めちゃくちゃ楽しい深い
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.17
(5pt)

他の仕事をほっぽらかして読んでしまった

大変面白かったです。ほんまかいなぁと思いながら・・・小説です。真実のはずがないのですが
  陰陽師以来の おおはまりです。4冊一気に読みました。

  で 4巻から逆に配達されたのは・・・アマゾンさんの プチ嫌がらせ?
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (徳間文庫)より
4198931348
No.16
(4pt)

『陰陽師』好きなら入りこみやすいかも

栄華の後の衰退をたどり始めた唐を舞台に、
空海という異能者に、秀才ではあるが枠の中に生きる橘 逸勢を組ませており、
平安朝−安倍晴明−源博雅のラインを彷彿とさせる。

1ノ巻〜2の巻を読んだだけだが、あえていうと、
夢枕獏の、静かな水銀の湖のような安倍晴明というより、岡野玲子の、変遷していく安倍晴明の方に近いかもしれない。
3の巻以降で、夢枕獏がどのように化けさせるのかが非常に楽しみ。

なお、天才としての空海は、夢枕獏が独自に作り上げたのではなく、
司馬遼太郎の『空海の風景』(中公文庫)でも十分にうかがうことができる。
こちらも合わせて読むと、更に楽しめると思う。

また、同時代人としての白楽天が出てきたり、胡人達が絡んでくるのも、なかなか興味深い♪
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.15
(5pt)

空海が魅力的

何年か前に出た本だったんだけど、新書化された。ずっと読みたかったので、うれしかった。

内容は、空海が無名の遣唐使として唐に渡るところから始まる。

怪しげな事件に巻き込まれながら、密を得ようとしている若き日の空海を非常に魅力的に描いている。

まだストーリーは始まったばかりで、今後の展開が楽しみ。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.14
(5pt)

空海の世界観が面白い

話も面白くなってきた。楊貴妃なんかも出てきて、とっても興味深い。それ以上に、ところどころ出てくる空海の世界観は面白いな。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫)より
4198931208
No.13
(5pt)

大長編小説の面白さを満喫できる

この長い小説も完結。著者があとがきに書いているように大傑作。小説ってこんなに面白いもんなんだなぁ。

3巻から4巻にかけては、もう読み始めたら止めることができないほどの面白さ。

また、空海を初めとして、登場人物がとても魅力的だ。また、密教の世界観も空海の言葉でうまく表現されていて、とてもわかりやすい。

なんで今まで読まなかったんだろう。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)より
4198931356
No.12
(4pt)

待望の文庫化!

執筆期間17年、総原稿枚数2600枚超の大作!

留学生として入唐した、若き日の空海、橘逸勢。
やがて二人は、漢王朝と、そこに巣食う魑魅魍魎との
因縁に巻き込まれ・・・

人物設定、シナリオ共に「陰陽師」の焼き直しかと
侮っていましたが・・・面白い!

グイグイ引寄せられ、一気に読了。
長恨歌の下りで、鳥肌が(笑)

司馬遼太郎「空海の風景」読了済みの方に、
是非読んでいただきたい。
「沙門空海…」読了済みの方には「空海の風景」を!
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)より
4198931356
No.11
(5pt)

夢枕獏が描く空海は生き生きとして格好良い

私は夢枕獏の熱心な読者ではありませんので他の作品との比較はできませんが、文句なく面白かったです。これが夢枕獏節なのかと思うと、彼が流行作家としての地位を築いているのも頷け、別の作品も是非読んでみたいと思うように。

本書は言わずと知れた日本史におけるスーパースター、空海を主人公とした歴史ものファンタジー。玄宗・楊貴妃の安史の乱、それを歌った白居易の長恨歌・・・、通常の空海伝では登場するはずもない人物や歴史的事項を巧妙に組み合わせた、さながら歴史パズルのような物語です。空海の人となりについても密教がもつ呪術的な側面、空海伝説が彩る神秘的側面が強調されており、およそ現実的・仏教学的な空海像からはぶっ飛んでいます。しかしながら、民間の弘法大師信仰における「空海」を表現しようとすれば、このような超常的能力者になるのかもしれないと思わせもする、泰然とした魅力的な人物となっています。

私は常々、空海が唐留学時代の記録を残さなかったことを残念に思っていました。しかし、夢枕獏のような想像力豊かな作家にとっては、その不明こそが創作の原動力になるのでしょう。同じように自身の想像力を頼りに空海を描いた作家に司馬遼太郎がいますが、本書では端々で司馬の『空海の風景』からの影響も伺えます。合わせて読めば、より空海に親しみを感じることができるのではないでしょうか。

作者は巻末あとがきで、空海の日本編もいづれ書くと言っていますが、それを読める日が来るのが今から楽しみでなりません。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.10
(5pt)

実はタイトル通りの話

「空海が中国は唐の国で鬼と宴会をする」
タイトルを意訳すると(?)こうなるわけですが、実はこのお話は本当にそういうお話です。

空海が唐に来て、事件に巻き込まれ、大団円として鬼と宴会をするのです。そして、最後に日本に帰っていく…。要約してしまうとそれだけのお話です。

しかし、銀英伝が「キルヒアイスが星空を見てから、ローエングラムの息子が星空を見るまでの話」と要約されるがごとく、面白いのは頭と終わりではなく、その経過であり、その表現の豊かさです。そして、夢枕獏という著者は、この「中間を描かせたら芸術」ともいえる描写力を持っている…。

天才・空海の描写は、何でも吸収するタイプ。一を持って十を知り、十をもって百を為すハイパワー振りです。日本に帰った後の彼の活躍も読んでみたくなります。

というわけで、この本は読んでいる最中がなかなか幸せな、面白い本でした。

もし、遣唐使時代の中国や日本の歴史について覚えるのが苦手…と言う受験生がいたら、ちょっとこれを読んで見ることをお勧めします。きっとこの時代についての興味がわいて、少しだけいろいろな数字が覚えやすくなるでしょう。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.9
(4pt)

夢枕作品の入門書にも

前回レビューを書いた巻ノ一の続きです。
 この二巻では、いよいよ前巻でネタ振りされていた、唐の都で動き始めた何者かの呪いのその根源がじわじわと明かされていきます。
 のちに長恨歌で知られる白楽天、そして日本からの留学僧としてきていた空海、橘逸勢の前に、その中核が示されていきます。秦の始皇帝の廟の側の地下に埋められた大量の兵馬俑を動かした呪い。夜な夜な都掲げられる現皇帝の死の予言。それらの大本にあるものとして、玄宗皇帝と楊貴妃との話が語られ始めます。
 その全貌はこの巻の最後に、阿倍仲麻呂から李白へとあてた書簡という形で読者に知らされます。ネタバレになるのでここでは詳細伏せますが、そこには安禄山の乱でいったんは都落ちしていく玄宗皇帝や楊貴妃たちの旅の途中で有った事が語られます。史実では、楊貴妃はその途中で皇帝陛下おつきの宦官の高力士に楊貴妃が殺されたことになっており、そこに墓陵もあるのですが、この物語ではそこで一つの事件が起こります。
 日本で多々見られる、実は楊貴妃は日本に渡っていたというそういう単純にネタバレするような事ではなく、とある事件が起こります。
 そこが、彼らの生きる時代に影響を与えており、というのがこの「空海」物語の物語世界です。実在の人物、架空の人物、実際の事件、全くの虚構、巻を進めるごとにさらにモザイクに虚実織り交ぜながら語られる空海とその周囲の面々の物語が、より幻想的伝奇的様相をこの巻からは見せ始めます。
 また、空海の物語を通して、夢枕獏という作家が深くはまりこんだ仏教的世界がここでは前面に押し出され始めます。仏教世界といっても、密が主体の考えですが、彼が「涅槃の王」で示したそれを更に前面に出て来ています。他の夢枕作品においても、この考え方は結構キーになるポイントなので、そういう意味ではこの本は夢枕獏作品に入っていくいい入門書かも知れません。
 全部で四巻組ということなので、折り返しのこの第二巻ですが、次巻一気に話が動くための舞台が整ったところまで話は見えて来ました。次巻がさらに楽しみになる一巻でした。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫)より
4198931208
No.8
(4pt)

面白くなりそうな予感あり

さて。
 長いタイトルですが、本書「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は夢枕獏さんの本で、一応すでに完結しているもの新書サイズとなって再登場したものです。夢枕さんは現在も「キマイラ」「陰陽師」「餓狼伝」「サイコダイバー」などなどの完結していないシリーズをたくさん書いておられるのですが、これはきちんと完結しているという事もあり、手をださせてもらいました。なんせ完結していないシリーズに手をつけると続きが気になって仕方ないから(とはいえ買うんですが。今日も今日とてグイン・サーガの新刊、第115巻「水神の祭り」を買いますが)できるだけ避けるようにしているので。

 で、本題に戻して紹介ですが、本書の主人公は、タイトル通りの「空海」と「橘逸勢(たちばなのはやなり)」の二人です。話が進んでいくとまた変わるのかもしれませんが、一巻ではこの二人でなんとなく「陰陽師」の阿部晴明・源博雅コンビに雰囲気がよく似ています。この二人が遣唐使として中国の長安に渡って、怪異に介入するところまでがこの一巻なんですが、なんていうんでしょうか、かなり壮大なスケールの話になるような予感をさせる仕上がりになっています。もちろん、史実からしても当時の遣唐使の常識的な二十年というようなな長い期間は空海は唐にいませんでしたから、話的には数年の話になるのでしょうけれど、大風呂敷をひろげてくれそうな感じがあります。

 この調子であれば、話のふりにでてきている白居易とか楊貴妃とかも絡んできそうだし、かなりおもしろくなりそうな予感があります。空海といえば、司馬遼太郎さんの「空海の風景」でもその天才ぶりが描かれていましたが、本書でも同様に、彼は何でも吸収し、楽しんで咀嚼する傑物として描かれています。歴史的事実を見ても、確かに同時期に海を渡った最澄と比べてそういう側面は強くあったようで、それが夢枕獏の作風と見事にはまってとても魅力的なキャラクターとなっています。
 蘊蓄を語り、法力を駆使してあやかしを退けたりする超人的な部分もさることながら、なにもかもを飲み込んでいこうとする力強さに強く惹かれます。これくらい人間バイタリティがあるとなんだってできるだろろうなぁとちょっと羨ましくも思ったりです。

 巻ノ一と二が同時発売されていて、三と四が今月末のようなので楽しみにしたいと思います。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)より
4198931194
No.7
(5pt)

ただ面白い!

本書は面白い。弘法大師が遣唐使として生活している唐での活躍を描く第一弾である。フィクションだが、歴史上で勉強になる点も多く、時代考証うんぬんと言うより、ただひたすらに楽しんだ。快感である。一気に読み尽くせるところも嬉しい。話は途中で終わってしまっているので、速く「巻ノ2」を買いに行こう!
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1 Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1より
419861878X
No.6
(4pt)

お薦めではある・・・

確かに面白く、一気に読める。次々と展開する内容は流石に著者が長年温めてきたことを充分すぎるほど伺える。
ただ空海と逸勢との会話が、清明と博雅との会話かと思えてしまうのは当方だけかなと・・・
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1 Amazon書評・レビュー: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1より
419861878X