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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数66

全66件 61~66 4/4ページ

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No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

十角館の殺人とも比較したくなる名作

金田一少年のノベライズは全体的に漫画よりレベルの高い作品が多いと思いますが、これは中でも評価が高い作品ですね。

吹雪の山荘という典型的なクローズドサークルを舞台に、パソコン通信(死語か?)で知り合った、顔も本名もわからないメンバーたちによるオフ会(この言葉は逆に会うのはオフラインが当たり前の当時は存在しなかった気もします)で起こる連続殺人という、まだ当時は結構斬新で目新しく感じる設定の話でした。

作中の人物たちが本名不明で「アガサ」とか「ポー」といった推理小説の大御所にちなんだ名前で呼ばれるのはかの十角館の殺人を連想します。
私は奇しくもこの2作を小学生の時に続けて読むことになったので相乗効果で印象の強い作品になっています。

※(以下、本作のみでなく「十角館の殺人」のネタバレも多少含むかもしれないので未読の方はご注意ください)



▼以下、ネタバレ感想
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小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫)
天樹征丸電脳山荘殺人事件 についてのレビュー
No.5: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ミステリーとして読むものではないと思いますが、面白かったです

病を抱えた息子の治療費のために特殊任務でアフリカに向かうアメリカ人傭兵の男と、亡くなった父からの秘密のメッセージを受け、危険に巻き込まれながらも父の研究を引き継ぐ日本の大学院生の青年。
2人の主役の物語が同時進行し次第に交差しながら、やがてその背後にはさらに人類全体をも巻き込む大きなモノの正体が徐々に判明していく……
約800ページに及ぶ読み応えのある長編ですが緊迫感のある展開の連続にダレることなく終始楽しく読めました。

終盤では自分も長い冒険を登場人物たちと一緒に経てきたような気持ちになりました。

▼以下、ネタバレ感想
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ジェノサイド
高野和明ジェノサイド についてのレビュー
No.4: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

心理的クローズドサークル

実際はクローズドではないのだけれどクローズドサークルになってしまっているという特殊な状況が面白いですね。

そして結末は大どんでん返しですが、こんなネタを2~3時間で軽く読めてしまう作品で惜しげもなく使ってしまうのがこの作者の凄い所だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)
東野圭吾ある閉ざされた雪の山荘で についてのレビュー
No.3:
(8pt)

長野県民・長野出身のミステリファンは必読

長野県民なら誰でも歌える県歌「信濃の国」にまつわる殺人事件を扱った作品。

長野県に愛着の無いミステリファンにとっては普通のミステリかもしれないですが
長野県民・長野出身のミステリファンは必ず読みましょう(笑)
「信濃の国」殺人事件: 〈新装版〉 (徳間文庫)
内田康夫「信濃の国」殺人事件 についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スーパーファミコンすら出る前の作品というのが凄いですね

仮想現実のシミュレーションゲームに入る、というのは今でこそ使い古された設定ですが、それの始祖となった作品のうちの一つでしょうか?
しかし今読んでも古臭さを感じず「あれ?携帯持ってないの?」などと読んでて思ってしまうほどでした。
むしろ当時は前衛的すぎたのに時代の方が追いついてる作品ではないでしょうか?



▼以下、ネタバレ感想
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クラインの壺 (講談社文庫)
岡嶋二人クラインの壷 についてのレビュー
No.1: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

幾重にも張り巡らされた遊び心

館見取り図が本当にまんま「迷路」なのがブッとんでいます。
館シリーズの中でも「実物を見てみたい館」でも「住みたくない館」№1でしょう。
そんな迷路の館の中に閉じ込められ連続殺人が起こるクローズド・サークル物というだけで好きな人にはたまらないでしょうが、定番の叙述トリックや作中作という特殊構成、はたまた迷路を利用した物理&心理トリックなど、手軽に読める長さながら盛りだくさんな要素が詰め込まれたお得(?)な作品に仕上がっています。

▼以下、ネタバレ感想
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迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)
綾辻行人迷路館の殺人 についてのレビュー