火の粉

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火の粉の評価:

4.19/5点 レビュー 217件。 A ランク

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平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全392件 301〜320 16/20ページ
No.92
(5pt)

ママの気持ちだ!

図書館でなんとなく借りてきました。
面白くて一気に読み終えてしまいました。
最後の解説のところで
この作者は女性の心理描写が上手いと書いてありました。
本当にその通りで、読みながら
これは2歳児を持っているママが書いているに違いない!!!
と確信するほど、私の気持ちを言い表していました・・w
でも、作者は名前からして多分男なんですね、凄い。
育児関連の本も参考文献に入っていましたが
読んだだけでどうしてあんなに当事者みたいな文が書けるんだろう。
でそのあとがきの言葉を借りて書くと
「夫が収入の無いことから(夫の実家と)
 同居を余儀なくされた不自由さと
 これまたいずれ手が離れる日が来ることは分かっていても、
 とてつもなく遠く感じる、聞き分けのない娘の育児に追われる日々。
 雪見はママ友達との付き合いに悩み、」・・・・・
このママは主人公ではないと思われるんだけれど、
主にこの人の目線から書かれていて
育児に疲れる私に似ていると、感情移入しまくりでした。
もちろんストーリーも面白かったです。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.91
(5pt)

類まれなる筆力で読ませる、サスペンス小説の傑作!

最高におもしろい。
息つく暇もない。ページをくるのももどかしい。
物語がどのように帰結するのか、気になって知りたくてジリジリしてしまう。
元裁判官・梶間勲の隣家に越してきた男・武内。
二年前、勲は殺人で起訴された武内に、無罪の判決を下していた。
恨みを買ういわれは何もない。だが梶間家の周辺で、次々と不可解な事件が起こり始める。
にこやかで親切で情の厚い武内。それは彼の仮面なのか?本当の彼はどんな人間なのか?勲の下した判決は間違っていたのか?それとも?真実は??
武内のキャラが秀逸。
人間の複雑さ、ひずみ、脆さ、危うさ、そして普遍性をこんなに体現した人物は今まで誰も書かなかったんじゃないかと思える。うまい。怖い。
梶間家の面々の人物も、深く掘り下げて描かれる。
特に義母を介護する尋恵の心のわだかまりと、武内に対する不安と疑心を理解してもらえない雪見のじれったさには、ものすごく共感してしまう。その心理描写だけでも読みごたえがある。俊郎の脳天気なお気楽さには本気で腹が立つし。
・・・のトリックが暴かれるシーンがよい。情景が映像となって目に浮かぶ。
開くふすま。パシーン、パシーンと響く音。俯瞰するカメラ。勲のセリフ。解ける謎。
鳥肌がたつくらいうまい。感嘆する。
ラストはアメリカ映画的で、まあちょっと作りすぎの感は否めない。けれどよくぞここまで引っぱってくれた、とも思える。
登場人物のリアルさ、たくみな物語構成、奇抜ではないのにあっと驚くトリック、迫力のラストシーン、そして考えさせれるテーマ。傑作のあらゆる要素を満たしていると思う。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.90
(4pt)

おもしろい。

500ページを超える長編だがストーリーがしっかりしていて読みやすかった。
場面がいくつも変わったり、真犯人が出たりなど劇的な変化はないが、
日常生活がじわじわと確実に変化していく様はネットリと怖かった。
上下巻に分ければよいのにと最初は思ったが、迫力ある動的なサスペンスではなく、
じわじわと進む静的なサスペンスだから1冊にまとめたのかなぁと勝手に納得した。
やっぱり雫井作品はよいなぁと思った。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.89
(4pt)

あなたの隣人は大丈夫?

今『犯人に告ぐ』がバカ売れしている雫井さんの長編小説。
前々から注目していた作家なんですが、いわゆる「エンタメ小説」の担い手として中心になっていく、いや、もう中心になっちゃってる作家です。
この小説もエンタメ小説って事で、一気に読める。
自分の隣人は大丈夫かなと怖くなる。
テンポが良くどんどん話が展開していく。
面白いですよ。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.88
(4pt)

他人との距離感

たまたままわってきた文庫本だったのですが、最高に面白かった!
今年読んだ中では一番というぐらい。とはいえ、この本、決して最近のではなく、今さらですが。私はほとんど聞いたことのない作者で面白いのかどうかもわからず読み始めたのですが、けっこうな分厚さにも関わらず、一日で読み切ってしまいました。
無罪判決を言い渡した被告が数年後、その裁判官の隣の家に越してきたところから話は展開していくのですが、まずはこの被告、武内という男の何とも言い難い不気味さ。
ただこういう人ってけっこういるなとも感じました。もちろんこの本の事件ほどの大ごとにはならないけど、人との距離の取り方が分からない人って決して少なくない。そしてそういう人間は、なぜ自分が人とトラブルになってしまうのかということもわからない。
あと、二人の女性が出てきます。嫁である若い女性とその姑である裁判長の妻。この二人のありがちな嫁姑の確執は出てこないのですが、各人が持つ、その年代特有のストレスというのがすごくよく描かれてると感じました。
あと、実母の介護なのに、まるで他人事のような夫の家庭での態度とかも。
判決理由にはちょっと ? と感じる部分もたしかにあるのですが、そこらへんの描写がうまいので、最後まで読者をひっぱっていってるんでしょうね。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.87
(4pt)

人は他人を裁けるのか

本書では「冤罪」がひとつのテーマとなっている。
通常、冤罪で問題となるのは無罪の者が罪を着せられることにあるが
読み進めていくうちに、ひとつ思ったことがある。
それは、裁判で「無罪」の判決を受けたからといって
ほんとうに無罪かどうかはわからないということだ。
つまり、裁判はあくまでも出揃った証拠から判断して裁判官が判決を言い渡す。
しかし、裁判官が犯人でない以上はその判決が100%正しいとは言い切れない。
真実はひとつしかないが真実を知っているのもひとりしかいないのだ。
そんななか、「死刑判決」をくださなければならない
裁判官の心情は一般人には想像し難いだろう。
その苦悩が本書にも描かれている。
そしてそれが物語のひとつのポイントでもある。
もうすぐ、裁判員制度がはじまり
誰もが裁判に関わる可能性のある時代。
しかも、判決をくだす側として。
果たして、私たちに他人を裁くことなどできるのだろうか。
一度、本書を読んでみてもいいかもしれない。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.86
(4pt)

冤罪による被害者だったのか、本当は殺人鬼だったのか・・・

元裁判官の梶間勲の隣に、二年前に無罪判決を下した武内真伍が越してくる。武内はいろいろと梶間の家の事を気遣ってくれる。しかし、徐々に梶間家の歯車が狂い出し家族がバラバラになってゆく。はたして武内は冤罪による被害者だったのか、本当は殺人鬼だったのか・・・
というような内容です。
新聞広告を見て面白そうだな〜と思いました。
最近は新聞広告で買う本を選んでる事が多いです。
さて、この本の最大のミステリーは武内です。
本当にいい人のような気もするし、被害者の意見が正しいような気もするし、真実はどうなのか!それが知りたくてどんどん読めます。
私の書き方を見ると男臭く見えるかもしれないけど、話を進めるのは女性です。
梶間の妻と、息子の嫁が中心になって、いい人なのか悪い人なのか揺れます。
男性が書いてるんだけど、女性の心理描写がかなりリアルで、家庭での立場や旦那の母や姉とのやりとりに感情移入してしまいました。
ちょっと最後がバタバタとした感がありますが、面白かったです。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.85
(5pt)

人に自信を持って薦められる本

怖いです。
犯人に関しても「あれ…?やっぱりこの人じゃないのかなぁ?」と途中解らなくなる部分もあり、最初から最後まで楽しめます。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.84
(4pt)

恐怖と快感

この本を読み終わったときに感じたものは、恐怖と快感。
テンポもよくて、読みやすい。
場面ごとに目線が変わるので、感情移入しやすく、どんどんのめり込んでいく。
でも、結局うやむやのまま終わってしまうところもあり、そこは残念。
ちょっとわざとらしい結末だけど、これはこれで良いのかな、と。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.83
(4pt)

ぞくぞくする怖さ。

初めてこの作家の書籍を読んだ。
一言で表すと「怖い」としか言いようのないサスペンス小説だ。
冤罪で無罪となった男が隣に越してくる。
とても穏やかな紳士でとても親切なのだが、どうもおかしい。
元裁判官の家庭に次々と不思議なことが起こっていく。
結末はどうなるのか・・・
最後では、これまでの事件の真実を明らかにして欲しかった。
どこまでがこの「男」の犯行で有ったのか。
途中で、登場人物が語るもののどこまでが真実であり憶測であるのかが定かではない。
読んでる途中、何度も「怖い」と感じた。
まあ、面白い本だったがちょっと怖すぎる。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.82
(4pt)

初雫井

初めてこの作家さんの作品を読みました。中々面白かったです。最近はつまらない本が多くて、買うのに30分以上迷うこともしばしば。しかしこの本は読んで良かったと思いました。登場人物の台詞が長く、その台詞によって色々なことを説明していますが、むしろその方が分かりやすくなっていて良かったです。
そして、「こういう人いるなぁ〜」とも思いました。私自身が、人から親切にされることがあまり好きでなく、必要以上に親切な人間に対して猜疑心を抱く傾向があるので感情移入しやすかったです。この本を読んで、犯人に同情する人はきっと武内に似て、自分のした親切行為に対して見返りを無意識的に要求しているのではないでしょうか?
とにかく、「こういう人いるよなぁ〜」の一言です。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.81
(5pt)

一気読みに最高のサイコ長編!

冒頭からの展開が読めてしまうような単純なストーリーながら、微妙に予想が裏切られるので飽きずに最後まで一気読みできます。かなり性格的に異常な人が主人公ですが、異常ながらも適度にリアリティを保っているので、「こんな人いるかも…」と怖さも倍増します。ラストについては賛否両論あるかも知れません。ただし、そうなることの伏線もきちんと引かれているので、私は特に不自然とは思いませんでした。エンタテイメントとして純粋に楽しむもよし、家族間の信頼が崩れていく過程の心理描写を愉しむもよし、退屈せずに読み切れる一冊です。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.80
(4pt)

シチュエーションだけですでに怖い

深く考えずに楽しめる良質のサスペンスだと思う。
なにしろ、世間からは殺人鬼と見なされ死刑判決もあり得た男に、証拠不十分などで無罪を言い渡したところ、この元被告がなぜか自宅の隣に引っ越してくる。このシチュエーションは想像するだけで怖い。
裁判官の立場としては、「無罪」と見なした男。
隣の男の謎めいた言動はどんどんエスカレートしていくが、この男のことを疑うことはかつての自分が下した判決を自己否定することになる。そのため、主人公の行動が後手後手にまわるあたりも見ものだ。
単純な娯楽作品なので、冤罪とか司法制度の闇とか、そういうことを深く考えたい人には、向かない作品ではある。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.79
(4pt)

良質なサスペンス

 いや、家族間のなかのちょっとどろどろした対立も非常によく書けていてうまい。このレベルの作品に文句をつけることもないのだけれど、気になったこともある。
 犯人がまるわかりであることは、まぁ、べつにミステリじゃないからいいのかな。ひとつのテーマであるはずの裁判官の話が中盤にひたすら無視されまくっているのと、あと、中盤やっぱりだれ気味であることが弱点。
 しかし、それでも良質です。これだけかけていればいいです。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.78
(4pt)

まさにスリラー

氏の代表作「犯人に告ぐ」より前にこちらを手にとった。
梶間家の隣にかつて勲が裁判官として無罪を下した男武内真吾が引越してくる。
その日から勲の妻尋恵、息子俊郎、その妻雪見などの心の揺れが
徐々にゆがみ、噴き出していくことになる。
それはあたかも勲の判断から出た火の粉が降りかかるようだった。
読んでいて息苦しさを覚えるように梶間家の緊張が高まっていく、
何より武内のような男がいったい何者なのかがなかなかつかめないのが
ハラハラさせる。
一家(と読者)はやがて、あらわされた真相に戦慄することになる。
しかし、細かいところで「あれは結局どうだったの?」という解決が
行われていないような気もする。
が、まさに現代的なスリラーであることは否めない。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.77
(5pt)

乱歩、清張、そしてサイコサスペンスの時代に

 この物語のストーリ展開は淡々としたものだが、無罪釈放となった武内真吾の異常な心の内を、彼のごく普通の行動を描くことによって、更に増幅させるという心理的効果を狙っている。読者の内面に戦慄を徐々に浸透させ、それでは武内が身体に受けた深い傷は?という謎解きに惹きつけられる。
 武内、裁判官から大学教授になった梶間、彼の息子の嫁雪見。この3人の絡みは絶妙である。武内の梶間一家に対する、何気ない言葉と行動によって伏線が微妙に張られていくという感じだ。
 著者の最高傑作。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
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No.76
(4pt)

意外なおもしろさにびっくり!

ゾクリ。推理小説かと思いきや、ホラー仕立ての『世にも奇妙な物語』に近い物語。証拠不十分のため、一家三人を殺したとされる男・竹内に無罪を言い渡した裁判官・梶間。2年後、竹内は梶間の隣に越してくるが、その日から梶間一家の周りで奇妙なことが起こり始める…竹内は善良な隣人なのか、凶悪な殺人鬼なのか?何が真実なのか?先の読めない展開にドキドキしながら一気に読んでしまった。裁判の小難しい場面からはじまるので、初めは読む気が失せてしまったが、それも一瞬のことで、ラストまで飽きずに楽しめる。姑の介護に疲れる梶間の妻や、子育てに悩む梶間の息子の嫁の苦悩を実に丁寧に描いている。「作者は本当に介護や子育てをしたことがあるのだろうか」と思うほど。家族が崩壊していく様子がとてもリアル。余談ではあるが、私は梶間の息子に最後までイライラしてしまった。読んでもらえれば分かるはず。笑
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.75
(4pt)

これはミステリーか、人間ドラマか?

裁判官が、ある刑事被告人を無罪にしたところからこの物語はスタートします。冒頭からミステリーの臭いをしっかりと嗅がせてくれますが、物語の大事な伏線となるのは著者の描く、何気なくそして、どこの家庭にでも起こりうる日常の人間ドラマです。この描写があまりにも素晴らしく、心のヒダを描いており読者の感情移入を誘っています。家族とのやりとりは、「ドキュメンタリーではないか?」と思わせるほどで、ふと気がつくと著者のプロットするミステリーに嵌り込んでおり、今度はこのミステリーを追いかける事に夢中になってしまいます。誰が犯人なのか、その犯行手順は?と最後まで読む者をヒヤヒヤさせ、ページをめくるのももどかしくなりました。久しぶりに面白いミステリーに出会った、という気持ちで一杯です。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.74
(5pt)

喉が渇くくらいの緊張感!

怖い。ものすごく怖い。そして面白い!すごいスピードで一気に読んだ。とにかく続きが気になって、ページをめくらずにはいられない。閑静な住宅街に住む元裁判官。ある日隣りに昔自分が受け持った裁判で無罪にした元被告人が引っ越してきた。再会を喜ぶ元被告人っだったが、それからというもの小さな問題は抱えてはいるが平穏だった家庭が、音もたてず、自分も気付かない内に静かに静かに崩れていく。手を打とうと思った時にはもう遅い。全てが狂った後だった。徐々に明らかになっていく隣人の素顔。気付いたときには・・・。とにかく隣人が怖い。得体の知れない恐怖がビシビシ伝わってくる。生唾飲みながら、ドキドキして読み進む。手がじっとりと汗ばんでくる。文章から目を離した時に、大きく息を吸い込む。緊張していたのがわかった。怪しい人物がたくさん出てくる。一体誰が嘘をついているのか。隣人の本当の素顔は?一時は頭がぐちゃぐちゃになる。しかし、待ち受けていた結末は・・・やっぱり恐怖?読み終わってすぐ、「これ面白い!」そう母に薦めた。次の日から家の食卓は手抜き料理で埋めつくされた・・・。
火の粉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎文庫)より
434440551X
No.73
(5pt)

女性心理の描写が巧い!!!

 「犯人に告ぐ」ど俄然注目株となった雫井修介さんですが、本作「火の粉」は私的には「犯人に告ぐ」よりも完成度は高いと思います。 自分が無罪判決を下した元裁判官梶間の隣家に越してくる男、武内。彼が越してきて少しづつ身の回りに異変がおき始める展開の描きこみが凄く自然で巧い。展開が凄く自然なので、リアリティに富んでおり、読む進めば進むほど本当に恐ろしくなる展開に目が話せません。 雫井さんの筆力は高くとてもわかりやすくさくさく読めるので、あっという間に読める一冊です。 ただ家族劇なので、視点を一人に絞らずそのつど家族の一人の目線で物語が進むので、元裁判官が主人公ではないのでそこのところはチェックしておいてください。 雫井さんは女性心理の描きこみが巧い。この物語では尋恵、雪見の二人の心情が特に巧く描きこまれています。これを読んで共感できる女性は多いのではないでしょうか。
火の粉 (幻冬舎スタンダード) Amazon書評・レビュー: 火の粉 (幻冬舎スタンダード)より
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