死霊、生霊、鬼などが人々の身近で跋扈した平安時代、妖しのものを相手に陰陽師安倍清明が親友の源博雅と挑むこの世ならぬ難事件

「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。

丑の刻、貴船神社に夜毎現われる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。

とある晩、安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ、晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは―。

清少納言の妹が、 霊力を失った 陰陽師に弟子入り!? 夢の中に響く笛の音――名器『葉二つ』の謎。

妙法寺の僧、善智内供の悩みは、顎の下まで垂れ下がる、赤く腫れた長い鼻だ。

十二年前の月の夜、源博雅に芍薬の枝を差しだし去って行った謎の姫…安倍晴明は人の心にすまう鬼をいかにおさめるのか。

数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになってしまった青年、嵐士(あらし)。

平安京の暗闇に蠢く魑魅魍魎に、若き陰陽師・安倍晴明と朋友の源博雅が敢然と立ち向かう大好評シリーズ第四弾。

盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。

今より濃い時間が、濃い情熱が、 あの日々にはあった――。

風変わりな天才巫術師の少女と許婚が謎を解く、中華退魔ファンタジー! 霄(しょう)の京師(みやこ)には、稀代の巫術師(ふじゅつし)がいる。

事件を解かず、隠蔽せよ。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

本物の“贄”は誰かーーいきなり文庫の比嘉姉妹シリーズ短編集第3弾! 怖いのにおもしろい! 大人気比嘉姉妹シリーズ、短編集第3弾!

呪術はリアルに 使えます。

ミステリ作家志望の君島は、文章力を評価されるも謎解きのトリックが弱いと編集者に指摘され、トリックは強いが、文章力に乏しい引き籠もりで、極度の人見知りの雛森寧子を紹介される。

私だけのわんこが欲しかった。世界でただ一匹の、私のことが一番好きなわんこと出会いたかった――。

安倍晴明の屋敷で、いつものように源博雅が杯を傾けている所へ、橘実之の娘、虫が大好きな露子姫がやってきた。

第165回直木賞受賞作！ 巨星・河鍋暁斎の娘として、 明治大正の動乱を真っ直ぐに生き抜いた 女絵師・暁翠の一生。

その娘、希望か絶望か。 韓国・巨額詐欺事件の遺産を継ぐ少女と、 売春島を生き抜いた女を結ぶ暗い糸。

呪いで殺人は合法? 超常現象による犯罪を法で裁くオカルトミステリ! 法の上では存在しないものである「呪詛」や「呪術」は、それがどれほど悪辣なものであっても決して罪に問われることはない。

朕にとってそなたは、とくべつ、だ 始まりはたわいのない恋呪い……のはずだった。

今をときめく太政大臣・兼家の首から下が行方不明に!?道満の仲介で鬼との双六勝負に挑んだ兼家だが…。

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

「くれぐれも他言してはなりませぬぞ」妖怪との約定を違えた男の運命やいかに。安倍晴明の呪がさえわたる。

人の心は分かりませんが、 それは虫ですね――。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

オウムガイは､螺旋は、 「神」に似ているのです…。 巨匠が、“物語”を物語ることで挑む、 壮大なＳＦ宇宙論。

元科捜研研究員が描く警察科学捜査ミステリー！ 特殊捜査班の熊谷は、海老名市内にある養護施設がほぼ全焼した現場に臨場。

美麗で変人な本草学者と同心見習いのバディが、江戸の難事件を解き明かす! 江戸は浅草の札差店で、10人もの奉公人が同時に亡くなった。

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

江戸の根津宮永町に、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

多発する臓器強奪事件。 盗まれた「生命」の謎。

熱帯夜に起きた凍死事件。 蠢くテロリストの影。

特撮ヒーロー作品でかつて主役を演じるも、今ではすっかり落ちぶれた俳優・堂城駿真。

霞山大学の片隅で、無料の法律相談所を開いている古城のもとに、経済学部の戸賀がやって来た。

若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。

「人にして冥府の公用を務めるものあり。

「おとっつあん！　会いたかった！」おまきと名乗る少女は久蔵に飛びついてそう叫んだ。