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たましくる



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たましくるの評価: 4.00/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

ファンタジー要素もあるが、ミステリとしてアンフェアではないです

イタコで未亡人の若いお姉さんと、ひょんなことで知り合ったもそっと年上のお姉さんコンビの、
推理ミステリ短編集。

一つ一つの話はそんなに長くなく読みやすい。たまに現地の雑学なんかもでてきて、
情景描写も、特に一話が哀愁感じました。
女性二人が主役なので、百合かな?と期待したら、特にそういう描写はなかったです。
東川先生のライオンシリーズの時も思いましたが、別に女性コンビだからって、
ターゲット層をより広くとるためには(?)、
作者さんが好きでもない限り、百合は望めない感じでしょうか。
主人公の片方がイタコさんなので、若干幻想的描写がありますが、
基本的に、犯行方法や、推理の過程には、水を差しません。
ちょっとした気づきのきっかけになったり、ドラマ性をいい意味で若干感傷的にしたりするくらいな印象。

女性の生きづらさにスポットが当たってる感じなので、
例えば、第二話(便宜上)で、妻に不人情な事を言った夫を、
主人公の片方がぶっ飛ばす描写等は爽快で、
その話でゲストヒロインのある方が、その主人公にお礼を言った際は、
自分はすぐ何に対してのお礼が予想ついて、当たってました。
その描写は良かったんですが。

その一方で、不人情夫をぶっとばした同じ女性主人公が、
その話の、また別なゲストヒロインのある行為を責めたのは、
少しもやっとしました。
その存在をどうするかは、その存在を内包している人が、決めるしかないし、
決めるべきだと思います。
そこは他人がとやかく良心をふりかざして責めるべきではない。
その存在を、当人が、良く向き合える自信がない場合や、環境、日本の社会制度等、
様々な側面から、一概に、ある選択をした女性を、まさに、ほかでもないその選択行為を免罪符にして、
その選択をした女性を責めるというのは、一方的。
じゃあ、他人が、その命の責任を負えるのかっていう。
その命を、私が最後まで責任見る、(経済的バックアップも含め)って人でもない限り、
他人が正義感ふりかざして、その命が可哀そうとか知った風言うべきではない。
そこだけ気になったので星3で。
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
4101355835
No.3:
(3pt)

読後感が心地よい

堀川さん初読だった「これはこの世のことならず」の前作にあたります
登場人物の詳しい背景が描かれているので、やはり本作を先に読んでおいたほうが良かったみたいです
特に、千歳の世話をしている幸代と彼女の双子の姉(故人)に関しては、これほど悲惨な体験をしていたとは…
幸代たちに限らず本書に出てくる女性)は、老いも若きも同じ様に、貧しい暮らしの中でどうにもならない恋に苦しんだり、『家』というものにがんじがらめにされたりして、深い深い哀しみと恨みの中で命を落としていきます
それでも、この物語がそれほど暗く哀しい終わり方をしないのは、千歳の論理的な物の見方、考え方と東北・青森の自然や人情が随所に散りばめられているからでしょうか
「みちのく」だからこそ描けるイタコ千歳の物語世界です
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
4101355835
No.2:
(3pt)

読み物の評価はX

基本、読みやすいものしか読みません。私の読み物の評価はきわめて偏っています。

この読み物は、ちょっと暗い感触のオカルトが若干入っていて推理もの、これはひょっとしたらおもしろいのではと思い購入したのですが、私には読みにくかった。
作品としてはちょっと無い趣向の、おもしろいものだろうと思います。合う人にはおもしろく読めると思います。
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
4101355835
No.1:
(3pt)

やや味気ない

盲目のイタコが探偵だったり、主人公が元遊女だったりと設定は面白いのだが、どうも事件が味気ない
最後の事件以外、6,70ページ程度の短編なので、依頼人、犯人、被害者とそれらの家族が
一人二人出てきたら、推理パートも無くあっさり事件が終わり次の事件に移ってしまう
雰囲気はいいのに、これではどうも盛り上がりに欠けてしまう
いっそ150ページぐらいの中篇2、3話で一冊の本にしてくれたらと残念に思ってしまった
悪くは無い作品なので、次回作に期待したい
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
4101355835

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