若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行・根岸肥前守鎮衛。

おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。

内藤新宿でやくざが次々に殺害された。探索の過程で浮かび上がってきた「ふまのもの」とは、いったい何者なのか。

若き歴史研究家の月村弘平は、雑誌の取材のために訪れた箱根の旧街道で、女装をした中年男性の死体を発見。

資産家の古代史研究家が自著の出版記念パーティ当日に殺害された。

入り婿の右京が、妻に手渡した一枚の小判。

年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んできた船に当て逃げされ転覆、乗っていた四人が死んだ。

強引な商法で、ここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。

同心の息子で臆病者の夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。

調査額過去最高の上客が持ち込んだ昭和の謎は、女子高時代の汗臭い記憶。

「戦いまする」三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。

セピア色の写真に写るのは、服を着た犬?それとも黒電話?特番TV「昭和探偵」に出演してから、中年探偵・熱木地潮に昭和の依頼がどんどん舞い込む。

―そしてまた連続殺人が!? 東京駅は新一万円札も話題! 東京駅丸の内口で毒殺事件が起きた。 被害者は広島の銀行員。

訴訟でやってくる者たちが泊まる＜公事宿＞のひしめく日本橋馬喰町。

龍馬は誰に殺されたのか――取材で京都を訪れた弘平を待っていたのは、<現代の坂本龍馬>殺人事件で。

与力同心組屋敷がある八丁堀で、立て続けに、同心が殺された。

四谷大木戸の水門に竜が現る!? 田安徳川家の四谷の下屋敷で、奇っ怪な出来事が頻発しているという。

古本に挟まっていた、かどわかしの脅迫状。

戦国時代末期。越中の佐々成政は、天下取り最中の秀吉の野望を挫くため、孤軍奮闘していた。

昭和には幸せな謎があった…… 昭和は遠くなりにけり。平成が終われば昭和は歴史になる。

軽妙洒脱な“おじい”たちが悪を斬る! 痛快隠居活躍型時代小説 身分を超えた友情で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の古馴染み三人組は、老後を楽しむために〈初秋亭〉という隠れ家を作った。

男たちの愛憎が入り乱れる、シリーズ第15弾! 「金魚釣りに引っかかっちまったよ」。謎の言葉を残して旗本の倅が死んだ。

耳袋を勝手に刊行しようとしていた版元が白昼店で殺され、版木が盗まれてしまう。

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。

秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。

松尾芭蕉ゆかりの地、東京・深川で水死体が発見された。

泣き笑いの風野節炸裂、令和に続く、昭和の謎。

茶店の主人が首を吊った。南町奉行・根岸肥前守は事件のカギが目黒にありと察知、家臣である宮尾玄四郎を派遣する。

有望な若手力士が殺された。殺しの手口は、鉄砲、かんぬき、張り手。

年明け早々、小石川で一家心中が発生したらしい。

王子の扇屋で祝言をあげる直前の花嫁が失踪。

ここは、人も猫も幽霊も恋に落ちる場所―― 品川の〈恋祓い神社〉で、若い女が燃えて亡くなった。

岡っ引きの辰五郎が銀座の駕籠屋に聞いた奇ッ怪な話。人を半分にして運べる駕籠の注文があったという。

浅草で雷を捕まえようとする大工の若い衆。深夜に突如炎上した有名な榧の木。

渋谷の南、白金あたりで立て続けに、裕福な家の若い娘四人が行方知れずとなった。およそ半月ほど前の話だという。