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たましくる
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たましくるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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私が初めて読んだ堀川アサコ作品です。この作品で堀川アサコさんのファンになり、ほとんどの著書を読むようになりました。 昭和6年の弘前が舞台。当時の時代風景や情緒を味わえる作品です。 殺人事件を扱いますが、幻想的な事象も絡み、独特な雰囲気になっています。 戦前は貧困による子殺しや人身売買が行われていた時代でした。この作品はそうした時代背景を取り入れています。ともすれば暗くなりがちな設定ですが、19歳の千歳の明るさや6歳の安子の愛らしさにより作品に透明感を持たせています。 (主な登場人物) 千歳:名家の末娘、盲目のイタコ、未亡人、安子の父方の叔母、19歳 幸代:安子の母方の叔母、27歳 安子:母を亡くした女の子、6歳 (目次) 第一話 魂来る(たましくる) 第二話 ウブメ 第三話 インソムニア *押し入れの中 第四話 紅蓮 | ||||
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大変に奇妙な磁力を持った小説です。 奇妙というのは、こういうことです。 この小説、読んでいて、つっこみどころ満載なんですね。 例えば、「イタコ千歳のあやかし事件帖」というタイトルであるにもかかわらず、千歳がさっぱり主人公らしくない。地味で、目立たない。むしろ幸代のほうが、よっぽど主人公らしい。 あるいは、オカルトに対するスタンスが、作品によってぶれている印象をおぼえる、とか。 そういったことに、首をかしげながら読んでいて、普通なら、つまらないと感じるはずなのに、なぜかおもしろいんですね、これが。 たぶん、その理由のひとつが、文章の魅力かな、と思います。 きれいな文章で、人によって好みはあるでしょうが、私個人の波長にあっていて、心地よいのです。 熱烈に次が読みたいとは思いませんが、たまたま手にしたらたぶん読むだろうな、という気持ちです。 | ||||
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貧しく厳しい生活をしている登場人物、話の内容自体も暗い話があったりするのですが、不思議と最後は清々しくほのぼのした気分になり、読み終えると気持ち良いんですよね。こういう物語をかける人は実は結構少ないんじゃないかと思います。 謎解きも随所に伏線が散りばめられていて、終盤で全てが噛み合いスッキリと爽快です。本当におもしろかったです。 堀川アサコさんの独特の世界感に大ファンになりました。もちろん続編も購入予定です。 | ||||
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とくにもんだいはなしのため、 かんそうはとくにない、おきゃくによぶんなてまをかけさせるな。4 | ||||
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タイトルにつられて初めて手にした作家さんでしたが、当たりで嬉しいです。 起こる事件自体は暗いですが、不思議と透明さや明るさがあり、 読後感のいい作品で、朱川湊人、恒川光太郎などが好きな方にはおすすめです。 | ||||
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昭和6年弘前を舞台に、イタコである千歳と一緒に暮らすことになった幸代を主人公にしたミステリーものなんだけど、これがどうにも嵌る面白さ。 全4話の構成は、それぞれに異なるミステリーが出てくるが、設定がしっかり完成されているので、作品の世界が潰れないまま、独自の世界観で謎解きされてゆくのかとにもかくにも面白い。 雪に閉ざされた青森弘前のイメージと、イタコ千歳に幸代に、泣くとき声を出さない姪安子の3人が物静かに暮らす舞台設定に、物騒な殺人事件が挿入される構成と、なんとも魅力的な登場人物たち。 これはなんとしても続編をと願ってしまうハマる本。 | ||||
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最近の複雑なプロットや緊張感を伴うハードなミステリーが多い中、なんかほっこりするミステリーだった。 大正中期から昭和初期という貧しかった時代背景や青森県弘前が舞台故、会話が優しい東北弁で書かれているため 全編に通じて、哀愁やら郷愁やらを感じる作品だった。 貧しく口減らしの為に幼くして苦界に売り飛ばされた双子の姉妹の双子なのに見事に違う生き方や 関わりあった、東北の御大家の家族のあり方など、女性ならではの感覚で書かれてあり 穏やかに共感する所が多かった。 後味の良い好感の持てる作品だった。 | ||||
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