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OZ さんのレビュー一覧

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レビュー数10

全10件 1~10 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.10: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

前2作に続く、碓氷優佳の登場。
相変わらず超能力じみた推理力で犯人をバッサリ。
推理小説には登場してはいけない類の人種なのではないかと思いますが、
そこが良いのかもしれません。
「扉は閉ざされたまま」、「君が望む死に方」と同様、倒叙物です。
倒叙物の常として読者側が推理することは無く、
探偵役(本作では碓氷優佳)が犯人を追い詰める論理の道筋を楽しむはずのものなのですが、
ロジックが飛躍しすぎていて爽快感はあるものの、説得力に欠ける。

前2作のその後を示唆する叙述があり、
前2作を読んだ方は読む価値があるかと。

彼女が追ってくる (祥伝社文庫)
石持浅海彼女が追ってくる についてのレビュー
No.9:
(8pt)

君がいなくても平気の感想

著者らしさが顕著に出ていると思える作品。
「著者の言葉」の中の「本書では、探偵でも犯人でもワトソン役でも被害者でもない人間を描きました」
という言葉がよく理解できる。

推理小説としては若干、逸脱しているが
物語としてはとても読みやすく、
また登場人物の考えも(共感できるかは別にせよ)よく理解できる。

個人的な好みなので、特にオススメはしませんが。
君がいなくても平気 (光文社文庫)
石持浅海君がいなくても平気 についてのレビュー
No.8:
(7pt)

九月が永遠に続けばの感想

全体的な雰囲気は暗く、読後感はジットリとしている。
母の内面描写が多く、動きはあまりない。
人間の内面や道徳、倫理を主題に一つの流れを作っているのは秀逸。
面白いと思うかどうかは人それぞれかと。

ラストは話に相応しい終わり方と思える。
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
沼田まほかる九月が永遠に続けば についてのレビュー
No.7: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

八日目の蝉の感想

誘拐犯の心情の克明な描写が心に沁みる。
犯罪ではあるが、共感できる部分も多くある。
1章があまりにも心に響いた為、2章が不要に感じるほど。
しかしフェリー乗り場での言葉は涙が止まらない。

でも、ミステリではない。
八日目の蝉 (中公文庫)
角田光代八日目の蝉 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

硝子のハンマーの感想

文庫化されたので読んでみました。

キャラの特徴が掴みやすく、世界観がすんなりと入ってくる。
後半はまた違った面白さがある。

密室物だけれど、トリックは邪道。
硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)
貴志祐介硝子のハンマー についてのレビュー
No.5: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

インシテミルの感想

「ミステリ」という枠を良い意味で「遊び」に使った作品。
ミステリをジャンルの偏重無く好きな人はきっと楽しめる。
反面、語られていない部分が多く、物語性は薄い。
続編が出そうではあるけれど・・・。
いや、出て欲しいのだけれど。

▼以下、ネタバレ感想
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インシテミル
米澤穂信インシテミル についてのレビュー
No.4:
(7pt)

長い腕の感想

全編を通じて「暗い」印象を受ける。
夜のシーンが多いからかもしれません。
人物描写が上手く、それぞれのキャラクタの個性が出ていると感じます。
・・・続編が出そうな気がします。
長い腕 (角川文庫)
川崎草志長い腕 についてのレビュー
No.3:
(8pt)

犯罪小説家の感想

全編を通して受ける印象は「暗い」。
ジメジメしている感じでしょうか。
しかし人物描写は緻密であり、それぞれのキャラクタはしっかりと掴めます。
トリック云々よりもストーリーを楽しむ話だと思います。
犯罪小説家 (双葉文庫)
雫井脩介犯罪小説家 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

黒い家の感想


▼以下、ネタバレ感想
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黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.1:
(8pt)

青の炎の感想

ストーリーを通して感じるのは「罪」の捉え方。
そして「覚悟」。
スピード感が有り、読む手が止まらない。
前半が緻密で長く、後半は若干急いでいる感覚を受けました。
青の炎 (角川文庫)
貴志祐介青の炎 についてのレビュー