文豪芥川教授の殺人講座
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
文豪芥川教授の殺人講座の評価:
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文豪芥川教授の殺人講座の総合評価:
10.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
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②第1講座「天才と変態の芸術理論」では、国文学教授が谷崎潤一郎の「不浄論」概念をミステリーに適用する。大学教授が女子職員と不倫関係に陥り、彼女と別れるために殺人を思いつくという内容である。この作品で「不浄論」は、別れるために好きだった女に変態行為を強いて自分に不快感を抱かせ、別れに同意させるというストーリーに適用される。しかし、それは上手くいかなかった。だから殺人に至る。
③変態行為に「不浄論」を適用しても無駄である。なぜなら、変態行為は性交渉の極限であり、男女が快感を感じる行為は「異常」ではあるが、「不浄」ではないからである。女子トイレでのセックス強要は「不浄」なトイレであっても、セックス自体は「不浄」ではなく、どこでセックスしても「快感」を感じることは間違いない。
④では、「不浄感」を利用して不倫相手の女と別れるにはどうすれば良いか?不快感を相手に感じさせて別れたいと思わせるには、快感を感じるセックスを利用してはいけない。どこまでも「不浄」にこだわる。愛情を打ち消すだけの不快感は、単純に不潔な行為から生まれるのである。それは排泄行為(排便)であれば、便を食べる、小便を飲むとかの行為や、鼻くそをほじり、鼻くそを食べるとかの行為のが 画像を撮影し、女に何度も送りつけるのである。しかし、これも完璧ではないかもしれない。なぜなら、若い女がトイレで排便をする場面を撮影した変態風俗雑誌も発売されている。不浄な行為は性的快感を感じさせ、あるいは女の秘密を覗き見てるような快感を感じさせる行為になりうるから商品となるのである。「不浄感」は「性的快感」に容易に転化しうる。
この作品は結局「不浄感」が別れの理論としては成立しないことを図らずも暴露してしまった失敗変態小説となった(笑い)。とはいえ、これだけ痴(知)的な小説を真面目に、しかも本格的に推理小説として書けるのは著者の優れた才能である。しかも、どの作品も面白い。
お勧めの一冊だ。