悪の教典

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種別
長編
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あらすじ

2010年07月29日 悪の教典 上

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。(「BOOK」データベースより)

評判

悪の教典の評価:

7.80/10点 レビュー 41件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.80pt

悪の教典の総合評価:

6.87/10点 レビュー 538件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(6pt)

後半になると、主人公ともどもボロが出た感じ?

主人公は表向きは生徒に大人気で、同僚からも信望の厚い、有能な高校教師。
しかし彼の裏の顔は、自分にとって邪魔な者は躊躇なく、殺害して排除してしまうというサイコパスであった。
そんなこれ以上悪い奴はいないだろうというぐらいの「悪」が主人公なのですが
学校の問題をテキパキと解決する彼の手腕や、その傍ら読者目線でもうっとうしい存在を次々排除していく様には惹かれるとともに、共感が沸いてしまいます。
主人公「ハスミン」はまさに人間誰しもが多かれ少なかれ持っている黒い部分を代わりに開放してくれるようなダークヒーロー的存在と言えると思います。

そんなハスミンに感情移入しながら読める、前半は楽しかったのですが、後半からはまさにハスミンともどもいろいろ作品にボロが出たという感想です。

不用意な殺人の隠蔽のためにいきなりクラス全員皆殺しにしよう、という発想になるのは、展開としてはぶっ飛んでいて面白いですが、あまりの杜撰さにつっこまずにはいられません。
これまでの人生、常に入念な計画の元に事を運んできて、小学生の頃から決して尻尾を掴ませずに人を殺してきたハスミンはどこへ行っちゃったんですか。
何より、それまでは紛れもない悪であることは変わりないけれど、人間誰もが抱えている「邪魔な人間を殺せてしまえばいいのに」という葛藤を平然とやってのけるハスミンにシビれてあこがれていたのに「生徒を皆殺しにしよう!」と突然発想が飛躍されると、作中の言葉で言えばサイコパスがただのサイコになってしまいもはや共感も好感も沸かなかったです。

あと、続編を意識しているからでしょうか、放置されてるキャラとか伏線が多すぎだと思います。
非常にたくさんのキャラが出てくるんですが、良くも悪くもいろんな意味でハスミンが強すぎて一人勝ち状態でしたね。

以下ネタバレというか個々のキャラについての感想です

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.3
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

悪の教典の感想

ミステリーではなく、サスペンス・ホラーと言う感じで、貴志祐介らしい。先が気になり、休日に一気に読んでしまいました。上巻と下巻では全く雰囲気が変わりますが、終盤は酷い話で面白いとは言えないですよね。そしてラストも個人的には不満。
評価は非常に高い様ですが、蓮実には思い入れ出来ません。ストーリー、キャラクターも良く出来ていると思いますが、気持ち悪くてとても嫌いな話です。

なおひろ
R1UV05YV
No.2
(6pt)

感想


▼以下、ネタバレ感想

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chiiiisim
22ZP2D8P
No.1
(6pt)

不満が増していく

するする読めてしまい映画を観るような感じ。爽快感抜群。
ただ、読み進めているうちに不満が増していく。貴志 祐介でなければ・・・期待度高過ぎたかも。

▼以下、ネタバレ感想

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gontarou
CUYKWAJJ

Amazonレビュー

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未読の方はご注意ください

No.497
(3pt)

ひどい話だと思いました

ひどい話でした
学校での“羊たちの沈黙”みたいな…
トラウマが残りそうです…
悪の教典 上 Amazon書評・レビュー: 悪の教典 上より
4163293809
No.496
(5pt)

傑作
悪の教典 下 Amazon書評・レビュー: 悪の教典 下より
4163295208
No.495
(5pt)

この作品は物語ではない。作者との知的なゲームを楽しむ作品である。

この作品は3つの階層を成している。この作品の真価は作者との知的なゲームを楽しむ作品である。

まず第1階層。
主人公の鮮やかで魅力的な悪、その一挙手一投足に魅了される。
ここアマゾンレビューでも、この段階で止まっている読者が非常に多いことが勿体ない。

次に第2階層。
この物語を批評的に見てみよう。すると意外とこの物語には「穴」が多い。
まず主人公の行動がちっぽけなのだ。気に入らない生徒を排除したり、女子生徒と性的関係を持ったり。
更に主人公がの行動が非常に場当たり的であり計画性が無い。気に入らない生徒の排除方法も非常に稚拙であり、容易に生徒に看破されている。
更に更に物語のクライマックスも、主人公の自滅と言う結末である。あまりカタルシスが無い。
この階層に来た読者はこう思うのだ。「あれ?この主人公、結構バカだな。この物語、大した事ないな」
この階層に至る人間ですら全体からすると少数である。この段階に来れなかった読者よ。ちょっとは自省したほうがいいぞ。もうちょっとよく読め。
この物語に低い星をつけているレビューは恐らくこの段階の読者であろう。

そして最終第3階層。
この「間抜けな悪の主人公」が作者による意図的なものだったという考察に至るのだ。
つまり「悪とは自己と周りを顧みず、自己愛に溢れていて、間抜けで、自滅するものである」ということを意図的に作者が描いているのだ。
そんな「悪の愚かさ」を記しているので、「悪の教典」、というわけである。
ここまで来るともはや読書ではない。単純に物語を読むという段階は第2階層で終了しているからだ。

以上、私の個人的考察。
悪の教典 上 Amazon書評・レビュー: 悪の教典 上より
4163293809
No.494
(5pt)

(ネタバレあり)至高のサイコパス小説

サイコパスの定義というのは非常に微妙である。

"精神障害の一種であり、社会に適応することが難しい恒常的なパーソナリティ障害。精神病(妄想・幻覚・乱雑な思考と発語・非現実的で奇妙な行動などの症状)と健常との中間状態" (ウィキペディアより)

だとか、「情緒的共感性を持ち合わせていない」などと表現される。つまり、一般的に「サイコパス」という言葉で連想されるところの所謂「ヤバい奴」というような定義はなく、わりと曖昧なのである。

よくサイコパスは頭が良いと勘違いしている人がいるが、そんなことはない。サイコパスの中で頭が良い者が特に注目を浴びるというだけの話だ。例えば世間を震撼させたシリアルキラーの多くはサイコパス気質があると診断されているが、テッド・バンディのような天才もいればアンドレイ・チカチーロのように常人よりIQがかなり低いと診断された者もいる。

さて、本作の主人公であるハスミンこと蓮実聖司は、そんな頭のいい部類のサイコパスだ。それも並の秀才ではなく、その上身体能力も抜群というチートキャラである。蓮実は幼い頃から徹底的に読み漁った心理学の知識を駆使して、自分が受け持つクラス、ひいては学校全体を裏から操り、自らの「王国」を築き上げようとする。そして、その邪魔になる者は徹底的に排除していく。

生徒であろうが教師であろうが関係ない。親も恩師も関係ない。自分にとって危険だから排除する。邪魔だから排除する。排除することが自分の描いたシナリオに必要だから排除する。

徹頭徹尾、サイコパスである。

サイコパスの特徴として私が勝手に定義しているのは、
1.目的達成のための(自分なりの)最大効率を、道徳や人情(時には法律までも)を度外視して実行する。
2.自分の計画や行為を一つの作品として見ており、それが邪魔されたり、他人の手柄だと言われると激怒する(たとえそれが悪事であっても)。

まあ勝手な解釈ではあるが、いずれも共感性の著しい欠如を起因とする特徴であるから、大きく外れてはいないだろう。

2について印象的な場面がある。ある女子生徒の父親がいわゆるモンスターペアレンツで、蓮実は彼の排除を決める。蓮実は周到に準備をし、女子生徒の家に火をつけて全焼させる。蓮実は生徒の父親を殺すつもりは無かったのだが、父親は焼死してしまい、偶然家におらず助かった女子生徒に疑いが掛かる。警察が生徒を疑っていると聞いて激怒する蓮実を見た者は「なんて生徒思いなんだ」と感動するのだが、それは違う。蓮実は自分が周到に計画して成功させた放火を、他人の手柄にされたことで激怒しているのだ。この場面にそういった説明はないが、見事にサイコパスの特徴を描いた一場面だと思っている。

さて、この作品はいわゆるピカレスクものである。あくまで主人公はハスミンであり、彼を追い詰める生徒や刑事はあくまで脇役。ただしダークヒーローではない。あくまで蓮実聖司は胸糞の悪いクソ殺人者である。全編通して胸糞は悪い。ただ、被害に遭う人間がだいたいクズとモブばかりなので、そこまで胸は痛まないのが救いである。この辺りは貴志祐介の書き方も上手い。

書き方が上手いといえば、ラストのどんでん返しだ。雄一郎と怜花が火災用の避難袋を使ったと見せかけて友人の死体を降下させ、蓮実に狙撃させ、蓮実は2人が死んだと思い込む。如何にもありがちな仕掛けであり、読者にもそうと分かるように書いてあってちょっとガッカリなのだが、実は蓮実を追い詰める彼自身のミスはもう一つあるのだ。そしてこれは文中にハッキリ書いてあるにも関わらず、恐らく殆どの読者が気付かない。秀逸である。

そして追い詰められた蓮実は、「自分は神の声を聞いてやったのだ」という苦し紛れの演技を始める。文中に書いてあるように、牢獄ではなく精神病院に入れられれば脱出出来ると計算しているのだろうか。それとも、あくまで怜花と雄一郎の心に敗北感を植え付け、二人が蓮実の影に怯えて暮らすことでゲームを続行とするつもりなのか。いずれにせよ、どんでん返しと見せかけてスッキリしない嫌なラストである。そんなふうに読者を鬱々とした気分にするところも含めて、この本は「悪の教典」なのかもしれない。
悪の教典 上 Amazon書評・レビュー: 悪の教典 上より
4163293809
No.493
(5pt)

面白かった

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悪の教典 上 Amazon書評・レビュー: 悪の教典 上より
4163293809

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