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立証
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立証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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強姦未遂事件と放火殺人事件がどこでどう結びつくのかが分からず楽しめます。 ストーリーは良くできていますが、登場人物に裏切られたような気持ちになることは否めず、読後はスッキリした気持ちにはなれません。 最後は会話としての説明がくどくど続く感があり、殆ど口を挟まずこの説明を聞いている相手が、果たして理解できているのかを疑ってしまう。 | ||||
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深谷忠記は、壮&美緒というシリーズ・キャラクターが活躍するトラベルミステリーと、本書のような社会派的な本格ノン・シリーズとを交互に書いているが、最近は前者は“お休みして、後者のほうに重点を置いて”年に一作発表しているようだ。本書はそんな範疇に属する’07年発表の長編『傷』を今回の文庫化に伴って『立証』と改題した作品である。 主な事件は大学教授の「強姦未遂事件」と若い男女の「放火殺人事件」である。ストーリーは、それぞれの関係者の行動と放火事件を捜査する刑事の視点で進行する。 やがて双方の視点が交錯してきて、ふたつの事件の繋がりが見えてくるのだが、いろんな事情が複雑に絡み合って、なかなか一筋縄では終わらない。とにかく、ミスディレクションと、どんでん返しに次ぐどんでん返しの連続で、読者に「そうではないか」と思わせておいて、次はまったく別の展開をみせる。 そして・・・あらたな殺人事件が発生するに及んで「どう落ち着くのだろう」と読んでいて迷ってしまう。やっと、終章のひとつ前の章でやや真相が見え、終章で、最後まで謎だった陰の真犯人の意図と罪が明らかになるのである。これだけ複雑な構図を持っていながら、いわゆる大作ではなく、一気に読み切ってしまえる長さに収められているのもいい。 さすがはミステリーの手練れの手にかかった作品であるといえよう。 | ||||
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