滝
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二編の構成。最初の話の、なにか、普通であり続け、ジャズの憧れと。あえてなにも現実のものを見ないで(見る必要も無い。ふつうに頑張れればいいと思う、といった風情)、で、優秀で特異な、突如消えた同級生と、東京のジャズ喫茶で再開する辺りから始めます。小説で巧いなあ、と唸るのは、小説だからなんでも詳しく。その彼のことを神目線で形容できるのに、その飛楽さんについては、語り手たる普通の青年の目線から、ほとんど、いろいろあっても想像の範囲内。そして、語り手も、なるべく、ジャズの語り合いはするけども、飛楽くんの危険なとこには絶対に気付かないふりを近寄らないようにする、と無意識にやっている。(普通の人間の普通の恐れ)巧みさ。作者は語り手も独立したかなしい人間として描くのが、とても得意です。で、ビリーさん(飛楽くんはとても年上の女性と深い仲に) 彼女はどう頭で形容したら良いんだろう。語り手くんの形容だと、どうしても巨大の恐ろしいカバみたいな女性を想像のするけども、また、語り手みたいな男の、モテない時代は本当に女性の容貌に対する評価の仕方が酷すぎるので(自分含め) 本当のビリーさんは、十五年前の山田詠美さんみたいな感じ(実際はな)とか、小説なのに、妙にそうしたリアル輪郭を伴って想定できる好小説でした。 二話めの芥川賞候補作は、ホモ小、なので、あんまり詳しく読みたい感じはなかった。女性はむしろこっちが面白いと思うかもしれない。 | ||||
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奥泉光のデビュー作。「その言葉を」「滝」の2篇を収録。 奥泉作品を多数読んでいるが、「滝」は私の中ではベスト1,2に入るもの。 すでにこの作品から、奥泉光のストーリーテラーとしての才能は飛びぬけていることがよくわかる。 初期ならではの文章の若さのようなものも感じるけれど、その確かさは健在で、 とにかく読み出したら止まらない。 三島由紀夫賞候補作になった純文学。でもミステリ好きの人にもおすすめ。 ラスト5行で背筋がぞぞーっとした。 | ||||
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