■スポンサードリンク


夜の訪問者



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
夜の訪問者 (1971年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

夜の訪問者の評価: 4.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

ブロンソンの柄じゃない…ネ?

『激突!』『運命のボタン』等、
映画化されたサスペンスフルな作品群で有名なリチャード・マシスン。
命日(6月23日)が近かったこともあり
チャールズ・ブロンソン主演、テレンス・ヤング監督によって映画化され
TVで何度も放映された原作本を初めて読んでみた。
不条理な恐怖を身上とする諸作品とは毛色の違った長編。
そのムカシ、若気の至りで強盗の片棒担いだ過去を知る悪い仲間との再会で
愛する妻子との平和な暮らしが揺らぎ始めたレコード店主クリス。
デウ゛ィット・クローネンバーグ監督の
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
の元ネタなのは一目瞭然。
キレの良いアクションとそれに付随する“暴力”の脂が
ノりに乗ってた頃のブロンソンは文字通りのはまり役…。
と、言いたいが
小説の主人公クリスの印象とは明らかに毛色が違う。
なんか、こう線の細そうな…真面目そうな…
家庭の危機にさらされ
痛めつけられ
ニッチもサッチもいかなくなって
涙さえうかべてしまトコロなんざ
『扉の影に誰かいる』で共演の“トニパキ”こと
アンソニー・パーキンス?
マシスン作品の映画だったら『ヘル・ハウス』
でラストまで生き残るロディー・マクドウォール?
『激突!』のデニス・ウィーバーなんか
思い浮かべながら読んだらシックリきそうだね。
夜の訪問者 (1971年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:夜の訪問者 (1971年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000J957LE
No.1:
(5pt)

緊張感がラストまでつづく

クリスとヘレンのマーティン夫妻宅に、晩くにかかってきた電話。クリスを「殺しにいく」という。娘のコニーを気づかいながら、戸締りをする二人に前に、拳銃をもった男があらわれる。 ・・・

冒頭から不気味な展開。得体の知れない人物が、いきなり家に侵入してくるシーンが、かなりこわい。『激突』のように、わけのわからない恐怖を演出するのが、マシスンは上手だなぁと思う。もっとも、正体は、クリスの過去への恨みをもつ人物たちというのが、すぐに分かってしまうのだけれど。一本の電話から、彼らが、マーティン一家を苦境に陥れるのだが、緊張感はラストまでつづいていく。内容がこいわりに、ページ数が少ないので、一気に読了してしまう。

夫が暗い過去を持つことを知った、生真面目な妻の微妙な心の動きが、真実味があって良い。二人の行くすえが、リドル・ストーリー的であったりする。

チャールズ・ブロンソン主演の同じタイトルの映画の方は、見たんだろうけど、記憶にないなぁ。
夜の訪問者 (1971年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:夜の訪問者 (1971年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000J957LE

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!