(短編集)

骨餓身峠死人葛

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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ

2008年01月16日 骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫)

九州の入海をながめる丘陵の、最も峻嶮な峠「骨餓身」。昭和初期、その奥にある葛炭坑を舞台に繰り広げられる近親相姦の地獄絵、妖しく光る異常な美の世界。磨き上げられた濃密な文体で綴られる野坂文学の極致。衝撃の表題作の他、「人情ふいなーれ」「同行二人」「マイ・ミックスチュア」「当世ますらお団」「ああ奇怪大綬章」「紀元は二千六百年」を収録。(「BOOK」データベースより)

評判

骨餓身峠死人葛の評価:

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骨餓身峠死人葛の総合評価:

9.78/10点 レビュー 9件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9
(5pt)

比類なき傑作

素晴らしい。兄妹相姦が、こんなにも、麗々しく異常な筆致で描かれている小説は、全世界で、これをもって超えるものはないと思います。
骨餓身峠死人葛 (1969年) Amazon書評・レビュー: 骨餓身峠死人葛 (1969年)より
B000J96LR8
No.8
(5pt)

どこの書店にもない

どこの書店にも置いてなくここで見つけました。
読んだ感想はなんとも言えない汗
骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫) Amazon書評・レビュー: 骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫)より
4006021178
No.7
(5pt)

骨餓身峠の異常すぎるストーリー

「骨餓身峠死人葛」。
 九州北部の骨餓身(ほねがみ)峠にある小炭坑とその専用墓場。死者を栄養にして死人葛(ほとけかずら)が生い茂る。主人公は、葛の白い花を偏愛した炭坑主の娘・たかをかもしれないし、炭坑そのもののような気もする。明治末から昭和30年代はじめまでの、一時は活況を呈した炭坑の盛衰記であり、たかをの異常がタタリとなって、この炭坑に関わる人々を永く狂わせる話でもある。

 人間の暗部をさらけ出す地獄巡りのような炭坑史と夥しい死が、価値観や心理描写を省いた乾いた筆致でザラリと語られる。導入部と対になったオチは成功しているが、プロット全体は異常すぎるというか、究極のグロテスクに満ちている。大変な作品で、ほとんど評価不能だ。
 部分的に素晴らしいところがたくさんあるが、戦前・戦中部分はリアリティがあるのに戦後の部分でいきなり伝奇的になるので、まとまりの悪い感じはする。

 「人情フィナーレ」。
 下町に生まれた少女がひょんなことから浅草の踊り子になり、どたばたの末に結婚し、戦時下を生き抜いてゆくが夫は結核で戦時中に亡くなってしまう。
 荷風の世界をちょっと明るく軽くした小説かと思っていると戦後へ話が続き、主人公は生活に追われてストリップに転じ、さらには・・・という展開。一人の母性本能豊かな、そして潔い女性の人生に託して語る、戦前から戦後にかけての歓楽街・三業地の風俗史だ。
 独特の文体と、時折はっとするくらい鋭い心理描写を挟みながら、女性の情感がドライに語られる。女性心理の描写がびっくりするほど巧い。味わいのある短篇だ。

 「同行二人」。
 カポーティが関西弁で書いたらこんな感じになるのではと思うような、後味のよい好短篇。
 神戸の女学校で知り合った親友の二人、苦しい戦中期を経て再び出会ったあと、運命が分かれる。一人はふつうに結婚し男の子を生むが、もう一人はアメリカ兵相手の街娼になって混血の娘ができる。60年代に入り、高校生の息子は混血児の娘と知り合い家出。息子を溺愛する母は抗議の気持ちで昔の親友に会う・・・。二人の会話と心理描写だけでストーリーが違和感なく進む。
骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫) Amazon書評・レビュー: 骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫)より
4006021178
No.6
(5pt)

表題作

表題作目当てで購入。エロティシズムとグロテスクの極み。ぬらぬらどろどろ。
骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫) Amazon書評・レビュー: 骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫)より
4006021178
No.5
(5pt)

是非、是非、野坂昭如怪奇小説集の刊行を望む!!

当のご本人は『骨蛾身峠死人葛』について「別に怪奇小説を書こうと思って書いたのではない」と、確か、おっしゃっていたような気がしますが、なんのなんの(笑)あの筒井康隆大先生も、ご自身が編纂された、今は絶版の怪奇小説アンソロジー「異形の白昼」に「収録したかったが諸般の事情で収録を断念した」と、おっしゃっていたほどの怪奇小説の大傑作であります。僕がこれを初めて読んだのは、今は亡き半村良大先生が編纂されたアンソロジー「幻想小説名作選」で読んだのですが「凄い!」と一読慄然とし、何度も読み返してしまいました。そしてそこから、僕の野坂大先生の怪奇小説収集が始まるのですが(笑)もちろん、野坂大先生は他にも色々なジャンルの面白い小説を書かれていますが、一度、どこかの出版社から野坂大先生の「怪奇小説集」を刊行してもらえないでしょうか。切なるお願いです(笑)
骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫) Amazon書評・レビュー: 骨餓身峠死人葛―野坂昭如ルネサンス〈6〉 (岩波現代文庫)より
4006021178

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