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【赤川次郎】
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国境の南の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
America first!
来日中のアメリカ副大統領が日本人夫妻を殺害してしまう。その事実を隠蔽するために、現場をアメリカ大使館別館としアメリカ領土とする。アパートの出入りにそこを通らなければならない住民は、パスポートが必要な生活を強いられる。なんとも突拍子も無い設定が魅力的であった。この物語を面白くしている一つの要因がリズムの良さだろう。アパートの住人やその関係者等々、複数の視点が目まぐるしく入れ替わり、スピーディな展開が繰り広げられる。また一冊を通して、文章一文ごとに改行をするといった独特な書式がそのリズムを助長していた。その奇抜な絵面とストーリー設定が見事にマッチしていたようにも思う。ストーリーの意外性も十分にあり、非常に面白く読むことができた。唯一のマイナスポイントはディテールの弱さである。どうも雑な印象は拭えない。伏線を異様に張り巡らす割には、それをうまく活かしているようには感じられなかった。これは、アメリカの公務員の仕事っぷりが雑すぎて、結果としてストーリーを雑にしたのではないだろうか。全体的に、序盤はユーモラスな作品かと思ったが、段々と少し重たくなってくる。良くも悪くも裏切られたかな。
来日中のアメリカ副大統領が日本人夫妻を殺害してしまう。その事実を隠蔽するために、現場をアメリカ大使館別館としアメリカ領土とする。アパートの出入りにそこを通らなければならない住民は、パスポートが必要な生活を強いられる。なんとも突拍子も無い設定が魅力的であった。
この物語を面白くしている一つの要因がリズムの良さだろう。アパートの住人やその関係者等々、複数の視点が目まぐるしく入れ替わり、スピーディな展開が繰り広げられる。また一冊を通して、文章一文ごとに改行をするといった独特な書式がそのリズムを助長していた。その奇抜な絵面とストーリー設定が見事にマッチしていたようにも思う。ストーリーの意外性も十分にあり、非常に面白く読むことができた。
唯一のマイナスポイントはディテールの弱さである。どうも雑な印象は拭えない。伏線を異様に張り巡らす割には、それをうまく活かしているようには感じられなかった。これは、アメリカの公務員の仕事っぷりが雑すぎて、結果としてストーリーを雑にしたのではないだろうか。
全体的に、序盤はユーモラスな作品かと思ったが、段々と少し重たくなってくる。良くも悪くも裏切られたかな。