日本橋の名店〈銀寿司〉は、通が唸る絶品を味わえると名をはせている。

家老河田内膳の陰謀で幽閉された石見国加瀬津藩の城主斉晴を救うため、江戸城下で老中秋尾山城守に上訴を試みた永見功兵衛。

「伊勢屋清助を無罪として放免いたせ」深川の岡場所松葉楼で遣手が階段から突き落とされ命を落とした。

最終決戦、開幕。 東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。

松平定信の私邸で催された百物語の会。百話目が語られる目前、語り手の廻船問屋・海原屋のやり手主人が無惨に殺された。

神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。

寿司を海苔でくるんで真ん丸にした、見た目はおにぎりで食べると寿司──そんな「おにぎり寿司」という変わり種が品川で流行っているという。

旧悪免除（時効）まであと数日。

貧乏旅籠、背水の陣！元無宿者、奮闘の物語 貧乏旅籠、背水の陣！大金二十一両の返済期限は、わずか二ヶ月後！ 稼がねば、ふたりの居場所は奪われる。

紀伊国坂で右腕を切り落とされた死骸が見つかった。

旅籠＜雪月花＞に南町奉行所の定町廻り同心・山川隼人が血だらけの女と配下の岡っ引きを連れ駆け込んで来た。

累計222万部突破の人気シリーズ、第三弾！ “人情とお節介”で有名な、本所亀沢町のおけら長屋では、今日も笑いと涙の珍騒動が巻き起こりーー。

一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。

寛政四年七月、高岡藩井上家当主正紀に、公儀からお国入りの許しが出た。

義賊に着せられた“殺し”の濡れ衣 とある娘の母親探しを機に 江戸中を追われることとなった「白頭巾」、隼新三郎。

“華のある同心ヒーロー”千坂京之介の活躍を描く第2弾。水死体となって発見された男に、高利で金を貸していた老女・おたき。

宝永三年も夏を迎え、西ノ丸で紀州藩主となった徳川吉宗の訪問を受けた左近。

将軍綱吉が何者かに毒を盛られ、血を吐いて倒れた。急ぎ本丸に駆けつけた左近は、柳沢から思わぬ話を聞かされる。

洪水で崩れた深川洲崎の石垣普請の入札にまつわる普請奉行と岩槻屋の不正を暴いたものの、御手伝普請のための費用がいまだ足りぬ正紀たちは、窮地に追い込まれる。

御手伝普請の分担金を無事納め、改易は免れたものの、再び内証が厳しくなった高岡藩井上家。

高岡藩井上家待望の嫡子である清三郎が病のため身罷った。

飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。

廃嫡を目論む正棠や浦川たちの奸計に嵌まり、蟄居謹慎を余儀なくされた正紀。

廻船問屋戸川屋から借金百二十七両の返済を求める書状が届いた。戸川屋のひとり娘は、元国家老園田頼母の妻女だ。

浄心寺改築で己の懐を肥やし、なおかつ正紀、正広を世子の座から追い落とそうと、正棠一派が悪巧みを進めていた。

南町奉行所定町廻り同心・瀬波新九郎の元に、古今の文書集めが趣味の年寄りが殺されたと連絡が入った。

タイで行方不明になった孫の蒲生悟を捜してほしい――かつての同僚から依頼された明石妙仁は、孫の柊真と伝説の傭兵、藤堂浩志と共に捜査に乗り出した。

不浄な首斬人と蔑まれる生業を祖父、父から継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。

自分の命はもうすぐ終わると自らを占っている易者がいた。