私はここにいる、と呟く。
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キレイな表紙絵と、裏表紙の”「さがす」をテーマに綴られた七つの物語”という作品紹介に惹かれて購入しました。 「わたしを探して」から「その日まで」の7作品が収録された短編集であり、「わたしはここにいる、と呟く。」という作品は存在しないのですが、直接的な繋がりはない7作品を読後に本タイトルを見ると、「なるほど、この短編集にマッチしたタイトルだな〜」と感じると思います。 作品自体はミステリーと言うよりはサスペンス要素が強く、笑顔で読み終われるのは1作品のみですが、人間の心理描写が巧みであり、短編でありながら作品の世界観に惹き込まれます。 また、実際にあった事件を連想させるものや意外な結末もあったりと、読者を飽きさせません。 新津きよみさんの作品は初めて読みましたが、楽しめました。 | ||||
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「わたしはここにいる」と呟くことそれ自体が、他者への願いとなっている。自分が呼びかけるのではなく、向こうから気づいてほしい、呼びかけてほしいという願いである。ここにいると呟いているのは過去の自分だ。7つの短編のそれぞれの主人公は過去を振り返り、なにかしら過去に縛られている感覚を持つ。その呼びかけは、現在の自分に、母親に、過去の恋人や疎遠になりつつある夫に、道をたがえた同級生、社会一般、あるいは、既に死んだ人に、向けられている。心の中で「ここにいる」と叫び続けてみても見つけてもらえるとは限らない。あるいは、見過ごして、そっとしてもらえるとは限らない。叫んでも届かないことがわかっているから叫ばない。でも、呟かずにはいられない。それは赤ちゃんの泣き声にも似ていて、どこか子どもじみているかもしれないが、とても切実な響きを持つ。届かずに消えていく声の救いのなさに、胸がざわざわと落ち着かない感じが残った。 | ||||
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「わたしはここにいる」と呟くことそれ自体が、他者への願いとなっている。 自分が呼びかけるのではなく、向こうから気づいてほしい、呼びかけてほしいという願いである。 ここにいると呟いているのは過去の自分だ。7つの短編のそれぞれの主人公は過去を振り返り、なにかしら過去に縛られている感覚を持つ。 その呼びかけは、現在の自分に、母親に、過去の恋人や疎遠になりつつある夫に、道をたがえた同級生、社会一般、あるいは、既に死んだ人に、向けられている。 心の中で「ここにいる」と叫び続けてみても見つけてもらえるとは限らない。あるいは、見過ごして、そっとしてもらえるとは限らない。 叫んでも届かないことがわかっているから叫ばない。でも、呟かずにはいられない。 それは赤ちゃんの泣き声にも似ていて、どこか子どもじみているかもしれないが、とても切実な響きを持つ。 届かずに消えていく声の救いのなさに、胸がざわざわと落ち着かない感じが残った。 | ||||
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書店で何かよみたくてうろうろしていたら綺麗なカバーの本があるなーと思った。そしたら新津きよみ先生の本ではないか。この人は外れがないので、迷わず買い。うーん、うまい!これぞ新津きよみ。この人の短篇は本当に良くできています。長篇も読みたいな。 | ||||
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新津きよみの7つの作品から成る短編集 1つ目の「わたしを探して」は今ひとつでしたが残りの6作品は面白く読めました。 中でも歪んだ形の復讐を描いた「忘れはしない」と奇妙な偶然を描いた「あの日あのとき」は印象に残る作品 | ||||
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