梅雨の夜、太鼓長屋に養い親の千弥と住む弥助のもとに、客が訪ねてきた。

うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋の代理となった弥助。

梅雨の夜、太鼓長屋に養い親の千弥と住む弥助のもとに、客が訪ねてきた。

さらわれた許嫁を取り返すのに手を貸してほしい。久蔵の訴えに、弥助は仰天した。

妖猫族の姫である王蜜の君が、太鼓長屋の弥助のところに居候することになった。

「おまえの愛しいその子を奪ってやる」脱獄した女妖がそう告げて姿を消して以来、弥助は養い親である千弥の過保護ぶりに息が詰まりそうだった。

江戸の片隅で養い子の千吉と暮らす青年弥助は、実は妖怪の子預かり屋だった。

千吉は大好きな兄、弥助を守るために力がほしいと、ともに育った半妖の双子と一緒に妖怪奉行所西の天宮の奉行に弟子入りした。

妖怪の子預かり屋の弥助(やすけ)は、妖怪に育てられたのだが、わけあって育ての親を失い、かわりにあらわれた赤んぼう千吉(せんきち)を、いっしょうけんめい育てている。

豪商天鵺家の跡継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられた少女茜。だが、そこは奇妙な屋敷だった。

「おとっつあん！　会いたかった！」おまきと名乗る少女は久蔵に飛びついてそう叫んだ。

遠野の旅館「迷家荘」には妖怪をはじめ、いろんな人が集まる。

周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。

笑顔咲くあたたかい場所は、いつも優しい。

長崎屋の主が死んだって!? おとっつぁんの身に何が? 病弱若だんな、跡を継ぐの? 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!

遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭として平穏な日々を過ごしていた司貴の元に、突然担当編集者が会いに来た。

一月になり大学にも慣れてきた葵だが、京都郊外の伏見にある老舗酒造「幸谷酒造」で修業中の清貴とは、なかなか会えない日々。

久瀬学が嫌な胸騒ぎを覚えたその日、一人暮らし先のマンションにかつての親友で、三角関係のもつれから気まずい別れをしたままの金森信治が五歳のタケルを連れてやって来る。

京の早春を花と灯りで飾る東山花灯路にて、狐の花嫁行列が妨害される事件が起こる。

京都府警が擁する「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」。

嵐の直撃を受けたマーキス島には農作物や建物、人的な被害の爪痕が深く残った。

ようこそ、御神木が見守り、物の怪が住まう場所――御森へ 御神木に見守られる町・御森には大樹に嫁入りした巫女の末裔である百目木一華が取り巻きの妖怪と暮らしていた。

嫁入りし、縁結びで徳を積むべし ■□■『あやかし双子のお医者さん』『九十九さん家のあやかし事情』に続く、椎名蓮月の新シリーズ、発売決定!!■□■ 一人暮らしをはじめたしっかり者の大学生・結維(ゆい)。

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。

清貴が上海に旅立った数日後、葵は利休、好江とともにニューヨークの地にいた。

宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。

「誰の心にも淀みはある。

鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、最新作です! 美咲との出会いを通して、徐々に変化していく清一郎。

新垣澪は、丸の内の巨大企業、吉原不動産の若手社員、でした。今ではギリギリ丸の内にある子会社にて勤務中。

大丈夫。思い出した約束があなたを癒す――。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

京都、下鴨―。高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。

11月になり、『やおよろず』の辺りも寒さが厳しくなってきた。

伊織と青目の「あの日々」と、妖奇庵のみんながここに。待望の完結巻! 東京下町にひっそり建つ妖奇庵。

魔女のパートナーは猫!なのに、ナコがえらんだのはコーギーの子犬!? 魔女のパートナーといえば猫……のはずが、ナコがえらんだのは、なんと犬!? まわりのみんなは大反対! しかも、こいぬのボンボンは、いたずらばっかりで――!? ほかの人と

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。

大正九年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。

東京・吉祥寺の外れにある、さくらい動物病院。 若き院長の亜希のもとには、今日もいろいろな動物を連れた飼い主がやってくる。

野球をあきらめ、おまけに就職先まで失った萩原良彦。彼がある日突然命じられたのは、神様の願いを聞く“御用人”の役目だった。

御用人である萩原敏益のもとを訪れたのは、子どもの姿をした神様・久久紀若室葛根神。

彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった―。雪達磨の中から発見された死体。

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。

親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。

「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。

兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。

きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。

屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。

お江戸長崎屋の離れでは、若だんな一太郎が昼ごはん。

誰もがみんな、心に願いを秘めている。空を飛んでみたくて、妖になりたいという変わり者。

ある朝突然、若だんなの目が見えなくなってしまったからさあ大変。

大学二年生の五月。二十歳の誕生日の記念に、清貴と葵は“九州・超豪華寝台列車の旅”に行くことになった。

名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治して欲しい!? 神様たちの無茶なお願いが、今回も御用人・良彦とモフモフ狐神・黄金を走らせる。

百物語怪談会に潜む悲しい真実。

捜査一課の不破刑事の首無し死体が見つかった。犯人らしき男は犯行を自供した直後に錯乱し、トラックに撥ねられ死んだという。

“地獄代行業”の皓と助手・青児のもとに、バラバラ殺人を予感させる手紙が届く。