ワイルド・ブルー
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この米国空軍3部作をやっと読み終わった。途中、中だるみもあって、退屈にもなったが、朝鮮戦争、ベトナム戦争、新型航空機の開発など、下巻はそこそこ 楽しめる内容になっていた。特に中東戦争で米国空軍のパイロットガーヴィーがF-4ファントムに乗りエジプトのミグと空中戦でドッグファイトを展開するエピソードは面白かった。 この種の航空小説はストーリーが今一つでも航空機の飛行シーンや操縦の描写が良ければ、笑って許してしまえるのも一興だと思う。 最後の最後まで読むと、上巻のプロローグの葬式の場面を読み返し、感慨深いものになった。途中、マンネリ気味の展開に飽きそうになっったが、登場人物の一人がスペースシャトルの着陸を見事に決めるエピソードで締めくくられており、米国の分厚いペーパーバックも悪くないなという感想でした。 決して傑作では無いが、航空機が好きな方が読むと、F-86セイバー、B-47、B-52、F-4ファントムなどの飛行、戦闘する場面が脳裏に映し出されて、ストーリーを追う楽しみだけでは無く、自分が飛行を楽しんでいるのいるような気分に浸れるかもしれません。 Amazonではあんまり評価されることもなく、今では1円本になっていますが、飛行機が好きで時間のある方は楽しめるかもしれません。 | ||||
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米国空軍大河ドラマ三部作の第一作。朝鮮戦争からベトナム戦争の終結までを複数の登場人物が登場して、航空機と戦争に巻き込まれていく壮大なドラマ を期待していた。確かに、その通りなのだが、登場人物が類型的で深みが無い。向こう見ずで若さに任せて勝負と喧嘩を吹っかけるケリー、軍人家族に生まれて決して航空機が好きでは無いが、出世主義のデュークブラウン。彼らに関わる女性たちの心理と日常。うまくいけば、何度か読み返したくなる米国空軍大河ドラマになったかもしれない。でも、上中巻を読み終わったところで少々食傷気味になってきた。安手のお昼のソープオペラなのだ。 まず、登場人物が多すぎる、主人公格の戦闘機パイロットのケリーと敵対する出世主義者デュークブラウンはいいとして、黒人爆撃手やら整備士やら5人くらいのメインの登場人物とその恋人や細君の冗長な日常や事件と転勤の変化の繰り返しである。それが、毎回、転勤後に車を買い換えたとか、子供の病気、細君が太ったとかダイエットしたとか、浮気をしたとか、久々のSEXに燃えたとか描写され、章が進んだとたんに出産で奥さんが死んで、失意のどん底に落ちた登場人物が命知らずにミッションに取り組むとか延々と読者はそんなエピソードにつきあわされる。 それでも、B-47爆撃機の描写とかB-52の墜落事故の究明、改良のテスト飛行の秘話とか面白いエピソードなど挟んであるので放棄することなく、読みすすめる事ができたのだと思う。こちらがこの種の航空小説に期待するのは、航空機の飛行中の描写とか、虚構であっても現実の出来事をかいま見ることができるようなエピソードやテーマなのである。随所に航空ファンの心をくすぐるエピソードもあるのだから、残念な作品である。 もうすこし、不要な登場人物の挿話や冗長な描写を整理すれば3冊分の内容を1冊分くらいになりテンポ良く読めるのかもしれない。 とはいえ、この種の小説を愛好してきた者にとっては残念な事ばかりでは無く、朝鮮戦争中にF-86Fで燃料が尽きて滑空状態に陥ったときに、後ろから 僚機に押してもらって味方基地まで無事帰りついた信じられない実話も物語に織り込んであり、F-4ファントムの採用エピソードや地上攻撃ミッションの描写あたりは読んだ意味はあったと思う。今更、20年以上も前の1円古本×3にケチをつけるのも大人気無いことなので、再読に耐える愛読書発掘の一課程と捉えたい。性懲りもなく、これから完結編を読んでみます。 | ||||
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