看守の信念
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あらすじ
模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。その時、敏腕刑務官・火石に不穏な噂が――傑作『看守の流儀』に続く待望の刑務所ミステリー「悩み抜いてたどりついたのは、乗り越えるのでも、逃げるのでもなく、結局、ただ抱えて生きていくしかないという思いでした」第一話「しゃくぜん」釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか?第二話「甘シャリ」刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。果たして故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……。第三話「赤犬」古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして?第四話「がて」窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかった――。第五話「チンコロ」 「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは?(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
看守の信念の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
看守の信念の総合評価:
9.22/10点 レビュー 18件。
感想一覧
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Amazonレビュー
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前作と同じように、刑務所で起きる様々な事件を解決していくという5つの短編で成り立っている。それぞれの短編は異なる出来事を扱っており独立した話になっていて完結しているものの、前作を含め全体を眺めると個々の話が有機的につながっていて一つの小説になっている。その構成の仕方が緻密で素晴らしい。
主人公の刑務官火石が、多角的な視点で冷静に物事を捉え、事件の真相を究明し解決していく。前作同様、ミステリーとしての面白さだけではなく、心温まるヒューマンドラマがそこにある。主人公は一見クールで飄々としているが、どこか温かみと人間味がある人物である。また、自分のキャリア官僚としての経歴にマイナスになっても、亡き兄の意思を受け継ぎ、義理の姉と姪を守ろうとする姿に感動を覚える。
そして、最後に想定外の前作以上に衝撃的な結末に驚かされてしまう。読み応えのあるさらなる続編をぜひ期待したい。