昭和探偵



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昭和探偵 (講談社文庫)
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初公開日(参考)2018年09月
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長編小説

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昭和探偵 (講談社文庫)

2018年09月14日 昭和探偵 (講談社文庫)

昭和には幸せな謎があった…… 昭和は遠くなりにけり。平成が終われば昭和は歴史になる。昭和の謎を解き明かせ。 西新宿七丁目の雑居ビル内にある〈遠井探偵事務所〉の私立探偵、遠井昭和。某大手企業社内調査部を最後に40歳で脱サラし探偵事務所を開設。ふだんの仕事の大半は浮気調査、人探しなどだが、テレビの〈昭和探偵〉に登場して以来、昭和の謎についての依頼が増えた。アグネス・ラムのショーツはどこに? ディスコ・クィーンはいまも玉の輿か? 祖母ちゃんはなぜラッタッタに乗った? 珍妙な謎を追ううちにあの時代あの時の真相が浮かび上がる! サスペンス満点のノスタルジックミステリーここに開幕!(「BOOK」データベースより)




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No.4:
(3pt)

こんな昭和

「昭和探偵」シリーズの第1弾。3ヶ月連続刊行という。
 時代小説ではなく、現代を舞台とした物語である。
 「アグネス・ラムのビキニはどこに?」「ディスコ・クィーンはいまでも玉の輿か?」「総理候補が汲み取り便所に落ちた?」「コンビニのない夜は餓死もあり得た?」の4話が収められている。
 いかにも「昭和っぽい」ネタばかりだ。それぞれ蘊蓄がすさまじく、しかも、それをさらりとストーリーに組みこんでいるところが上手い。
 語り口はいつものとおり。
昭和探偵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:昭和探偵 (講談社文庫)より
4065125871
No.3:
(5pt)

やはり昭和は貧しかった。

作者の年齢を考える。1951年生まれ。戦後生まれで高度経済成長をリアルタイムで見つめてきただろう。『となりのトトロ』のさつきと同世代と思われる。「トトロ」でもわかるとおり、宅地は郊外に広がったがまたまだ田畑は多く道路は未舗装が珍しくなかった。さつきの父親は大学教授だが借家住まい。その借家は古い和洋折衷の建物で、しゃれたテラス(だいぶボロいが)があるかと思えば縁側も五右衛門風呂もある。混沌の中にまだ貧しさが見えるのが、戦後の昭和ではなかったか。
 文化的にも未成熟(貧しいともいえる)なことがわかるのが、圧倒的な人気を誇るアイドルの存在だ。本書の第一話に登場するアグネス・ラムがいい例だろう。現在のアイドルはどんなに人気があっても、広く日本国民が認知するような存在にはなりえない。「国民的アイドルグループ」と称されるAKBグループの中で、何人の名前を知っているだろうか。新御三家、中三トリオ、たのきんトリオ。ほとんどの人が名前を挙げることができた。もちろん、アグネス・ラムを知らない人はあまりいなかっただろう。メディアの数が少なかったので(テレビだけでなく明星や平凡等の雑誌を含めて)、多くの人が一つの方向を向けばみんな一斉にそっちを向いた。今は、ネットをはじめとするメディアの数が多く、いくらメディア側であおっても簡単には乗ってくれない。そして、一人一人がそのアイドルの価値を自分で決める。文化が成熟してきた証ではないか。
 昭和の都会生活のまぶしさの象徴がディスコではなかったか。実際にあった照明器具落下事件をもとにしたのが第二話である。ワンレン、ボディコン、お立ち台。これもみんなが右向け右で同じ方向を向いた。
 その一方で第三話は田舎にあったくみ取り式便所の話。バブルを頂点とする経済発展の恩恵を受けたのは一部の人々だったということだ。そして第四話はコンビニのない生活の話。今はコンビニもインフラの一つとして考えるらしい。そう考えると、昭和という時代は、電気・ガス・水道に匹敵するインフラであるコンビニすら普及していない、貧しい時代だったといえるだろう。それを人々が懐かしむのはなぜか。私は圧倒的に現在の生活の方がすてきだと思うのだが、
昭和探偵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:昭和探偵 (講談社文庫)より
4065125871
No.2:
(5pt)

ハードボイルド風コージーミステリー

一見、主人熱木地潮は、ハードボイルドである。新宿に事務所を構え、雀荘に仲間がおり、ことあることにゴールデン街のバーに顔をだす。だが、熱木は元パイロット。娘はニューヨークで過ごした経験がある。富裕層出身である。雀荘に集まる顔触れも、大学教授、元エリートサラーマン、現役女社長など、コージーな人々たち。仲間のひとりはポン引きだが、これもどこか品がある。昭和にまつわる調査依頼は、ほとんどがライトノベル的な緩さだが、物語はこの章ごとの縦軸だけではない。熱木の過去、ゴールデン街の「バー遠い昭和」の双子ママが様子が不気味な匂いを醸し出している。第一巻は、そんな感じ終わる。翌月にすぐ第二巻の配本になっている。これもなんか昭和の貸本屋の雰囲気だ。
風野真知雄のこれまでの時代小説同様、軽快なテンポで読めるが、底は深い。第二巻も予約した。
昭和探偵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:昭和探偵 (講談社文庫)より
4065125871
No.1:
(5pt)

メチャクチャ面白い新シリーズの開始!

個人的に「姫は〜」シリーズを思い起こす軽妙洒脱な語り口に、各話の締めには謎の‘オバタリアン’が登場と、コミカルな見た目ですが、その実、綿密な時代考証にただただ脱帽です。
これからの昭和探偵の活躍、心待ちにしています!
昭和探偵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:昭和探偵 (講談社文庫)より
4065125871



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