(短編集)
マリリン・モンロー・ノー・リターン
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本書には「マリリン・モンロー・ノー・リターン」のほか、5編の作品が掲載してある。 題名が難しくて、なかなかパソコンでは書けないのでデーターベースをコピーさせていただく。 「徹底的に現実を拒否し、次々に湧き上がるおぞましき妄想を、世紀の美女・モンローに仮託して謳い上げた作家自身の“私小説”である表題作「マリリン・モンロー・ノー・リターン」。ほかに老いと介護をテーマとした「死の器」、大学落研の青春を描いた「ああ軟派全落連」、原発建設がもたらす悲劇を描いた「乱離骨灰鬼胎草」、怪奇幻想小説「砂絵呪縛後日怪談」等々、遠国の美女への願望、女たちの執念、反逆的なヒューマニズムや現実逃避をテーマとして、多面性に富んだ作家・野坂昭如ワールドが味わえるP+D BOOKSオリジナル編集版。」 「マリリン・モンロー・ノー・リターン」は出色の作品。 主人公は地方出身の大学出。卒業後な定職なくブラブラしているうちに、ジョー・ディマジオとの新婚旅行で東京へやってきた、マリリン・モンローの虜になる。依頼、妄想が頭から離れず、同窓会にマリリン・モンローを自分の女として連れて行ったら、みんなはどんな反応するだろうかなど、まったく実現性のない妄想にとりつかれる。そのほかにも、読んでいて爆笑する妄想の数々。主人公は布団を抱いて寝て妄想にふけるのが趣味らしい。ある面、著者の一面でもあり、著者は「マリリン・モンロー・ノーリターン」なる歌を作詞作曲、歌っている場面がいまでもyou tubeで見られます。 「死の器」はこれも、大学出てぶっらぶらしている数人の男たち、食っていく手段として考えたのが、一人住まいで死にそうな老人を探し出し、皆の巣食っているアパートに連れ込み,死に水をとってやって、 老人を邪魔者扱いしていた遺族から手数料を取るという仕事の経緯。 「乱離骨灰鬼胎草」時代小説かと思いきや、時代は一挙に現代に飛び、原発事故の悲惨さを画いている。 東日本大震災以前の作品の筈だが、その先見性に驚異する。 怪奇幻想小説「砂絵呪縛後日怪談」、時代物ながら、そのエログロぶりには読んでいて辟易するほどだが、その表現の豊かさは、現代の作家の及ぶところではない天才を感じる。 内容は、ここに書評として取り上げるには余りにも凄い表現なので差し控えます。 | ||||
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表題作は傑作、著者の妄想には笑った。マリリンと呼びかけるくだりには爆笑。誰でも一人でいるときにはとても人には言えないことを考えているものだが、これは夢でなくて妄想。しかし、その妄想をここまで書けるのは流石作家、裸になってる。とにかく一読を進めます。 | ||||
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何冊めだろうか。読んでない輩が可哀想で、ついプレゼント。手元から失せると、また読みたくなり、また購入。そんな野坂文学の1冊。唄を口ずさむ。 | ||||
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