沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション
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種別
短編集
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あらすじ
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評判
沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクションの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクションの総合評価:
7.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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印象に残った小説はどれも価値観を覆される作品。
いえ、本書に編まれている作品はどれも共通して読者の価値観を揺さぶります。
多くの物語は穏やかな舞台設定にくらまされて重力が回転するかのような価値観の反転に中々気づきません。
何話か読み進むうちに冒頭とラストの落差に気づき、あまりにも静かに足元が揺らいだので知らない間に真逆を向いていたことに驚きを感じることと思います。
特に印象深かった何話かをご紹介します。
蟹喰丸(中田永一)
死に至る病を負った主人公が自らの生を見つめなおし
生きたいという欲望を別の価値観へと昇華させていく
地球に磔にされた男(中田永一)
これまた自分の生きざまのみの囚われていた主人公が
不思議な冒険の旅を経て、世界の見え方、ひいては世界の中の自分のとらえ方が変わってゆく
沈みかけの船より、愛をこめて(乙一)
両親の離婚に直面した中学生の主人公。
家族だけが世界の中心だった子供時代に緩やかに別れを告げて
一人の人間として世と対峙するにいたる価値観の転換を穏やかに描き出した少し長めの一編。
二つの顔と表面(乙一)
宗教二世の主人公が通う高校で起きた事件を背景に
主人公を取り巻く人々それぞれの驚くほど異なる価値観を鮮やかに描き出します。
その生育環境からほとんど自我を持たないかのような主人公に周囲の人々の本質が投影される様が見事です。
とりをかざるにふさわしい一編
どの物語も読みやすく、優しさに溢れています。
著者が人気作家であることがうなずける、安心して読める作品ばかりです。
とても面白かった。