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桜もち さんのレビュー一覧

桜もちさんのページへ
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.64pt

レビュー数11

全11件 1~11 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

桜もちの書評~五色沼黄緑館藍紫館多重殺人~

*****
いつも書いてるあらすじ略。
*****

倉阪鬼一郎の館シリーズ(勝手に命名)第3弾ってことで読んでみた。
とりあえず、
「四神金赤館銀青館不可能殺人」だとか
「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」だとか
「五色沼黄緑館藍紫館多重殺人」といった
怪しげなタイトルがついてる段階でかなり疑うよね。
ナンじゃこりゃ?って。そしてこのシリーズの場合、それがそのまま最後の感想になるわけだ(いい意味で)。
それを抜きにしても大満足の内容。

どれか1冊読んだことがある人は、きっと疑いながらチェックしながら読んじゃうよね。
でもその読みかたってこのシリーズには合わないと思う。
ちょっと気になるなーって感じでサラッと読んで、最後にガッツリだまされるほうが断然楽しい。

このシリーズ本に対してみんなが『バカミス』っていう風に褒めてるのに対して、
倉阪鬼一郎さんが「そんなつもりで書いてない。真剣だ。」とコメントしてるのを何処かで読んで、あまりの労力に脱帽するとともに、その執念にある種の恐怖を感じるわ。畏怖って言うのが正しいのかな?
電子書籍とか他の媒体では味わえない、って言うところも個人的にすごくポイントが高い。

*****
楽しく読めた度 100%
*****

五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)
倉阪鬼一郎五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 についてのレビュー
No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

桜もちの書評~謎解きはディナーのあとで~

*****
お嬢様警察官が執事の力を借りて事件を解決する話。どう考えても業務違反。
*****

話題本だから読んでみた。そして「話題本だしなー」なんて思いながら上から目線で読むとやっぱり評価は厳しくなっちゃうよね。
でも話題本には話題本の戦略的なものを感じるわ。
軽く読める読みやすい文章の短編集。登場人物は多くなく特徴的なキャラクター。
そして風祭が存在することにより、ストレスなく主人公たちの気持ちに寄りそり、ちょっとした優越感も味わえる。
何より水戸黄門同様。安心のパターン化された解決法。
難しいことは何にもないから、だらっとさらっと読むにはかなりお勧め!(←これは褒め言葉のつもり)
しかし突っ込みどころは満載で、どの話においても屁理屈をいう自信あり。
よって今日の私の気分で、ストレスがたまっちゃったから評価は低め。
執事の暴言ひどすぎ。愛を感じないし。
気分によっては笑い飛ばせるので評価は高めになるかも。

~~小説とは無関係の余計な一言~~
全然見てないけれど、ドラマ化のキャストどうなんだろう?
風貌がお嬢様風で綺麗な方だから好きなんだけどね。
話ごとにディナーのシーンが出てくるだろうし、ドラマの内容より食事の仕方に注視しちゃうわ。老婆心ながら心配。
そして必死に『私のための覚書』書いたのに、全部wikiに書いてあるしっ!!
覚書はネタバレも含まれるので下段へ。

*****
楽しく読めた度 40%
*****


▼以下、ネタバレ感想
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謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)
東川篤哉謎解きはディナーのあとで についてのレビュー
No.9: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

桜もちの書評~暗いところで待ち合わせ~

*****
視覚障害者のヒロイン「ミチル」と、殺人容疑者「アキヒロ」が、偶然をきっかけに共同生活をする話。
*****

他の人も書いてるけど、このタイトルと表紙。絶対ホラーだと思うよね?私もそう思ったよ。でも違うって言うから読んでみた。内容的には間違えなく女性向な感じだと思う。でもこの表紙とタイトルじゃ、女性は手に取らないよね!!

ほんのりラブストーリーな感じがツボです。面白かったな。しばらく経ったらもう一回読んでみたいなぁ、と思う本は久しぶり。事件も平和的に解決されたし。コテコテのミステリ好きの人には、あっさりしすぎて物足りない、って感じそう。

それにしても映画化された影響で、『暗いところで待ち合わせ』を検索しても映画の情報ばっかり。なるほど、ミステリ物の中では映像化しやすい感じの話だな、と思って、『乙一』をwikiって見たら『ホッタラケの島』の脚本家!びっくりー。

最初90%で評価したんだけど、100%面白い本ってどんなんだろう?と思ったときに、このままの点数の付け方じゃ、絶対100%の本はない!と思って、今回思い切って満点にしてみました。

*****
楽しく読めた度 100%
*****

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー

No.8:

Y (ハルキ文庫)

Y

佐藤正午

No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

桜もちの書評~Y~

なんだか公開されてるあらすじを読むと、私の書いたあらすじはネタバレの雰囲気があるので、全文ネタバレ感想です。

▼以下、ネタバレ感想
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Y (ハルキ文庫)
佐藤正午Y についてのレビュー
No.7:
(7pt)

桜もちの書評~夏期限定トロピカルパフェ事件~

*****
主人公の小鳩常悟朗と小佐内ゆきが、「小市民」をめざすべく奮闘(?)する話。第2弾。
*****

春期限定~に比べると、何故か一つ一つのエピソードが記憶に残らない。何でだろう?序盤から小佐内が暗躍してる感じが分かってちょっと嫌だったからかな。
とりあえず健吾の株は大幅アップです。踏み込むかどうかの線引きや、引き際をわきまえてる様子が大人だなぁと思う。頼れる男だね!


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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤穂信夏期限定トロピカルパフェ事件 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

桜もちの書評~春期限定いちごタルト事件~

*****
主人公の小鳩常悟朗と小佐内ゆきが、「小市民」をめざすべく奮闘(?)する話
*****

あっという間に読めるし、ミステリにありがちな殺人現場の描写が出てこないので、そういう意味ではすごく平和。小難しい内容が苦手な人にもオススメできる。

さて、すごくどうでもいいほうの感想は2つ。『ホットレモネードにいちごタルトは合わないだろ!』と小佐内に強く訴えたいことと、高校生ってお小遣いがなくなると銀行に行ってお金を下ろすのが普通なのか?という疑問。
いちごタルトの件は春期限定いちごタルトを食べようとしたときに牛乳を買っていたから許したけど、バイト禁止の田舎の高校生だった私には、銀行でお金をおろすという行為に違和感あり。この辺の感覚は他の人にも聞いてみたいところだな~。

そして、謎の方の感想で納得いかないのは、


▼以下、ネタバレ感想
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春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤穂信春期限定いちごタルト事件 についてのレビュー
No.5: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

桜もちの書評~夏と花火と私の死体~

*****
友達に殺された(?)少女が幽霊になり自分の死体を隠す友人たちを観察する話。
*****

ミステリとか、ホラーとかの分類が正直良く分からないけど、この本はホラーに分類されることが多いみたい。やっぱ幽霊が出てくるから?最初に自分が死んだところから話が始まるので、すでにいろいろ分かってて、「犯人は誰?」というのは考える必要がないので楽だよ♪なんて思ってたら…。

面白かったけど、歪んでるなぁ…って感じ。ノスタルジックな雰囲気が、なんとも言えない効果をあげてる気がする。最後の最後まで歪みが解消されることはなく、不安定なまま終わっていくのが救いようがない感じ。完全に五月は歪みに取り込まれた被害者だよね。

面白かったけど、どよーんとした気持ちが残っちゃったから評価は低めに。

*****
楽しく読めた度 60%
*****

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一夏と花火と私の死体 についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

桜もちの書評~流星の絆~

*****
両親を惨殺され、いろいろな人に騙されてひどい目にあった、血のつながらない兄弟3人。
自ら詐欺をしながら逞しく生き、両親を殺した犯人を探し出す話
*****

ドラマ化されていたのを知っていたので、ちょっとミーハーかな?と思いつつ、文庫が出たので読んでみました。東野圭吾さんの本はサクサク読めるところがいいよね。

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流星の絆 (講談社文庫)
東野圭吾流星の絆 についてのレビュー
No.3: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

桜もちの書評~ハサミ男~

*****
研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯が、
次のターゲットを模倣犯に殺害され邪魔されて自ら犯人を捜し始める話
*****

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ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

桜もちの書評~イニシエーション・ラブ~

*****
合コンでであった大学四年の僕(たっくん)と彼女(マユ)がすったもんだする話。
*****


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イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

桜もちの書評~七回死んだ男~

*****
SF要素が入ったこの本は、主人公が反復落とし穴によって、1日を9回ループする。9日目の1日が事実として残るので、祖父の死を防ぐため一番ベストの1日を見つけ、9日目に再現すべく奮闘する。
*****

読み終わってみると、比較的分かりやすい伏線に、「何故気がつかなの!?」と悔しい思いをしたけど、私的には納得のいく展開。繰り返しの過程が少々くどい感じもするけど、主人公と一緒に次はどうしようと考えながら読み進めるので楽しかった。考えてみれば、身内が殺される展開を繰り返すのはヘビーだなと思うけど…。この手の設定のものはいろいろあるけど、そのたびに「もし私だったらロト6かなー?」と想像してニヤニヤしてしまう。

*****
楽しく読めた度 80%
*****

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー