純平、考え直せ

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純平、考え直せの評価:

3.85/5点 レビュー 81件。 B ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 41〜60 3/4ページ
No.30
(4pt)

劇的ではないからこそ感情移入

お話のディティールはすごい劇的な感じがするが、純平本人は淡々としている。
恐らく小さな頃からの家庭環境でそこまで自分に期待していないのかもしれない。
お話の根底に作為的な感じがしないので、本当にリアルに感じる。
やってることは正しいとは思わないが、思わず応援したくなる。できれば救われて欲しいと思う。

奥田さんの作品は群像的だ。決して主人公に寄りかかったりしない。
純平の行動を見て読者の心情が入り込む余地があるので夢中になれる。
多分誰もが後半になるにつれ自然と純平、考え直せって思ったんじゃないのかな。
物語に出てくるおじさんが「若い時は経験がないから待てない。この先いいことがあるかもしれないのに」←うる覚え
という妙に悟ったセリフを言う。このおじいさんは奥田氏本人みたいだな(笑)

ラストは読者に想像させる。決して逃げたとかではなく、そこの部分は不要なのだろう。
それまで純平のプロセスを見て、読者がこの純平に対してどう感じるか、それが大事だということなんだろう。
なのでラストの殺しのシーンは不要だ。

鼻の奥がツーンとなるような作品。俺も実際目の前に純平がいたら一声止めてたのかもしれない。
あー誰か質のいい脚本家がドラマ化してくれないかなー 2時間ドラマで丁度収まるよこれ。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.29
(5pt)

この後、彼がどんな人生を送ることになっても、ふと思い出すであろう短い自由な時

初めて男として惚れた兄貴のために、貴重な青春を捧げたい。
どうせ普通に生きても、自分のような人間には美味しい生活は見つからないのだから。という若者ならではの悲痛な思い。

大きな「仕事」の前に未練を残さないようにともらったわずかな休暇と金で、
よりによって本当の青春と仲間を知ってしまった主人公。

大人になってから思い出す、夏休みのような、モラトリアムな大学時代のような、好きなことができたほんの短い期間の話です。
奥田作品の中でもかなりコンパクトに中身が詰まっていて、登場人物は簡単に救われもしないけど、絶望だけを見せつけられるような悪趣味な小説でもありません。好きな一冊です。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.28
(4pt)

単純に面白かったの

「空中ブランコ」「町長選挙」「サウスバウンド」etcと奥田英朗さんの小説はほとんど読ませていただきました。ホロッとさせらりたり、クスッとさせらりたり、となかなか好きな作家です。ただ、精神科医伊良部氏のことが頭の片隅にあるせいか、この「純平、考え直せ」は伊良部氏のでてない「サウスバウンド」「家日和」などとくらべると、どうかなというのが率直な感想です。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.27
(4pt)

せつない、男の最後の三日間。

純平が鉄砲玉になる最後の三日間の話である。
とてもせつない。全体にうっすら、父親、母親の愛をまともに受け入れられなかった男の悲しさが染み渡る。

親の愛をまともに受け入れなかったからこそ、人の優しさや温もりにとても敏感な男だ。
なので騙されやすい、鉄砲玉になった理由もヤクザの上司にうまく使われた結果そうなってしまった。
純粋に人の愛に飢えてる男だからこそ、物語の主人公になりえる。

ここはうまいと思う。ネットの掲示板の人の、まるで他人事のような、本気で心配してるのかわからないような応援が物語を客観的に見せる役割を見せてくれる。

見てる自分もドキドキする。正直鉄砲玉を辞めてもらいたい。もっと別の道がなかったのか、
読んでる読者も自然にそう思えてしまうような魅力が純平にある。
最後は唐突に終わる。この作者は読者に話の最後を預けるという手法をよくとる。
理不尽のようだが、とてもリアルティもある。

最後のページを閉じたときに思わず祈ってしまった。生きていてくれと・・・
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.26
(4pt)

意表をついた視点の切り替わりが見事

ヤクザの若い衆、純平が鉄砲玉となる。決行日までの三日間の物語。
女、ドラッグ、友情、葛藤などを重くならないタッチで書いている。

が、話の主眼はいつしかネット住人にも展開していき、二つの角度から物語が描かれるようになるところは、さすが奥田さんひねりが効いている。
純平にとってはまぎれもない現実が、ネット住人がからんでくることで、現実感が喪失されていく。
そのグラデーションが見事。

読み手としては、どちらで読むべきなのか、チクチク社会風刺も交えながら一気に読ませるナイス作品。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.25
(5pt)

衝撃を受けました

物語の展開は、良く言えば分かりやすい、
悪く言えばベタなんですが、
物語の終わり方に衝撃を受けました。

余韻を残す作品は色々ありますが、
この余韻の残し方は、今まで見たことがないです。

買った人は、物語の最後のページは、
間違っても途中で見ないでください。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.24
(5pt)

読後にジワジワきました

つい先日、五木寛之「晴れた日には鏡をわすれて」
(お化け女と陰口を言われるほどのブスな女性が大掛かりな整形と知識と教養までも与えられるチャンスを得て、人生をやり直す話)を、読み終えたばかりなのですが、その中に「人間が自己の意思と努力によって変えられるものなんて1パーセントもあればいいほう」と書かれていました。純平の生まれ育った環境はまさにそうだったのではないかと。もちろん誰もが同じ環境でやくざになるわけではないし、純平が浅はか過ぎたのかもしれません。でも、根無し草だった純平にとって、兄貴との出会いが初めての居場所だった。
鉄砲玉になると決めた後から、次々に起こる新しい出会いに心も揺らぎます。もっと早くこの人達と出会っていればと思いましたが、
このタイミングでしか出会えなかった人達でもあります。

こうなったのは母親や社会のせいだ!ではなく(諦めでもあるのですが)、ひたすら自分が信じた兄貴の為に・・という純平に、
今まで人から贈り物をされたことがなかったと純平に涙が出ました。
どこに生まれ、どのような親の元で、どのように育つか、どこで誰とどのようにで出会うか。
例え出会えても、タイミングの問題もあります。

純平には、意思と努力で人生を1パーセントしか変えられないとしても、それでも自分を奮い立たせ自分の道が少しでもいい方向へ行くように、
どこかで気がついてほしかったなと思いました。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.23
(5pt)

人から物を贈られた経験がなかった純平

読み終わった直後の率直な感想は今までの奥田英朗作品とは少し違った印象を受けましたが、
デンポの良さやキャラ設定はいつもの感じで私は好きでした。読後にジワジワきます。

つい先日、五木寛之「晴れた日には鏡をわすれて」
(お化け女と陰口を言われるほどのブスな女性が大掛かりな整形と知識と教養までも与えられるチャンスを得て、人生をやり直す話)
を、読み終えたばかりなのですが、その中に「人間が自己の意思と努力によって変えられるものなんて1パーセントもあればいいほう」と書かれていました。純平の生まれ育った環境はまさにそうだったのではないかと。もちろん誰もが同じ環境でやくざになるわけではないし、純平が浅はか過ぎたのかもしれません。でも、根無し草だった純平にとって、兄貴との出会いが初めての居場所だった。
鉄砲玉になると決めた後から、次々に起こる新しい出会いに心も揺らぎます。もっと早くこの人達と出会っていればと思いましたが、
このタイミングでしか出会えなかった人達でもあります。

こうなったのは母親や社会のせいだ!ではなく(諦めでもあるのですが)、ひたすら自分が信じた兄貴の為に・・という純平に、
今まで人から贈り物をされたことがなった純平に、涙しました。
どこに生まれ、どのような親の元で、どのように育つか、どこで誰とどのようにで出会うか。
例え出会えても、タイミングの問題もあります。

純平には、意思と努力で人生を1パーセントしか変えられないとしても、それでも自分を奮い立たせ自分の道が少しでもいい方向へ行くように、
どこかで気がついてほしかったなと思いました。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.22
(4pt)

ホラーあんどユーモア

新宿歌舞伎町を我が物顔で闊歩するチンピラの純平。彼に親分から鉄砲玉になれ、との指令が下された。本人はやる気マンマン。ただ、周りはこう言う、「純平、考え直せ」。

奥田英朗お得意の任侠モノ。内容はゾッとするような展開が多いが、それを打ち消すようにユーモアと人情がバランスよく含まれている。

やっぱり、この人は外さないねえ。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.21
(5pt)

主人公の名前が物語のすべてを語っているようなきがします

元暴走族で、今はヤクザのチンピラ。けれど、好きな女には少し話をするだけで満足し、関わった人間には彼なりの「けじめ」をつけていく。
 周りの、彼を食い物にする「大人」たちの裏を知っていても、彼は自分がなすべきを決め、実行しようとする。
 装いはともかく、りっぱな青春小説です。

# ネットの掲示板のくだりは、今時の風をねらったのかもしれませんが、ちょっと蛇足だったような気がします。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.20
(4pt)

「オレを肴に盛り上がってるんじゃねえ」


六明会傘下にある早田組の組員である坂本純平。
21歳の彼がヤクザとして、
新宿・歌舞伎町を駆け抜ける様を描いた物語です。

読後は、さびしいというか。
結構考えさせられる側面ももった本でした。

ページをめくる手をとめられなかった、
という意味でとても面白かったです。
次はどうなるんだろう。
純平の言動が気になるし、
周囲が純平をどう扱うのかも気になりました。

私は文字通り寝る間を惜しんで読んだため、
3日間を描いた作品のスピード感も十二分に味わえました。
西へ東へ動き回る純平の3日間を、疑似体験した気もします。

本書の装画も素晴らしいと思います。
先入観を持って読みすすめるのではないかと、
想像力が縛られる閉塞感を抱きながら読みすすめましたが、
私には表紙の人物が坂本純平でした。
文句なし。
なかなか、的を得た表紙とも思います。

タイトルは抜群と思いました。

表紙とタイトルを見ただけで、どんな本か想像を膨らませられる。
それでいて、殺人シーンがいっぱいでてくるような本じゃないことも、
うまく表紙の雰囲気に出ていると思いました。
そういう意味では、単行本としての成熟度が高いなって。
そんな感想も持ちます。

登場人物では、北島という、純平の兄貴分がまた粋で、
言動がいちいち格好良く、
良くも悪くも熱い純平を任侠に陶酔させます。
兄弟分の信也が純平の自尊心を満足させるシーンなど、
読者の私も一緒に面映かったです。
変わり者のジイさんも、
最後にはなかなか含蓄のあるセリフを残しますし、
トラック野郎一番星のコメントは探しました。


遅い夏休み、平日に取れた急な休み、久しぶりのロングバケーション等。
短い期間(できれば3日以内)で本書を読むことをオススメします。
物語のスピード感を味わえるし、
人生が急転したことに戸惑う21歳の若者の心境も、
垣間見えると思いますので。

純平のエンディングとしてはアリかもしれないけど、
本書のエンディングについては、個人的に満足していないので、
僭越ながら★の数は4つ。
ただそれを差し引いても、充分に人へは勧められます。
文庫化を待たずに。


 純平、考え直せ

オススメです。

純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.19
(4pt)

考え直さないから★4個です。

鉄砲玉になったチンピラの3日間の物語。
著者の作品はだいたい読んでますが、どれも読者をどんどん引きづりこんでいく。
最初はごくありきたりのやくざ小説かと思いきや、最近のトレンドを駆使して話はどんどん広がりを持たせます。
やっぱり最後は考え直さないのが★4個の理由です。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.18
(4pt)

面白い…けど切ない

やくざの鉄砲玉なんて、昭和だなあ。純平だけが純粋で泣けてくる。昭和な純平に、イマドキの女の子や携帯サイトの対比が面白い。奥田さんはさすがに、読ませてくれるけど、少し不完全燃焼…やっぱり、考え直してほしかったなあ。じいさんの存在に星ひとつ追加です。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.17
(4pt)

誰も本気で「考え直せ」といえないやりきれなさ。

21の若者が、周りに影響されて自分でも知らぬ間に人生を漂っていく様子が伝わってきます。

タイトルの「考え直せ」は大人目線、届かぬ想いであって、登場人物たちのように純平の人生に首をかしげならがも否定も肯定もできず深入りすることなく見届けるのが精一杯というのが現実です。

同じ年頃の子を持つ親としては、少々やりきれない気持ちで読みました。

240P−241Pで老人が語る言葉に尽くされた大人のやりきれなさがこの小説の全てなのだと思います。

物語としては、ヤクザ、出入り、鉄砲玉と恐ろしい内容をコミカルに描いてあり、純平に関わる人物たちもそれぞれに個性的で、映像化するとおもしろいと思います。

奥田さんの可笑しくって少し哀しい世界が広がっています。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.16
(5pt)

何となく、泣けてくる.

チンピラやくざの鉄砲玉の話である.内容は、奥田英朗であるから、面白い.しかし、他の、奥田本と比してこの本を読むと、何となく、泣けてくる.そういう内容である.こう言うのに、小生弱いのである.
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.15
(4pt)

オレらの話

題名と表紙の挿絵を裏切らないストーリー。
ネタ的には40年前だったとしても、全く時代背景を感じさせることはないだろう。
ただ、ネット掲示板を除いては。

ひょっとしたら若き鉄砲玉はただの狂言回しで、筆者の書きたかった主役とは、安全な場所から「祭り」に参加しているオレらのことではないかと感じた。
筆者の書くネットはよりリアルな感じで現代社会を映す鏡となっている。
鉄砲玉の将来を案じて、それを止めようとするネット住民。コレが現代社会の良心なのかもしれない。

奥田さん楽しかったけど、次はもっと重いのも頼むよ。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.14
(5pt)

「じいさん」の役割がなかなかよい

奥田英郎にまたしてもやられた!読み始めたら一気に完読。その直後に気になったシーンを中心に読み返すこと2度。
 じいさんと,彼が紹介する書物の内容が,ストーリーに実は結構大きく関わっている。読みながら,じいさん役を志村喬が演じている姿を想像していた。その後,宇野重吉の方が合っているかな,と思ったり。お二人とも故人ですが・・・
 奥田ワールドをきちんと表せる監督に映像化して欲しい作品である。(先日テレビドラマ化されたDr.伊良部は最悪だった)
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.13
(4pt)

快作

恵まれない環境で育った21歳の純平はヤクザの下っ端。喧嘩上等のチンピラだが憎めないところがあり、歌舞伎町の夜の女たちからマスコット扱いされ可愛がられてもいる。そんな純平に「鉄砲玉」の役割が回ってくる。親分の命令とあらば、と即答で引き受ける純平。与えられた猶予期間は3日。
その3日間に、純平は様々な人たちと出会い、予想もしない経験をする。その出会いと経験は、純平の決心を変えさせるのか、がこの物語の眼目。
キャラ立ち抜群の登場人物、一気読みさせるテンポのよさ。情景を鮮やかに切り取るリアリティ抜群の描写。
純平が帰郷し、昔の族仲間や母親に再会するくだりでは、純平の孤独が浮き彫りになり、胸を締め付けられる。
突き放すようでいて、ほろ苦い余韻を与えてくれるラストも、これでよいと思う。快作。

純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.12
(4pt)

純平、続編待ってるぜ

奥田さんは好きな作家さんです。 「無理」についで「純平、考え直せ」を読みました。 コミカルなやりとりに笑える所がありますが、個人的には薬辺りからちょっと蛇足… 最初は仁義に心酔してたような気がするのですが、最後はちょっと壊れてしまったような… ちょっと続編を期待してしまいます。「純平、〇〇〇〇」といったシリーズも出せそうなタイトルだし…(笑) 自分には西尾のじいさんが今回1番好きな人物でした。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416
No.11
(4pt)

少年ヤクザの奮闘記

歌舞伎町のチンピラヤクザの奮闘記。物語は、暴走族あがりの少年・純平がヒットマンとして
組長から晴れて指名され、その実行するまでの数日間をテンポ良く追いかけます。

狙撃までもう時間ちょっとしかないのに、純平は、いろんな人と出会いいろんな騒動に巻き込ま
れていきます。このドタバタ感こそ、まさに著者得意のパターン。ヤクザとして頑張って背伸び
しているのに周りからは舐められっぱなしな主人公も好感度大。主人公も廻りの脇役も、ちょっ
とおバカだけど憎めないキャラクターに仕上がっています。

難しい話は一切ナシで、とにかく純粋にかつ手軽に楽しめる娯楽小説です。
純平、考え直せ Amazon書評・レビュー: 純平、考え直せより
4334927416